今日の北朝鮮・韓国最新ニュース(8/17分)(追記・訂正あり)

(その1)
 動き始めた日朝交渉。蓮池透氏が何とツィートしてるか見てみる。

5人の一時帰国の時、彼らを北へ戻さなかったのが悪い、とおっしゃる方*1がいる。もしあの時戻していたら、彼らは二度と日本の地を踏むことはなかっただろう。そしてわれわれは、今ごろ平壌通いをしていただろう。

うーん、それはどうだろうね。いずれ帰国させたんじゃないの?
また極端な話、平壌通いだとしてそれを一概に否定できるのかという問題もある。
ただここからは、「蓮池氏を北朝鮮シンパ扱いしたがる巣くう会、家族会一派だが、一時帰国チャラ問題では『チャラ必要悪』と言う立場に立っており、全然シンパじゃない」「そのように北朝鮮に批判的な見方をする蓮池氏ですら、巣くう会、家族会一派の極右路線にはついていけない」「北朝鮮に批判的な蓮池氏ですら、『平壌訪問』と言う形でなら会わせるだろうという見方をしている」ことがわかる。

日朝政府間協議開催、4年ぶり。遅すぎるよ!

同感。だが巣くう会、家族会一派はそう言うことは全く言わないのでただただ呆れる。

内閣府が、拉致問題に関する世論調査をやっていたんですね。呆れた。そんな時間とお金があったら、早く救出しろ!

いや一般論で言えば、世論調査自体は大事ですよ。ただこの世論調査が果たして拉致解決に役立ってるかは疑問ですしだからこそこういう反発が蓮池氏から出るわけですが。


(その2)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120818/plc12081808170006-n1.htm
【from Editor】小泉訪朝から10年の現実
 平成14年9月17日の小泉純一郎元首相の電撃訪朝。交渉を担当した田中氏からしばらく後、打ち明け話を聞いた。「ミスターX」と呼ばれた北朝鮮側の担当者と会う前後には必ず官邸に行き、動静欄に自分の名前が載るよう心がけていたそうだ。自分が首相の信任を得て交渉を進めていることを示すためであり、ミスターXにも「日本の新聞をよく見てください」と伝えたという。
(中略)
 日朝関係の膠着からミスターXを通じた交渉が途絶えて以降、拉致問題は進展がない。田中氏の秘密主義的な手法は批判されたが、事態打開のためには、「ミスターX同様に金正恩第1書記*2、あるいはその後ろ盾である叔父の張成沢*3国防副委員長に直接報告ができる相手をつかまえ、水面下で交渉することが、北朝鮮相手では重要だ」と、ある外務省幹部は語る。
 まもなく小泉訪朝から10年になる。横田めぐみさんらの安否はいまだわからない。ワシントン勤務時代、訪米しためぐみさんの母、早紀江さんが米議会公聴会で切々と訴えるのを傍聴し、胸が熱くなった。10年を機に当時の交渉を振り返るとともに、解決に向けた手がかりはあるのか探っていきたい。(副編集長 有元隆志)

 巣くう会一派だの安藤慶太だの阿比留だのに比べればこの文章は産経記者なのにまともです。
 「ミスターX同様に金正恩第1書記、あるいはその後ろ盾である叔父の張成沢国防副委員長に直接報告ができる相手をつかまえ、水面下で交渉することが、北朝鮮相手では重要だ」という主張にはっきりと賛同はしていませんが、否定もしていないのは一理あると思ってるからでしょう。
 「動静欄」云々の話も問題解決にはそれなりの計算が必要ということを示した面白い話だと思います。この種の計算なしにただ経済制裁を叫ぶだけでは解決しないのも当然でしょう。


(その3)
時事通信「総連側が28日の訪朝打診=赤十字協議前に民間団体に−「10日間滞在」遺骨調査」
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012081800005
 日本には北朝鮮のオフィシャルな形の出先はないわけで、そうなるとあらゆるルートを使わざるを得ない。で、その場合誰しもすぐ思いつくのは朝鮮総連でしょうね。それ以外を素人が思いつくってのはまずないでしょう。

*1:俺もアレは失敗じゃないかなあと思う

*2:国防第一委員長などを兼任

*3:朝鮮労働党行政部長などを兼任。金正日氏の妹である金敬姫朝鮮労働党軽工業部長の夫