今日の北朝鮮・韓国最新ニュース(7/22分)(追記・訂正あり)

 日付がずれてますが連続更新の形にしたいので。
 
朝日新聞『韓国、WHOの対北朝鮮人道支援に拠出 6億2千万円』
http://www.asahi.com/international/update/0928/TKY201309270572.html
 大変いいことだと思います。三浦小太郎や荒木和博、島田洋一西岡力のような右翼は歯がみして悔しがるでしょうけど。


時事通信『拉致解決に否定的=日本人学者に伝達−北朝鮮高官』
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013092400998
 学者とは和田春樹*1東大名誉教授のようです。今回いい結果が出なかったとしてもこういう外交努力は大事なことでしょう。


産経新聞北朝鮮、独立採算制の拡大準備か 韓国紙「市場経済へかじ」と分析』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131001/kor13100112050004-n1.htm
 素人には真偽はわかりませんが事実なら大変いいことだと思います。


朝鮮日報『国家保安法:錦繍山太陽宮殿参拝者に無罪判決=ソウル中央地裁』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/09/30/2013093001709.html

 無断で訪朝し、錦繍山記念宮殿(現・錦繍山太陽宮殿)に安置されている故・金日成(キム・イルソン)主席の遺体に参拝した行為について、韓国の裁判所が「『東方礼儀之国』である韓国で、単に参拝する行為は、故人の冥福を祈る儀礼的な表現だ」として無罪を言い渡し、論議を呼んでいる。
(中略)
 ソウル中央地裁は、今回の判決が論議を呼んでいるのに対し「大法院(日本の最高裁判所に相当)も昨年5月、開城工業団地の進出企業の社員が、同工団の近くにある金日成主席の銅像に参拝した事件の裁判で『金日成主席の銅像に数秒間参拝したからといって、国家の存立や安全、自由民主主義的な秩序に対し実質的に悪影響を与える危険性があるとは言い切れない』として無罪を言い渡している。金日成主席の遺体に参拝することが無条件で無罪という趣旨ではない」と釈明した。

ただし無罪になったのは「参拝行為」のみで「無断訪朝」は有罪です。
それはともかく本来「墓に行った=金日成支持(判決が言うように単なる儀礼の可能性)」とは限らないし、別に金日成支持だからといってそんな事は処罰するようなことじゃないでしょう。
 本来「国家保安法を廃止する」か「韓国大法院が国家保安法違憲判決を出す」かすればこんな馬鹿げた裁判もないんですが。
 軍事独裁時に比べたら、運動の成果で民主化が進展したとは言え「まだまだ韓国の完全民主化は遠い」んでしょうか。国家保安法が廃止されない限り「韓国は民主化が完了した」とはとても言えないと思います。いずれにせよ「参拝無罪」というのはいい判決が出たと思います。

*1:著書『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(彩流社、2002年)、『これだけは知っておきたい 日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書