今日のMSN産経ニュース(8/26分)(追記・訂正あり)

【石原知事会見詳報】
(2)「大事なことは、血を流してでも守るんだという意思表示をすること」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120825/lcl12082501350002-n1.htm

石原のこの記事には「血を流すのは、あなたじゃないですからね(毒)。」と言うブクマもつけましたが他にも突っ込んでみます。

 日中国交実務協定全て完了して、初めて日本の経済使節団が行った時に、周恩来使節団団長を歓迎して「これで日中関係完全に修復しました。我々は、いかなる日本人も歓迎するでしょう」と言った。経団連の馬鹿なヤツ*1がね、「あの青嵐会の奴らも歓迎するんですか」と聞いたら、周恩来は呵々大笑して「私は彼らを非常に評価してます。このごろの日本人は変わりましたね。だが青嵐会の諸君は元の日本人ですね。当然私は歓迎しますよ」と言ったんですよ

 また石原らしい真偽の怪しい話ですね。周恩来がそんな発言をするとは思えませんが。まず第一にそんな発言をしたら周のために日中国交正常化に奔走したいわゆる「親中派の日本政財界人(いわゆる『井戸を掘った人々』)」に失礼でしょう。青嵐会(当時石原が入っていたが、別に石原がリーダーだったわけではない)は日中国交正常化に反対した極右集団ですから。 せいぜい「親中派の皆さんに対するような親密な態度は私も人の情としてとれないが、政治家である以上好き嫌いで会う、会わないを決めたりはしない。右翼の彼らだって礼節をわきまえるなら歓迎しますよ、無礼な態度を取れば話は別ですが」が関の山でしょう。
 第二に当時の周はいわゆる四人組と激烈な政治闘争をし、四人組は周のあら探しを必死でしていました。そんな中でこんな「周は日本右翼に媚びている」と四人組の格好の攻撃対象になる言葉を言うわけもないでしょう。
 いずれにせよ「俺は周にも評価された」と言いたいらしい石原がどうやら周にコンプレクスを感じてるらしい事はわかりました。やはり「下積みからのたたき上げで、文革という政治闘争を乗り切り、日中国交正常化という実績まで上げた辣腕な周」「死後、第一次天安門事件という事件が起こるほど国民からある種の敬愛を集めていた男・周」と「弟の七光りでやってきた自分」「死後、周のような自然発生的追悼(第一次天安門事件)がされるかわからない自分」「死後『日中国交正常化』の周のように、歴史に残る業績をなしたと評価されるかわからない自分」とでは人としての格が違うと言うことを自覚してるのでしょう。石原が尖閣購入をやろうとする理由の一つは「周のようにいい意味で歴史に名を残したいと言う野望」かもしれません。まあ、残らないでしょうけど。
 大体「東京都の土地でもない(尖閣沖縄県)のに何で尖閣を買うんですか」と外国人記者に聞かれて全く関係ない「俺は周にも評価された男だ」*2と言う自慢話が始まるのが理解不能です。購入理由を淡々と語ればいいだけなのに。外国人記者も石原のトンデモさに呆れるしかなかったでしょうね。

*1:具体的に誰か名前出せよ。口から出任せでないなら

*2:石原の発言が事実だとしても評価されたのは石原ではなく青嵐会であり石原はそこの一メンバーに過ぎないんですが