今日も「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(9/19分)(追記・訂正あり)

【その1:荒木和博】
荒木和博ブログ「なぜ北朝鮮は崩壊しなかったのか 」
http://araki.way-nifty.com/araki/2011/09/post-b4c1.html

新著です。自分自身20年前(俺注:1991年?*1)から「北朝鮮は崩壊する」と言ってきました。その認識に変わりはありませんが、とにもかくにもあの体制が延命していることは事実。

・ちなみにあるブロガーが皮肉っていたが、「北朝鮮が崩壊する前に自民党政権が崩壊しましたね」、荒木さん(毒)
・「20年前」ではないが、荒木が「17年前」の1994年*2に出した本のタイトルは「北朝鮮崩壊、日本大混乱―シミュレーションと提言」(現代コリア研究所)、「13年前」の1998年*3に出した本のタイトルは「北朝鮮が戦争を起こす5つの根拠」(西岡力ら珍右翼仲間との共著、ベストセラーズ)である(ウィキペ「荒木和博」参照)。
・また20年前ではないが、「13年前」の1998年に荒木がどう予測していたかについては
id:Bill_McCrearyさんの書いたエントリ
ライプツィヒの夏
「1998年時点での対北朝鮮強硬派の予測する北朝鮮の将来(1)」
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/a7b0e41d1c703a110994cdb179d5a3b7
「1998年時点での対北朝鮮強硬派の予測する北朝鮮の将来(2)」
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/5a0b68b0e961adfcfbdd7c831ef5d2f4
「1998年時点での対北朝鮮強硬派の予測する北朝鮮の将来(3)」
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/1f223958447ee026b6b89079baf811a0
が参考になる。
・荒木は即時崩壊という予測を大外ししてる(20年前から言ってるのにいっこうに崩壊しない)んだから、「間違ったこと言って済みませんでした」と謝罪した上で認識を変えろよ。何で「その認識に変わりはありません」なの?。それとも「僕が悪いんじゃない、北朝鮮が崩壊したら国益に反するという判断で経済的に支える中国とロシアが悪い」とか「太陽政策した金大中盧武鉉が悪い(開城工業団地とか金剛山観光とか)」とでも強弁する気か?。
 中国やロシアがあの国を経済的に支えてるなんて、20年前から常識なんじゃないの?。金大中盧武鉉氏の行った太陽政策朝鮮半島のプロを自称するなら予測してしかるべき。
 それらの前提の上に北朝鮮の未来(北朝鮮崩壊とか)を予測すべきであって「中国とロシアが悪い」「金大中盧武鉉が悪い」なんてのは居直り以外の何物でもないが。
 まあ、北朝鮮、韓国、ロシアで天然ガスパイプラインを建設するそうだし、当分は崩壊しそうにないな、荒木さんおめでとう!(毒)

その理由について考えてみました。よろしかったらご一読下さい。

その理由について本の売れ行きに影響を及ばさない範囲でおおざっぱにこのサイトで語った方がいいと思うよ。どうせ俺が予測するような居直りしかないんだろうが。
そして荒木以外の崩壊論者は今どう思ってるんだろうね。「20年前のことは黙ってりゃいいのに荒木ってバカだな」とか「俺たちまでとばっちりを受けるじゃないか」とか思ってるのかしら。
崩壊論者にどんな面子がいるかは上で紹介したid:Bill_McCrearyさんのエントリを見れば分かる。
id:Bill_McCrearyさんの紹介を読む限り、荒木のお仲間連中は「即時崩壊するかのようなこと」を言っていて、言ってることがデタラメすぎ(「金正日の政策や、韓国、中国、ロシアなど周辺諸国の政策如何によるので北朝鮮の将来予測は困難」と言うまともな人間もいるが)。崩壊論者の主張が正しければ既に北朝鮮という国は今存在しないのだが(苦笑)
荒木以外の連中の崩壊論を紹介してみよう。

1:金正日はいつまでもつか
恵谷治*4:20世紀末まで。
久仁昌:金正日政権は、限界点に迫りつつある。だが、彌縫策如何によって21世紀、2005年ごろまでは、つづくとみられよう。

20世紀末も、2005年も過ぎたが金正日政権は健在です(苦笑)。

2:北朝鮮という国はいつまでもつか
恵谷治:21世紀初頭まで。

2011年は21世紀初頭を既に過ぎてると思うが(苦笑)

*1:この時期は日本では海部内閣、宮沢内閣。宮沢は既に故人で海部は政界引退している。

*2:この時期は日本では細川、羽田、村山内閣。細川と村山は政界引退している。

*3:この時期は橋本、小渕内閣。橋本、小渕とも故人。

*4:著書「北朝鮮対日謀略白書」(1999年、小学館