今日のMSN産経ニュース(1/3分)(追記あり)

■【論説委員はこんな初夢見た(上)】 政治―電撃訪朝と拉致解決
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140103/trd14010311330012-n2.htm

宰相として「2度目の正月」を迎えた首相が、北朝鮮への電撃訪問で一気に拉致事件の解決に向かわせる。
(中略)
小泉純一郎元首相の訪朝に同行した経験から、安倍首相の頭には常に「事態を動かすにはトップ交渉しかない」との思いがあった。
(中略)
周到な準備の過程では、金第1書記と親しい米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏からも情報を集めた…。
(石井聡)

 普段の産経とは思えない文章ですね。「小泉首相訪朝」も「ロッドマン訪朝」もろくに評価してなかったのが産経だと思っていましたが。まあただ安倍の訪朝は残念ながらないでしょうね。
おそらく「何らかの妥協」が必要でしょうし、その妥協を認める度量は救う会は勿論、家族会にもないでしょう。そして安倍にとって拉致問題が風化した今、「拉致問題」でリスクを冒す必要性は今やどこにもないわけです。第1次安倍内閣当時に訪朝なり何らかのアクションに動けば良かったでしょうが、「10年も制裁を続けたこと」により今となっては「北朝鮮もそう簡単には交渉には応じない」でしょう。


産経新聞『【LA発 米国通信】慰安婦像に見張り役も?全米各地に広がる韓国系による設置の動き 在米日本人は悲鳴』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140103/amr14010307010000-n1.htm
ブクマもつけましたが改めて突っ込んでみます。

慰安婦たちの痛みの歴史を世に知らしめるために力を貸してくれた市民と市議会議員に感謝申し上げます」。
 21日、米カリフォルニア州グレンデールのアレックス劇場で開かれた「2013 グレンデール平和の少女像建立記念年越しコンサート」であいさつに立った韓国系推進団体幹部はそう言って胸を張った。
(中略)
会場には、像設置を進めたフランク・クィンテロ市議の姿もあった。彼は「南京大虐殺」といった言葉を多用し、「日本は戦争責任を真摯(しんし)に受け止めるべきだ」などと公言してきた。交響楽団の心地よい音楽とは裏腹に、コンサートは反日色の強いものとなった。

 慰安婦銅像記念コンサートで「慰安婦南京事件など、日本の戦争犯罪を否定する歴史捏造主義極右」に対する批判が述べられる。当たり前すぎるほど当たり前の光景です。
 これが「年末第九コンサート」でそういう批判が出たら奇妙でしょうけど。

グレンデールの大きなクリスマスツリーはとてもきれいで、娘を連れて毎年見に行っていたんですよ」。
 ロサンゼルス近郊に住む日本人の主婦はそう振り返り、続けた。
「でも、もう行きません。慰安婦像があることは娘も知っているし、行きたいとも言わないでしょう」
 この主婦によると、慰安婦像が設置された今年7月以降、日本人の主婦友達らは、グレンデールには足を運ばなくなったという。

単にこの主婦と「そのお友達」が「産経脳の右翼」なだけです。誰も来てくれと頼んでないのですから行きたくなければ行かなければいいし、行く日本人だって当然いるでしょう。

そんな中、この主婦はあえて「自分の目で見てみよう」と、慰安婦像のある公園に娘を連れて行った。像の前に立ち、写真を撮ろうとしたその時だった。背後から声がした。
 「(慰安婦像と)一緒に撮ってあげましょうか」*1
 びっくりして、振り返ると韓国系とみられる男性*2が立っていた。
 主婦が聞こえないふりをして、無視し続けている*3と、その男性は「アー・ユー・ジャパニーズ? ジャパニーズ?」と繰り返し話しかけられたという。
 立ち去ろうと足早に歩いていると、娘が言った。
 「お母さん、気づかなかったの。あそこからこっちを見ていた人だよ。見張ってたのかもね」
 2人が慰安婦像に近づいていったときから、男性は像が見える近くの建物から行動を観察していたという。
 主婦は憤慨した様子で語った。「『平和目的』とか『平和の少女像』とか言っていますが、そんな像に、なぜ見張り人が必要なのでしょうか。逆に、こわいですよね」

 ばかばかしい。どこにも「監視してた」だの「見張り人だった」だのという証拠はありません。この主婦の単なる被害妄想じゃないんですか?。産経以外のまともなメディアなら恥ずかしくて記事に出来ないレベルの話でしょう。

 慰安婦像をめぐっては、11月にグレンデール市と姉妹都市大阪府東大阪市の樽本丞史市議*4グレンデール市を訪れた。樽本氏は、(1)慰安婦像は(韓国側の)一方的な情報を受けて設置された*5(2)この問題は国際的な問題で地方行政が関わるべき問題ではない*6(3)慰安婦像の維持費は姉妹都市などが負担するとしているが、東大阪市は一切同意していない*7−などと主張した。
(中略)
 クィンテロ市議は樽本氏に対し、「最初に確認するが、あなたは東大阪市の総意としてきたのか、それとも個人としてきたのか」とただしたという。私費で訪れていた樽本氏は「一市議としてきた」というしかなかった。

 そりゃ普通そう聞くでしょう。樽本市議の行為が「東大阪市を代表して来た(つまり東大阪市長ないし東大阪市議会の意思)」か、単に樽本氏個人の行為に過ぎないのかでは対応は当然変わるでしょう。幸いにも市を代表してなどおらず、彼の個人的行為だそうですが。おそらく「幸いにも」自民党東大阪市議団の意思でもないんでしょう(とはいえ彼の暴言を黙認している以上、自民党東大阪市議団は道義的、政治的に無罪ではあり得ませんが)。

樽本氏は、韓国側の主張をうのみにするだけでなく、なぜ、慰安婦問題が起きているのかを理解してもらおうと、共同で歴史を学ぶ機会を設けてはどうかとも提案したが、クィンテロ市議の反応は一言、「難しい」だった。

そりゃ「難しい」でしょう。樽本氏の主張は「河野談話否定論」なんだからそんなもんデマでしかありません。とはいえ一般日本人ならともかく、友好都市の市議相手にたとえ東大阪市を代表しない個人的な訪問であっても「あんたの言ってることはデマじゃないですか」とも言いづらい。「難しい」というのは「友好都市の市議相手に、『デマなど教えられない』と樽本氏の面子を潰すことをさすがに言えず」「樽本氏の立場に配慮した発言」でしかないのですが、まあ、産経も樽本氏もそうは理解しないでしょう。「韓国系の圧力が強いから難しいんだ」「韓国系の圧力に勝ってみせる」とかトンデモ理解でしょう。

年明けの1月には、全国の地方議員220人以上の賛同を得た代表者らと主婦がグレンデールを訪れる計画だ。グレンデール側が面会を受け入れるかは不透明だが、議員の代表団は抗議文を渡すとしている。

バカも大概にして欲しいですね。日本の評判が落ちるだけです。

*1:親切な人だと俺なら思うでしょうがこの主婦は違うようです。

*2:何で「韓国系」とわかったんですかね。俺なんか「韓国人かどうかなんか」見ただけじゃわからないですが。その男性が話した言葉は英語でしょうし偏見としか思えませんね。

*3:「結構です」とはっきり断ればいいじゃないですか?

*4:自民党東大阪市議団副幹事長

*5:グレンデール市の見解は河野談話に反していないので樽本氏の主張「韓国のいいなり」ははっきり言って間違っています。

*6:そういうことを言うのならば「日本の反中国極右地方議員」が「チベット云々」というのも「国際的な問題で地方行政が関わるべき行為ではない」でしょうが、まあ、そういうことを樽本氏のような人に言っても「中国をかばうのか」と逆ギレされるだけでしょう。

*7:だから他の姉妹都市が負担しているのであって、東大阪市には負担請求していません。樽本氏にとってはそれでは足りずわざわざグレンデール市ホームページに「東大阪市は負担していない」と書いて欲しいのだそうです。