今日の産経ニュース(12/14分)ほか

■kojitakenの日記『蓮舫*1、都議選で「小池百合子と協力探る」だって (呆)』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20161211/1481465210
 まあ小生もこれには呆れました。id:kojitaken氏が言うように「民進党はもうなくなった方がいい」「いやそれ以前にもう明日がない、このままだとまた壊滅的打撃を受ける」んじゃないか。
 先ず第一にこうした行為は「都知事選で小池に対抗して鳥越氏を立てたこと」や「先日の東京補欠選挙で小池の子飼い・若狭に対抗して候補を立てたこと」に明らかに矛盾します。
 第二に安倍自民と手を組んで、それなりのメリットをえている小池に民進党と手を組むメリットなどないでしょう。そもそも小池支持者の多くは自民支持者でしょうし、都議会最大会派も自民です。
 ポーズとしてすら小池は反自民などではない。
 第三に「元自民*2で、今も自民も同然の小池に泣きつくなんて既に蓮舫は安倍さんに負けたのも同然」「五輪問題で森*3元首相に手玉にとられてる小池に泣きつく(以下略)」と自民支持者が民進党を小馬鹿にする。つうかそう言う物言いを周囲の人間から既に聞いたことがありますし(民進党蓮舫執行部はないんでしょうか?)。もちろん小池本人も完全に民進党を舐めてかかる。
 第四に「以上のことから」当然ながら野党共闘を阻害するし、与党批判票も民進党から逃げていく。かといって自民支持層がこんな事で民進党に鞍替えするとも思えない。野党共闘を考えたらここは「都議選での共産党生活者ネットワーク」などとの共闘でも考えるべきでしょう。
 まあ他にもデメリットは考えられるでしょうが、何一つメリットのない行為ができる民進党蓮舫執行部にはただただ呆れるしかないですね。こうした行為が明らかに安倍を利してることは疑いがないでしょう。利敵行為と批判せざるを得ませんね。


【ここから産経です】
■中国、死刑執行後に再審無罪で遺族が2億円余り賠償請求
http://www.sankei.com/world/news/161214/wor1612140055-n1.html
 何度も言いますがこれこそが死刑の「非常にまずいところ」のわけです。遺族が2億もらったところで処刑された命はどうにもならないわけです。


カジノ解禁法案、修正案の衆院回付で14日成立 年金法案も参院本会議で成立
http://www.sankei.com/politics/news/161214/plt1612140011-n1.html

 自民党は13日中の参院内閣委での採決を求めたのに対し、民進党は法案の出し直しを要求したため、自民、民進両党の参院幹事長らが断続的に協議。自民党はカジノによるギャンブル依存症防止策の強化や、付則で施行後5年以内に「必要な見直し」を行うことを盛り込んだ修正案を提示した。これを受け、民進党は採決を容認した。

 この程度で裁決を容認するとは結局、民進党は「党内にカジノ容認派を抱えてること」もあり共産党などとは違い本気で阻止する気はなかったと言うことでしょう。こうした民進党のデタラメさが安倍を利してることは言うまでもないでしょう。もちろん民進党はこうしたデタラメさについて「民進党に失望した」と言う批判票によって後で痛い目を見ることになるでしょうが。
 このデタラメさでは野党共闘が今後成り立つかも、仮に成り立ったとしてどれほどの成果が出るかも甚だ不安です。


■【産経抄】植民地化の危機が迫っていた 12月14日
http://www.sankei.com/column/news/161214/clm1612140003-n1.html
 幕末の日本人が「植民地化」を恐れていたことは事実ですが客観的に見てその危機があったかは疑問でしょう。産経の言う対馬事件もせいぜい「対馬ロシア領土化の危機」でしかないでしょう。

 ロシアの軍艦ポサドニック号が対馬に居座り、軍事基地の建設を始めた。抵抗した島民ら2人が犠牲となる。もっとも英国の抗議を受けて、やがて軍艦は島から去っていった。英露の力のバランスを利用して、解決に導いた

 まあ外交ってのはそう言うもんです。拉致で言えば「中国や韓国、ロシアといった周辺諸国」をどううまく巻き込んでいくかが重要ですがロシアはともかく中韓とは関係を悪化させるのだから話になりません。


■【世界を読む】豪前貿易相、中国企業天下り”で極まる対中接近…安保懸念で批判噴出も経済優先
http://www.sankei.com/west/news/161214/wst1612140003-n1.html

 「もしTPPが進まなければ、それによって生じる空白は東アジア地域包括的経済連携(RCEP)に埋められることになる」
 オーストラリアのビショップ外相はTPPを批判してきたトランプ氏の当選を受けてこう語った。中国主導のRCEPにオーストラリアや日本は含まれるが米国はない。

 「中国嫌いらしいトランプ」へ「TPP推進派・ビショップ氏の揺さぶり」でしょうがそれが功を奏するかどうか。

 ロブ氏に対する批判は大きくは広がっていない。背景にあるのは目に見えない安全保障よりも、目の前の生活に直結する経済を重視する強い声だ。
 中国はオーストラリアにとって輸出の約3割、輸入の約2割を占める最大の貿易相手国だ。2位の米国の2倍以上という大きな比重を占めている。
 シドニー工科大学のジェームズ・ローレンソン教授は有力紙シドニー・モーニング・ヘラルドへの寄稿で「対米貿易では最大の貿易赤字を生み出しているが対中貿易では大幅な黒字だ」と強調。RCEPはTPPの3倍の利益をもたらすとも指摘し「われわれがつくったモノを買ってくれるのは中国のような国だ」と持ち上げた。
 ロブ氏自身、ABCに対し「前閣僚としての責任は自覚している」と批判を一蹴。「歴史上かつてないチャンスに恵まれた今、地域の国々との関係構築が重要だ」と、中国などとの橋渡しとなる役割を強調した。

 「ロブ氏が大臣在任中からこの中国企業と癒着し不当な便宜供与していた」などの重大な疑惑でもでない限りこうなるでしょうね。

*1:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)を歴任

*2:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を歴任

*3:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相