今日の産経ニュース(8/23分)(追記・訂正あり)

■【iRONNA発】高野連 垣間見た「事なかれ主義」 野々村直通氏
http://www.sankei.com/premium/news/150823/prm1508230014-n1.html

 昨秋の四国大会において、今治西高の監督が試合中、「気合を入れてください」と申し出た選手にビンタをした。直後、彼は逆転打を放ち、チームを選抜へと導く。だが、こともあろうにテレビ中継をしていたNHKはこの場面を放映した*1。匿名による抗議電話が高野連に入り、体罰と判断した高野連の指導でこの名将は辞任*2した。選手のミスを一方的に罰としてたたいたのではない。選手と監督が勝利に向かって本気で“魂”のやりとり*3をしただけである。高野連の「事なかれ主義」を垣間見た思いである。

 「明らかな問題行為(未成年者の飲酒、喫煙など)」なら、まだしも「プロ野球選手でもあり得るエラー」でビンタするなんて非常識でしょう。
 「申し出た」と言っても
1)「監督に申し出るのが当然という雰囲気が野球部に以前からあった」
2)「何か批判が出たときに『俺が自分からやったのではなく生徒の申し出に答えただけ』と監督が言い訳する気にすぎない」
でしょうからそんなのビンタの正当化理由になりません。
 こんな体罰を擁護する野々村と産経には心底呆れます。


■首相に「バカか、お前は」 連合主催集会でシールズメンバー 安保法案反対の具体論語らず 「首相はクーデター」「病院に行って辞めた方がいい」
http://www.sankei.com/politics/news/150823/plt1508230007-n1.html
 まあ、産経の記事なので本当に悪口雑言に終始したのか、眉に唾つけておきます。なお、俺も「一回ヤジを飛ばして謝罪してるのに又ヤジを飛ばして、謝罪に追い込まれるなど愚行の多い安倍はバカだ*4」と思いますがそういう悪口雑言を嫌う方は「安倍批判派でも当然います」のでそこは気をつけた方がいいかとは思います(ただし、仮に産経があげつらう*5メンバーの一人・奥田某氏が悪口雑言に終始したとしても一メンバーの発言でこれほど騒ぐ産経は異常ですし、まあ、産経があげつらわないと言う事は他のメンバーは別に悪口雑言に終始というわけでもなかったのでしょうが)。
 産経の言う具体論とやらが分かりませんが「安倍の答弁の矛盾点」など安倍の問題点を批判すればそれで充分具体論でしょう。政党幹部でもあるまいしいちいち「あるべき安保法制」なんて述べる必要もない。まあ、俺は現状の法制で何の問題もないと思いますけど。問題があるとしたらむしろ「軍縮の方向に法制を持ってく」てことでしょう。


■【花田紀凱の週刊誌ウォッチング〈528〉】『文春』の「首相吐血」報道、信憑性に疑問http://www.sankei.com/premium/news/150823/prm1508230015-n1.html
 安倍応援団の産経らしい、花田らしい文章です。
 信憑性に疑問とする根拠は何もない。単に「安倍が否定してる」「他のマスコミが報じてない」てだけの話です。つうかよくもまあ「ホロコースト否定論(マルコポーロ)」「土井たか子在日説(ウィル)」なんてデマ載せた花田がでかい口をたたけるもんです。
 「首相の健康不安」なんか記事にすれば、反発が来るのは分かってる話であり、むしろ「文春記事の信憑性は高い」可能性もあるんじゃないか。まあ、実際どうか分かりませんけど。


■露大統領の年内来日、もはや幻想 ダメ押しの「領土交渉の意志なし」行動 こだわる首相、迫られる戦略再考
http://www.sankei.com/politics/news/150823/plt1508230002-n1.html
 ぶっちゃけ日中、日韓関係をあまりにも悪くしてるからこそ「日本はこれ以上外交でもめ事作れないだろう」とロシアに足下見られてるんじゃないかと疑います。


■露、中国の対日歴史戦に同調 合同上陸訓練も露骨な「北方四島想定」 軍事評論家・小泉悠氏*6
http://www.sankei.com/world/news/150822/wor1508220045-n1.html
 「歴史戦に同調」も何も「あの戦争を美化するような安倍政権」に同調する国なんかありません。
 合同軍事演習の話は「歴史戦」とやらとはまた別の話です。

*1:別に密室でビンタしたわけじゃないですからねえ。テレビ放映されることは今治西監督も自覚してたでしょう。ただし「放映されても問題ない」という勘違いがあったわけです。NHKを非難する辺り、野々村は気が狂っています。

*2:名将とか暴力の是非と関係ないですけどね。

*3:ビンタしないとできない「魂のやりとり」なんて冗談じゃありません。

*4:奥田氏が安倍をバカ呼ばわりするのもそう言うことであり、バカ呼ばわりされても仕方がないバカが安倍です。

*5:まあこうやってあげつらう辺り、産経にとってシールズは「ある意味恐怖」なんでしょうから運動側は「過大評価は禁物」ですが、そこに一定の自信を持ってもいいのではないか?。

*6:著書『ロシア軍は生まれ変われるか』(2011年、東洋書店ユーラシア・ブックレット)など