コロナ禍の中の拉致被害者救出運動（R3.8.27）: 荒木和博BLOG
令和3年8月27日金曜日のショートメッセージ（Vol.511）。コロナで北朝鮮にいる拉致被害者が心配です*1。一方で体制は揺らいでいます。ピンチとチャンスが一緒にやってきている今こそしっかりと活動を進めるときです。
8分48秒の動画です。
動画説明文だけで見る気が失せますね。実際見る価値は全くありません。
まず第一に何を根拠に「体制が揺らいでる」というのか。
20年前の、対北朝鮮強硬派の考えや意見を再度ご紹介(なにが「常識人の常識」だか) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が指摘するように「1998年」に「体制が揺らいでる」「いつ崩壊してもおかしくない」などと放言していたのが荒木です。
で20年以上経った今、北朝鮮は政権崩壊したのか。言うまでもないでしょう。崩壊してない。
一方、1998年当時存在した
◆日本の小渕政権（1998～2000年）
◆英国のブレア政権（1997～2007年）
◆ドイツのシュレーダー政権（1998～2005年）
◆ロシアのエリツィン政権（1991～1999年）
は今存在しないわけです。それどころか英国、ドイツでは保守政党が社民政党（英国労働党、ドイツ社民党）から政権を奪還してしまった。日本でも「2009～2012年」の4年間にとどまったとは言え、一時は自民党が下野した。
「北朝鮮が体制崩壊しないこと」について荒木は「中露の北朝鮮への経済支援ガー」「韓国の太陽政策ガー」「ブッシュ子のテロ支援国家指定解除ガー」「トランプ・金正恩首脳会談ガー」と言い訳しますが、そんな言い訳したところで「北朝鮮が現在崩壊してないし、どうみても崩壊の見込みもない」という事実の否定にはならない。
「米国がアフガンを見捨てたこと」により「タリバン侵攻でアフガン政権は崩壊した」てそんなことが「北朝鮮崩壊の見込み」の傍証になるわけもない。アフガンと北朝鮮では政治状況が全然違う。「中露が北朝鮮を見捨てること」はまず考えられない。
その一方で
【有本嘉代子】
死去
有本嘉代子さんに限らず、横田滋氏もけっきょく巣食う会との泥船に乗っちゃったから、お孫さんとの再会も墓参りなどもできなかったのだと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
【惠谷治】
死去
北朝鮮が崩壊する前に亡くなったという話（恵谷治氏）（追記あり） - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
【高世仁】
会社が倒産して事実上ジャーナリスト廃業
北朝鮮が崩壊する前に自分の会社を倒産させた無様で無残な話 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
けっきょく「横田めぐみ拉致問題における安明進証言」などというものにのっかったのが、高世仁が会社をこかした淵源（の少なくとも1つ）ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
【横田滋】
死去
けっきょく反北朝鮮の道具として使い倒されただけじゃないか（横田滋氏の死） - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
【李英和】
死去
李英和氏の死があまり報じられないことが、対北朝鮮や拉致問題への関心の実情ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
と「荒木ら反北朝鮮界隈」の方が「死屍累々」です。
荒木も新刊『「希望」作戦、発動 北朝鮮拉致被害者を救出せよ』は一般書店で市販できず「注文があった時だけ印刷するオンデマンド出版」という情けなさです。
それはともかく、荒木がこの動画で何をいうかといえば
「マスコミはコロナと五輪（パラ含む）で騒ぎすぎだ（もっと拉致を取り上げろ）」（ボーガス注：以下もすべて同じですが、俺の要約であり一言一句、荒木発言と同じ訳ではありません）
この発言自体「拉致の風化」を荒木が事実上認めてると言っていいでしょう。
そして
「先進国」日本や欧米ですらコロナで大混乱（トランプは落選し、安倍は支持率低迷で退陣。菅政権も支持率低迷で崩壊の危機）なのだから、発展途上国の北朝鮮ならもっと大混乱で政権崩壊ガー
おいおいですね。その荒木の物言いなら「発展途上国」は北朝鮮に限らず「コロナで世界中、政権崩壊」でしょう。しかし、そんなことにはなってないわけです。
荒木の「北朝鮮崩壊説」など全く根拠はない。
第二に仮に「北朝鮮が政権崩壊の危機だ」と前提しましょう。荒木ら救う会の「建前上の目的」は「北朝鮮政権打倒」ではなく「拉致被害者帰国」のわけです。「崩壊の危機」と拉致被害者の帰国と何の関係があるのか。何の関係もない。
そして荒木のこの動画は荒木ら救う会の目的が「北朝鮮打倒だ」と自白してるにも等しい。家族会もよくもまあ荒木ら救う会にへいこらし、荒木を批判した蓮池透氏を除名するなんてバカをやったもんです。
家族会が本気拉致を解決したいなら、まずは「蓮池氏と和解すること」、そして「救う会と縁切りすること」でしょう。
