今日の産経ニュース(12/1分)

■【産経抄】統治能力のない政党が政権を握ればどれほどの混乱が生じるか、菅直人元首相は教訓を残してくれたが今の韓国は 12月1日
http://www.sankei.com/column/news/161201/clm1612010003-n1.html
 当初は『締め切りの言い訳』と言うタイトルだったのが今は上のタイトルに変わり、民主党(現・民進党)や菅氏への誹謗中傷がパワーアップしています。

 往生際の悪さでは、菅直人元首相も(ボーガス注:疑惑が発覚し世論の批判が高まってもなかなか辞めない朴クネ大統領に)負けていない。東日本大震災への対応のまずさを断罪されて、退陣表明に追い込まれながら、その後3カ月間も首相の座に居座った。

 産経的にはそうなるんでしょうが別に彼の震災対応に問題はないでしょう。つうか「腐敗政治家の朴」と一緒にするなんて失礼にも程があります。つうか「居座った」というなら「この参院選で小沢さん(当時、民主党代表)か私かどっちかを選んで欲しい」とまで選挙戦で演説しながら敗戦してもすぐにはやめず、総理の座に居座り、党内からも安倍辞任論が出るようになった「第一次政権」での安倍の方がよほど「往生際が悪い」でしょう。

 東京基督教大学教授の西岡力さんによれば、朴氏の退陣を求めるデモを主催したのは、過激な親北反体制派である。
▼半島が万が一にも中国共産党北朝鮮の影響下に入れば、言論の自由など許されるはずもない。デモの参加者は、それを承知しているのだろうか。

 むしろ
ハンギョレ「大統領府のCJ圧迫、映画『弁護人』が決定的理由」
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/25686.html
だの、自分の崔疑惑が発覚するや
「疑惑を追及した朝鮮日報に対し、主筆の不祥事を報復として暴露し、主筆を辞任に追い込んだ(たとえば産経記事『韓国・朴政権、疑惑報道の朝鮮日報に「報復」? 記者を家宅捜索、接待旅行暴露で主筆辞任』(http://www.sankei.com/world/news/160831/wor1608310054-n1.html)参照)」だの、

http://www.sankei.com/world/news/161130/wor1611300050-n1.html
 事件を巡っては、朴大統領が親友の崔順実被告との疑惑で支持率が急落した11月、法相に徹底捜査を指示。野党重鎮らが関与したとのうわさもあり、朴氏の「反撃」ともみられた

と「野党の疑惑追及で自分の疑惑をごまかそうとする」だの、の朴クネを野放しにする方が表現の自由上問題でしょう。
 というか産経ソウル支局長が名誉毀損で起訴されたとき「朴は表現の自由を踏みにじった、韓国の表現の自由が危ない」と言っていたのは当の産経なのですが。いやそれ以前にこのコラムの前半で「朴は往生際が悪い」と言いながら、後半で朴批判デモを親北朝鮮呼ばわりするとはどういう事なのか。デモがあったからこそ往生際の悪い朴がついに辞任表明(国会が辞任後の政治スケジュールを示せば従うという、『国会の意見分裂→居座り』を狙ったとしか思えないデタラメな代物ですが)に追い込まれたのではないのか。
 産経は朴にやめて欲しいのか、やめて欲しくないのかどっちなのか。
 全く論理整合性が全くありません。結局「産経ソウル支局長を起訴した朴が憎いから、早くやめろとけなしたいが、ウヨ友達の西岡や荒木和博が親北朝鮮と非難する反朴デモ隊もけなしたい」ということで「適当にデタラメ書き飛ばす」からこうなるわけです。何とも無様な新聞です。
 大体、「親北朝鮮派」でどうして「警察発表で26万人、主催者発表で100万人」も集まるのか。
 「親北朝鮮派」でどうして「朴の支持率が5%にまで落ちる」のか。
 「親北朝鮮派」でどうしてハンギョレのような野党系だけでなく、「朝鮮日報中央日報東亜日報」のような与党系、保守派が「デモを支持する」というのか。
 「親北朝鮮派」でどうして与党内からも「朴辞任論」が出てくるのか。
 個々のデモ参加者には勿論「太陽政策の復活、南北宥和」を主張する人*1もいたでしょうが、デモの共通認識はそういうことではなく、「とにかく腐敗政治家の朴は辞めろ」ではなかったのか。


■【阿比留瑠比の極言御免】菅直人元首相の言動は福島の風評被害を招く 根拠なく放射線被害を決めつけるとは
http://www.sankei.com/premium/news/161201/prm1612010006-n1.html
 小生も不勉強、無知で「福島で甲状腺がんが増えてると言えるのか、言えないのか」わかりませんのでコメントは控えておきます。しかしデマ記事常習の阿比留がよくもまあ、自分を棚上げして「甲状腺がんは増えてない。デマだ」などと菅元首相のブログ記事(http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-12223330182.html)を非難出来るもんです。
 また「甲状腺がんが仮に増えてない」としても「増えてないから問題ない」で済む話でもないでしょう。「私の甲状腺がん放射能が原因ではないか」と不安に思ってる人が恐らく「無視できない数いる」わけで、それに対してどれだけ政府が不安解消の手を打ってきたのかが問われるわけです。

*1:もちろん南北融和は親北朝鮮ではありませんが。