今日の産経ニュース(4/22分)(追記・訂正あり)

■インフラ銀、習主席「あまねく歓迎」誇る 首相は牽制…意思決定方法など「問題提起している」 25分間会談
http://www.sankei.com/politics/news/150422/plt1504220044-n1.html
 何だかんだいったところでさすがの安倍も「中国と完全に敵対する度胸はない」わけです。でほかの総理なら「何故あった」と罵倒するであろう産経も「中国側が安倍さんに屈した」とか言って黙認するだからまあふざけた話です。


■【主張】人民元の国際化 金融改革の断行が前提だ
http://www.sankei.com/column/news/150421/clm1504210003-n1.html
 産経が何抜かそうと「人民元の国際化」はもはや不可避、時間の問題じゃないですかね。
 そして「経済的見地から人民元国際化を論じてる」と強弁する産経ですがほかの「人民元国際化消極派」はさておき産経のような反中国ウヨに限ればどう言い訳しようとその反対論はただの反中国でしかありません。


■【正論】世評と異なるインフラ銀の不安 双日総合研究所チーフエコノミスト吉崎達彦
http://www.sankei.com/column/news/150422/clm1504220001-n1.html
 タイトルは「AIIBに対して否定的」、内容もタイトルから想像がつくように「AIIBの欠点をさんざんあげつらう」という代物です。
 さすが「2013年正論新風賞受賞者」というべきでしょうか(ウィキペ「吉崎達彦」参照)。
 が最後の落ちに吹き出してしまいました。

 日本が遅れてAIIBに参加する可能性はゼロではない。筆者は4月初旬、自民党の「AIIB勉強会」の講師を務めたが、ここでは安倍晋三首相の指示に基づいて党としての方針を論議している。5月中には提言がまとまり、6月上旬には日中財務対話が予定されているので「滑り込み」のシナリオは残されている。
 仮に4月末の日米首脳会談において、「日米共同でのAIIB参加」という合意ができるようなら、それはそれで一考の余地があろう。
 とはいえ、「バスに乗り遅れるな」は論外である。筆者には、いかにも変な所へ連れて行かれそうなバスに見えるのだが。

 「さんざんAIIBの欠点をあげつらいながら」最後に「でも米国がAIIBに参加するなら日本が参加してもいいとは思う*1」といいだし、しかしそれでも最後の最後に「でも僕はAIIBはろくでもない代物だと思う、入らない方がいいと思う」と未練がましくAIIBへの悪口です。もう本当に産経文化人は「AIIBについては米国のご意見に従うのが一番だと思います、米国が参加するなら日本も参加するし、米国が参加しないなら日本も参加しない」て言ってればいいんじゃないですかね。彼らってそういうことが言いたいだけなんでしょうし(皮肉のつもり)。

*1:「米国が参加しようと日本は入るべきじゃない」という度胸はないようです。