今日の産経ニュースほか(12/2分)

日刊ゲンダイ『超エリート法曹一家の息子も 千葉大集団強姦“犯人の正体”』
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/195010

 そういうことだったのか。
 千葉大医学部5年の男3人による集団レイプ事件。千葉県警は事件に関する情報を一切発表していないが、レイプ犯3人はやはりというか、超がつく進学校の出身だった。
(中略)
「Aの曽祖父は最高裁判事弁護士会会長を務め、高祖父*1衆院議員、司法次官*2を歴任するなど、華々しい経歴の持ち主です。Aの父親は弁護士として上場企業の社外監査役をこなし、実兄も2014年に弁護士として父親が代表の事務所に入所しています。高祖父から5代続く弁護士一家で、親戚にも著名な法律家や大学教授がゾロゾロいる。法曹界きっての名家といわれています」(法曹関係者)
 事件発覚直後からネット上では、「なぜ名前を公表しないのか。大物政治家か、警察幹部、あるいは法曹界の大物の息子が絡んでいるのではないか」といぶかる声が上がっていたが、まさにその指摘通りだった。

 まあ、ありそうな話ですが、小生はこういう「関係者には誰だか分かる*3」、「事実上の実名」報道はいかがなもんかと思います。
 まだ「容疑者」ですからね。もちろん「Aの一族への不当な配慮(通常は逮捕時点で名前が出ます)」は事実ならいかがなもんかと思いますが、それは「Aの名前を出せ」ではなく「容疑者段階では全員匿名報道にしろ」という方向が正しいんじゃないか。
 まあ、これが起訴しても名前を出さないとか、それどころか「起訴できるのに不当な配慮で不起訴処分」とかなら非難すべきかも知れませんが。


【ここから産経です】
■【産経抄】批判の言葉をお返しする 12月2日
http://www.sankei.com/column/news/161202/clm1612020003-n1.html

 男女平等をテーマにした「桃太郎」の劇では、鬼ケ島に向かうのは「桃子」である。
 建国記念の日について、「神武天皇という実在しなかった天皇が、空から高天原に降りてきて日本を治め始めたという、嘘だらけの日」と説明する。小紙は、日教組の教研集会で相変わらず報告されている、唖然(あぜん)とするような授業について伝えてきた。

 で、それらの何が問題なんでしょうか。
 「桃子」で何か問題があるのか。もちろん「桃子」は「桃太郎を否定しているわけではない」。
 建国記念の日について言えば「言葉を選ばず言えば」神武なんて架空の人間なんだからはっきり言って嘘です。
 しかし日教組委員長が金銭疑惑や不倫問題で辞任したことで、労組嫌いの産経が「鬼の首とったみたいに」悪口雑言することはよく分かりますが、そう言うコラムで「日教組に好意的でない人間(例:安倍自民支持者)」ですら「ある程度まともな人間」なら「はあ?。産経はバカなの?」「それの何が問題なの?」「大体今回の不祥事と関係ないし」と思うであろう文章を書ける辺り産経は「ある種の天才(常人にはまねができないという意味であって褒めてない)」でしょう。

*1:曾祖父の父のこと

*2:「法務次官」ではないので日刊ゲンダイの誤記でないなら戦前の話です。

*3:衆院議員、司法次官経験者X、最高裁判事弁護士会長経験者Yの中から「XとYが親族」という関係を探し出すのはデータさえあれば難しいことではないでしょう。しかもそれプラス「千葉大医学部」なんですからAはデータさえあれば誰だかすぐに分かるでしょう。