今日のMSN産経ニュース(9/17分)(追記あり)

■【正論】駒沢大学名誉教授・西修*1 護憲派も「非武装」鮮明に改憲
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130917/plc13091703150002-n1.htm
 勝手な俺様論理で護憲派に因縁をつけるという意味不明な文章です。
 「護憲派解釈改憲を封じる護憲的(?)改憲をしたいとは思わないんですか!」
 まあ、「護憲派の端くれ」である俺個人は可能ならしたいですね。可能なら「非核三原則憲法に書き込む」とかいろいろしたい。
 ただ現実的に可能かというと自公が衆参で過半数占める今の状況ではちょっとね、という話の訳です。現実的に無理なことを主張しても意味がない。下手にそんな事を主張すれば「護憲派改憲論を唱えてる」とつまみ食い利用されて状況が護憲派にとって悪くなりかねない。
 結局、当面は「これ以上の解釈改憲を阻止する」と言う形にならざるを得ない。
 ま、何で産経がこんなこというかといえばもちろん「解釈改憲を辞めたい」わけではなくて、「明文改憲論が低調」であることにいらだってるからでしょう。
 だから「護憲派改憲論を唱えろよ!」という意味不明な因縁をつけてるわけです。お前のいらだちなんか知らんがな、低調なのは護憲派のせいでなくて安倍ちゃんのせいだろうが、安倍ちゃんに「改憲案を政府案として出せ」とでも言えばいいやないか?、安倍ちゃん批判出来ないという前提だとそう言う意味不明な因縁が始まるのか?って話です。


■【主張】化学兵器合意 ロシアは履行に責任持て
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130917/erp13091703170002-n1.htm
 最初、当事者のシリアかと思ったんですが、産経曰くロシアだそうです。
 提案者はロシアですからもちろんロシアには履行を現実化する「それなりの責任」はある。
 でも「ロシア提案を国連や米国も受け入れた」以上、「ロシアが全責任を負う」ような話じゃないでしょう。にもかかわらず、「ロシアが全責任を負え」という主旨の文章を書く産経。
 しかも「合意がシリアのせいで挫折したら無条件で米国の軍事攻撃をロシアは支持しろ」という主旨の文章まで書くんだから「産経ってどんだけ戦争がしたいんだろう?」と呆れます。もちろんロシアは「合意が仮に挫折してもそれは軍事攻撃を当然に意味するわけじゃない」という主旨の牽制を既にしていますが。

*1:著書『日本国憲法を考える』(1999年、文春新書)、『日本国憲法はこうして生まれた』(2000年、中公文庫)