今日のMSN産経ニュース(2/20分)

論説委員・石井聡 「異質」と対峙する戦略とは

京都大教授の中西輝政は「日本を蝕む中国認識『4つの呪縛』」(WiLL)で、「なぜか日本はこれまで何度も、自ら進んで中国共産党の窮地を救ってやってきた」と強調した。 戦前は日中戦争勃発で共産党軍が国民政府による掃討作戦を免れたこと。戦後は文化大革命で経済が疲弊したさなかの日中国交正常化、大平内閣が始めた膨大な対中ODA(政府開発援助)がそれにあたるという。

いつもながらWILLと中西は酷いな。

「戦前は日中戦争勃発で共産党軍が国民政府による掃討作戦を免れたこと」
 結果論だろ。当時の日本は簡単に蒋介石政権も、毛沢東グループもぶっ倒せると考え、中国完全植民地化を狙っていたんだが。

「戦後は文化大革命で経済が疲弊したさなかの日中国交正常化
 日中国交正常化前には、「中国の国連加盟」「ニクソンの中国訪問」があったことは忘れてはいけませんな。要するに、中国側に完全に外堀を埋められて日中国交正常化以外に道はなかったんだが。むしろ「日本は欧米諸国では最も中国との国交正常化が遅れた国」なんだが。それと中ソ対立をスルーかよ。ソ連との対抗上、手を組んだ方が有利という考えは日本にも中国にもあったと思うが。

「大平内閣が始めた膨大な対中ODA(政府開発援助)」
 日本企業もODAで儲けてることは無視か?。財界だって日中経済交流には賛成していたんじゃないのか?(わかりやすい例は「大地の子」で題材となった日中合弁の製鉄所)