今日も増元照明氏に突っ込む(7/15分)

2011.7.14
ダニエル・イノウエ上院議員
この会談の中で驚くべき事実が発覚した。36年前に米国議会に設立された「情報特別委員会」の委員長となり、(中略)その情報特別委員会の委員長としての訪朝経験があったという。*1この時期が30年ほど前の時期なのか、いつ訪朝されたのかの言及はなかったが(質問する時間がなかったが、大使館にその時期の確定をお願いした)、その時既に米国は「北朝鮮による日本人拉致」を認知し、北朝鮮に対し質問していたというのだ。当然、北朝鮮は否定したというが、この話を日本政府に問い質したところ、当時の日本政府は関心を示さなかったということだ。

「いつ訪朝されたのかの言及はなかった」
「質問する時間がなかった」
 「まともに相手されてない感」「イノウエ氏との間にまともな会話が成り立ってるか怪しい感」がすごいな。いつ訪朝したのかわからないんじゃ、意味ないジャン。
 まあ、イノウエ先生は例の従軍慰安婦決議の時は日米友好の立場から反対したそうなので、露骨に増元ら珍右翼に媚びてる疑いもあるし(苦笑)。
 真偽はともかくこういう発言が一部アメリカ要人(?)から出る背景の方が俺は興味があるが?。「反北朝鮮世論を煽って強硬方向にハンドル切りたい人がいるのかなあ」とか「日本、韓国、米国政府中枢はこう言うのに対してどういう考えなんだろう」とか「産経は騒いでるけどイノウエさんって実は産経のお仲間で、政治的影響力も実は小さいんじゃないか、産経以外アメリカのメディアも日本のメディアも大して騒がないんじゃないか」とか。

【追記】
 産経の記事(http://sankei.jp.msn.com/world/news/110715/kor11071500310000-n1.htm)に寄れば1979〜83年の間(随分幅が広いな)にイノウエ氏は訪朝したそうだ(こんなに幅が広いんじゃ真偽を確かめる事すら難儀だ)。当時の自民党政権(大平政権、鈴木政権、中曽根政権)は別に親北朝鮮だったわけではなく、にわかには信じられない話である(ちなみに当時の外相は園田直(第1次大平内閣)、大来佐武郎(第2次大平内閣)、伊東正義(鈴木内閣)、桜内義雄(鈴木改造内閣)、安倍晋太郎(第1次中曽根内閣))。
 米国にとっても韓国軍事独裁を擁護するネタとして使えたと思うのだが?
 イノウエ発言が事実だとしてもよほど怪しいソースで信頼性が低く表に出せる話ではなかったのではないか?。あるいは完全に陰謀論になってしまうが、信頼性は高いが「出せない特殊事情」(自分で書いててどんな特殊事情か全く思い浮かばないのだが)がアメリカにあったとか。これが事実だとしたらマジで突っ込んだらアメリカにとってやぶ蛇になる気もするが。

イノウエ議員はこうも付け加えた。「在日の人達の多くが拉致され、未だ帰っていない人間がいる」とのものだ。

そんな認定をもちろん日本政府はしていないが?。イノウエ氏がそう主張し、それを増元氏が信じた根拠は何よ?。まさか「帰国事業=拉致」と言い出さないだろうな?(あれを拉致認定することの是非*2はともかく、日本人拉致と関係ないだろ?)。
根拠を示さないのでは「へえ」「ふーん」「そうなんだ」(全て棒読み)、「お前がそう思うんならそうなんだろう 、お前ん中ではな」としか言いようがないが。

政府からも東拉致問題担当副大臣も同行

そんな事で喜ぶなんて「俺たちのダークヒーロー増元」らしくないな。そこは「何故、松本外相や中野拉致担当相じゃないんですか!」「副大臣なんて家族会をなめてる」と言わなきゃ(毒)。増元先生には「悪役らしさ」を皆求めてるはずだ!

前回訪米した際には、「北朝鮮を『テロ新国家リスト』から解除しないよう求めてのもの」だった

で、その訪米は全く無意味だったわけだ。おめでとう!(毒)。今回も無意味かも知れませんね(棒)

前原誠司」元外相などが、「拉致問題に拘らない」と表明

 正確には「拉致問題は日朝交渉の前提条件にはしない、そう言う意味では拘らない」なのだが。
 拉致問題で「北朝鮮拉致問題でお土産(拉致被害者の追加帰国など)を出さない限り、交渉しない」と言う態度で良いことはなかったのだから全く正論だと思うが。
 拉致問題が解決しなくて良いと前原氏は言ってる訳じゃないんだが。まあ、そう言う区別は増元にはないんだろう。

*1:ウィキペに寄ればイノウエ氏が委員長だったのは1975〜1979年なので「委員長としての」訪朝ならどんなに遅くとも1979年で、産経の言うように1980〜1983年の可能性はあり得ないのだが。

*2:俺は是とは思わないが