■【衆院選】立憲民主・枝野幸男代表、共産の“ラブコール”袖に 連立政権「全く考えていない」
http://www.sankei.com/politics/news/171009/plt1710090066-n1.html
まあ「所詮枝野は保守なんだ」つうことですね。そこで「共闘相手だし、場合によってはそう言う事もありうる」と言える程度には容共であって欲しかったんですがね。
まあ、過去の「政権交代選挙(鳩山民主党)」でも共産は「連立政権入りの用意はある」とは言ってます。
細川内閣の時は言ってなかったかも知れませんが、まあ連立政権入りを働きかけられればいきなり蹴ったりはせず、検討、交渉くらいはするでしょう。そして細川サイドからはそういう働きかけはおそらくなかったわけです(なお、社民、さきがけが閣外協力に転じた羽田*1内閣では共産も協力する必要は感じなかったでしょう)。
1970年代(ロッキード事件で自民党支持が落ち込んだとき)には「連立政権構想」も発表している。そういう意味では「ラブコール」というほどのもんでもない。
大体
志位氏はTBS番組の収録前に出演した日本テレビの番組で、首相指名について「選挙結果を見て(共産、立憲民主、社民の)3党で相談して決めていくことになろうかと思う」と述べていた。
ですからねえ。この発言では「協議が不成立なら志位委員長に投票」もありうるし、またこれでは「仮に連立政権ができた」としても入閣まで行かず「閣外協力にとどまる」可能性もあるわけです。
そもそも志位氏の発言は「枝野総理で連立に参加したい」つう話ではなく「選挙結果が何でアレ*2、野党共闘を重視し、三野党で相談して決めたい」つうだけの話ですからねえ。
この程度の志位発言で「他党*3との連立はあり得ない」といっちゃう枝野にはがっかりですね。まあ、「野党共闘は続ける」というだけ希望に行った連中よりはマシですが。
19年前(1998年)と言えば、小渕*4首相が指名された選挙で、最大野党民主党の代表は菅氏*5です。「あれ、そうだったんだ」感がありますね。
そして「19年ぶり」ということは「鳩山氏が総理に指名された選挙」では鳩山氏に投票しなかったんでしょう。小生も共産支持者でありますが、「そんなに熱心な支持者でもない」のでこの辺りは詳しくありません。
まあ「野党協力をすすめるため、首相になる可能性は低いが敢えて菅氏に投票する*6」「我々が投票しなくても鳩山氏に決まるし、鳩山氏がどう動くかわからないので今回は志位に投票する(その後、民主党政権への失望から菅、野田氏にも投票せず)」つうのは一つの考えではあるでしょう。
■【衆院選】「イヤホン大丈夫?」 安倍晋三首相が“因縁”のTBSキャスターに反撃?
http://www.sankei.com/politics/news/171009/plt1710090057-n1.html
「はあ?」ですね。星キャスターも党首討論の収録でこんなことを言い出す安倍には呆れざるを得なかったでしょう。
■新たな“黒歴史”CS初めて逃した巨人 来季も高橋由伸監督で大丈夫か
http://www.sankei.com/premium/news/171009/prm1710090003-n1.html
コーチ経験がないまま、臨んだ長島茂雄の監督1年目の成績も酷かった*7し、結局「コーチ経験もない人間がいきなり監督をやると失敗する危険性が高い」つうことなんでしょう。1年目は2位とそこそこの高橋監督でしたが、2年目の今年は4位でクライマックスシリーズ進出を逃したわけです。
もちろん日本ハムの栗山監督(コーチ経験はないが1年目で優勝)など例外もいるわけですが。
まあ本来は「コーチを何年かやらせて監督」という方が無難ですが巨人的には「高橋人気を当て込んで成績はある程度度外視した」んでしょう。そこには「過去の蓄積があるからコーチ経験のない高橋でも大丈夫」という判断があり、1年目はそれで問題なかったものの、2年目に4位という「歴史ある強豪球団」としてはふがいない成績に終わったわけです。
まあ、「コーチ経験がないこと」は承知で「それほど乗り気でない高橋」を強引に監督にしたそうですから「1年目2位」ですし「2年目4位だから首」なんてことはさすがにフロントも出来ない訳です。
「コーチ経験のない高橋を監督にしたフロントの責任はないのか!」という批判を浴びる。
とはいえ来年もBクラスだと「5位以下なら確実に首」でしょうが、「4位でもさすがに首」でしょうね。強豪球団を売りにしてる以上、連続でBクラスは容認できないでしょう。しかしAクラス入りなら優勝しなくても、3位でも首は繋がるんじゃないか(特に3位から日本シリーズ進出などすれば確実に首は繋がるでしょう)。
そういう意味では「来年がすごく大事」だし、高橋監督は勿論フロントとて「人気選手だった高橋を数年で首」にはしたくないでしょうからてこ入れに全力を挙げるでしょう。それがどうなるか注目したいと思います。
産経記事にもいくつかコメントしてみます。
高橋監督はどんな状況であっても、3年契約を全うする気持ちなのだろうか。巨人OBには監督候補となる人材がそろっている気がするが
何度も言いますが「コーチ経験がないこと」は承知で「それほど乗り気でない高橋」を強引に監督にしたそうですから「1年目2位」ですし「2年目4位だから首」なんてことはさすがにフロントも出来ない訳です。まあ来年3年目までは監督はやらせるでしょう。
そして4月、5月、6月とずっとBクラスに低迷というようなよほど酷い成績でない限り3年目途中での解任もないでしょう。
投手陣の成績は、防御率が3.31でリーグトップ。リーグ優勝した広島(3.39=3位)より良かった。エース菅野智之(27)が17勝で、マイルズ・マイコラス(29)が14勝、田口麗斗(かずと、22)が13勝と上位に顔を並べている。なのに、この結果。
それは菅野、マイコラス、田口の三本柱には絶対的な信頼が置けるが他がそうではないつうことではないんですかね。
この三人だけでシーズンをフルに戦うことは当然ながら出来ない訳です。そんなことしたら彼らが過労で故障してしまう。彼ら以外のピッチャーをなんのために雇ってるのかという事にもなる。
「三本柱はほぼ絶対の信頼が置けるが他がなあ」では投手力がいいとはいえないんじゃないか。「防御率は平均で広島より上」といっても「三本柱がいい成績だから結果的にそうなってるだけで、実際には広島の方が投手層は厚い」のではないか。
敗因は、打線にあるのは間違いない。チーム打率.249は最下位に沈んだヤクルト、中日に次いでワースト3位。疑問なのは、打率2割台半ばを行ったり来たり、本塁打も20本にも届かなかった阿部慎之助(38)を使い続けたことだ。
まあ、打線不振は阿部のせいだけではないでしょうが、そこまで成績が悪いのなら年齢も30代後半だし、もう「引退の二文字」も見えて来たかなあ、コーチになった方がいいかなあと言う気はします。
「なんで使い続けたのか」つうのは想像はできます。今不振とは言え、巨人の正捕手、4番として活躍してきた人気者をそうそう「使わない」つうわけにもいかないつうことでしょう。もちろん「嫌でも阿部を外さざるを得ない程、絶好調の新人」でも出てくれば外すでしょうがそんなこともなかったんでしょうね。
■【衆院選】これで連合の政治力も終了」橋下氏*8、選挙前に血が騒ぐ? ツイッター投稿連発、小池氏との秘密会談同席も
http://www.sankei.com/west/news/171009/wst1710090034-n1.html
「小池さんが出馬しないなら政権選択選挙にはならない」ともつぶやいた。
このつぶやき自体が「今、橋下が置かれてる立場」を如実に示しています。
今や橋下は「小池に出馬して欲しい」といわざるを得ない程落ちぶれてるわけです。
彼の所属する維新は「大阪でしか通用しないローカル政党*9」になっている。
それを橋下もどうすることもできない。
橋下は例の「都構想住民投票で負けたら市長辞める発言」がたたって「嘘つき」といわれないために市長を辞める羽目になった。その後、橋下としては何らかの「政治家返り咲き」を考えていたんでしょうが結局それは今のところ失敗しています。もはや維新にとって橋下の存在はそれほど重要ではないのでしょう。松井府知事(維新代表)、吉村大阪市長で、そして国会議員も橋下なんぞ担がないで何ら問題ない。
だから「橋下政界復帰」なんて話は全然出てこないし、出てこないからこそ橋下も政界復帰できないわけです。橋下の肩書きは今や「維新の会法律顧問」でしかありません。むしろそういう意味では連合よりも橋下の政治力が終わってる。
■【政界徒然草】民進党にけじめをつけた前原誠司氏*10 彼は「言うだけ番長」だったのか
http://www.sankei.com/premium/news/171009/prm1710090008-n1.html
「だったのか」も何も前原のことを「言うだけ番長」なんて呼んでたのは産経だけですが。
まあ政治家を番長呼ばわりするなんて非常識だし、「言うだけ番長」の元ネタらしい「夕焼け番長(梶原一騎原作、荘司としお画の漫画)」なんて梶原作品としては「マンガ家がそれほど有名でない」「人気も他の梶原原作漫画と比べて今ひとつ」ということもあってそれほど有名じゃないですしねえ。
梶原原作漫画としては「巨人の星(川崎のぼる*11画)」「柔道一直線(永島慎二*12画)」「あしたのジョー(ちばてつや*13画)」「タイガーマスク(辻なおき画)」「空手バカ一代*14(つのだじろう*15画)」のほうが有名でしょう。
それはともかく、まあ予想つくでしょうが「産経にとって喜ばしいこと」であった「民進党解党」を「前原良くやった」と言ってるだけの駄記事です。
「良くやった」てあんな小池との野合、
1)「(小池人気によって)これで自民に勝てる、よくやった」と思う前原支持者か、
2)「これで小池の政治力がアップした、よくやった」と思う小池*16支持者か、
3)「(前原と小池の野合が批判出来るし、突然の民進党解党で、共産、社民など野党共闘派が混乱してるので)これで自民が勝てる、よくやった」と思う自民支持者しかいないでしょうよ。
立憲民主党(枝野*17新党)、共産党、社民党、「野党共闘支持の市民団体」からすれば「前原ふざけるな」て話だし、そう言う事と関係なく前原の行為は「政治家として大事にすべき他者(この場合は共産、社民や市民団体)との信頼関係を踏みにじり」「また公約も選挙の勝利という党利党略のためならどうでもいいという無責任な態度をとった」愚劣な野合です。
まあ産経は3)なんでしょうけど。
*1:中曽根、竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、細川内閣副総理・外相を経て首相
*2:安倍続投とか勘弁して欲しいですが
*3:「他党」ですからねえ。「え、社民党とも連立する気がないの?」ですよねえ。まあ、正直、今回の選挙で自公過半数割れする可能性は残念ながら低いとは思いますが。
*4:竹下内閣官房長官、自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相を経て首相
*5:社民連副代表、新党さきがけ代表幹事、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相などを経て首相
*6:当時は共産党のソフト路線がメディアにある程度話題になっていたから、そうした注目を更に集めるという計算もあるでしょう。菅氏が「新党さきがけ入りし、自社さ連立政権にも参加した」とはいえ、自民出身ではなく社民連出身なので投票しやすい面もあったと思います。
*7:ただし2年目は優勝していますが
*9:大阪でアレが通用するというのが恐ろしいですが。
*10:鳩山、菅内閣国交相、菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相などを経て民進党代表
*12:代表作『漫画家残酷物語』(1961年)。なお、1980年以降はマンガ家としては開店休業状態だった。2005年死去(ウィキペディア『永島慎二』参照)。
*13:代表作『1・2・3と4・5・ロク』、『紫電改のタカ』、『ハリスの旋風』、『おれは鉄兵』、『のたり松太郎』、『あした天気になあれ』など
*14:極真会館創設者・大山倍達を有名にした空手漫画。「実話を基にしたノンフィクション作品」という触れ込みであったが、実弟の真樹日佐夫(漫画原作者)は「内容の九割以上は梶原の創作だった」と後に証言している(ウィキペディア『空手バカ一代』参照)。
*15:八人兄弟の次男であり、ミュージシャンのつのだ☆ひろは末弟。代表作『うしろの百太郎』、『恐怖新聞』
*16:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事
*17:鳩山、菅内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相、民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表