【その1:島田洋一】
島田洋一ブログ 『「ダライ・ラマと会談しても影響小さい」―宮本雄二前駐中大使のアドバイス』
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2486337/
・ウィキペ曰く宮本氏は現在、外務省顧問。いわゆる「同期の桜」には、谷内正太郎氏(元外務事務次官、現在外務省顧問)、田中均氏(元外務省アジア大洋州局長)、藤崎一郎氏(駐米大使)などがいます。まあ、外務省・中国畑の重鎮の一人なんでしょうか。
・タイトルで絶句。「宮本氏の主張だと島田が理解するもの」が島田の言うように本当に宮本氏の意見だとしてもあくまでもフランス、ドイツ限定の話であって、日本に単純にスライド出来る話じゃないだろう。宮本氏も単純にスライドする気はさすがにないだろうし。しかも宮本氏の意見は中国外交関係者の多数意見といえるか疑問だし。
そもそも島田は「野田総理はダライに会え」と言う前に「首相在任中、ダライに会わなかった」、それどころか「首相就任直後訪中し日中友好をアピールした」安倍晋三(島田たち珍右翼にとってのプリンス)を「媚中」と批判すべきではないのか?。「島田たちにとっての王様」安倍がしないことを野田氏がしないのに何の問題があるのか?
全く「珍右翼による安倍甘やかし」にも困ったものだ。
ちなみに宮本本の書評をAmazonレビューその他で見てみたが、基本的には日中友好の重要性を訴える本らしい。まあ、元中国大使なんだから当たり前だが。
大体ダライと日本の首相が会談しても日本に何のメリットもないのだが。ダライが利権くれるわけで無し。ダライと会談した場合の危惧されるデメリット、たとえば中国進出した日本企業や中国への日本人留学生とかのことをどう考えているのか?
そういう「人権」云々は中国の隣国で中国と対立しづらい日本ではなく、中国を批判しやすい欧米諸国に任せればいいのではないか?。で、その代わり日本は欧米諸国がしがらみから批判しにくい国を批判すると。ある種の役割分担、バーター。
サルコジの場合も、「影響が大きかった」といえ所詮一過性のトラブルだから、なおさらである。下記エントリ参照。
島田の言う「下記エントリ」とやらを参照しても「所詮一過性のトラブル」と島田が理解する理由は俺には分からない。なお、この件について、ウィキペ『サルコジ』は次のように書いている。
大統領就任直後、中国を訪問した際には、人権担当相を訪問団に加えず人権問題・民主化問題にも触れなかったため、野党から批判された。 2008年12月、ポーランド北部グダニスクでチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と会談し、「ダライ・ラマはチベット独立を求めていないと説明した。私は中国当局との対話を勧めた」と語った。これに対し、中国国営新華社通信は6日配信の論評で「思慮のない行動だ。中国人民の感情を傷つけるだけでなく、中仏関係にも害を与える」と批判した。サルコジは中国の反発ぶりに関し「事態を緊張させるつもりはない」と強調した。
サルコジのダライとの会見はどう見ても島田の言うような勇ましい話ではないと思うが。
『当初、中国の人権問題など何とも思ってなかったが、野党から人権問題に無神経だと批判され、ダライとの会談でリカバリーしようとした」
『中国から抗議されたので「独立支持する気はない、対話を勧めただけ」と釈明した』のだから。
【その2:珍右翼が巣くう会福岡】
皇后陛下のお言葉
http://sukuukai.jugem.jp/?eid=478
お言葉は、いつも私たち国民を思い、愛されていらっしゃる事が伝わります。その思いに、愛に、我々国民は応えなければいけません。
・マジレスするとこの種の挨拶の原案を創るのは宮内庁のお役人だろうから「皇后陛下に感謝」というのはずれてると思うね。
・大体「金正日閣下のお言葉は、いつも私たち北朝鮮国民を思い、愛されていらっしゃる事が伝わります。その思いに、愛に、我々国民は応えなければいけません」だったら非難する男が「金正日」を「皇后陛下」、「北朝鮮」を「日本」に書き換えれば問題ないと思ってるらしいのがスゴイ。どっちも個人崇拝の強要であることに違いはないだろ。
・俺的には美智子皇后にはもちろん恨みなどないが、この挨拶にはむしろいらっと来るのだが。
何故私たち皆が,自分たち共同社会の出来事として,この人々の不在をもっと強く意識し続けることが出来なかったかとの思いを消すことができません。
いや無茶言わないでくださいよ、美智子皇后。日本に何人「失踪者」がいると思ってるんですか?。万単位ですよ、確か。
その人たち全ての不在を意識するなんて実行できたら人として立派でしょうが、実際問題、無理ですよ、無理(まさか北朝鮮拉致が分からない段階で、拉致被害者だけ意識しろなんて無茶なことを言ってるのではあるまい。まあ、失踪者の中から拉致被害者だけ意識するというのもある種の差別でよろしくない気がするが)。
ここの部分を全部削除して
小泉総理の北朝鮮訪問により,一連の拉致事件に関し,初めて真相の一部が報道され,驚きと悲しみと共に,無念さを覚えます。今回の帰国者と家族との再会の喜びを思うにつけ,今回帰ることのできなかった人々の家族の気持ちは察するにあまりあり,その一入(ひとしお)の淋しさを思います。
なら何の異論もないが。