■日曜版連載漫画「今日もいい天気パート2」第10話「いいかげんにしやがれい!!」(山本おさむ*1)
スキャナで読み込んで画像貼り付けするのが一番わかりやすいのだが、あいにくスキャナがないし、画像貼り付けのやり方もわからないので文章をべた打ちする。福島県民の一意見として山本氏の漫画の文章を紹介してみる。
この頃福島県には放射線健康リスク管理アドバイザーとして長崎大学から山下俊一*2という人がやってきた。
僕*3と同じ被爆県長崎の人だったので期待していたのだが「年間100ミリシーベルトまでは安全です。まったく問題ありません」などと言いおって原発推進派べったりの学者だったので同県人として恥ずかしくなってしまった。
そしてテレビにも原発推進派が総出演して国民洗脳作戦が延々と続けられた。
アナウンサー「茨城県で収穫されたホウレンソウから基準値を超える放射性物質が検出されました」
どこかの大学教授「このレベルなら30年分の量を食べて何らかの影響が出る程度です。全く安全なレベルなので心配する必要はありません」
山本氏「いいかげんにしやがれい!!。何が30年分だ。ポパイじゃあるまいし、ホウレンソウだけ毎日毎日食う人間がいるとでも思ってんのか?。俺たちはホウレンソウもコマツナもキャベツも米も魚も肉も食うんだよ。ホウレンソウが汚染されてるならほかの物だって汚染されてんだろ。それを食い続けたら体に影響があるに決まってんだろうが。ホウレンソウをかばってんのか?。茨城県の農家をかばってんのか?。そうじゃねえ。てめえは原発をかばってるんだろ?」
このとき僕の中にいた帰りたい一心で完全洗脳にすがりつこうとしていた自分が完全に壊れた。
しかしテレビの安全キャンペーンは続き、あげくの果てには
なんかの評論家「今回の原発事故で死者が出ましたか?」
山本氏「なんちゅうことを言うんだ、この人」
推進派以外の情報が知りたくてネットをのぞいてみたがさまざまな情報が錯綜していてどれが本当のことなのかわからない。
福島県に居を構える自分としてはできれば信じたくない情報ばかりだった。
でもあのとき、12日にケーコさん*4とコタ*5は埼玉へ逃げてきて正解だったのだ。そうでなければ、その後の爆発で放出された放射能を大量に浴びていた。
そしてネット検索をするうちに今では有名な京都大学の小出裕章*6助教の講演動画に出あったのだった。
原子力発電とは自民党時代から政・官・財・学が手を組んでつくり上げてきた壮大な虚構なんだ。そして今回の事故でその虚構にほころびが見えはじめたにもかかわらずあの連中はそれを隠ぺいし維持しようとしているんだ。
(つづく)