【産経抄】8月29日
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120829/chn12082903420000-n1.htm
『2014年、中国は崩壊する』という本が最近、扶桑社新書として出版された。筆者は中国でのビジネス経験もあるジャーナリスト、宇田川敬介氏だ
扶桑社ってのは産経グループですから自社の本の宣伝みたいなものです。以下思うことを思いつくままに。
・まあ、まともに突っ込んでもしょうがない気もしますが2014年と言ったらあと2年しかないわけです。あと2年で中国が崩壊するようには俺には思えませんし、外れたら宇田川氏は責任とって「無責任な発言をした責任を取ってペンを折ります」とかやるんですかね。まあ聞くだけ野暮ですが。宇田川氏のような輩に「無責任な発言の責任をとれ」といったところで宇田川氏が逆ギレするのが関の山でしょう。
・あと2年で崩壊するような国だから反日デモや丹羽大使襲撃事件が抑えられないんだと産経抄子は言いたい放題です。誰が反日デモのきっかけを作ったんですかね。石原の尖閣購入論とか中国への挑発行為でしょうに。そして日本だってあの種のゲス右翼はいますが。
さすがに大使車は襲わないでしょうが。
・しかし産経や宇田川氏の言う崩壊ってどんな崩壊を想定してるんでしょうか。「旧ソ連のように平和的に各地が分離独立」とか「韓国のように独裁から平和的に民政移管(まあそこに至るまでには韓国でも民衆デモへの軍の弾圧で血が流れていますが)」とかある程度平和的なものを想定してるならともかく、たぶんそうじゃないんだろうな。で、変な崩壊をすれば中国人だけでなく日本を含む周辺諸国も迷惑を被りますがアンチ中国の産経にとってはどうでもいいようです。
・こういう中国崩壊論といわゆる中国脅威論は両立しないと思いますが、産経のように平然と両方言っちゃうのは、「どちらも中国への悪口」だからでしょう。中国の悪口が言えれば論理的整合性などどうでもいいというのもいい度胸です。