新刊紹介:「前衛」5月号(追記・訂正あり)

「前衛」5月号の全体の内容については以下のサイトを参照ください。興味のある内容だけ簡単に触れます。
http://www.jcp.or.jp/web_book/cat458/cat/

■「スターリン*1秘史・巨悪の成立と展開:1950年代(上)」(不破哲三*2
(内容要約)
・連載の第28回目。
 第27回目(4月号)でも紹介された話だが、スターリンが「中国共産党の内戦勝利」に懐疑的で、支援に冷淡だったこと、そのことで中国共産党との間に溝ができることが紹介される。
 スターリンはこの溝を中国共産党内に、親ソ連派を育成することで解消しようとし、高崗を支援した。しかし高崗が思ったほどの力がないと見なしたスターリンは結局、高崗を切り捨て毛沢東グループに乗り換える。スターリンの裏切りにより、高崗失脚はスターリン死後だが、スターリン生前から「高崗失脚への道」がしかれていたと言っていいのではないか。
スターリンはアジアにおいて日本共産党インド共産党に「武力闘争路線」を押しつけ、また朝鮮半島では、朝鮮労働党の武力統一路線を支援した。アジアにおけるこうしたスターリンの「武闘派路線」においては次号以降で詳しく述べる。
・ヨーロッパにおいてはソ連内政干渉するため「フランス、イタリア等の共産党」に秘密に闇資金を提供するシステムが作られた。このシステムは後には南米やアジアなどヨーロッパ以外にも広がっていくこととなる。

参考

高崗(1905年〜1954年:ウィキペ参照)
 国共内戦が始まると、中国東北地方で活動し、党中央東北局第一書記、東北人民政府主席、東北軍区司令員(司令官)兼政治委員を務め、東北地方の党・政・軍を一手に掌握した。1948年には中華人民共和国の建国に先駆けて、「ソ連・東北人民政府貿易協定」を結ぶなど、独自の政治運営を行い、スターリン率いるソ連との関係を深めていった。
 1949年に中華人民共和国が建国されると、高崗は中央人民政府副主席に任命された。さらに東北行政委員会主席を兼任し、引き続き東北地方を掌握した。
 1951年10月、中央人民政府人民革命軍事委員会副主席を兼任。翌年、これまで活動の拠点としていた東北地方から北京に移り、新設された中央人民政府国家計画委員会の主席に就任、ソ連方式の経済建設の陣頭指揮をとることとなった。1953年1月より、高崗率いる国家計画委員会の主導で第一次五カ年計画が発動された。
 しかし、早くもこの年、後の反ソ連につながる権力闘争が始まった。すなわち、高崗が党のナンバー2である劉少奇・政府副主席や周恩来・首相に反対し、陰謀を仕掛けたというのである。1954年2月、第7期4中全会が開かれた。この会議において高崗と饒漱石(高崗の部下)は「反党分裂活動を起こした」と厳しく批判され、失脚に追い込まれた。いわゆる「高崗・饒漱石事件」である。1953年3月にはスターリンが死去しており、さらにスターリンと緊密だった高崗が失脚すると、毛沢東の経済政策は脱スターリン化が進んでいった。
 高崗は第7期4中全会の最中に自殺未遂を起こし一命を取り留めたが、結局1954年8月17日に服毒自殺した。そして翌年3月31日、党全国代表者会議において「高崗・饒漱石反党連盟に関する決議」が採択され、高崗は東北を「独立王国たらしめようとした」と批判されて党籍を剥奪された。


■「若者のパートナーとして「希望ある道」を大いに語ろう」(山下芳生*3
(内容要約)
 タイトルは「若者」云々ですが「若者に支持される党を目指す」「だからこそこの間の衆院選挙でも若手を比例の上位に据えた」「奨学金とかブラック企業とか子育てとか若者の悩みに答えたい」とか若手ネタもありますが全体的な内容はそんなに「若者、若者」してないように思いますね。
 まあ内容的には「都議選、参院選衆院選で増えた議席を大いに活用したい」「オール沖縄の戦いを地道に続けたい」、そして「都議選、参院選衆院選の躍進を統一地方選にまずはつなげたい」てことですね。まあ、地方選と国政は違いますので統一地方選躍進は楽ではない。小生の住む選挙区なんか「一人選挙区」「現職代議士が自民で自民の有力基盤」ということもあって残念ながら共産候補は出てません(棄権するかも知れない)。そういうことはまあ、ありますが、支持者として少しでも躍進して欲しいと願っています。ただ「共産が躍進するとき=最大野党が駄目なとき」という傾向があるのがちょっとなあと。今民主党ががた落ちだからのびてる面は否定できないわけです。
 1970年代の躍進も1990年代後半の躍進も「社会党がだらしなかった*4」「旧民主党がだらしなかった」という面が大きいわけです。で旧民主は「小沢自由党との合同」などで図体がでかくなり「それもあって民主の支持が伸び、1990年代の共産の躍進が停滞して」、そして今また民主が落ちぶれて共産の躍進が来たと。いや「最大野党が落ちぶれようと自力が全くないと躍進はあり得ない*5」し、経緯がどうでアレ躍進自体は嬉しいんですが「民主がどうであろうと支持される党」になってほしいと、まあ、勝手な部外者の勝手な願いですがそういう思いはあります。まあ、当面はなんだかんだいって「過大評価は禁物ですが」ある程度のびると期待してますけど。「少なくない自民党批判派」にとっては「ほかの野党」が酷すぎるので。都議選、参院選衆院選での一定の躍進はそういう話の訳です。

【4/19追記】
 拙エントリ(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20150413/5632178906)で指摘しましたが、前半戦において共産は「過大評価は禁物」ですが一定の躍進を果たしました。これは「議席を減らした民主党」と比べれば快挙と言えるでしょう。後半戦の躍進も期待したいところです。


■座談会「なぜテレビは政治を正面から論じないのか」(五十嵐仁、岩崎貞明、砂川浩慶、永田浩三*6
■インタビュー「メディアの危機としての「歴史的事件」:朝日バッシングを考える」(青木理*7
(内容要約)
・どうでもいいことではありますが「五十嵐仁氏」の肩書きが「元法政大学教授」なので「何で名誉教授じゃないんだろう」と気になってググったら次のようなことだそうです。

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2014-01-16
 法政大学名誉教授の方は推薦していただくことが決まっただけで、それが認められるかどうかは分かりません。そのうえ、辞令が出るのは65歳の定年年齢になって以降の4月1日だそうです。
 それまでの2年間は、たとえ認められても名誉教授を名乗ることができません。この肩書きを使えるようになるまで、2年間は待たなければならないというわけです。
 一方で早期退職を勧奨しつつ、他方で定年年齢にこだわるというのは矛盾しているように思われます。とはいえ、規定がそうなっている以上、やむを得ません。
 ということで、4月から名刺の肩書きをどうするのか、ちょっと考えてしまいました。すでに4〜6月に講演の予定が入っていますが、宣伝ビラなどに何て書いていただきましょうか。
 元法政大学教授とすると、(注:元早稲田大学教授のミラーマン植草一秀氏や、元東洋大学教授の窃盗犯・高橋洋一氏のように)何か悪いことをして(注:大学を)クビになったような感じがしないでもありませんし。大原社会問題研究所*8名誉研究員と書いても何のことか分からないかもしれませんし……。
 まあ、どちらにしても、皆さんにとってはどうでも良いことでしょうが……。

・座談会ではテレビのていたらくを批判し、青木氏インタビューでは新聞のていたらくを批判するという話です。なお、座談会の永田氏は「慰安婦番組への安倍の恫喝を内部告発しNHKを去った元ディレクター」です。
 青木氏の「バッシング批判」は「吉田調書バッシング」についての批判*9もありますがまあ、メインは「慰安婦バッシング」ですね。慰安婦は違法じゃないなんて無茶苦茶な事を産経どころか読売まで言い出してるんだからお話になりません。ナベツネはもう少し「常識がある」「計算ができる*10」かと思ってたんですけどね。あげく朝日の検証委員会は北岡某なんて安倍の御用文化人を入れてしまうんだから唖然です。
 お先真っ暗にも思えるがどうすればいいのか。座談会も青木氏も「現場の人間が勇気を持って戦い、それを視聴者や読者が応援する」「酷い代物(例:産経、フジテレビ)は視聴者や読者が批判する」「こうした右翼的風潮を批判する各種政治運動、市民運動を強めていく」しかないだろうとしています。まあ地道な作業ですね。座談会も青木氏も言ってますが「社会党が自滅したこと*11」が今思えばあまりにも痛すぎて、その欠落を現状、共産党、労組、市民団体などで埋め切れてないわけですがまあ地道に頑張るほかはないでしょう。
【4/22追記】
 五十嵐仁氏の個人ブログにこの座談会での発言(ただし五十嵐発言のみ)が掲載されたので紹介しておきます。
五十嵐仁の転成仁語
■『なぜテレビは政治を正面から報じないのか(その1)』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2015-04-22
■『なぜテレビは政治を正面から報じないのか(その2)』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2015-04-23
■『なぜテレビは政治を正面から報じないのか(その3)』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2015-04-24


■「安倍内閣改憲策動の新段階」(渡辺治*12
(内容要約)
改憲を前面に掲げる「戦後最悪の極右内閣」安倍内閣が「衆院で多数議席を保持し」、未だ一定の支持率を確保し、メディアもろくに批判しないという「お先真っ暗に見える状況」ですが、渡辺氏は「その中に希望を見つけよう」としています。まあ、渡辺氏はやや「願望込み」の面が強い気もしますが重要な指摘が多々含まれていると思います。
・まず、渡辺氏が指摘するのは安倍が集団的自衛権行使容認論を展開するのに「いわゆる芦田修正論」を採用しなかったと言う事です。「芦田修正論の不採用」について、極右・大森勝久氏などは『「安保法制懇報告書」の核心・芦田修正論を即座に否定した反日左翼の安倍首相』(http://1st.geocities.jp/anpo1945/houseikon.html)とトンデモ理解しますが、安倍が「芦田修正論」を採用しなかったという大森氏の指摘自体は「渡辺氏も指摘するように」事実です。そして大森氏のような反日左翼云々という珍論はともかくそのことは、大森氏や渡辺氏が指摘するように、「大森氏のような右翼」にとって「実に不本意なこと」でしょう(大森氏はウヨとして悔しがり、渡辺氏はサヨとして喜ぶという違いはありますが)。もちろんこれを過大評価することはできないでしょうが「芦田修正論を採用しようがすまいが、集団的自衛権行使容認論だから違いはない」ということにはなりません。
 安倍が芦田修正論を採用できなかったのは、渡辺氏も指摘するように「採用した場合の国内外の反応が怖かった」し「近年、『自民党の下駄の雪』と化してる公明党ですら国内外の批判を恐れて、芦田修正論を飲むとは到底思えなかった」からでしょう。中韓は勿論安倍批判してますし、国内世論も「手放しの集団的自衛権行使賛成論」は少数派です。自民党支持者の中にすら反対派はいる。反対派でない場合でも「諸手を挙げて賛成」ではなく「よくわからないので何とも言えない」と言う人が多い。そう言う意味では安倍の戦争立法(自衛隊海外派兵立法)、改憲策動を阻止することは「困難ではあるが不可能ではない」「沖縄での保革共闘による翁長知事誕生のような保革共闘を組み立てることが大事だ」というのが渡辺氏の見立てです。


■「TPP、農政・農協「改悪」による農業・農村破壊」(鈴木宣弘*13
(内容要約)
 TPP、農協「改革」を中心とした安倍政権の農政批判。赤旗の記事紹介で内容要約に代替する。

赤旗
■『2015 焦点・論点:安倍農協「改革」とTPP(東京大学大学院教授 鈴木宣弘さん)/農協解体は地域社会を壊す 農業が巨大企業の食い物に』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-05/2015020503_01_0.html
■『安倍政権の農協「改革」どうみる、党農林・漁民局長 紙参院議員に聞く/企業本位の農業狙う、協同の力 支援する施策こそ必要』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-12/2015021203_01_1.html
■主張『農協「改革」、合意なき強行は発展阻害する』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-18/2015021801_05_1.html
■『農協「改革」 農家・国民の願いに逆行、紙議員追及 “財界・米が露骨な要求”』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-04-09/2015040901_04_1.html
■『閉鎖的交渉 国民置き去り、TPPで安倍内閣の政治姿勢を批判、参院予算委 紙智子議員』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-04-09/2015040902_03_1.html


■インタビュー『子ども・子育て支援新制度の開始、子どもの最善の利益保障を考える』(近藤幹生*14
(内容要約)
 安倍政権がすすめる子ども子育て新支援制度への批判。赤旗の記事紹介で内容要約に代替する。

赤旗
内閣府厚労省文科省申し入れ『「子ども・子育て支援新制度」実施直前にあたって』(2015年3月16日、日本共産党国会議員団)
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2015/03/post-693.html
■『共産党議員団 子育て新制度 政府に要請、待機児解消・保育士の処遇改善』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-03-17/2015031701_02_1.html


■『ドイツの侵略戦争と「過去の克服」を訪ねて』(坂口明)
■『ナチ時代のウィーン・フィル:楽団の歴史検証報告書が語るもの』(小村公次)
(内容要約)
・坂口論文、小村論文ともに「ドイツの過去の克服」を取り上げている。詳しくは坂口論文、小村論文にあたってほしい。また以前からこうした問題については少しググるだけでも、近藤孝弘『国際歴史教科書対話:ヨーロッパにおける「過去」の再編』(1998年、中公新書) 、石田勇治『過去の克服:ヒトラー後のドイツ』(2002年、白水社)、熊谷徹『ドイツは過去とどう向き合ってきたか』(2007年、高文研)、岡裕人『忘却に抵抗するドイツ:歴史教育から「記憶の文化」へ』(2012年、大月書店)、中谷剛『新訂増補版・アウシュヴィッツ博物館案内』(2012年、凱風社)などさまざまな邦語文献があることがわかる。
 もちろん両論文とも「ドイツの過去の克服」を評価はしているがそれが「順風満帆なものではなかった点」を指摘している点*15は重要だろう。
 坂口論文は具体例としてはハンス・グロプケ*16の存在、ビットブルク事件*17、いわゆる「国防軍無罪神話*18」などをあげている。
 国内外の「ドイツの過去批判」によって苦しみながらもドイツは「過去の克服」に一定の成果を上げたのであり、その点、日本の「過去の克服」においても参考になるかと思われる。


■論点
【教育・研究を衰退させる安倍政権の「大学改革」:国立大学運営費交付金の競争的資金化】(土井誠)
(内容要約)
 赤旗の記事紹介で代替。「競争資金化」それ自体が問題と言うより「競争資金化」を口実に「東大、京大など一部トップ大学にだけ資金投下すればいい」とばかりに「地方国立大学を中心に運営交付金大幅削減が企まれていること」が問題と言えよう。

赤旗
■『日本の異常 大学教育、日本再生の柱(安倍政権)と言いながら、毎年、予算削減の怪』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-08-19/2013081902_02_0.html


■暮らしの焦点
【可視化されはじめたマタハラの深刻な現実】(岸松江)
(内容要約)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
■『最高裁判断 大きな一歩、マタハラNet 妊娠降格訴訟で会見』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-10-25/2014102505_01_1.html
■『マタハラ 長時間労働見直し訴え、市民団体が白書 「解決」12%どまり』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-03-31/2015033101_04_1.html
■『マタハラ企業名公表へ、厚労省 「1年以内」の不利益は違法、事業主にリーフで周知』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-04-04/2015040406_01_1.html


■文化の話題
【演劇:時代状況への警鐘:東京アンサンブル「第三帝国の恐怖と貧困」をみる】(鈴木太郎)
(内容要約)
 以下の劇評で内容要約に代替する。

■日刊イオ『第三帝国の恐怖と貧困:あのころのドイツといまの日本』
http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/f89832544b53a60f87a84b844b95685c
日刊ベリタブレヒト作「第三帝国の恐怖と貧困」 東京演劇アンサンブル60周年記念公演』
https://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201503140144346


【映画:言葉への信頼から想像力へ:ドキュメンタリー「SHOAH ショア」の力】(児玉由紀恵)
・「アウシュビッツ収容所開放70周年」を記念して、今年の2月に都内で上映されたクロード・ランズマンホロコースト映画作品『ショア*19』『ソビブル、1943年10月14日午後4時』『不正義の果て*20』の紹介。
 なお、これらの映画については上映会公式サイト(http://mermaidfilms.co.jp/70/)によれば

・4/11(土)〜24(金)から2週間限定だが東京の渋谷シアター・イメージフォーラムでアンコール上映

http://mermaidfilms.co.jp/70/theater.html
京都市同志社大学)4月16日(木)
京都市(立誠シネマ)4月18日(土)〜4月23日(木)
京都市京都みなみ会館)4月25日(木)「ソビブル」「不正義の果て」のみ
大阪市シネ・ヌーヴォ)4月18日(土)〜5月15日(金)まで4週間限定
広島市広島市映像文化ライブラリー)6月14日(日)〜6月21日(日)

とのことなので視聴したい方は今後見る機会はあるのではないか。小生は多分行かないが。見てると鬱になりそうなので。
 なお、この映画祭については
・在日フランス大使館(フランスはランズマンに「レジスタンス勲章」「国家功労大十字勲章」を授与)が後援し
・在日イスラエル大使館
NPO法人ホロコースト教育資料センター
・作品社(ランズマンの著書「ショア」邦訳版の版元)
みすず書房フランクル『夜と霧』邦訳版の版元)などが協力している。


■スポーツ最前線『ラグビー・国際級の激戦で代表を押し上げ」(大野晃)
(内容要約)
 ラグビートップリーグラグビー日本代表とも、近年力をつけてるとの記事ですが、まあ、こういうのはご祝儀記事ですし、小生、素人ですので何とも言えません。実際、力が上がったとする大野氏ですが、さすがに「ベスト8入りが望める」などといった景気のいいことは書いていません。 

【2015年9/20追記】
 大野氏の記事について小生は「こういうのはご祝儀だから」と書きましたが日本が大金星だそうです。
■【ラグビーW杯】日本、優勝候補の南アから歴史的勝利 34−32で破る
http://www.sankei.com/sports/news/150920/spo1509200007-n1.html
■【ラグビーW杯】日本勝利「W杯史上最大の衝撃」…英メディア、異例の扱い
http://www.sankei.com/sports/news/150920/spo1509200008-n1.html


■書評『日本の柔道・フランスのJUDO』(溝口紀子、高文研)
(内容要約)
 過去の溝口の言動及び前衛書評からどんな内容かおおよそ見当はつきますが、機会があったら読んでみたいとは思います。

参考
■拙エントリ『柔道が危険なスポーツなのではない、日本の柔道が危険なのだ(追記あり)』 
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20130716/2504978316


■メディア時評
【新聞:安倍政権の暴走に立ち向かう気概こそ】(阿部裕)
(内容要約)
 前号まで金光奎*21氏の執筆が今回は阿部裕氏。何故阿部氏に変わったのか、「金光氏が体調不良のため降板」など何か注記をして欲しかったところ。
 今回、阿部氏は以下の指摘をしている。
・■神奈川新聞『波紋 安保法制〈上〉 隊員の安全どう確保 自衛隊任務拡大』(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150321-00132269-kana-l14)を良記事として取り上げ「現場の声を取り上げること」の重要性を指摘している。
新聞労連の発刊した『戦争は秘密から始まる:秘密保護法でこんな記事は読めなくなる』(2015年、合同ブックレット)を紹介。特定秘密保護法を改めて批判するとともに心ある新聞人の奮起を訴えている。


【テレビ:3/11を題材に特番のドラマ】(沢木啓三)
(内容要約)
 東日本大震災をテーマにしたドラマ『LIVE! LOVE! SING! 生きて愛して歌うこと』(NHK、公式サイト http://www.nhk.or.jp/livelovesing/)、『フラガールと犬のチョコ』(テレビ東京、公式サイト http://www.tv-tokyo.co.jp/hula_choco/)の紹介。

*1:ソ連共産党書記長

*2:スターリン関係の著書に『スターリン大国主義』(1982年、新日本新書)。また本連載「スターリン秘史」が既に『スターリン秘史・巨悪の成立と展開(1):統一戦線・大テロル 』(2014年、新日本出版社)、『スターリン秘史・巨悪の成立と展開(2):転換・ヒトラーとの同盟へ』(2015年、新日本出版社)として刊行されている。これについては■赤旗「『スターリン秘史―巨悪の成立と展開』第1巻を語る、人民戦線と「大テロル」が並行』」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-13/2015011308_01_0.html)を紹介しておく。

*3:共産党書記局長、参院議員

*4:1980年代のおたかさんブームで社会党は少し持ち直し、一方共産は1980年代は「ソ連のアフガン侵攻と中国の天安門事件」でちょっときつい目にあいます。

*5:生活の党や社民党が停滞してること、みんなの党がついに消滅したことはそのいい例です。

*6:著書『NHK番組改変事件』(2010年、かもがわ出版)、『テレビはなぜおかしくなったのか』(五十嵐仁氏ほかとの共著、2013年、高文研)、『NHKが危ない!』(共著、2014年、あけび書房)、『NHKと政治権力』(2014年、岩波現代文庫)など

*7:著書『抵抗の拠点から:朝日新聞慰安婦報道」の核心』(2014年、講談社

*8:法政大学の付属機関

*9:誤報と言えば誤報だろうがあそこまで叩くほどの誤報か」「明らかに安倍政権や右翼メディアは原発批判封じに悪用しようとしている」「そもそも政権が早期に調書を全面公開していれば何も問題はなかったのではないか」など

*10:慰安婦は合法だ」なんてそんな馬鹿な事を言ったら国際社会から白い目で見られ、人道に反する以前に国益と言う意味でも大問題です。

*11:民主党は保守が牛耳っており往年の社会党とは全然性格が違います。

*12:最近の著書に『「大国」への執念:安倍政権と日本の危機』(共著、2014年、大月書店)

*13:著書『食の戦争・米国の罠に落ちる日本』(2013年、文春新書)、『TPPで暮らしはどうなる?』(共著、2013年、岩波ブックレット)、『「岩盤規制」の大義:医・食・農=国民生活を土台から壊す“規制緩和”とTPP』(2015年、農山漁村文化協会)など

*14:著書『保育園と幼稚園がいっしょになるとき:幼保一元化と総合施設構想を考える』(2006年、岩波ブックレット)、『保育園「改革」のゆくえ:「新たな保育の仕組み」を考える』(2010年、岩波ブックレット)など

*15:もちろんこうしたことを産経など日本ウヨは「ドイツだって問題がある」として居直りのネタに使うわけだが。

*16:ヒトラー時代に内務省次官としてユダヤ人差別法「ニュルンベルク法」制定に関与。戦後、アデナウアー(西ドイツ初代首相)政権で首相府長官(1953〜1963年)という重要ポストを務めた。

*17:コール首相とともにドイツを訪問したレーガン大統領がビットブルク軍人墓地を訪問した事件。墓地にはSS(ナチ親衛隊)隊員も埋葬されていることからコールとレーガンはドイツ内外から批判を浴びた。

*18:ナチス・ドイツ時代のドイツ国防軍が、第二次世界大戦戦争犯罪ホロコースト等)と無関係であったとする言説(しかし明らかにそうした言説は事実に反する)。ただし近年では研究の進展により国防軍神話は過去のものとなりつつあるようだ。

*19:4部作で全部で9時間超と言う超大作

*20:3時間超えるので最近の映画では超大作の部類だろう

*21:著書『マスコミはなぜ権力に弱いか』(1994年、新日本出版社