今日のMSN産経ニュース(7/16分)(追記・訂正あり)

 日付が完全にずれてますが連続更新という形を取りたいので。

産経抄】7月19日
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120719/biz12071903060001-n1.htm

岡井さんは、反原発を主張する東京新聞に「けさのことば」という連載を持つ。今年2月、その東京新聞のインタビューに、元医師でもある岡井さんは、「ぼくは原子力容認派」と答えていた。勇気ある発言に驚いたものだ。

・勇気あるんですかね。そして勇気があったとしてもそう言う勇気は蛮勇でしょう。あれだけの事故が福島で起こって容認できる神経がわかりませんね。まあ、この東京新聞インタビューを読んで岡井氏の主張を良く理解しないとそこまで言うべきではないかもしれませんが。
・それはともかくこの東京新聞インタビューが「バカ晒しあげ」のような酷い文章で読んだ岡井氏が激怒するような無礼な代物ならともかく、たとえ「岡井氏に対して批判的」であっても、岡井氏も読者も「原発容認派の意見をまずは聞いた上で正面から堂々と批判するとはあっぱれじゃないか」と言われるような礼儀をわきまえた物なら皮肉にも「少なくとも東京新聞に限っては」産経の言うような「原発擁護を口にすれば国民とは認められない」なんて態度は取ってないことになります。岡井氏のエッセイじゃなくて、インタビューなんですから当然その当たり「いやそれは違うんじゃないすか、やっぱ原発は危険と思うんですよ」とかインタビュアーから質問があったと思うんですが産経が触れてないって事は「叩きようがない礼儀正しい物」「脱原発派からすれば『つるし上げろとは言わないが少し突っ込みがぬるくね?』と思うかもしれない物」だったんでしょう。

「日本中の新聞で原発擁護を書いたのは岡井さん一人。袋だたきに遭いますよ」と周りから言われるそうだ。

よほど周囲が無知なんでしょうね。最近も
【正論】評論家・木元教子 原子力否定しても何も生まれず
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120711/plc12071103180004-n1.htm
なんて容認文章が産経に載りました。探せば他にもあるでしょう。失礼ながら、それとも「悲劇のヒーロー」ぶりたい岡井氏が嘘ついてるんでしょうか。
それにしても、この文章にid:pr3氏が「産経、少数意見圧殺を恐れる」(http://d.hatena.ne.jp/pr3/20120719/1342709072)で「産経は自分が世間から相手にされてないと言うことを事実上認めているのか?」と言う趣旨のことを書いておられましたが、確かにね。
 id:pr3氏の文章を読むまで、気付きませんでしたけど、本当にそう言う人間が、岡井氏の周りにいるならその人は「産経を読んでない」「そもそも読む気すらない」という産経にとっては情けない可能性があるわけです。

電力会社の社員に、発言の自由はないらしい。将来のエネルギー政策に関して、国民からの意見を聴取する会に、東北電力の幹部や中部電力の関係者が発言者として出席していたことに、批判が広がっている。

既に多くの人が指摘していますが、批判が出るのは「抽選なのに電力会社の社員が何度も当たるなどやらせとしか思えない」からですよ。
「よほど信じられない偶然が起こった」か「よほど信じられないほど応募者の数が少ない」かどちらにしても信じられる話じゃありません。そして実際過去にやらせはあったわけです。やらせでないと証明できるなら誰も文句言わないでしょう。
電力会社社員が意見述べるなと言ってるわけでは全くない。大体、この件に限らず国民の意見を広く聞くという場で「利害関係者の意見」を聞こうと思う人は普通いないでしょう。利害関係者の話は別途聞けばいいし、実際聞かれていると思いますが。

「個人的な意見として、原発をなくせば経済や消費が落ち込み、日本が衰退する」「(福島第1原発事故では)放射能の直接的な影響で亡くなった人は一人もいない」。小欄にはもっともな意見に聞こえるが、会場は騒然となり、テレビのコメンテーターは「信じられない」と罵っていた。

会場が騒然となったのは意見の内容より「電力会社社員だ」と名乗った事じゃないんですかね。「抽選なのに?。やらせじゃないのか」と。
テレビコメンテーターが「信じられない」と言ったのも同様に抽選なのに電力会社社員が当たったことではないのか。
まあ、抄子が紹介する発言内容にも俺個人は賛同できませんし「本気なのか」と信じられませんが。
放射能の直接的な影響で亡くなった人は一人もいない」でしょうがそれは幸いにして事故が小規模ですんだからです。そして間接的な形でなら死者はいます。生活不安から自殺した人なんかそうでしょう。

作家の落合恵子さんは、「今日ここに来ているのが、国民であり市民」と言い切った。
「小さな声」でも、原発擁護を口にすれば国民とは認められない。そんな日が来るとしたら、放射能より恐ろしい。

突っ込み所満載です。
1)「そんな日が来れば」ってそんな日が来てから言って下さい。そんな日が来るようなら、産経や読売などとっくの昔に不買運動でつぶれてるでしょう。
2)むしろこれだけの大集会を東京新聞以外の全国紙は1面トップで報じないことの方が「恐ろしい」ですが。そして日頃産経は、気にくわない意見に勝手に「反日」「売国」だののレッテルを貼って自らが他者の言論を萎縮させてることをどう思ってるんでしょうか。
3)文脈がわからないと何とも言えませんが、さすがに産経の言うような意味で落合さんも言った訳じゃないでしょう。まあ、落合発言を全文引用しろよと思いますね。