「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(4/24分:巣くう会集会報告の巻)(追記・訂正あり)

■日朝合意「再調査」−こんな問題が起きないか緊急国民集会報告5
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4164.html

櫻井よしこ
 この合意文書が北朝鮮を縛るというよりも、むしろ日本を縛る。例えば遺骨の問題について多少の進展があったらそれなりのことをしなければならない。
井上義行(第1次安倍内閣首相秘書官)
 (注:合意文書の)前文の中で、なぜ「日本側は北朝鮮側に対し、1945年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨及び墓地」ここから始まっているのか。本来であれば、拉致被害者及び行方不明者、ここからスタートすべきなんです。

 それの何が悪いんですかね。そんなに「拉致が何よりも大事」なのか。俺はそんな価値観ではないですし、「遺骨問題の当事者」はなおさらそんな価値観ではないでしょう。
 「拉致が何よりも大事」なのは正直「拉致被害者とその家族」だけでしょう。当事者が「拉致が何よりも大事」と思うことは人情として責める気はありませんが、それは客観的事実でも何でもない。
 極端な話、「遺骨問題で進展があれば」、「拉致問題で何の進展がなくても」それなりのことをしていいと思う。そんなによしこや井上たちにとって遺骨はどうでもいいのか。全く同胞愛のない連中です。

平沼赳夫
 例えば軍事力のあるアメリカなんかは、拉致の問題に遭遇すると、クリントン大統領*1やカーター大統領*2平壌に行けばその日のうちに被害者が出てくる*3

・米国人の「身柄拘束」ならともかく拉致なんかありませんけど。「身柄拘束も拉致みたいなもん」というならまあ、それも一つの価値観ですけど。
・それはともかく現在進行形で「米国人の身柄拘束」は続いてるわけです。2012年11月*4から「ペ・ジュンホ氏」と言う人が身柄拘束され、それは今も続いています。身柄拘束から1年半経ってる。
 平沼が言うほど米国人なら簡単に解放されるわけでは全くない。さすがの米国もいくら何でも軍事攻撃なんかできません。
 「身柄拘束された米国人の生命」は無論大事ですが、たった1人の命のために「最悪、万単位の死亡者があり得る」と想定される北朝鮮への軍事攻撃なんかできない。それに居場所も分からないのに軍事攻撃なんかしたらかえって「拘束された米国人の生命」が危険にさらされる。「軍事攻撃するぞ」と脅せば話が簡単に片がつくなんてことはない。

 平壌に爆弾を落とすぞというくらいの力を日本は持たなければだめなんですが、これは時間がかかります。

 ばかばかしい。現実問題として落とせるわけがないでしょう。時間がかかるとかそういう話じゃない。

交渉が始まる前に条件を緩和するというのは愚の骨頂

 そういう事言って制裁一本槍だったから小泉訪朝後12年間何も動かなかったんでしょうに。拉致問題を解決する気があるようには思えません。「拉致なんか解決しなくてもいい、とにかく北朝鮮を打倒したい」と思ってるのならそう正直に言ったらどうなのか。

松原仁
 日本政府は寺越さんに関して拉致とはしていませんが、これは明らかに拉致ですから、こういったものに日本政府がどう向き合うかということも大きなポイントになります。

 当の寺越さんが「拉致じゃない」といい、その前提で、寺越さんが北朝鮮でそれなりの職業(平壌市職業総同盟副委員長)につき、妻子を持って孫までいるのに、そしてそうした寺越さんの主張を受け入れてお母さんが何度も訪朝しているのに、ふざけたこと抜かして松原も恥ずかしくないのか。
 「真実が何でアレ」、当人が「拉致でない」と言ってるものを無理矢理拉致認定しても当人が迷惑するだけです。

 日本側は北が出してきたものをジャッジ(検証)をするぞ、と。その上でなければ我々は判断しないぞ、と。そのジャッジをするメンバーは、前のめりの外務省ではとんでもないことになってしまう。私はこの問題では外務省を信用しておりません。
 従って、この問題に関しては、私は基本的にここにおられるような、拉致議連の会長を含む何人か、そして救う会、ここに増元さんがおられますが家族会、(注:特定失踪者問題)調査会。こういったオールジャパンで、後は先ほど申し上げたような櫻井さんのようなずっとこの問題に寄り添ってきた方々。これはよく分かっているわけですから、そういう方々が北に対して、これは評価できないぞということも含めて向き合う。

「何が何でも北朝鮮に因縁つけて交渉を潰す」と言うゴロツキ集団「拉致議連」「巣くう会」にまともなジャッジが出来るわけないでしょう。まあ、安倍も話が面倒になるだけなので「拉致議連・巣くう会一味に媚びるジャッジ」をする事はあり得ても「連中をジャッジの決定者には絶対にしない」でしょうが。


■日朝合意「再調査」−こんな問題が起きないか緊急国民集会報告4
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4162.html

櫻井よしこ
 北朝鮮側が交渉に応じた動機というのは、背に腹は代えられないという文字通り追いつめられた結果

何度も書いてて書くことに飽き飽きしてる、うんざりしてるのですが改めて書きます。
1)「北朝鮮が交渉に応じた」というより「安倍が交渉に応じた」と見るべきでしょう。北朝鮮は基本的には「小泉訪朝後」は「日朝交渉ウエルカム」です。むしろ「制裁路線」で交渉の余地を潰したのは日本の方です。
2)北朝鮮はもちろん「左うちわではない」。日本との国交正常化を目指してるのはそういうことです。日本が「日韓国交正常化で金銭支払いしたように日朝国交正常化で金銭支払いしたり」、あるいは国交正常化を機に日本企業が北朝鮮に進出してくれればこんなにありがたいことはない。
 ただそれはよしこ達が騒ぐような「追い詰められてる」ということではない。
 体制の危機にあるかといったら、正直言ってないでしょう。ロシアも中国も「北朝鮮に牽制することはあっても」基本的に北朝鮮の政権崩壊を望んでいません。北朝鮮を経済的に支援している。ただ、だからといって「左うちわというわけでもない」から日本と国交正常化できる「可能性がある」なら北朝鮮は日朝交渉するという事に過ぎません。
 よしこらのように「今にも北朝鮮が政権の危機があるかのように言う」のはデマでしかないでしょう。まあ、安倍信者として「安倍の変節」を認めるわけにはいきませんし、「安倍の変節」を否定するためには「北朝鮮の変節」を誇張するしかないわけですが下らない話です。

おそらく6か国協議の後では埒が明かないわけです。

そもそも6カ国協議は「核ミサイル問題議論の場」であって「拉致議論の場」じゃありません。
それはともかく、「どーでもいいこと」ですが、よしこが「6カ国協議」と言ってるので少し驚きました。よしこらウヨは「日本は北朝鮮を国家承認していない(国交がない)」と言う理由で「6カ国協議」と言う言葉の使用を嫌い、「6者協議」と言いたがるので。

荒木和博
交渉に前のめりだったのは外務省ではないかという感じがしています。

 最終的に交渉路線に「ゴーサイン」を出したのはもちろん安倍の訳ですが、「外務省」云々と言って安倍をかばう当たりが全くお粗末です。

自分たちが前のめりであることをごまかすために、北朝鮮側が前のめりだとリークしたのではないかという気

「は?」ですね。荒木らは常日頃「北朝鮮は追い詰められてる、今すぐにでも日朝交渉がしたいはず」と言い続けてきたのですが。それが「安倍政権が実際に日朝交渉をやり出す」と「本当に北朝鮮は追い詰められてるのか」と言い出すんだから、荒木のとんでもなさに「口あんぐり」です。

「これでおしまいにする。心配するな」と言って出させて、出してきたら「何だこの野郎」と言ってやる手も一つあるし、12年前にはそれに近いことを(注:日本は)やったわけですから、相手側が交渉事で約束を守る気がない*5という相手ですから、こちら側も向こう側をだますというくらいのことはあってもいいんじゃないかと思います。

 荒木も12年前の「制裁路線」は「だましたな!」と北朝鮮に言われても仕方のないことだったという自覚があるようです。とはいえいくら北朝鮮相手とは言え「12年前にだまして何が悪い」「今度もだましたって構わないんだ」と荒木が公言するとは思っても見ませんでした。さすがに「結果的にだました形になったかも知れないがだます気はなかった」「北朝鮮が納得できる答えを出さないから悪い」と言い訳すると思っていました。
 「北朝鮮限定だ」と断ったところで「だまして何が悪い」と言う相手を信用する外国はないでしょう。「日本は平気で嘘をつく国家だ」と警戒の目で見られる発言をするなんて荒木はいつもながら非常識です。

西岡力
 まず、前文の「双方は日朝平壌宣言にのっとって」はまあいいとして、

「いいとして」って「平壌宣言を反故にしたい」なんて今更言えるわけがない。どれほど非常識なのか。

「1945年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨及び墓地」がはいっている。
「残留日本人」も「いわゆる日本人配偶者」も入っているということです。拉致問題だけではない。こういうことからして甘い。

意味がわかりません。日本人妻問題や残留日本人遺骨問題について触れると何か問題があるのか。

「過去北朝鮮側が拉致問題に関して傾けてきた努力を日本側が認めたことを評価」とあり、日本側が認めた。彼らが「傾けてきた努力」って何ですか。

そりゃ「5人の拉致被害者(蓮池夫妻、地村夫妻、曽我ひとみさん)とその家族を帰国させたこと」でしょう。何か問題があるのか。

一番心配なのは、「最終的に」と書いてあるところです。北朝鮮側は、最終的にこれで終わりにするというようにも読める。

基本「最終的に終わりにすること」を目指すのは建前論として当たり前。これが「最終的に解決するか分からない」なんて書いてあったら「北朝鮮はやる気があるのか」と巣くう会は非難してるでしょうから全く以て為にする批判です。

「日本側は、これに応じ、最終的に現在日本が独自に取っている北朝鮮に対する措置(国連安保理決議に関連して取っている措置は含まれない)を解除する意思を表明した」ということですが、これも本来なら北朝鮮の調査結果が出てから解除すべきなのに、そうなっていないということです。

そういうことを言ってたらいつまで経っても拉致問題が解決しないと言う判断でしょう。全く正当な判断だと思います。

「人道目的での北朝鮮の船の入港って何ですか」と聞いたら、朝鮮総連が日本から米や医薬品を北に送る時はいいと言うんです。

それ何が問題なんですか。で巣くう会が「それは真の人道目的ではない、こういうのが真の人道目的だ」「この真の人道目的なら反対しない」というならまだマシですが結局「人道目的だろうが何だろうが北朝鮮への支援なんか認めない」「人道支援を受けられず北朝鮮人民が苦しもうが知ったことか」というのが巣くう会ですからね。人道精神がないにもほどがあります。

アメリカは米軍の兵士の遺骨を北朝鮮から収集する作業をしています。実費と称して1柱2万ドル払っているそうです。

 要するにアメリカは「反北朝鮮」ではありますが、遺骨収集においては現実主義の訳です。本来日本も米国の現実主義を見習うべきだと思います。「アメリカはバカだ」「遺骨なんか日本人にとってどうでもいい、どういう形でも北朝鮮に金なんか渡したくない」というなら「俺は支持しませんが」それも一つの価値観ですけどね。遺骨収集をネグるなんて同胞愛がないにも程がある。

北朝鮮側にも同じ文章がありますが、今平壌に駐在事務所を作って、北が出してきた報告内容を検証すると言っています。危ないです。日本人が行ったって捜査権がないんですからちゃんとした捜査はできないです。

「日本には捜査権がない」なんて言ったらそもそも拉致問題の解決なんか出来ません。向こうが自由に日本警察に捜査させるなんて事はないでしょうから。
 何、訳のわからないこと言ってるんでしょうか?。要するに巣くう会には拉致問題を解決する気なんかないんでしょう。前から分かってましたが。

向こうに行って事務所を作って、色々見せられる。「この木が首を吊った木です」とか「ここの海岸で海水浴をしていて死にました」とか、いくら見たってしょうがないんです。それなのに、それをやってしまうと日本にも見せたじゃないかと言われてしまう。
事実上の合同調査になってしまう危険があるのではないかと思っています。

 言ってる事が訳が分かりません。「合同調査は駄目」で「北朝鮮の単独調査を後から突っ込むのはいい」んだそうです。結局前も書きましたが無責任な万年野党が「連立を組むと批判しづらいが組まないと好き勝手に批判出来ていい」というのと同レベルの話です。
 そういう万年野党には「政治を変える気など全くない、単に与党に因縁をつけたい」のと同様、巣くう会にも「拉致を解決する気はなく北朝鮮に因縁をつけたい」だけなんでしょう。
 本当に政治を変えたいなら「連立入りした方がいい*6」のと同様、拉致を解決したいなら「合同調査の方がいい*7」でしょう。
 なお前も断りましたがこの「万年野党」はあくまでもたとえ話で、特定の政党を意味していません。
 俺は共産党が政権入りしないのは「政権入りしたくても政権入りする条件がない」からと理解しています。別に「与党を外から批判する方が楽だから」そうしてるわけではない。共産党がそんなに無責任なら「国政ではなく地方政治」とはいえ「狛江市」などで政権与党になったりはしないでしょう
 そして「共産が現時点で国政与党になれないこと」は「無能」と言う批判は可能かも知れませんが「無責任」と言う批判はできないと思ってます。

第7に「人道支援」も、適切な時期とはいつなのか。

俺は基本的に「人道支援」は「文字通り人道に反する事態(例:飢饉)が存在するなら無条件で支援すべき」と思っています。巣くう会のように条件をつけること自体がおかしい。
 条件をつけていいのは「非人道的支援」でしょう。

本来なら「犯罪の解決を優先してそれ以外の人道問題はその次にする」となぜ書き込めなかったのか。

 アホかと言いたい。「後回しにするその他の人道問題」とは何なのか。「日本人妻の日本帰国問題」か。それとも「残留日本人の遺骨回収問題」か。いずれにせよそれらの問題より拉致の方が重要だというのはどういう意味なのか。自分の言ってる事が「残留日本人の遺骨回収を目指す遺族」や「日本帰国を希望する日本人妻」に対して失礼だと思わないのか。


■日朝合意「再調査」−こんな問題が起きないか緊急国民集会報告3
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4160.html

桜井よしこ
 北朝鮮と中国の関係と言えば、中国の援助なしには北朝鮮の政権がここまで生き延びることはできなかったのは確かです。中国は今、明らかに油*8、その他の物の支援を止めている*9
 そして金正恩も中国に対して反発していて、四面楚歌の中で物がとれそうな可能性があるのは日本だと考えたことは十分あり得ると思います。

やれやれです。よしこたちはついこの間、ロシアが北朝鮮と「北朝鮮の借金棒引き」で合意したことを知らないんでしょうか。もちろん「棒引きする代わりにロシア企業の北朝鮮進出に便宜を図れ」という話で単純な善意じゃないでしょうが、いずれにせよ「借金棒引き」が北朝鮮支援であることには変わりありません。
 「物がとれそう」云々というなら、日本よりロシアの方がずっと有望でしょう。また「最近は中国との関係が微妙」だとしてもそれでも「日本より中国の方」がずっと頼りになるでしょう。
 よしこ達ウヨ連中も本当はそれらのことを知った上で「安倍さんが妥協してるんじゃない、北朝鮮が妥協してるんだ」と言いたいのでしょうがそれは大間違いでしょう。もちろん北朝鮮は日本から経済支援を引き出したい。そのためには一定の妥協も覚悟してるでしょう。
 ただそれは、基本的には小泉訪朝時からずっと変わりません。最近非常に追い詰められてるということははっきり言ってないでしょう。苦しいとは言え「ロシアや中国の支援*10」で何とかやっていくノウハウを身につけたわけです。「日本から支援を引き出したい」が、だからといって日本ペースで「やらずぼったくり」される気は向こうにはないわけです。そんなんだったら今まで通り中国とロシアの支援でやっていくと。
 一方、安倍の方は複雑です。
 「拉致の安倍」をウリにしたのにいつまで経っても成果が出なくていいのかとか、そろそろアベノミクスも「騒いでるほどの効果がないことが明白化しつつある*11」がこのままでいいのかとか、悩みがある。
 その悩んだ結果が「対北朝鮮外交」だったのでしょう。うまくいって支持率が上がれば幸い、うまくいかない場合も「北朝鮮が悪い」と責任転嫁すればいい、少なくとも支持率は下がらないと考えたのでしょう。正直、安倍が方針変更しなければいかに北朝鮮が「日朝交渉したくてもどうにもならない」し、おそらく安倍以外の首相が安倍と同じ事をやったら「北朝鮮に媚びてる、だまされてる」と救う会ら日本ウヨはその首相に悪口雑言でしょう。
 しかし安倍だと「安倍さんは間違ってない」「北朝鮮が安倍さんに屈服した」の大合唱ですから正直呆れます。

松原仁(元野田内閣拉致担当相)
 中国との緊張があるということは北朝鮮にとって、ブッシュ*12の「悪の枢軸」と同じくらいの危機感を持ち、圧力を感じ、対話をするというか材料を出そうということになっていると思います。

ばかばかしい。さすがにそこまでの恐怖はないでしょう。ブッシュは悪の枢軸呼ばわりした国のうち、イラクフセイン*13政権を政権転覆しています。ということは「悪の枢軸呼ばわりした」北朝鮮を軍事攻撃で打倒する可能性は否定できなかったわけです。
 一方中国はそこまで野蛮じゃないでしょうし、現在のオバマ・米国政権だって「ブッシュ・悪の枢軸論」ほどには野蛮じゃない。アフガン、イラクも片がついてないし、軍事攻撃による北朝鮮政権転覆なんて事は考えてないでしょう。正直、ブッシュ時代に比べたら今の方が「米国の軍事攻撃の可能性が低い」と言う意味では大変いいでしょう。もちろん一方で「日本の安倍政権は極右政権」「朴クネ政権は金大中盧武鉉政権に比べると右寄り」という別の問題もあるわけですが。
 何度も言いますが日朝交渉再開の最大の原因は「安倍の変節」でしょう。それ以外の要素がないとは言いませんが。ただし「安倍の変節」を認めたがらないウヨ連中は「北朝鮮の変節」を声高に叫ぶわけです。

 今日ここにおられる櫻井さん*14、西岡さん*15、平沼先生*16、荒木さん*17、それから家族会、救う会、調査会、そして拉致に寄り添ってこられた櫻井さんのようなジャーナリスト、こういった方々が20人くらい集まる拉致問題に関するきちんとしたボード(委員会)を官邸で作っていただきたいと思います。

 ウヨ連中の審議会なんか冗談じゃない。ただ安倍もおそらくそういうことはしないんじゃないか。
 そういうことをすると安倍のフリーハンドが阻害されるからです。
 しかしこういう事を言うとは救う会拉致議連が内心では安倍を全く信用していないことがよく分かります。「自分らが審議会か何かの形で政権にコミットしないといつ安倍政権に裏切られるか分からない」と疑心暗鬼状態なのでしょう。安倍を信頼していればこんな事を言う必要は全くないですから。


■日朝合意「再調査」−こんな問題が起きないか緊急国民集会報告2
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4157.html

西岡力救う会会長、東京基督教大学教授)
 安倍政権は、「認定の有無に関わらず全員を助ける」と言っている

何度も突っ込んでて正直うんざりですが、こんなおかしな話はない。認定できないんだったら救出対象にすべきじゃないし、救出対象にしたいなら認定すべきです。
 「事故死や自殺かも知れないがAさんを殺害した犯人逮捕に全力を尽くす」くらいな変な物言いです。「事故死や自殺だったら殺人犯人などいない」し、「殺人犯人がいるなら自殺や事故死のはずがない」わけです。

ということは「無」の人も助けるということです。こちらが確実な証拠を持っていない人も含めて全員助ける。これは大変なことです。私は夜も眠れなくなります。どうしたらいいんだろうか、と。

 どうせグースカ寝てる分際でふざけるのも大概にしろといいたい。大体「証拠がない」んだったら仮に北朝鮮拉致*18だとしても助けようがない。こんなことは北朝鮮拉致じゃなくたって「ナイジェリアのボコ・ハラムの拉致」だって、何だって同じです。

国会の参考人で呼ばれた時、繰り返して申し上げました。絶対に合同調査委員会を作ってはならない、と。

 もちろんくだらない因縁付けです。「合同調査委員会」なら「調査に当たって日本側も色々口が出せていいだろう」と普通の人間は思うでしょうが西岡ら巣くう会は違います。
 「合同委員会だと無責任に反対と言えないからつくるな」「俺は北朝鮮にどんな形でもイエスという気はない」というのが連中の本心だから「政権入りすると責任を負うことになるから無責任に外から与党批判だけしたい」というレベルの万年野党と同じです。
 なお、お断りしておきますが、これはあくまでもたとえ話であって「政権入りしない野党はすべて無責任な万年野党」と俺が思ってるわけではありません。たとえば小生の支持する共産党の場合、政権入りしたくても『共産政権入りに好意的な党がない』『無理して妥協して政権入りしても、福島瑞穂の大臣更迭を機に民主党との連立解消した社民党のように早晩、政権離脱することが確実』という客観的情勢に「残念ながらある」わけでこの場合、政権入りしない方がむしろ誠実かつ現実的だと俺は思います。

 警察が全員返せと交渉しているんです。その時、「人質の内5人帰ってくればいいですよね」と。後は殺してもいいということですか。犯罪なんですよ、これは。外交交渉じゃないんです。

 こんな馬鹿な事言ってもどうしようもない。外交交渉以外に解決の道はないわけです。その中で「北朝鮮は犯罪者なんだから無条件で返せ」なんて言ったって相手が反発するだけで無意味です。
 蓮池透氏も言ってますがご家族からすれば「帰って来さえすればそれでいい、他のこと(核・ミサイル問題など)はある意味どうでもいい」「帰って来さえすれば制裁解除しても構わない」んですよ。そういう肉親の情への理解は「拉致問題を単に北朝鮮叩きのネタに使ってるだけの極右団体」救う会には全くありません。
 また「5人しか返らないんじゃ返さなくていい」というわけにもいかないでしょう。その場合は「5人でもゼロよりはマシ」として受け入れた上で、「後の部分はペンディング(保留)」にするしかないでしょう。
 まあ、ペンディングにする場合でも「ペンディングが解消するまで制裁解除しない」とか「国交正常化しない」とか言うのは馬鹿げてると俺は思ってます。とっとと制裁解除し、国交も樹立した方が拉致の解決に役立つと思います。

 全員取り戻すということについては絶対に譲歩の余地がない。100−0なんです。

 バカも大概にして欲しい。そういう「オールオアナッシング」では「オールならいいがナッシングなら目も当てられない」わけです。普通の人間は当然妥協も覚悟している。「100かゼロか」のばくちなんか出来るわけないでしょう。
 妥協しないでナッシングになるかもしれない、なんてそんな危険な事は出来ない訳です。妥協した上で「残った物については今後の検討課題、ペンディング(保留)」にするしかないでしょう。
 まあ、そもそも救う会の場合「オールに特定失踪者なんて怪しい代物を含んでる」という問題もありますが。

合意文の前文に、「全ての日本人に関する調査を包括的かつ全面的に実施し、最終的に日本人に関する全ての問題を解決する意思を表明した」と言っています。今回の調査が最終だと言っています。今回の調査で我々が納得できないと言っても、「再調査をする考えはない」とも読めます。

 「最終決着をつける意思がある(北朝鮮)」「それでお願いします(日本)」と言うだけの文章をよくここまで曲解できる。「これで決着するか分からない(北朝鮮)」なんて文だったらそれこそ「北朝鮮はやる気あるのか」と批判してるであろうアンチ北朝鮮の癖によく言う。

 テレビなんかを見ていると、外交交渉のように扱って、「小泉さんは5人取り戻したから安倍さんは6人以上でなければ業績になりません」などと言っている人がいるんです。こんなバカな話はない。

何がバカなのか。じゃあ一人も取り戻せなくても、あるいは「小泉訪朝以下の人数でも」救う会は「成功」と評価するのか?、と思ったら

じゃあ日本人が1人でも北朝鮮の地に残っていて、それで終わりと言えるのか。

と意味不明なこと言い出すから頭痛がします。おそらく「6人以上でなければ業績じゃない」を「6人以上なら拉致は解決したも同然」と誤読、曲解したうえで「6人以上なら拉致被害者北朝鮮に残っていても解決なのか?」と因縁つけてるんでしょうが因縁が低レベルすぎて本当に呆れます。

安倍総理も2004年に、「もうこれ以上証拠を出せと言ったら危ない。腕を一本切って本物の『遺骨』を出してくるかもしれない」とおっしゃいました

 何を根拠にこういう事を言うのか?。「自分の体の一部を切り落として廃棄し、殺害されたように偽装した上で、殺人に及ぶ*19(いわゆる『顔のない死体』の変形パターンでしょう)」という類のミステリー小説の読み過ぎじゃないのか?

荒木和博(特定失踪者問題調査会代表、拓殖大学教授)
 北朝鮮というのは端的に言えば山賊であって、まともに約束を守る国ではない。まさに外交交渉が成り立たない国です。

アホかとしか言いようがない。小泉訪朝で5人の拉致被害者(蓮池夫妻、地村夫妻、曽我ひとみさん)とその家族を取り戻したのは外交交渉ではなかったのか。北朝鮮は「小泉が訪朝すれば返す」と約束して実際返した訳です。
 立派に外交交渉が成り立つ。つうか「外交交渉が成り立たない」と言ってどうするのか。
 まさか「あきらめる」と言うわけにも行かない。じゃあ武力で取り戻すのか。そんな事はリスキーすぎてできるわけがない。

5人が帰ってきて二月経ってから新潟で5人が一緒になった時、私も当時救う会の事務局長でしたが、あの当時家族会の事務局長をやっていた蓮池透さんと話をしていて、透さんが弟の薫さんに、「お前なんで北朝鮮にいた時のことをちゃんとしゃべらないんだ」と言った。薫さんは、「兄貴もし、俺が全部しゃべって兄貴が耐えていられるんだったらしゃべってやるよ」という言い方をしたと言っていました。

 まあ、それもあるでしょうがそれだけでなく「蓮池薫さんは救う会一味を信頼していない」んだと思いますね。だから当時は救う会とずぶずぶだったお兄さんに話をすることは躊躇した。

先ほど古屋大臣が、「北朝鮮が嘘をついたら許さない」という言い方をしていましたが、北朝鮮に対して、彼らが本当に許してくれていないということを理解させるためには、平壌に爆弾を落とすこと以外に方法はありません。これは冗談じゃないです。それくらいのことをしなかったら、日本は本当に許さないという覚悟を持っているとは思わないだろうと思います。

 バカも大概にして欲しい。そんなことはできるわけもない。米国も韓国もそんな馬鹿な事はやらない。というか、こういう野蛮で無法な発言を平気ですることによって「荒木らの目的は北朝鮮政権打倒であって可能ならば自衛隊で軍事攻撃したい」「拉致被害者なんて本当はどうでもいい」「日本人妻やウンギョンさん、寺越武志さんに対しても同胞意識なんか全くない」ということがよくわかるわけです。
 俺だったらこんな奴とはつきあえません。しつこいですが、「つきあえる家族会」はわけがわかりません。

 2002年の小泉訪朝の時に、あれが何でうまくいったか。
 ある意味で、私たちは拉致問題の棚上げをして国交正常化は許さないということをずっと言い続けてきた。国民の意思がそこにあった。
 一方で当時の政府は、できれば棚上げをしてでも国交正常化をやりたいというのがあった。実は2つあったから成功した。我々だけなら相手が話に乗ってくるはずがない。そして政府だけがやったら間違いなく拉致問題は棚上げをされていた。政府が交渉して、北朝鮮側にこれで棚上げにすると事実上言ったに近い状態になっていた。だから向こう側はそれに応じてきた。しかし、それに対して国民の意思が許さなかった。
 ある意味で、別に共同謀議をしたわけではありませんが、その2つの流れがあったから北朝鮮側は交渉に応じ、なおかつ返してきたんだろうと思います。

小生、荒木の放言を長々と引用しましたが荒木が何を言ってるかと言えば
1)北朝鮮が拉致を認め被害者を帰国させたことで荒木一味は「交渉の進展で日朝国交が正常化し自分らの政治力も失われるのでは」というところに追い込まれたが
2)横田めぐみさんなど北朝鮮が拉致を認めながらも死亡発表した人間がいることに目を付け、「生きてるはずだ、生きてるのに返さないなんてふざけてる」と主張し日朝交渉を妨害し、また小泉政権内の右翼政治家・安倍と手を組んで巻き返すと同時に
3)「北朝鮮が拉致を認めたのは俺達の手柄だ」と自画自賛した
4)今回も何があっても「自分らの権力増加」に結びつけ、また日朝国交正常化など実現させない
という話です。こんな奴らと手を組んでたら、いつまで経っても拉致は解決しないでしょうが下駄の雪のようについて行く家族会には心底呆れます。


■日朝合意「再調査」−こんな問題が起きないか緊急国民集会報告1
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4154.html
 とりあえず「毎回司会が櫻井よしこ・国家基本問題研究所理事長」というのはやめてほしい。どこの右翼集会だと言いたい。滝川クリステル夏目三久という「よしこより若くて美人でまともそうな女性」にはできないのか。いや完全に右翼集会に成り下がった巣くう会集会にそういう方が行くのもそれはそれで嫌かな。
 「よしこの司会だからもう誰も『救う会集会はオールジャパンだ』て思わないからいい、みんな右翼集会だと正しく理解できるからいい」と好意的(?)に理解すればいいんでしょうか。まあ、今の家族会だと「よしこさんは中教審委員だから安倍さんとパイプがあっていいんだ!」ととんでもない事を考えてる可能性もあります。

古屋圭司拉致問題担当大臣
 総理が20数年間この問題に取り組んできたことは、 北朝鮮もよくわかってるはずです。

 「20数年間」が何年を意味するのか知りませんが、安倍の初当選は1993年*20ですから「20年」でしょうか。
 安倍が「20年前」、1994年(当時は、細川、羽田*21、村山内閣)にはこの問題に取り組んでいたとは初耳でした。本当なんでしょうか?。初当選時から既に「拉致問題に関心があった」ねえ。それとも「小泉訪朝後、10数年間の言い間違えor書き間違え」?

われわれは今までオールジャパンで取り組むと言ってきました。

巣くう会集会を完全に右翼集会化させた上、それについて「コレじゃオールジャパンじゃない」と異論を唱えた蓮池透氏を家族会から除名しながらよくもふざけたことが言える。いや除名劇それ自体に部外者の古屋はもちろん関与してないですけどね。「オールジャパンじゃない団体・救う会開催のオールジャパンじゃない集会」でよくこういう事が言える。

譲歩するのはほんのちょっぴり、奪い取るのはたくさん、そういう北朝鮮のやり方

 いや、逆じゃないんですかね。

譲歩するのはほんのちょっぴり、奪い取るのはたくさん、そういう日本のやり方

でしょう。
 「拉致を認め被害者を帰国させる」というのは相当の譲歩でしょう。それに対して日本はどれほどの利益を与えたのか。根拠もないのに「まだ拉致被害者がいるはずだ」と因縁つけて制裁なんて馬鹿な事をしてきた小泉訪朝後12年じゃないですか。そういうアホな認識だと拉致問題は解決しないと思います。いやそもそも安倍一派に解決する気があるのかすら疑問ですが。

平沼赳夫*22拉致議連会長)
 2008年にそういう合意があったわけですが、これもみごとに水に流されてしまった。そういう前科のある国

流れたのはこのとき、北朝鮮は福田*23政権と「再調査とバーターで制裁一部解除」と言う合意に達したのに福田政権が崩壊したからです。ポスト福田の麻生*24政権はタカ派ですから「制裁解除なんかしない」という態度を北朝鮮にとってしまった。どう見ても非は日本側にあります。

信頼すべき情報筋によりますと、8名の方々は全部生きている、こういう情報があります。

 何を根拠にそういうことを言うのか。

官房長官の話によると、「3週間で委員会ができて、あと1年くらいかかるでしょう」。こんな悠長なことでいいのか。

悠長も何もそういう合意をしたんでしょう。それを外野が思いつきで因縁つけてどうするのか。


拉致被害者の再調査合意に関する家族会・救う会声明
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4109.html
 家族会と巣くう会は完全な「安倍応援団」と化してますし、最近は横田夫妻は疲れ果てたのか「日朝交渉にかなり期待するかのようなこと」を言ってます。ということで再調査を糞味噌に非難したりはしません。ただ手放しでほめもしません。

 調査の開始時点で一部制裁を解除するという取引は厳密な意味での行動対行動原則に反するので無条件で歓迎するわけにはいかない

といって安倍を批判します。
 ただ「厳密な意味での行動対行動原則に反する」「無条件では歓迎しない」なーんていって「厳密に言えば拉致被害者が帰国しない限り行動とは言えないと俺達は思っているが、大甘に見れば、調査開始も行動だ。北朝鮮が調査全くしないのよりは評価出来るよ。安倍さんも苦悩の末の決断だろう。安倍さんを糞味噌に責める気は応援団の僕らにはない」「無条件では歓迎しないけど最終的には歓迎することになると思う。たぶん安倍さんは成果を出すから」とへたれるところがさすが安倍応援団。これが彼らが嫌ってるらしい福田総理や菅総理*25なんかだったらこれではすまないでしょう。たぶん「調査開始時点で一部制裁解除ってどういう事だ」と罵倒が始まってる。
 もちろん俺は、再調査はいいことだと思ってるし制裁一部解除もいいことだと思ってるので「安倍応援団だから非難しない」というデタラメな理由でも巣くう会、家族会が今回の交渉結果を糞味噌に非難しないことは大歓迎です。
 しかし未だに

1)認定の有無にかかわらず全被害者を帰還させ、(2)拉致に関する真相を明らかにし、(3)実行犯を引き渡すという日本側の要求にどこまで誠実に答えるのかは慎重に見守る必要がある。

なんて家族会と巣くう会がバカ言ってるのはどうにかならないのか。(1)なんて「特定失踪者800人全員日本に帰国させろ」って意味ですからね。特定失踪者800人全員拉致なんてありっこないわけで「屏風の寅を縛りなさい」位無茶苦茶です。一休さんじゃないですが「ならどこに特定失踪者が800人いるのか、出して下さい」と言いたい。
(3)もねえ。(3)は(1)と違って「根拠のない言いがかり、デマ」ではないですが引き渡すわけがない。だからこそ「第二次安倍内閣以前の内閣」は「第一次安倍内閣」も含めてそんな方針じゃないわけです。「犯人引き渡し」なんて第二次安倍内閣になって突然出てきた方針ですからね。


北朝鮮は今どうなっているのか−東京連続集会79報告1
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4096.html

西岡力*26(巣くう会会長、国家基本問題研究所評議員・企画委員、東京基督教大学教授)
張成沢*27処刑後突然日本に急接近してきた

 西岡ら巣くう会はすぐこういう事を言って「北朝鮮は追い詰められてる、日本は有利だ」「これも我々巣くう会の唱えた制裁戦術の成果だ」と言いたがります。ただ「もちろん北朝鮮素人ではありますが」俺の考えを言えば「急接近」してるようには見えません。
 「急接近」の言葉がぴったりなのは「小泉訪朝」でしょう。アレを予想していた人はほとんどいないでしょう。あれは文字通り急接近です。ただ「小泉訪朝後」は急接近なんて一度もないでしょう。
 基本的には小泉訪朝後は「可能なら日本と国交正常化交渉したい(北朝鮮)」という状況がずっと続いてきた。急接近どころか「ずっと接近してた」わけです。
 日本が交渉する気ならどんどん交渉が進んだ。しかし「北朝鮮政権転覆」を企む巣くう会の妨害でそうはいかなかった。「特定失踪者」というおよそ北朝鮮が飲めない無茶苦茶な事を巣くう会は言い出したわけです。これでは北朝鮮も交渉のしようがない。「小泉政権のようにのめる条件を日本が出すまで待とう、鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」で北朝鮮は「じっと我慢の子」作戦*28をとるわけです。
 でずーっと交渉が出来なかった。
 今は北朝鮮よりむしろ「日本が急接近」じゃないんですかね。「小泉訪朝後11年」も何の動きもない状況に拉致被害者家族が耐えきれなくなってきたと言う事でしょう。でもそんなことは巣くう会は認められないから「北朝鮮が急接近」というわけです。
 

今日本の政治の大きなテーマが集団的自衛権に関する憲法解釈の問題で、総理のもとで、私的懇談会である安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会、安保法制懇が報告書を出しました。

 で西岡らは「安倍さんも拉致被害者救出の為に北朝鮮自衛隊を送り込む気だ、その為の解釈改憲集団的自衛権容認だ」と言い出すわけです。
 仮に安倍が「集団的自衛権行使*29」の中にそういうものを入れたとしてそんな事が実行できるわけがないでしょう。居場所がわからないのにどこに自衛隊を送り込むのか?
 ということで「集団的自衛権行使の是非*30」に関係なく「拉致問題」で「集団的自衛権を語る意味」は、全くありません。自衛隊で救出なんて全く非現実的だからです。

あとでまた惠谷さんにも紹介していただきたいと思いますが、米軍は混乱事態を作り出すための作戦計画さえ持っています。

バカも大概にして欲しい。仮にそういう計画があったとしておそらくは「朝鮮戦争当時の昔の計画」で「今や無用の長物」でしょう。未だに「北朝鮮に混乱事態を作り出すための作戦計画」を米国や韓国が実行する気だとはとても思えません。というか仮に米国や韓国がそういう馬鹿な事を計画してるなら日本政府としては「リスキーなことは辞めてくれ」というのが当然でしょう。

 昨日の『日本経済新聞』をお配りしていますが、ストックホルム*31で局長級協議が開かれることを受けてどういうことになるのかという解説記事ですが、私はこれを読んで驚きましたし、このことが事実なら安倍政権は裏切ったのかと思いました。
 記事には、「北朝鮮拉致被害者の安否に関する再調査に応じる場合でも、日本側は再調査の実施状況を確認するために、調査に日本政府関係者を加えるよう求めている」とあります。これは日本側が交渉で既に求めていると書いてあります。
 安倍総理は、第一次安倍政権の前、小泉政権時代*32に、日本の外務省の一部から「北朝鮮で調査のやり直しをさせる場合に、日本も入って合同調査委員会を作るべきだ」という議論が出た時大反対したんです。
 「泥棒*33と一緒に調査をしても真相なんか分からない」と安倍総理は当時オフレコではなく、オンでおっしゃったのを覚えています。私もまったく同じ考えです。
 日本が調査に入っても調査の権限がないわけです。自由に書類を見ることもできない。そういう中で合同調査委員会を作って調査結果が出たら日本の責任にもなる

 この集会は「2014年5/23(金)」に行われたので「昨日の日経」とは「2014年5/22(木)」の日経です。
 荒木も何馬鹿な事言ってるのか。「日本政府関係者*34も入った合同調査委員会には反対だ」ってじゃあ何をどうして欲しいのか。
 「北朝鮮政府関係者オンリーの調査委員会」でいいんですか?。それこそ「北朝鮮政府関係者オンリー」では調査の説得力がないんじゃないのか?
 それとも「日本政府関係者以外(米国や韓国の政府関係者?)が入った調査委員会*35」がお望みなのか?
 ただ「反対、反対」では無責任きわまりない。日経の記事はきちんと裏付けがあるでしょうから、要するに荒木の言葉を使えば「安倍が荒木らを裏切った」んでしょう。裏切って当然でしょう。むしろ小泉内閣当時、荒木に調子を合わせて「日本政府関係者も入った合同委員会」に反対していたことの方がおかしい。日経だってまさか「日本政府関係者も入った合同調査委員会には反対だ」なんて言う人間がいるとは思ってないでしょう。
 「日本政府関係者も入った合同委員会」の何が悪いのか。結局「北朝鮮政府関係者オンリーの調査委員会」なら「無責任に」いちゃもんつけて調査をつぶせるけど「日本政府関係者が入った合同調査委員会だとそれなりに日本に責任が出るから日本も無茶苦茶は言えなくなる、それは巣くう会として困る」ってだけのふざけた話じゃないですか。

そして調査の進め方で絶対もめます。

やれやれです。別に「日本政府関係者も入った合同調査委員会」を作らなくたって「調査がすいすい」なんてことはないでしょう。何馬鹿な事を言ってるのか。

 北朝鮮が調査をして、既に分かっていることが多いと思いますが、日本に申告をする。その申告をこちらが検証する。検証して納得できなければ、申告のやり直しを求める。

 で「日本政府が北朝鮮の調査に駄目出しすること」と「日本政府関係者も入った合同調査委員会」と何ら矛盾しない。「合同調査委員会で駄目出しすればいい」だけの話です。つうか「合同調査委員会を作った方が駄目出ししやすい」というのが外務省の判断でしょう。当たり前の話じゃないのか。
 荒木らが矛盾するかのようにいうのは「日本も入った合同調査委員会」では日本が北朝鮮の調査を批判する場合でもあまりにも無茶苦茶な言いがかりは言えないからです。で荒木は言いがかりをつける気満々だから「日本も入った合同調査委員会」に反対する。一方、外務省はそういう馬鹿な事をする気はないから「日本政府関係者も入った合同調査委員会」を目指す。

 それは国際社会が核問題で北朝鮮に要求している、「すべての核物質を国外に出しなさい。そして核爆発物質の量を申告しなさい」と同じです。そして6か国協議の北朝鮮を除く5か国*36が検証するプロセスと同じです。
 その検証の中では、例えば核技術者に自由にインタビューできるということも国際社会は求めているわけですが、日本も彼らが出してきた申告の中で、工作機関に勤めていた人間と家族を第三国に出して、インタビューできるように求めるべきです。

 何度も言いますが「日本政府が北朝鮮の調査に駄目出しすること」と「日本政府関係者も入った合同調査委員会」と何ら矛盾しない。「合同調査委員会で駄目出しすればいい」だけの話です。
 その駄目出しにおいて

工作機関に勤めていた人間と家族を第三国に出して、インタビューできるように求める

つうのはまあ、可能ならやるべきでしょうが、不可能*37ならこだわる必要ないでしょう。問題は「調査に信頼性があるかどうか」であって、「第三国でインタビューできないと信頼性がない」というもんでもないでしょう。
 まあ、西岡ら巣くう会の場合、真実追究がしたいんじゃなくて「西岡らが『これは北朝鮮が絶対に飲まないだろう』と思う無理難題をふっかけて調査妨害がしたい」だけなんですけどね。

(注:日経の記事は)これはどういうことかと思って対策本部の方にいろいろ聞きました。大変偉い方*38にも聞きましたが、みなさんが「誤報だ」ということでした。

 いや誤報じゃないでしょう。誤報だったら「日経はどこから情報をとったのか」「そして何故安倍政権は日経に抗議しないのか」って話ですから。
 「巣くう会にびびって誤報にした」てだけの話でしょうね。いつまで巣くう会にびびれば気が済むのかと思いますけど。
 まあ、でも本気で拉致を解決する気なら「日本政府関係者も入った合同調査委員会方式」が適切じゃないですかね。はっきり言って拉致問題というのは「巣くう会が言うのと逆のことをすること」が解決の早道だと思います。「巣くう会の言うことは無視する」、これが大事です。早くそういうことに拉致被害者家族も気付くべきです。

2008年の交渉がどうだったのかということを検証してみました。2008年も北朝鮮側は宋日昊大使だった。福田*39政権の時です。「再調査」を約束して、ドタキャンされた。

 話が全然違います。むしろドタキャンされたのは北朝鮮の方です。
 2008年当時の首相は西岡が言うように福田さんです。福田さんは「再調査のバーターとして制裁一部解除」を北朝鮮に約束したわけです。「国交正常化時の経済支援」というお土産で拉致被害者帰国を実現した小泉訪朝の経験から「北朝鮮へのお土産なしでは拉致は解決しない」というのが福田さんの認識だったわけです。
 で解除内容については今後の検討課題だと。でこれから検討しましょう、と言う時点で、つまり実際には一部解除が実現されてない時点で、福田さんが退陣した。
 ポスト福田の麻生*40政権は福田さんと違ってタカ派ですから「福田の約束なんか知るか。再調査のバーターで制裁一部解除なんかするか」という態度を取ってしまった。
 そうなりゃ北朝鮮だって「ああ、そう。そういう態度なら俺だって再調査なんかに応じない」となってしまう。これ「北朝鮮に責任があるドタキャン」ていうんでしょうか。
 まあ、そういうことで「福田退陣」と「ポスト福田が麻生だったこと」は拉致問題にとって大変悲劇だったわけです。


北朝鮮は今どうなっているのか−東京連続集会79報告2
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4099.html

西岡力(巣くう会会長)
2008年8月に「再調査」をするという約束ができたわけです。配布資料は、その時の外務省の文書です。今も外務省のホームページに載っている当時の交渉の概要です。

サイトに掲載する際、外務省ホームページにリンクでも張れば親切なのに。ということでリンクを張っておきます。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/n_korea/abd/jitsumu0808_gai.html

「日本側も、①人的往来の規制解除及び②航空チャーター便の規制解除を実施する用意がある」と制裁解除を一部すると書いてあります。

だからこそ北朝鮮側は福田政権に対し「再調査の意思がある」としたわけです。「北朝鮮を動かすにはお土産が必要」、これが「国交正常化時の経済支援約束」とバーターで「拉致被害者帰国」を実現させた小泉訪朝で福田氏が得た教訓だったわけです。その教訓に従い福田氏は制裁一部解除をお土産にして「再調査」を北朝鮮に約束させるまでこぎつけた。問題は彼がこの約束(制裁一部解除)を実現する前に退陣し、かつポスト福田の麻生がこの約束を反故にしたことでしょう。

調査を始める時に小さなことでも制裁を解除するのは、「行動対行動」の原則に反する、不安が残ると言いました。

やれやれです。
福田氏は
「巣くう会は何を言ってるんだ?。再調査開始と言う北朝鮮の行動に対して『制裁一部解除』で報いることは立派に『行動対行動』の原則じゃないか?。むしろ北朝鮮の『再調査開始』という行動に対して何ら報いなかったらそれこそ『行動対行動の原則』に反する」
「調査開始という小さい行動ではなく『拉致被害者帰国という大きな行動』だけに報いればいいと言うのだろうが、そんな事言ってたら何も前に進まない」
「もちろん調査開始だけでは大きなお土産は与えられないと思うから小さいお土産(制裁一部解除)にとどめてるんじゃないか」と思うでしょうね。
 まあ、「拉致を解決する気が全くない」「北朝鮮打倒がやりたい」巣くう会連中の言う「行動対行動の原則」というのは
1)「北朝鮮が100点満点の答案を出したときだけ報いる」
2)「ただし100点満点の答案を書いたとは何があろうと絶対に認めない」というとんでもない代物ですが。
 実際には「行動対不行動の原則」、つまり北朝鮮が何やろうと因縁つけて制裁解除などのお土産を出さないというのが巣くう会の立場であり、それを北朝鮮もわかってるからこそ日朝交渉に応じてこなかったわけです。

(注:古屋拉致担当相の談話に)「関係者を離間させたり」とあります。横田さんのお父さんとお母さんが、ウンギョンさんに会いに行くかどうかで意見の違いが出るように離間させようとしても、そんなことできませんよ、と。つまりそういうことは「一切通」じないと言っています。

 何がどう通じないのか。明らかに巣くう会と横田夫妻には意見の違いがあるんだから「横田夫妻が孫に会うための訪朝を強行すれば」確実に離間するでしょう。あるいは「訪朝したいらしい夫」と「それほどでもない妻」と言う意見対立があるようですから「夫が単独訪朝を強行すれば*41」最悪離婚という可能性もあるでしょうね。
 そもそも「横田夫妻が巣くう会から離間したら」あるいは「横田滋氏が妻との離婚を覚悟して単独訪朝し、巣くう会も去ったら」何だって話ですけど。拉致担当相が言うべき言葉じゃない。古屋はどれほど巣くう会と癒着すれば気が済むのか。
 「横田夫妻がウンギョンさんに会いたくて」でも、巣くう会が反対するから「巣くう会と離間して」訪朝したとしてそれが何だというのか。「横田滋氏がウンギョンさんに会いたくて」でも、巣くう会や妻が反対するから「妻や巣くう会と離間して」訪朝したとしてそれが何だというのか。
 それで横田夫妻が「巣くう会を離れて本当に良かった、孫に会うことを犠牲にしてまで残る価値のある会じゃない」と、あるいは横田滋氏が「妻との離婚は無念だが仕方のないことだ、いずれあいつもわかると信じる、とにかく訪朝して孫に会えて良かった」「「巣くう会を離れて本当に良かった(以下略)」」と「と学会を離れて良かったと語る山本弘」のようなこと*42を思うのなら、それでいいことです。
 別に横田夫妻(あるいは横田滋氏)は自分の事だけ考えればいいのであって巣くう会(あるいは巣くう会&妻)のことなんか考えなくていい。特に「妻はともかく」巣くう会なんて赤の他人だし「蓮池透さんのように合理主義で割り切って」巣くう会なんぞ無視すりゃいい。巣くう会の方だって自分の事しか考えてないんですから。横田夫妻(あるいは横田滋氏)がウンギョンさんに会うために訪朝したとしても本来それは他の拉致被害者には全く関係ない事です。かりに「横田夫妻の(あるいは横田滋氏だけの)巣くう会との離間」によって拉致が風化したとしても「だから巣くう会に横田さんは残れ、孫に会うための訪朝もするな」というのは筋違いな話でしょう。何で夫妻が他人の犠牲にならないといけないのか。
 結局「巣くう会にとって今や最大のジョーカーカード*43」が今横田夫妻になってるわけです。
 「5人の帰国拉致被害者」は明らかに巣くう会に距離を置いてる*44
 また、巣くう会が「横田めぐみさん」をあまりにも大々的に宣伝したが為に、他の拉致被害者が埋没してしまい「横田夫妻が去ったら使える政治的カードがない」という、「若手を育ててこなかったのでベテランが去ったらAクラスから、Bクラスに転落しかねないプロ野球球団*45」のような状態に今巣くう会はなってるわけです。
 だからこそ巣くう会はそのジョーカーカードを手放したくない。これは「北朝鮮に向けていった言葉」というより「横田夫妻に対していった言葉」でしょう。
 「あんたらが拉致問題を解決したいなら絶対に俺達と離間するな」という一種の恫喝です。
 でもこんな恫喝は無視すればよろしい。横田夫妻が離間したところで巣くう会には何も言えないでしょう。
 今更「横田夫妻が裏切った、北朝鮮に取り込まれた」と悪口雑言吐くほど連中もバカではないでしょう。いや仮にそういう悪口雑言吐いたって無視すればよろしい「孫に会える喜び」に比べたら、そんな悪口雑言など無視できるつまらない、小さいことではないでしょうか。
 まさか「裏切り者・横田夫妻天誅を加える」といってテロ行為なんてしないでしょう。さすがに巣くう会連中も「蓮池透さんを除名したとき」も蓮池氏の悪口は言ってもテロまではやってませんので(それをやったら巣くう会も完全におしまいでしょう)。まあ、その危険性があるなら警察ががっちり夫妻をガードするだけですけど。

日本国民は怒っている、全員生存していると思っている、と。どこに行っても世論は変わらないからあきらめなさいと、大臣が言っているんです。

 はっきり言って俺の考えは全然違います。
 先ず第一に俺も勿論北朝鮮拉致には怒っています。怒ってない人は普通いないでしょう。ただ巣くう会と同じ意見はここだけです。
 冷たいことを言えば「怒ったって」何がどうなるもんでもない。「交渉しないと問題は解決しない」しその場合には小泉氏や福田氏が考えたように、やはり「何らかのお土産」が必要でしょう。それに対して「何でお土産なんかやらないといけない」と感情論を言ってもどうしようもない。それが現実主義です。本来巣くう会や政府は「あなたが怒る気持ちもわかるが怒っても問題は解決しない」と言って交渉路線にリードするのが当然でしょう。それが怒りを煽って制裁路線にミスリードするんだから呆れます。
 第二に「世論は完全に風化しています」ね。拉致を北朝鮮が認めた直後はともかく今は国民は「怒ってはいるがそれほど怒ってはいない」。これは拉致に限らない。大抵のもんは何だってそうです。水俣病だって、「砂の器」で描かれたハンセン病差別だって、ストーカー殺人事件だって何だって「酷い人権侵害」の話を聞けば誰だって「何でこんな公害が水俣で起こったんだ」「何でこんな病人差別がまかり通ったんだ」「ストーカー殺人を警察は何故防げなかったのか」などと「悲しみや怒りを感じて」被害者救済や問題解決のために何とかしたいと思うでしょう。
 ただ「水俣病患者」「ハンセン病患者」「ストーカー殺人事件の遺族」といった当事者でないとその怒りや悲しみの感情は維持しづらい。やはり他人事の訳です。拉致も全く同じです。


北朝鮮は今どうなっているのか−東京連続集会79報告3
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4105.html

西岡力(巣くう会会長)
 4月18日、ロシア下院が決議しており、ソ連時代の110億ドルの北朝鮮の負債がそのまま続いていたんですが、100億ドルを帳消しにしました。

 もちろん単純な善意のわけもなく「帳消しにする代わりにロシア企業に便宜を図る」等のバーターでしょう。ここからは「ロシアは北朝鮮崩壊など望んでない」ことがわかるわけです。「バーター取引」を金正恩政権としても政権が崩壊したら取引がチャラになりかねない。
 北朝鮮への「経済的思惑による支援や貿易」というと良く「中国」「韓国が始めた開城工業団地」なんか挙げられます。たぶん「中国が一番支援や貿易の額が大きい」んでしょうがロシアだって支援や貿易をしてるわけです。

 つまり朝露関係で言うと、2013年度はほとんど動きがなかった*46が、2014年になって北の首相と、ロシアの極東発展相が会談し、ロシアが借金の棒引きに応じ、その後ガスパイプ建設のことがありますね。つまり北朝鮮の国内にロシア製の天然ガスを運ぶパイプを作る。ロシアが工事をするけれども北朝鮮が負担しなければならない部分は借金でやりますということですね。
(中略)
 韓国に送るためのパイプラインですね。

 ロシアは韓国に天然ガスを売って儲ける。北朝鮮は「パイプラインの使用料金」で儲ける。そして韓国は「このガスが高品質でリーズナブルなお値段」なら喜んで買うでしょう。
 まさに「三方一両得」です。商売的な意味で言えば「儲かりさえすれば三国にとって何の問題もない」。
 問題は二つあって一つは「三国が本当にみな儲かるのか」という純粋に商売的な問題。もう一つは「韓国にもいる、巣くう会のような反北朝鮮極右の存在」です。巣くう会のような極右は「打倒北朝鮮」だから「商業的に美味しい計画」だって賛成なんかしません。俺はこういう計画で北朝鮮を取り込むことこそ
1)北朝鮮の暴発を防げる
2)統一時の負担が減る
と言う意味でどんどんやるべきだと思います。
なお、

2014年になって北の首相と、ロシアの極東発展相が会談

については以下の記事を紹介しておきます。極東発展相も極東管区大統領全権代表も北朝鮮との関係においては重要な役職のようです。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2804O_Z20C14A3NNE000/
日経新聞『ロシア、北朝鮮に接近 「貿易額10倍増」で合意 』
 ウクライナ危機で欧米との対立を深めるロシアが極東の隣国、北朝鮮との関係強化に乗り出している。プーチン*47大統領側近のガルシカ極東発展相は24〜28日の日程で訪朝し、朴奉珠*48(パク・ボンジュ)首相や李竜男(リ・リョンナム)貿易相と会談。年1億ドル(約100億円)程度にとどまっている両国間の貿易額を2020年までに10倍に増やすとする議定書に調印した。

http://chosonsinbo.com/jp/2014/05/20140501riyo-3/
朝鮮新報『ロシア副首相兼極東連邦管区大統領全権代表一行が訪朝、朝ロの経済協力で合意』
 朝鮮中央通信によると、ユーリー・トルトネフ*49・ロシア政府副首相兼極東連邦管区大統領全権代表と一行が4月28〜30日、朝鮮を訪問した。
 30日に最高人民会議常任委員会金永南*50委員長が、29日に朴奉珠内閣総理が、万寿台議事堂で表敬訪問したユーリー・トルトネフ・ロシア政府副首相兼極東連邦管区大統領全権代表と一行に会って談話を交わした。
(中略)
 28日、盧斗哲内閣副総理とユーリー・トルトネフ・ロシア政府副首相兼極東連邦管区大統領全権代表の会談が万寿台議事堂で行われた。朝鮮側から李龍男貿易相、弓錫雄外務次官、任天一ロシア・ナホトカ駐在朝鮮総領事、関係者が、ロシア側から大統領全権代表一行とアレクサンドル・ティモニン駐朝ロシア大使、大使館員が参加した。
 会談で双方は、両国間の経済協力関係をより発展させることと、互いに関心を寄せる問題に対する意見を交換した。
 また同日、朝鮮貿易省とロシア・アムール州政府間の貿易経済協力に関する合意書が調印された。朝鮮鉄道省とロシアの「モストビック」科学生産連合体間の鉄道運輸部門協力に関する文書も調印された。

 張成沢処刑後中国は石油を止めている。中ロ関係が悪くなる中で、安倍政権に接近したことと、ロシアに接近したことがパラレルで、金正恩*51として中国に頼らないで国を維持する方向での模索を始めたのではないか。

 前後の文脈からして「中ロ関係」は「中朝関係」の誤記でしょう。そもそも中ロ関係が悪化してるという事実もないでしょう。
 それはともかく「ロシアへ接近」の真偽は「ロシア素人の俺には判断つきません」が「安倍への接近」てのは明らかに間違いでしょうね。
 北朝鮮は「小泉訪朝後」はずっと「国交正常化交渉のために日本に接近したがってた」。接近しなかったのは「接近しても制裁解除などのメリットがない」と判断してたからです。日本の側も「接近したくなきゃそれでいい」という冷たい態度だった。
 これが今変化してるのははっきり言って「北朝鮮の都合」じゃなくて「日本の都合」でしょう。
 小泉訪朝後11年間動きがないことに、家族会が耐えきれなくなってそれを安倍政権も無視できないから交渉を始めたと言う事でしょう。もちろん北朝鮮にとっては「交渉を安倍政権が言うなら大歓迎、ウエルカム」でしょう。「交渉なんかしたくない」ってことはない。ただそういう「北朝鮮の都合」は小泉訪朝からずっとそうで最近そうなった訳じゃない。別に巣くう会の言うように日本の制裁に経済的に追い詰められて対日外交積極路線に変化してるわけじゃない。北朝鮮は「日本は全然お土産を出す気がないな」と思ったらまた交渉を打ち切るでしょう。
 そりゃ日本と国交がないのは苦しいけれど、1990年代、2000年代とうまく国を回してきたわけです。「何とかまた乗り切ってみせる」という自信があるでしょうし、実際回していく可能性は充分あるでしょう。


北朝鮮は今どうなっているのか−東京連続集会79報告4
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4107.html
 内容的には今までの1〜3と比べてこの4が格段にくだらない。
 安倍の集団的自衛権行使容認論
1)拉致被害者自衛隊レンジャー部隊で助けるためが目的の一つだの
2)北朝鮮有事の時に、自衛隊北朝鮮で活動することが目的の一つだの吹いてるわけです。
 1)についていえば「憲法上の問題」以前の話です。拉致被害者の居場所もわからないのにどこにレンジャー部隊を突っ込むのか。いや居場所がわかったって「駐イラン米国大使館占拠事件を米国が交渉で解決したように」レンジャー部隊を突っ込むなんてリスキーなことはやるべきではない。
 2)の「北朝鮮有事の時の軍事行動」ってのもそういうことを考えるよりも「どう朝鮮半島の平和を守るか」を考えるべきでしょう。戦争が起こったら確実に韓国は大ダメージを受けるし、それは「韓国と経済的つながりがある」日本にとっても大ダメージでしょう。
 「北朝鮮、韓国双方に軍事攻撃をおこさせない」「仮に局地紛争が起こっても全面戦争にならないよう封じ込める」事が大事なわけです。
 というかおそらく安倍が考えてる集団的自衛権には「朝鮮半島」は含まれてないと思いますが。
 リスキーすぎますからね。想定してるのは「米国がよく軍事行動する中東(イラン、イラク、シリアなど)」でしょう。
 もちろん「朝鮮半島」が対象に含まれてなくても俺は「集団的自衛権容認論」には反対です。

潮匡人*52(国家基本問題研究所客員研究員)
 この報告書は拉致問題に関しては全く言及していません。
(中略)
 総理の会見でもそのこと*53について触れられなかったことについても私は不満に感じています。

 要するに安保懇談会報告書は「拉致問題自衛隊による拉致被害者救出)を集団的自衛権の主たるターゲットと見なしていない」あるいは「ターゲットの一つではあるが今それを宣伝するのは、反対運動を利するだけだ」と考えてるのでしょう。そして安倍も全く同意見だと。

西岡力(巣くう会会長) 
「国連の集団安全保障措置」とありますが、実は今朝鮮戦争の休戦状態です。北朝鮮が戦争を起こした時(1950年)に、国連の安保理事会*54北朝鮮の行動を侵略と位置付けて、国連軍という名称で、国連の旗を使って、北朝鮮の侵略を武力を持って排撃すべきだという決議をしました。
 その決議は、ある面で休戦中ですから今も生きている。そこに日本が加わるということも、「我が国が当事国である国際紛争を解決する手段としての武力の行使には当たら」ないから「憲法上の制約はない」とこの報告書は言っている。だから国連軍に加わることは可能と言えますか。

 無茶言わないで欲しい。在韓米軍は「国連軍」といったって「ソ連安保理を欠席したどさくさにできた代物」でまともな国連軍じゃないわけです。
 まさか米軍だって「俺達は国連軍だ」として、北朝鮮に自分から軍事攻撃をしかけようとは思ってないでしょう。そしてそんな「なんちゃって国連軍」に参加することは明らかに九条違反でしょう。それが九条に反しないというのでは九条は廃止されたも同然です(まともな国連軍なら自衛隊が参加していいというもんでもありませんがまともじゃないんだからなおさら問題です)。

西岡力(巣くう会会長)
 この集団的自衛権に関係しますが、北朝鮮は今弾道ミサイルを開発しています。彼らの目標はアメリカ本土まで届く核弾道ミサイルの開発だと思いますが、日本はアメリカと協力してミサイル防衛システムを持っています。

 で西岡のような「アンチ北朝鮮」で「集団的自衛権」の支持者は「集団的自衛権を認めないと日本が北朝鮮アメリカめがけて放ったミサイルを撃墜できない」というんですが実にばかばかしい。
 まず第一に技術的にミサイルを打ち落とすのは極めて困難だと言われています。集団的自衛権を認めれば打ち落とせるかのように言うのは明らかな詐欺です。
 第二に「北朝鮮が米国にミサイルを発射する」なんて事態はまず起こりえないでしょう。それをやったら米国の反撃で北朝鮮が滅びてしまう。
 第三にそんな事態はまず起こりえないでしょうが、そんな事態になったら在日米軍基地にも韓国にも北朝鮮はミサイルを発射するでしょう。「北朝鮮が米国に向かって放ったミサイルを打ち落とそう」なんて暢気な事言ってられないでしょう。


北朝鮮は今どうなっているのか−東京連続集会79報告5
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4111.html

西岡力(巣くう会会長)
 4番目の「武力攻撃に至らない侵害への対応」と拉致問題は何らかの関係がありますか。例えば、今北朝鮮工作船を日本に入れ、拉致をしようとしてくる場合は、なかなか個別的自衛権の発動、防衛出動にはなりませんよね。
 あるいは日本の原子力発電所を北のゲリラ部隊が襲おうとしている場合がここに当てはまるんですか。

 ばかばかしいとしか言いようがない。本気でそんな事態があると思ってるのか?。
 金正日が拉致を認めたと言う事は「そういうことは今後しない」ということでしょう。
 また、ウィキペディア九州南西海域工作船事件』を読めばわかりますがこの事件では「自衛隊の艦船ではなく」、海保の巡視船が北朝鮮と思われる不審船を機関銃射撃で撃沈しています。何が言いたいかと言えば「北朝鮮工作船と見られる不審船」についてはたいていの場合「現行法に基づいた海保の活動」で片がつくだろうということです。わざわざ集団的自衛権行使容認だの、不審船*55への自衛隊の出動だの現状を大きく改変する必要はどこにもない。そもそも安倍の集団的自衛権行使容認論って建前はともかく本音では「不審船」をターゲットにしていないでしょうが。
 テロ部隊による原発攻撃に至ってはお話にならない。一体どうやって上陸するのか?。そして原発を攻撃したいならテロ部隊など使わなくても「原発めがけてミサイルぶち込めばいい」わけです。
 つうかそんなに原発が不安なら脱原発すればいいんです。福島事故で明らかになったように何も「テロなどなくても」地震大国ニッポンでは「地震やそれによる津波」で原発事故が起きる可能性が大きいわけです。
 なお、この「武力攻撃に至らない侵害への対応」で安倍がもっぱら宣伝してるのは「中国や台湾の漁船の尖閣上陸」や「中国艦船のレーダー照射」です。確かにこれは「武力攻撃に至らない侵害」です。でも漁船は海保で十分対応が出来る話です。まさか「中国や台湾の軍艦が尖閣上陸を目指す」なんてことはしないでしょう。レーダー照射にしたって事実なら問題でしょうが「軍事的対応」を云々してもかえって逆効果ではないのか。
 いずれにせよ「尖閣を守るために軍事的対応を準備する」なんてことしか頭にないのかと呆れます。
 そういうことをすればするほど日中関係は悪くなるし、冗談抜きで本当に「尖閣で武力衝突」が起きかねません。

 法制懇の議論の中で、彼らが本音ベースで念頭に置いていたのは北朝鮮ではなく、中国によるケースです。具体的には武装漁民と報道されている海上民兵*56尖閣の島や岩に上陸するケース、あるいは潜水艦が潜没したまま日本の領海内に侵入してきたケースが想定されていたと思います。

 まあ、おっしゃるとおりでしょう。安倍も安倍シンパの集まり「安保懇談会」も集団的自衛権のメインターゲットとしてるのは北朝鮮ではないでしょう(ただし安倍らの中国脅威論がどこまで本気なのかは疑問です。日本財界も米国も尖閣ごときで中国ともめたくはないでしょう。で日本財界や米国の意思を安倍もそう簡単には無視できないでしょう。安倍のこうした反中国は、単に産経など右翼支持層へのリップサービスに過ぎないのかも知れません。むしろアメリカが頻繁に軍事行動してる中東当たりが真のメインターゲットかも知れません)。


北朝鮮は今どうなっているのか−東京連続集会79報告6
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4113.html

西岡
 ここにいる(注:西岡、恵谷、潮)3人が主要メンバーでもある、櫻井よしこさんが理事長の国家基本問題研究所が出した政策提言で、自衛隊法を改正して、あるいは特措法を作って、朝鮮有事の際に被害者を自衛隊が救出できるようにすべきだ、そのためにこういう骨子の法律が必要という提言をしました。
(中略)

 その点については今年の国会で議論になり、安倍総理が答弁をされています。その際、「自衛隊の特殊部隊を投入することは憲法の解釈上できない」と、国会で総理として明言されています。その経緯を踏まえると、この問題が前向きに解決されていくという可能性はほとんどない。

 そりゃあ安倍だって「合憲だと思うし積極的にやりたいと思う」なんて言えないでしょう。安倍もその程度の常識は「少なくとも現時点では」あるという事です。世論の賛成がとても得られないと「少なくとも現時点では」思ってるのでしょう。
 大体憲法上の問題もそうですが一体どこに助けに行くのか。どこにいるか居場所もわからないのに助けようがない。

西岡力 
 法律のことは置いとくとして、今の自衛隊の実力で、これは日本政府の情報機関の実力も含めてですが、助けることは可能ですか。

 いい加減「北朝鮮にレンジャー部隊を突っ込んで助ける」なんてバカも大概にしたらどうなのか。あの「世界最強の軍事大国」米国ですら自国民が北朝鮮に拘束されたときは「外交で取り戻してる」わけです。

惠谷治*57
 まず作戦A、つまり平時において、例えばめぐみちゃん*58の居所が分かったということで救出作戦をしても実施は非常に困難です。それは模擬実験なども色々やって、平時は基本的に無理だという結論です。
 しかし作戦B、有事の場合、何らかの混乱状態が北朝鮮で起きた場合、あるいは南に侵攻*59しそうだというような場合、つまり北朝鮮に混乱が予想される場合、これもシナリオを書いて考えたことがありますが、これは十分に可能だと私は考えています。

 Bだって不可能でしょう。たださすがに恵谷には「Aは不可能」という程度の常識はあったようです。まあ「Aも可能だからめぐみさんの居場所がわかったらすぐに救出作戦をやろう」なんて言ったら完全に正気を疑われますけど。しかしこうしてみるとどう見ても「拉致を解決したい」んじゃなくて「拉致を口実に北朝鮮自衛隊を上陸させたい」、そしていずれは「世界中に自衛隊を上陸させたい」「そしてイギリス軍やNATO軍のように米軍との共同軍事作戦(イラク戦争やアフガン戦争など)を自衛隊でやりたい」というのが完全に見え透いてます。


北朝鮮は今どうなっているのか−東京連続集会79報告7
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_4115.html

西岡
 明日混乱事態が起きる可能性もある

 荒木が「当面朝鮮有事はない」と言ってるのと偉い違いです。普通の人間は「朝鮮有事」を予想する場合でも「明日あってもおかしくない」とは言わないでしょう。「ヨンビョン島砲撃」のような局地戦レベルならともかく「朝鮮有事」と言うレベルでは事前に兆候があるはずで「突然明日起こる」なんてまずないでしょう。

【質疑応答】

 署名活動をしていると、「(注:拉致被害者救出の為に北朝鮮に)自衛隊を出せ」とよく言われます。何とお答えしたらいいでしょうか。

 (注:そういうことは自衛隊の最高司令官である)総理に言ってくださいということです。

 「ええ、マジかよ?」ですね。何度も言いますけど一体北朝鮮のどこに出すのか?
 潮の回答も酷い。「総理に言って下さい」てことは潮は出す気満々のわけです。つうか「報告1〜3」はともかく、「報告4〜7」までは基本的に「拉致を解決するためには自衛隊北朝鮮に出すしかない、集団的自衛権行使容認論万々歳」という極右以外は、左派はもちろん穏健保守や中道も賛同できないとんでもない議論しかしてません。拉致問題の集会だか、「集団的自衛権容認論者の安倍応援集会」だか区別がつかない状態です。

*1:「2009年8月、平壌を訪問し北朝鮮当局に拘束されている米女性記者2人の解放に向けて交渉し、合意に達した」(ウィキペ「ビル・クリントン」参照)

*2:「2010年8月26日、朝鮮民主主義人民共和国を訪問し、不法入国罪で服役していたアメリカ人男性アイジャロン・ゴメスを釈放するよう交渉を行い、ゴメスと共に出国」(ウィキペ「ジミー・カーター」参照)

*3:誰が考えても「訪朝前に交渉してる」と思うんですが。「行けばすぐ出てくる」というほど話は簡単じゃないでしょう

*4:つうと安倍政権誕生の1ヶ月前

*5:いや俺の知る限り「小泉が訪朝すれば拉致被害者を帰す」とか、「約束は守ってます」よ。いわゆる「偽遺骨」問題について言えば「遺骨を出す」なんて約束を北朝鮮はしてませんから、少なくとも約束違反ではない。

*6:もちろん連立入りしても施策実現の可能性が少なく妥協ばかり迫られるというなら連立入りを拒否した方がいいでしょうが

*7:連立解消と比べたら「合同調査解消」など比較的簡単にできるでしょうし、合同調査を解消しない場合でも「北朝鮮の主張についてはペンディング」と言う立場を取ることは十分可能だと思います。

*8:石油のことです

*9:そういう説があるのは事実ですが一方で「止めていない」と言う説もあり真偽不明です。

*10:たぶんこれらの支援が大幅に打ち切られると言う事は当面ないでしょう。また貿易額は「ロシアや中国より少ない」でしょうが、「韓国の開城工業団地」「エジプトの携帯電話会社オラスコム」など北朝鮮と経済的につきあってる国は他にもあるわけです。

*11:最近安倍が「骨太の方針アベノミクス第三の矢)」をぶちあげたのもそういうことでしょう

*12:テキサス州知事を経て大統領

*13:バクル政権副大統領を経て大統領

*14:国家基本問題研究所理事長

*15:巣くう会会長

*16:拉致議連会長

*17:特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表、元巣くう会事務局長

*18:まあ、北朝鮮拉致じゃないでしょうが

*19:腕一本、足一本なら麻酔手術というきちんとした医療的措置で切り落とせば死なないでしょうし生活に支障は出ても、生活自体は出来るでしょう。腕一本、足一本ではまずすぎるというなら「耳」「手首、足首」「親指」などもっと危険性の低い犠牲もあるでしょう。まあ、そんなのは本格ミステリーの世界だけのお話ですが。そんな面倒な事をするくらいなら「普通に失踪して普通に殺人すればいい」だけです。

*20:安倍の父・晋太郎が死去したのが1991年

*21:竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、細川内閣外相を経て首相

*22:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相、太陽の党代表などを経て、維新の会代表代行、国会議員団団長。また維新分党後の平沼・石原グループの代表になる予定。

*23:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*24:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て第二次安倍内閣財務相

*25:橋本内閣厚生相、鳩山内閣財務相を経て首相

*26:著書『日韓「歴史問題」の真実:「朝鮮人強制連行」「慰安婦問題」を捏造したのは誰か』(2005年、PHP研究所

*27:失脚当時、国防副委員長、朝鮮労働党行政部長

*28:作戦てほどの話じゃないですが

*29:俺は拉致被害者救出というのは集団的自衛権行使とは関係ないと思いますけどね。米国が攻撃されたわけではないですから。といって拉致被害者救出を「個別的自衛権」で正当化するのは無茶でしょう。まあ、そういう法的問題以前に物理的に無理ですけどね、拉致被害者の居場所がわかりませんので。

*30:俺個人は勿論「非の立場」ですが

*31:スウェーデンの首都

*32:小泉政権官房副長官時代か?

*33:それを言ったら一緒(合同調査委員会方式)じゃなくても「真相なんかわからない」ってことになるでしょうよ。「泥棒(北朝鮮)を排除して、警察(国連?)が強制捜査するしかない」ってことになるでしょうが、それ現実的なのか?

*34:外務省職員とか警察庁職員とかでしょう

*35:現実的に「日本政府関係者以外が入った調査委員会」があり得るのかどうかはひとまずおきます

*36:中国、ロシア、アメリカ、韓国、日本

*37:理由としては「北朝鮮が同意しない」等

*38:具体的に誰よ?

*39:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*40:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第1次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを歴任。現在、第二次安倍内閣財務相

*41:正直、「何故か奥さんに頭が上がらないらしい」滋氏にそれが出来るとはとても思えませんが

*42:ライプツィヒの夏『山本弘の「と学会」会長辞任・退会を知って思ったこと』(http://hirorin.otaden.jp/e312496.html)参照

*43:ばば抜き以外のトランプゲームではジョーカーは最強のカードとして扱われることが多い。

*44:特に兄が家族会を不当除名された蓮池薫さんは巣くう会に協力する気は全くないでしょう。

*45:具体的にそういう球団が今あると言ってるわけではありません。あくまでたとえです

*46:と言う西岡の主張が正しいかどうかは不明です。

*47:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*48:化学工業相、朝鮮労働党軽工業部長などを経て現在首相

*49:ロシア天然資源相、大統領補佐官を経て現在、副首相兼極東連邦管区大統領全権代表

*50:朝鮮労働党国際担当書記、副首相兼外相などを経て現在、最高人民会議常任委員長

*51:国防第一委員長、朝鮮労働党第一書記、朝鮮人民軍最高司令官

*52:著書『憲法九条は諸悪の根源』(2007年、PHP研究所

*53:拉致問題のこと

*54:ソ連が欠席していたことと当時の中国が「中華民国」であることに注意が必要です。

*55:実際にはそういう船は最近ではほとんどないと思いますが

*56:そんな代物が実在するかどうかははなはだ疑問です。

*57:著書『北朝鮮対日謀略白書』(1999年、小学館

*58:どうでもいいことではありますが「失踪当時15歳の中学生」で今生存なら「娘さんもいる50代の女性」を赤の他人が「ちゃん付け」で呼ぶ神経はよくわかりません。赤の他人が「ちゃん付け」で呼ぶのが許されるのってせいぜい「小学生低学年」じゃないですかね。

*59:南北の経済力、軍事力の差を考えればまずあり得ない話です。自殺行為以外何物でもない。