今日の産経ニュース(6/23分)(追記・訂正あり)

■【参院選】序盤情勢 改憲勢力*1、3分の2*2うかがう 与党は改選過半数の勢い 民進は10議席以上減が確実 共産は躍進か
http://www.sankei.com/politics/news/160623/plt1606230055-n1.html
 げんなりですね。もちろん「共産躍進(どの程度の躍進かこの記事だけではわかりませんが)は支持者としてうれしい*3」ですが他が喜べない。特に「民進党議席減か」てのはげんなりですね。民進党をあまり評価しない俺ですが、最大野党がそんな情けないことでは困ります。本当に議席減では「岡田*4代表、枝野*5幹事長辞任」は不可避でしょうし、そうなれば民進党の混迷*6、ひいては日本政治の混迷も深刻でしょう。
 野党共闘が成功を収めても、共産の躍進と、民進議席減で民進党執行部が「野党共闘民進のメリットがなかった」と逆ギレするのは勘弁して欲しいところです。つまりは民進はこんな情けない予想はひっくり返せ、「不幸にして」仮にひっくり返せなくても「自分の力不足で野党共闘のせいでないから」共産に逆ギレすんな*7つうことですが。
 共産の躍進も「民進が今ひとつだから」つう面が大きいわけです。まあそれは裏返せば反共意識が昔に比べれば弱まってきたと言う事であり、その最大の理由は安倍自民のヤバさと、繰り返しますが民進党の頼りなさでしょう。「共産党のソフト化」という「自主努力」が影響してないとは言いませんが私見ではそれよりも他野党との比較で安倍批判派に「よりマシな政党扱いされてる」て面が大きいでしょう。
 しかし「アベノミクスを自慢しても結局消費税増税もダブル選挙もできなかった」ということは安倍も自らの経済失政を自覚し、政権運営にそれなりに恐怖を感じ出したと言う事でしょうが、未だに自民・公明を支持するつう人間は何考えてるんだかよくわかりません。「戦争法」「特定秘密保護法」「九条改憲」などに代表される安倍の極右路線を積極支持してるのか。とはいえ安倍はそう言う面は極力隠そうとしてますけどね(ただしどう見ても隠し切れていませんが)。それに極右という面では安倍に近い日ころや幸福実現党(苦笑、まあ論外ですが*8)は別に議席を増やしたりはしないわけです。
 改選過半数の勢いってのはわけがわかりません。まあ、残りの選挙期間で少しでも野党の奮起とマスコミのまともな報道、「選挙民の目覚め」を期待したいところです。
 もちろん「酷い結果が出ても」国外脱出(海外移住)でもしない*9限り戦いは続けざるをえないし、いい結果が出ても「参院選なので政権交代はなく、せいぜい安倍が辞任するだけ」で戦いはまだ続きますが。
 なお、一人区の共闘候補は現時点では「残念ながら自公が先行するところが多い」ようですが、野党側が先行してるところもあるし、戦術としては適切だったと言えるでしょう。だからこそ自公も反共攻撃にいそしむわけです。 
 また、この野党共闘において共産党がかなり積極的に動いたことが「躍進の一因」かもしれません。
 小生は政治的に賢いわけでもなく、また文章能力にかけることもあり、「参院選ネタでバンバン大量に記事を書く気はありませんが」、今後も折に触れて参院選ネタで何か書きたいとは思います。


■【米大統領選】共和党の安保政策重鎮がクリントン氏支持 父ブッシュ政権の補佐官、スコウクロフト氏 声明で「深い専門知識ある」
http://www.sankei.com/world/news/160623/wor1606230037-n1.html
 共和党幹部のスコウクロフト*10アーミテージ*11が「トランプを支持するくらいならクリントンを支持する」といったそうです。やはりトランプの当選は低いと見るべきでしょうか。


■【正論】クリミアの次はバルト三国か NATOは対露警戒を緩めるな 防衛大学校名誉教授・佐瀬昌盛
http://www.sankei.com/column/news/160623/clm1606230006-n1.html
 本気ではなくただの反ロシアの扇動でしょうがレベルが低すぎます。ロシアがクリミア併合に動いたのは「ロシアの海軍基地があり」、また「ロシア系住民が多いから」です。バルト三国にそうした事情があるのかと言えば何もないわけです。「スターリン時代に併合した」なんてのは何の理由にもならない。ゴルバチョフ時代に三国が独立を果たしてから何年経ってると思ってるのかという話です。

プーチン*12大統領は今回のクリミア危機で、NATOの出方次第で核兵器の使用も考慮した旨を後日になって認めた。

 そう言うプーチンの暴言は許せませんがハッタリでしかないことを事実であるかのように主張する佐瀬は端的に言って嘘つきです。

長年の懸案であるNATO諸国の国防費増は一向に進んでいない。

そりゃ国防費増なんか防衛産業以外にはメリットないですからね。今「NATO加盟国を侵略する国があるか」といったらないわけです。

ノルウェーはロシアとの共通国境をもたない。そのオスロ*13が冷戦後最大の国防予算を計上、空海の軍増強を「主権と自由を守るため」と国民の説得を始めている。

到底本気とは思えませんね。単に「軍拡したい」という動機があり、その動機を正当化するためにロシアを持ち出してるだけでしょう。

共和党大統領候補のトランプ氏は米主要各紙にNATOの不要論を説くやら、時代おくれ説を唱えている。

 NATOが「同盟国の防衛」を意味するなら「そんな必要はない」ので時代遅れでしょう。実際NATOの軍事行動は「ユーゴ空爆」など、NATO加盟国の国防とは関係ありません。

*1:自公プラスおおさか維新、日ころでしょう。まあ、次世代時代に惨敗した日ころの議席増はまずあり得ないから、それ以外の増でしょうが。とはいえおおさか維新や公明がそんなに増えるとも思えませんのでほとんど自民増なのでしょう。

*2:あまりそう言うことは考えたくありませんし現時点で大事なことは2/3阻止ですが一方で「改憲の発議を覚悟しての国民投票での決戦」も準備しておく必要があるのでしょうか。

*3:いわゆる第三極ブーム時は議席減らしてますからね。それを考えれば議席数の伸びがどの程度でアレ素直に喜びます。伸びが大きければ大きいほど嬉しいですが。とはいえ今回大阪限定とは言え、おおさか維新が議席を増やしそうと言うのががっくりですね。

*4:民主党幹事長(鳩山代表時代)、鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表時代)など歴任

*5:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相など歴任。

*6:それでも誰かまともなリーダーが出てくればいいですがこの点は素人の俺には何とも分かりません。

*7:野党共闘しなければ野党の獲得予想議席数は多分もっと少ないでしょうし野党共闘で担がれてるのは圧倒的に民進党系です。そして「民進の停滞&共産の躍進」予想と野党共闘は関係ないでしょう。まあ、選挙民に「安倍自民支持とかアホか!」と民進執行部が切れるならまだ分かりますが。俺も正直「アホか」と切れてますし。

*8:とは言え毎回そこら中で立てる財力は何なんでしょうか。我が埼玉選挙区でも立てたようですが。

*9:勿論今回の英国のEU離脱騒動や、米国のトランプ騒動で分かるように海外もバラ色ではありません。

*10:フォード政権、父ブッシュ政権で国家安全保障担当大統領補佐官

*11:レーガン政権国防次官補、子ブッシュ政権国務副長官を歴任

*12:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*13:ノルウェーの首都