参院選挙について・雑感(追記あり)

 選挙結果が出る前に書いています。選挙結果が出たら追記するなり、日頃参考にしている五十嵐仁先生やid:vanacoral氏、id:kojitaken氏ほかの選挙分析エントリにリンクするなり、何かする予定です(「選挙結果に打ちのめされて執筆意欲が失われることがなく」、かつ時間の余裕があれば、ですが)。
 選挙速報を見ると不愉快になりそう*1なので7/21は夜8時前に寝て、7/22に書くかもしれません(追記:実際には起きてていろいろ書きました)。
 まあ、小生的にはid:vanacoral氏や五十嵐仁氏に同感ですね。実際どうなるのかわかりませんが「アベノミクスの熱に浮かれて自民党実質独裁*2への道を許す」かもしれないと言う「およそまともな民主国家ではありえない」報道がなされている時点で「日本の戦後民主主義はその内容が深刻に問われてる」と言っていいでしょう。
 小生としては五十嵐先生同様、「与党の暴走阻止に向けて1人区では非自民、複数区では反自民の「戦略的投票」を呼びかける」事をしたいですね。
 「自公の過半数阻止」「共産の躍進*3(できれば比例5+複数選挙区(つまり2選挙区以上)での議席獲得、そして「非改選と併せて10議席党首討論)や11議席(議案提案権)」とか「民主に次ぐ野党第2党となりみんな、維新に勝利」*4)」「維新、生活の惨敗」「東京選挙区で山本太郎落選(せめてこいつのせいで吉良候補(共産)が落選というのはやめて欲しい)」を希望として書いておきます。共産以外の自称リベラル(社民、生活、みどり)については正直「信用できるか」と言う意味でも「当選の可能性」と言う意味でも失礼ながらほとんど評価していません。残念ながらリベラル派にとって「共産ぐらいしか頼れそうな野党がない」と言う状況がしばらく続くのでしょう。
 「民主党」は正直、何とも評価のしようがありません。自公の獲得議席を少しでも減らすために頑張って欲しいですが、「民主党議席減」それ自体は選挙予測から見て動かしがたいわけで問題は選挙後どうなるかでしょう。変な内紛や「(みんな、維新、生活、みどり、社民などとの)数あわせの野合」だけはやめてほしいもんです。議席数よりも「選挙後の執行部の動き(海江田執行部が退任するのか、留任するのか、退任した場合の新執行部は誰か、いずれにせよどんな政治方針をとるのかなど)」で民主党の行方は決まるでしょうから本当に評価のしようがない(民主党の行方においては当選議員に右派が多いか左派が多いかというのも重要なポイントでしょう)。
 まあ、最悪の事態(自公の圧勝、維新躍進。まあ選挙予測から見て、維新躍進はないでしょうが共産、みんなに勝つというレベルでもやめて欲しいですね)になっても「国外脱出を考える」のでない限り、「闘わざるを得ない」わけで、その当たりは既に「小生の支持政党・共産」に限らずまともな政治活動家の皆さんは考えているでしょう。
 国政選挙は重大ですし、最後の奮闘を期待していますが、それが全てではない*5し「3年後の参院選挙を考えれば与党側も一定の自制*6が働く可能性があるし、そのような自制を働かせる運動は可能ではないか」と書いておきたいと思います。まあ、そうとでも思わないとばかばかしくてやってられないというのもありますが。つうことで選挙結果が出る前に「たとえ最悪の選挙結果でもめげずにガンバロー、エイエイオー」とでも書いておきます。

http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20130719
vanacoralの日記『スタジオジブリ憲法改悪阻止に動く』
 高支持率に気をよくして、いよいよ安倍政権がその前時代的・反動的体質を大っぴらにしました。これでも参院選での自民優勢の動きは止まらないのでしょうか!?アベノミクスの熱に浮かれて自民党実質独裁への道を許すのでしょうか!?
(中略)
少しでも護憲勢力の拡大につながる事を願って止まない次第であります!!

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2013-07-20
五十嵐仁の転成仁語『与党の暴走阻止に向けて1人区では非自民、複数区では反自民の「戦略的投票」を呼びかける』
 参院選の投票日が明日に迫りました。これから3年間、基本的には国政選挙が予定されていませんので(衆院が解散された場合は別)、最長で3年間の国政の行方を決める選挙になります。
 最終盤の情勢分析では、自民党公明党の与党が圧勝するとの予測が示されています。しかし、最後の最後になってのどんでん返しによってこの予測を覆し、日本の未来を切り開こうではありませんか。
 せっかくの一票です。政治を動かす手段として、効果的に活かしたいものです。
 そのためにも、与党の多数阻止に向けて、1人区では非自民、複数区では反自民の「戦略的投票」を呼びかけたいと思います。
 「戦略的投票」というのは、「特定の戦略」のために本来の支持政党ではない候補者に投票するという行動です。今の場合、「特定の戦略」とは与党の多数阻止です。
 与党の多数を阻むために、自民党が圧倒的に強いとされている1人区で対抗できると思われる有力候補者に票を集中することです。そうすることで、1人でも多くの自民党候補者の当選を阻止しなければなりません。
 とはいえ、自民党よりもっと右寄りで悪質な日本維新の会の候補者は、その対象にはなりません。与党でなくても「非自民」とは言えず、結局は改憲勢力を増やすことになってしまいますから……。
 とりわけ、野党の統一候補として普天間基地撤去という県民の願いを一身に背負っている沖縄選挙区の糸数候補の当選はきわめて重要です。糸数当選は安倍首相の辺野古移転に対する最も明確な「ノー」の表明となり、今後の基地問題の帰趨を左右することになるでしょうから……。
 2人区以上の複数区でも、このような「戦略的投票」は意味を持つでしょう。この場合の「戦略」は、自民・公明・維新3党の改憲勢力議席を減らすということになります。 これらの候補者と競っている野党の候補者に票を集中しなければなりません。これ以外の野党同士が競り合っている場合には、「反自民」の候補者の当選をめざすべきです。
 民主党共産党の候補者が競っている選挙区が多いようですが、どちらを当選させた方が自民党や安倍首相に大きな打撃となるかによって判断しなければなりません。*7「半自民」や「自民亜流」ではない明瞭な「反自民」の候補者の当選をめざし、より大きな打撃を与えるための一票を投ずることで選挙情勢を左右できれば、その一票は大きな効果を発揮したことになるでしょう。
 比例代表の場合は、このような「戦略的投票」ではなく、本来の政党支持に基づいた投票行動が可能です。自分が支持する候補者に投ずればよいだけです。
 比例代表ですから、全国どこで、どの政党の候補者に投票しても、有権者の支持は正確に議席に反映され、投じられた票が「死票」となって「殺される」ことはありません。本来、選挙というのはこのような制度でなければならないと思います。
 同時に自民党や安倍首相の暴走を阻みたいというのであれば、最も鋭く、消費増税原発推進と再稼働、TPPへの参加、米軍普天間基地普天間移設、社会福祉サービスの削減、生活保護の切り下げ、貧困化とブラック企業の跋扈など、あらゆる問題で自民党と対決している政党に票を投ずることが、最も効果的に一票を活かすことになります。それは、安倍首相に対する最も厳しい異議申立であり、強烈な政権批判の意思表示となるでしょう。

【追記】
1)早速、当日朝の9時に選挙に行ってきました。埼玉選挙区ですので個人が伊藤岳氏(共産)で、比例は党名(共産)にしようか個人名にしようか少し悩んで「前回東京選挙区で涙をのんだ」小池晃氏(共産)の名前を書きました。
 日朝友好に「旅行」という形で協力しておられる親朝鮮人id:Elekt_ra氏も確かブクマなどで「うちの親父はウヨってる」とお嘆きだったと思いますが、うちの両親も似たようなもんで「世話になってる人から個人は自民で比例は公明でと頼まれた」「アベノミクスに期待してる」だのいうからげんなりですね。ま、彼らの投票はそういうことです。本来説得すべきなんでしょうが俺は口べたですし、「多分怒るだけ」というのがわかってますので、あきらめてます。
 まあ、小生、オヤジと似てるところもたくさんありますが、似てないところもたくさんあるわけです。


2)選挙当日は夜8時前に寝るかもと書いた小生ですが、まだ起きています。まずはエントリアップの早いid:kojitaken氏のエントリを見てみましょう。氏のアップの早さには「皮肉でも何でもなく」感心します。小生、頭の回転が遅い男ですし、文章はへたくそですし、今回は酷い選挙結果が予測されていますのでそう言う意味でも頭が回りません。kojitaken氏ほかの方の文章をネタにコメントするのが関の山です。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130721/1374404703
kojitakenの日記『参院選、やはり自民党が圧勝(NHK)』
 NHKの開票速報が始まった。やはり自民党の圧勝だ。

出口調査に基づいたNHK議席予測は下記。
•自民 63〜68
•民主 14〜21
•公明 10〜12
•共産 5〜10
•維新の怪 7〜10
•みんな 6〜9
•社民 0〜1
•生活 0〜1
•みどり 0
社会大衆党*8 1
•無所属 1〜2
自民は事前の予想より若干少ないようだが、ワタミの影響か何かで比例が伸びなかったのだろうか?
もっとも、その分維新の怪が思ったより多めの数字が出ている。これは凶報。

ドシェーって感じですね。ある程度覚悟してましたけど自民の圧勝ぶりに改めて絶望。上に書いた「自分への励まし」の言葉

国政選挙は重大ですし、最後の奮闘を期待していますが、それが全てではない*9し「3年後の参院選挙を考えれば与党側も一定の自制*10が働く可能性があるし、そのような自制を働かせる運動は可能ではないか」と書いておきたいと思います。まあ、そうとでも思わないとばかばかしくてやってられないというのもありますが。つうことで選挙結果が出る前に「たとえ最悪の選挙結果でもめげずにガンバロー、エイエイオー」とでも書いておきます。

が早速効力を発揮(?)する事態に。
そして民主は最悪でも何とかキープしたいと選挙前に言っていた20議席台をキープできるかわからないという惨状です。
id:kojitaken氏も指摘していますが都議選での惨敗で終わったかと思いきや、維新がみんなや共産と熾烈な「第2野党争い」とは絶句ですね(非改選はみんながかなり多いので、みんなが総合計では第2野党になりそうですが、今回の選挙結果限定*11ではどうなるかはまだわかりません。ただ橋下のトラブルメーカーぶりでは、今回の選挙結果で維新が多少、議席で上回る程度ではみんなは維新とは組まないでしょう)。正直、維新の票はかなりみんながとって、みんなと維新の「第三極(非自民・民主系保守政党)争い」はみんな圧勝かと思っていたんですけどね。東京では弱いが関西では強いって事なんでしょうか?。あるいは猪木比例擁立が功を奏したのか?。ま、何とか維新の議席が「共産>維新」「みんな>維新」になってほしいですね。そしてできれば「共産>みんな」で「共産比例5、複数選挙区で議席獲得(つまり7議席)で非改選と併せて10(党首討論)」は行きたいところですね。
(追記:比例が「維新6>共産5>みんな4」で選挙区が「みんな4>共産3>維新2(維新は大阪、兵庫でしか議席獲得できず)」で総合結果は「共産=維新=みんな=8」、非改選と会わせると「みんな>共産>維新」です。維新は惨敗は避けられたし議席を増やしたから勝利と言っていいのでしょうが、連中も、「非改選もあわせた全議席」で「みんな>共産>維新」ではがっくりでしょう。おそらく「みんな、共産越え」は連中にとって「なんとか果たしたいライン」だったでしょうから。まあ、衰退は避けられないんじゃないですかね。衰退して欲しい俺の願望込みですが。みんなは「維新の票をかなり取れると思っていた」のでショックなんじゃないか。とはいえ「維新よりはマシ」なので一気に衰退とかしないでしょうが。そういう意味で野党で唯一「小さな勝利」「過大評価は禁物だが文句なく勝利」といえるのは共産だけでしょう。アベノミクスブームで第三極ブームがしぼみつつあること、その結果信頼できる野党として「過大評価は出来ないが」共産党に一定の追い風が吹いていることが改めて裏付けられたわけです)


kojitakenの日記『兵庫選挙区、2議席目は維新の怪・清水貴之が極めて濃厚』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130721/1374405326
 id:kojitaken氏は兵庫にお住まいなんでしょう。大阪だけでなくて兵庫も維新ですか。がっくり。アレが支持できるとは県民も常識がないな。ただ関西以外では比例でしかとれないようなので、こうなると「都議選の惨敗は俺のせいじゃない。石原さんたちのせいだ。俺のホームグランド・関西では勝てた」と橋下がバカ言い出してかえって党が余計ぐちゃぐちゃになりそう(それはそれでアンチとしてありがたいが)。


kojitakenの日記『生活の党、やはり選挙区全滅か。森裕子も落選へ』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130721/1374405698
kojitakenの日記『新潟選挙区、森裕子(生活)が落選確実』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130721/1374413278
 ブクマもつけましたがインチキリベラルについに鉄槌が下ったと言うことで自公大勝の選挙結果の中で数少ない嬉しいニュースと言えるでしょう。ま、生活不振は十分予想できましたが森は当選の見込みがあると言われていたのでね。ダメージは大きいでしょう。小沢はもう生活を解党して、民主出戻りをねらうしかないんじゃないか?(民主が断ると思いますが)。生活を続けても上がり目はないでしょう。


kojitakenの日記『東京選挙区、NHK出口調査では山本太郎が5位、鈴木寛が6位』

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130721/1374405004
なお、出口調査の結果では、吉良佳子(共産)は自民の武見敬三*12を抑えて3位。

 id:kojitaken氏が指摘するように、小生も、鈴寛と山本太郎の5位争いなんかどうでもいい(id:kojitaken氏の書きぶりではどうも鈴寛がかなり危ないようですが。ただ、吉良3位当選の選挙予測が当たった場合、山本を振り切って5位当選でも民主党東京都連の面子は丸つぶれでしょう。まあ、共産当選しようとすまいと自民2人にやすやす差をつけられてる時点で赤恥でしょうが)。
 id:kojitaken氏が触れてないってことは大河原氏は厳しいんでしょう。山本がでなければ彼女が当選したかもと思えば殺意がわいてきますね。どう見ても山本なんてまともじゃないから。
 もちろん吉良さんが3〜4位でほぼ当確らしいというのは事実ならうれしいです。ええ。久しぶりの「参院選挙区議席獲得」ですので。4位でも嬉しいし高望みはしませんが「医師会バックの武見候補抑えての3位」ならもっと嬉しい。
 できたら京都や大阪(だと思いましたが違いましたっけ?)など「当選圏内かも?」と言われてるところでも議席を取りたいところです(追記:京都と大阪では取りました)。


kojitakenの日記『NHK吉良佳子と辰巳孝太郎(ともに共産)に当確を打つ』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130721/1374410600
vanacoralの日記『祝!!吉良よし子さん当選!!これまでの彼女の歩み』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20130721
 実に喜ばしい。特に「維新の巣窟」大阪での当選は実に嬉しい。ま、維新の野郎がトップ当選かもしれないと言うので喜びも少し失せるが。なお、東京、大阪ともに共産の当選で落選したのは民主党民主党は本当に真摯な反省が必要だろうがまあ、無理だろうな。



kojitakenの日記『京都は共産・倉林(共産)が当選確実。民主極右の北神圭朗、敗れる』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130721/1374416056
 やべえ、感動しすぎて涙が出そうになってきた(苦笑)。正直、「当選圏内」「比較的共産が強い土地」と言われてても不安だったのよね(特に定数2の京都)。マジで「選挙区で1とれればいいや」とか失礼なこと思ってた。最近共産はいい成績が出てないんで。小生も「埼玉県民として同じ喜びを味わいたい」んだがダサイタマは難しそうなのよね。ま、俺の一票が比例に生きたと思えばいいや。
 比例も目標5が確保できて万歳。しかし維新が6だからな。うれしさも半分。あんなのに負けるかと思うと日本の民度の低さに向かっ腹が立つ罠。ただ、比例でみんな(4)に勝てたのはそれはそれでよかった。しかし「比例でみんなに負ける」のならまだわかる*13んですがあんなトンデモ集団・維新に負けて、「維新よりはまともなみんな(あくまでも維新よりは、ですが)」には勝てたというのがよくわかりませんな。みんなもショックだろうな。「猪木効果」?
 まあ、議席が増え、接戦を制して選挙区で議席が獲得できたので「一応勝利」といっていいでしょう。
 「比例と選挙区でもっと議席をとりたかったこと」と「自民が大勝したこと」「維新を惨敗させられなかったこと」は残念無念で今後の課題ですがそれはそれとして、一定の成果は評価すべきでしょう。過大評価も禁物だが過小評価も禁物です。「アンチ共産」さんはすぐ自分を棚に上げて「自民の勝利が防げなかった」とか共産の悪口を言い出すから嫌になります。


kojitakenの日記『NHK山本太郎に当確を打つ』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130721/1374408909
・こんなのが当選か。絶句するな。まあ、鈴寛に当選されても嫌だけど。山本が大河原支持に回って大河原当選なら文句はなかったが。何が出来るか疑問だがせめて「すぐに生活の党入党」とかやめた方がいいと思う。無所属をウリにしてたはずなんだから。しかし民主は分裂選挙議席ゼロってダメージがでかすぎる。
・まあ、山本太郎が今後「俺の予想を裏切る大活躍をすれば」認識変えて謝罪するけど。


3)NHKの選挙速報ページ(http://www3.nhk.or.jp/senkyo/)で確認しましたけれど、まあ、民主党の比例獲得議席のお粗末なこと。
「公明=民主7>維新6>共産5>みんな4」ですからね。民主の大敗が「投票率低下と自民勝利を産んだ」といえるでしょう。


4)NHKの朝のニュースを見てますが、自民党の森まさ子候補(福島選挙区)曰く「福島原発は早急に全機廃炉」だそうです。何が言いたいかと言えば、大勝を甘く見てはいけないが、自民だって争点隠しに必死だったと言うことです。まあ、森氏が「やれるものならやってみろ」というところですね。
 廃炉にするしかない事故炉は当然廃炉として、それ以外もやれるのか疑問符がつきますが。


5)今回、惨敗したのが「1議席もとれなかった」小沢の生活ですね。ま、これは今回の「自民大勝選挙」で数少ない嬉しいことの一つです。
 社民は結局、1しかとれませんでした。共産に完全に「リベラルにおける反自民」のお株を取られたと言っていいでしょう。「どうしてこうなった」と思いますが、奮起を期待したいと思います。
 みどり(議席ゼロ)については正直期待していないのでどうでもいいです。


6)コメ欄でのご指摘について。

私は、選挙区、比例ともに共産党に入れました。これ初めてかな。実は私、bogus-simotukareさんからすれば「え!」っていう政党にけっこういれているんで。

うーん、どこだろう。「内部のハト派に期待して、自公」?(まあ、安倍総裁時代にはさすがに入れないでしょうが)
民主や社民、みんなでは別に意外性はないように思いますし、さすがに「安倍と同レベルの極右」維新には入れないだろうし、正直わからないですね。

東京でも小池さんを外して比例に回したのは、けっきょく選挙区での選挙は厳しいと認識していたというところでしょう

前回それをやって痛い目を見ていますからね。絶対に確実という自信がないとちょっとそれはできないでしょう。

逆に神奈川は残念でした。

そうですね、すっかり忘れていましたが神奈川も「当選圏内報道」の一つでした。本当に残念です。


7)id:scopedog氏の「度を超えた民主党擁護(?)」には「何だかなあ」というか「がっかりした」というか。もう少し民主党執行部批判的な事を書いてもいいと思うんですけどね。
 「自公政権への危惧」や「自公支持者への批判的な思い」は小生も共有しているのでわかります。ただ何でそれが民主党擁護になるのか?。たとえば五十嵐仁氏、id:kojitaken氏、id:vanacoral氏などはかなり民主党に批判的なわけです(ただし彼らは解党しろとまでは言っていませんが。でも「解党もやむなし」的な厳しい態度ではあります)。

誰かの妄想・はてな版「雑感」
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20130721/1374424361

 まあ、随分悲観的ですが、共産躍進とか山本太郎当選(個人的には山本個人は評価しないが彼を当選させられる程度に東京で脱原発運動が盛り上がったこと自体はそれなりに評価できると思う)とか「希望の光」もないわけではないので「どんどん悲観的な方向にいかなくてもいい」と思うんですよね、ホントに。過大評価は禁物ですが過小評価もやめて欲しい。

•それにしても2009年に民主党に投票した人たちで今回民主党に投票しなかった人*14は、自民党が50年かけて壊してきた日本を民主が4年で治せるとでも思ってたんでしょうか?

 民主党支持者のご様子ですがこういう物言いは一共産支持者として勘弁して欲しいですね。
 たとえば「2009年に民主党に投票したけど失望して今回は吉良候補(共産党)や山本太郎に投票した人(東京選挙区)」と「何故か今回、自民に投票した人」を一緒にされても困るんですが。野田内閣なんて自民党と見分けがつかなかったと思いますよ(さすがに安倍よりはマシですが、いわゆる自民党保守本流と大して変わらない政治でした。)。
 大体「4年で直すも何も」、「消費税増税」だの「沖縄基地県内移設(しかもそれに反対した福島瑞穂を平然と大臣から更迭)」だの、平然と公約をいくつも破ったのはどこの党なんでしょうか。
 安倍晋三と同レベルの極右・北神圭朗*15参院京都選挙区に擁立したあげく共産党議席を奪われたのはどこの党なんでしょうか?(北神の極右ぶりについては赤旗『選挙ズーム:”命さしだせ”と民主候補』(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-07-11/2013071115_02_1.html)参照)
 どんだけあんた、民主党に甘いのよと言わざるを得ない。赤旗(インターネット版)の民主党批判を読んだらいかがでしょうか?
 次に、誰かの妄想・はてな版『国会状況の雑感』のブクマ。

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/scopedog/20130723/1374586654
何だかなあ
「異常なアンチ民主党」らしい横田某はともかく「無様な内紛やらかしてるから」悪口言われるんでしょ?。そしてまともな民主党批判派は「同様に無様な内紛してる維新やみんな」にも「解党しろよ」と批判的だと思うが

先ず第一に小生は「民主党が本当に解党したらやばくなるんじゃないか」というid:scopedog氏の危機感はわかるつもりです。
 第二にこの横田某という人間に限れば「単にアンチ民主党なんだろうな」と思います(文章を読んだ感想)。もしかしたら阿比留のような自公支持者ですらあるのかも知れない。
 第三に「だからといって解党論が全て間違ってるかのように言ったり、維新、みんなへのアシストであるかのように言ったり、解党論の問題意識に対して『解党したら状況がやばくなる』とだけしか言わない」id:scopedog氏の主張には賛成しがたいのでこういうブクマをつけました。そもそも「1997年に本当に新進党が解党していること」を考えれば「今の状況」では「解党論を一個人が唱えようが、唱えまいが」状況は変わらないだろうし、そもそも解党しなきゃそれでいいのかって問題もある。海江田って人は左派じゃないですし、解党しないでさらに右傾化する危険性もあるわけです。
 でこの小生ブクマへのid:scopedog氏のブクマ。

scopedog
id:bogus-simotukare さん、民主党崩壊後にあなたにとって望ましい政治状況が到来するといいですね

 誤解があるようですが、小生は存続を望んでるわけでもありませんが、「崩壊(解党)」を別に望んではいません。民主党支持者ではないので興味もないですし、民主党支持者でない人間にはできることは正直ないでしょう。せいぜい「民主党内から具体的解党論が出てきたときに批判的コメントをする」のが関の山です。
 解党論を「民主党が崩壊したら都合がいいぜという右派のもの」も「民主党の現状に批判的な左派のもの」も十把一絡げに扱い、「左派の解党論の持っているであろう問題意識」
・左派と右派がむりやりくっついてても得るものは少ないんじゃないか
などに触れず、「解党論批判だけをやる」、そして「民主党批判をろくにやらない」態度には全く納得いかないだけです。
 せめてid:kojitaken氏やid:vanacoral氏、五十嵐仁氏のように「(過大評価は出来ないが)共産躍進や山本太郎当選は反自民派(特に左派)の評価を民主党が得られることの出来なかった象徴」とか批判的な事が言えませんか?
 『雑感』(http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20130721/1374424361)で「民主が減って残念」と言う趣旨の言葉*16、具体的には

それにしても2009年に民主党に投票した人たちで今回民主党に投票しなかった人*17は、自民党が50年かけて壊してきた日本を民主が4年で治せるとでも思ってたんでしょうか?

しか言わず、共産躍進や山本太郎当選に全く触れないところがこの人の「非民主の反自公勢力の躍進・健闘」をあまり評価したがらないという「偏向」*18を見事に物語ってるとは思います。


【7の追記】
 7)で書いたことにid:scopedog氏が反論しているので応答してみる。たぶんお互い不愉快になるだけでわかり合えないと思いますし、あちら同様、こちらも泥仕合をする気もないですけど。まあ、俺が突っ込まなければこういうことにならないんだけど、「民主党解党反対」しか言わないことに「あの人ってそういう人だったのか、id:kojitaken氏やid:vanacoral氏、五十嵐仁氏なんかとは違うんだ」と違和感を感じたので突っ込みました。

 憲法問題に興味があるのに、民主党の存続・解党の動向に興味がないと言う方が理解に苦しみます。

 「興味が全くない」わけではありませんが、民主党政権時代の「度重なる公約違反」(沖縄基地問題、消費税問題、八ッ場ダム問題など)や無法行為(例:検討中という醜い詭弁で朝鮮学校を無償化から排除。まあ、正式に排除したのは自民政権ですが)に完全に呆れていますし、正直「党員、支持者でもない外部者の小生に出来ることがあるとは思っていない」ので。解党するときは解党するでしょう。解党して欲しくないのなら動くべきは支持者でしょう。まあ、共産や社民が解党するというなら部外者の俺でも「解党はやめてほしい」位は書くでしょうが、極右議員がごろごろいる民主党にそこまでの思い入れは全くないので。大体解党しなくても民主党が右傾化すればあなた(scopedog氏)のご希望はかないませんし、「教育勅語礼賛派で原発推進派の大畠章宏*19」という「考えられる限りでは最悪に近い人間」が幹事長になりましたのでなおさら、思い入れはないです(大畠の原発推進派ぶりについてはたとえば朝日新聞『民主幹事長に大畠氏提示へ 海江田氏、細野氏辞任早める』(http://www.asahi.com/politics/update/0726/TKY201307250541.html)参照)。極右ぶりについては赤旗教育基本法改悪 民主党の態度、「愛国心」盛り込み教育勅語まで礼賛』(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-07-05/2006070504_02_0.html)参照)。
何か書くとしたら、せいぜい「細野当たりが維新の松野やみんなの江田と談合して、計画しているらしい右翼的解党(細野新党計画)には反対」と書くぐらいでしょう。
 俺個人としては民主党の動向なんかより「小さな希望で過大評価は禁物」だが「一つの希望である、共産党とか山本太郎とか」の方に興味があります。正直、あなたが民主党の動向を何とかしたいのであれば「民主党内左派は、党内右派に対抗するため、共産党社民党山本太郎などの党外左派と広く連携せよ(連携すれば解党しても左派新党が出来るから安心という意味ではなくあくまでも党の右傾化や解党を阻止するための連携です。独力で右傾化や解党を阻止できると思うほど俺は民主党内左派の能力を評価していません)」「細野がみんなの江田や、維新の松野と結成した勉強会(本当は野合新党の準備会みたいなもんでしょうが)みたいなことが党外左派と出来ないのか」「党内左派は共産の躍進や山本太郎当選を見て何か思うことはないのか」位言うべきじゃないんですか?。ただただ「解党するな」で何がどうなるんですか?

共産党を誹謗しているわけでもないのに、共産躍進を文章化しないからと言って「偏向」だとか言われるのは気分のいいものではありません。

 正確には「共産躍進や山本太郎当選を文章化しない」ですね。共産限定ではありません。そしてこうしたことを「明文で触れないこと」は明らかに「ある種の偏向」でしょう。触れてるブログもあるわけですから。偏向とは何も「誹謗中傷」の意味ではありませんが?。そしてその偏向を俺は評価しないと言うことです。


8)五十嵐仁の転成仁語『与党の圧勝によって自民「独裁」体制を生み出した参院選
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2013-07-22

 今回の選挙での重要課題であった消費増税やTPPへの参加を先導したのは民主党であり、原発再稼働や改憲問題でも、その立ち位置は曖昧で中途半端なものでした。
 そのために、民主党は政権批判の「受け皿」としての資格を失ってしまいました。同様に、野党でありながら自民党の応援団のようになってしまった「第三極」の日本維新の会みんなの党も、それぞれ改選議席を上回って8議席を獲得しましたが、政権批判の「受け皿」となることができずに伸び悩みました。
 これらの「中間政党」に変わって、政権批判の大きな「受け皿」として浮上したのが共産党でした。共産党は他の野党が低調だったなかで、東京、京都、大阪で勝利するなど12年ぶりに選挙区で議席を獲得し、比例区でも5議席となって合計8議席と健闘した結果、非改選と合わせ法案提出権(11人以上)を回復しています。

 まあ、やや共産を褒めすぎかなと言う気がしますがおおむね同感です。同じ8議席でも「ピークから下降傾向の8議席(みんな、維新)」と「上昇傾向の8議席共産党)」では違うでしょう。対立軸のある共産にとって自民が躍進しようが停滞しようが「自民批判にブレはない」ですが、維新やみんなは基本的に「自民が落ち目だったときに生まれた第二自民」にすぎないのでこうなると「うまく批判できないあげく、事実上の与党」となり「どんどん支持が下がる」「自民へ向かう離党者が増える(それどころか党ごと移籍)」ということもありうるわけです。実際「自由党→保守党→自民党」「国民新党自民党」なんてのはそういった流れの一つでしょう。

衆参のねじれ解消と自民「独裁」体制の形成によって、民意は議会に反映されにくくなり、間接民主主義は機能不全に陥る可能性が大きくなりました。それに代わって、直接民主主義の役割が高まるにちがいありません。

まあ、そうならざるを得ないでしょう。もちろんそれは選挙(間接民主主義)否定という意味ではないですが。


9)五十嵐仁氏、id:kojitaken氏、id:vanacoral氏などは「共産支持者だから」というより「他の政党への批判意識が強いから」でしょうが、特に共産への批判意見というのもあまりない(外部諸勢力との連携にいっそうつとめて欲しいというレベルの指摘はありますが)ですが、一応「他が酷すぎるので、最近はずっと共産党に票を投じている」という浅井基文氏の「やや批判的な文章」を一部紹介しておきましょう。

http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2013/541.html
 今回の選挙で共産党の得票が伸びた最大の原因は、自民党政治に対する批判の「受け皿」としてであったことは、出口調査で「共産党に投票した」と答えた無党派層が多かった事実に端的に示されていると私は受け取りました。このことは、いくつかの興味ある内容をもっていると思います。
 一つは、「アカ」という共産党に対する伝統的な拒絶反応的な意識が多くの国民の間で薄れつつあるという可能性を示唆しているということです。
(中略)
 しかしこのことは同時に、自民党政治に対する批判の受け皿として考えられてきた民主党、維新の会、みんなの党などが、要するに自民党と「同じ穴の狢」で自民党政治批判の「受け皿」としての役割を担い得ないことが多くの国民の間でハッキリしてきたことに伴うものだった可能性が大きいことをも示唆するものです。
(中略)
 ということは、共産党に対する票は、同党の政策を積極的に評価してのものでは必ずしもないということです。
(中略)
 私としては、後でも指摘するように、今回の結果が「消極的選択(消去法に基づく選択)であった可能性は否定できないし、共産党には、国民の「消極的選択」を「積極的選択」に変えるために、もっともっと国民が評価する政策を提起するべくさらに努力してほしいと願わずにはいられません。

*1:複数区はともかく1人区では自民の大幅な勝利が予測されていますので

*2:正直、自民のトップが安倍でなく谷垣前総裁ならばこれほど恐怖感とか不快感とかは俺も感じないでしょう

*3:1議席増の微増であれ、改選議席を増やすこと自体は選挙予測から間違いないでしょうが、「選挙予測の下の方」ではなく「上の方で」それなりに躍進して欲しいものです。大して熱心でもない一支持者の勝手な願望ですが。

*4:もちろんもっと議席獲得して欲しいですが、一応「希望と現実のバランス」をとってみました。

*5:参院選挙後の国会での追及、今後の地方選挙、「デモなどのさまざまな政治運動」、裁判闘争、外圧、マスコミ報道などいろいろ考えられます。日本のマスコミはあまり期待できそうにありませんが。まず安倍にとっての最初のハードルは「8/15の靖国参拝」でしょう。やれば国際的反発を買い、かといって「マスコミ報道通りの勝利結果」ならばやらないと右派支持層の反発が出ます。

*6:必要以上に期待は出来ませんが

*7:はっきり書かないのは法に触れることを危惧しているのでしょう。そういう危惧を産む現状の法制度はおかしな事だと思います。まあ、書かなくても普通の人は日頃の論調から五十嵐先生の言いたいことはわかるでしょうが

*8:沖縄の地方政党。選挙予測からほぼ確実に社民、共産が支援するここが議席獲得と見られていた

*9:参院選挙後の国会での追及、今後の地方選挙、「デモなどのさまざまな政治運動」、裁判闘争、外圧、マスコミ報道などいろいろ考えられます。日本のマスコミはあまり期待できそうにありませんが。まず安倍にとっての最初のハードルは「8/15の靖国参拝」でしょう。やれば国際的反発を買い、かといって「マスコミ報道通りの勝利結果」ならばやらないと右派支持層の反発が出ます。

*10:必要以上に期待は出来ませんが

*11:共産、みんな、維新ともに8議席です

*12:日本医師会会長だった武見太郎の息子。第1次安倍内閣厚労副大臣

*13:負けていいというわけではない

*14:こういう文脈ならせめて「自民党公明党に投票した人」とでも書いて欲しい

*15:野田内閣経産大臣政務官

*16:コメ欄のscopedog氏の「減って残念」とは書いてないという指摘を反映して書き直しました

*17:こういう文脈ならせめて「自民党に投票した人」とでも書いて欲しい

*18:コメ欄のscopedog氏の「偏向とはどういう意味か」という指摘を反映して書き直しました

*19:菅内閣経済産業相国土交通相を歴任