■夕刊フジ『前川氏講演は「時間の無駄だった」参加高校生が激白 半分以上が安倍政権批判』
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180324/soc1803240003-n1.html
まあ産経らしいくだらない記事ですね。
いつもの産経らしく「正体不明の謎の高校生」なので、「非実在高校生」ででっち上げの疑いすら否定できませんがそれはさておき。
「講演がくだらないなら、自民党議員や文科省が、前川氏や講演を行った学校に、質問を口実に嫌がらせしていい」つう話には全くならないわけです。まあ、文科省や自民党ですらここまでバカなことはいえないでしょう。
■毎日新聞『文科省:前川氏*1授業問題 「感想求められた」池田氏主張へ反論』
https://mainichi.jp/articles/20180324/ddp/041/100/035000c
立憲民主党の蓮舫氏*2は文科省の天下り問題で前川氏と同じ停職相当とされた山中伸一*3元事務次官が今年1月、広島県の特別参与に就き、教育行政について助言していると指摘し「なぜ山中氏は調査しないのか*4」と尋ねた。(ボーガス注:小中高校教育を所管する初等中等教育局の)高橋局長は「前川氏は発達途上の段階にある中学生に授業をした。山中氏が授業をしたとは把握していない」と違いを強調。蓮舫氏が「授業をするより教育行政全般に助言するほうが影響が大きい」と詰め寄ると、「直接働きかける授業は影響が大きい」と答弁した。
「前川氏は天下り問題で処分された人間だから調査が必要だった」云々と思いつきででたらめなことを言うと後で首が絞まる典型でしょう。
もちろん「これから調査します」だと「だーかーら、なんで前川氏と同時期に調査しなかったんですか?」「結局、加計告発への報復なんでしょ?」つう話にしかならんわけです。
もちろん「山中氏と前川氏は違う(だから山中氏は調査しない)」でも「え、何が違うの?」つう話にしかならんわけです。
もちろんここで高橋局長が答弁してる内容「山中氏と前川氏は違う」は詭弁でしかありません。
これが「前川氏が広島県の特別参与で、山中氏が講演」なら全く逆のこと「講演より特別参与の方が問題だ」を平然と言って前川氏を「なぜ特別参与にしたのか」つう調査を広島県相手に行っていたでしょう。
■やまと新聞《ストップ・ザ・左翼政局》森友文書書き換え、財務省不祥事を安倍内閣へ転嫁か
フリーライター・元文部科学大臣秘書官 鳥居徹夫
https://www.yamatopress.com/contribution/29079/
この期に及んで「公文書改竄は財務官僚が勝手にやったこと、安倍首相に責任転嫁するな」などといって安倍をかばう鳥居のような奴というのは度しがたいですね。
ちなみにこの鳥居「元文部科学大臣秘書官」というから「ああ自民の文科相か」と思ったらびっくり仰天なことに
■産経『【歴史戦】明治産業遺産「お友達案件ではない」前川喜平氏主張に反論 菅直人*5政権の高木義明元文科相ら』
http://www.sankei.com/politics/news/180122/plt1801220013-n1.html
によれば、「高木義明・菅改造内閣文科相の秘書官」だそうです(上記・産経の記事でも鳥居は安倍を高木と一緒にかばい、前川氏に悪口していますね。まあ高木と鳥居の「安倍へのかばい手」なんて前川発言と違ってまるきり説得力はないですが)。
ちなみに高木や鳥居は「民主党内の旧民社党グループ」だそうで「ああ、なるほどね」と。
旧民社ってのは荒木和博や西村真悟なんかそうですけど、自民党清和会と見分けがつかない極右の巣窟ですからねえ。まあ非常識極右の鳥居や荒木、西村ほど酷くないにせよ、今の連合執行部(神津会長など)がやたら共産党を敵視するのも、今の連合執行部を仕切ってるのが旧民社系だからです。
しかし加計森友で安倍をかばう奴が「高木義明・菅改造内閣文科相の秘書官」ですか。「高木って文科相時代、何やってたんだろうな(呆)」「まさかとは思うけど、高木も加計森友疑惑で安倍をかばってるの?」と呆れます。しかし菅氏もこんな高木のような奴を文科相にしなくてもいいでしょうに。
しかし民主党政権の文科相って菅改造内閣文科相の高木以外でも
■川端達夫*6・鳩山、菅内閣文科相
・高木と同じ旧民社党グループ
■田中真紀子・野田*7第三次改造内閣文科相
田中角栄*8元首相の娘。小泉*9内閣で外相
ですからねえ。「文科相ポストが友好関係にある国会議員(典型的には日教組出身議員)に回ってこないなんて日教組全く影響力ないやん」つう話ですね。例の安倍のヤジ「ニッキョーソ」なんてのはまるきり事実に反するわけです。
■読売新聞『米輸入制限、日本は除外されず…韓国・EU除外』
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20180323-OYT1T50076.html
さんざん「日米友好関係をアピールしていてこれ」です。トランプが安倍を特別扱いしていないことは明白です。
【ここから産経です】
■東証急落、下げ幅一時1000円超す
http://www.sankei.com/economy/news/180323/ecn1803230052-n1.html
トランプの例の制裁発表が理由だそうです。
トランプのせいで「日米友好の虚構」と「アベノミクス景気回復の虚構(トランプのせいで株価安と円高)」が見事にさらされたのだから安倍もトランプには怒り心頭でしょう。しかしこうなると「安倍支持者」の「アベノミクスは成功してる」も説得力が弱くなってきたわけで、安倍の下野も近づいていたかという気はします。
■統計局拠点、4月開設 和歌山市へ一部機能移転
http://www.sankei.com/west/news/180323/wst1803230124-n1.html
こういうものを無理矢理田舎に持ってくるようなバカなまねは辞めた方がいいと思いますね。
和歌山選出・二階*10幹事長あたりのごり押しでしょうか。
■【長州「正論」懇話会】「だまされない目を養うことが大事」 ノンフィクション作家・門田隆将氏*11
http://www.sankei.com/politics/news/180323/plt1803230039-n1.html
こういうタイトルで「加計森友はフェイクニュースだ、安倍総理に問題はない」と強弁できる門田もなかなかのクズです。
■安倍晋三首相が「リカレント教育*12」普及へ本格化の検討を指示 人生100年時代構想会議
http://www.sankei.com/politics/news/180323/plt1803230036-n1.html
そんなことをやってる場合かと思いますが、まあ、安倍的には「何かやってないと不安」「あるいは、『俺は普段通りで動揺なんかしてない!』と虚勢を張ってる」のかもしれません。
あるいは「人生100年」とやらを「アベノミクスや女性活躍推進やプーチン訪日的な目くらまし」に使いたいのかもしれません(そんな目くらましがもはや通用するか疑問ですが)。
まあ、「アンチ安倍の俺の願望込み」ですが、もはや安倍もやっと終わりが見えてきた気がしますね。
■【森友文書】安倍晋三首相「痛恨の極み。全政府職員が信頼回復に取り組んでいく」 公文書管理の徹底を指示
http://www.sankei.com/politics/news/180323/plt1803230043-n1.html
■【森友文書】安倍晋三首相「全政府職員は原点に立ち返って」公文書管理のあり方徹底を指示
http://www.sankei.com/politics/news/180323/plt1803230016-n1.html
安倍という男も全く面の皮の厚い男です。
何が「全政府職員は原点に立ち返って」「公文書管理のあり方徹底を指示」なのか。
しかし「アンチ安倍の俺の願望込み」ですが、こういうことを言ってごまかせる状況ではもはやないのではないか。安倍の一日も早い退陣を期待したい。
■加藤浩次と若手議員が“忖度なし”のぶっちゃけトーク 大物政治家も参加
http://www.sankei.com/entertainments/news/180323/ent1803230015-n1.html
「フジテレビで放送してる」「司会がお笑い芸人・加藤」つう時点で見る気がなくなりますね。
まあ加計森友とか「フジサンケイ的にやばいネタ」が何一つないことだけは確かでしょう。
*1:文科省官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官などを経て事務次官(ウィキペ「前川喜平」参照)。
*2:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表などを歴任
*3:文科省スポーツ・青少年局長、官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官などを経て事務次官。事務次官退官後、ブルガリア大使に就任するが「大使就任自体が違法な天下り斡旋に該当する疑いがある」という指摘を受けて大使を辞任。2018年2月から株式会社ドワンゴ取締役(ウィキペ「山中伸一」参照)。
*4:もちろん「調査しろ」つう話ではありません。
*5:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相などを経て首相
*7:鳩山内閣財務副大臣、菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)を歴任
*8:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相
*9:宮澤内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相
*10:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て幹事長
*11:『なぜ君は絶望と闘えたのか:本村洋の3300日』(2010年、新潮文庫)、『この命、義に捧ぐ:台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(2013年、角川文庫)、『蒼海に消ゆ:祖国アメリカへ特攻した海軍少尉「松藤大治」の生涯』(2015年、角川文庫)、『汝、ふたつの故国に殉ず:台湾で「英雄」となったある日本人の物語』(2016年、角川書店)、『世界が地獄を見る時:日・米・台の連携で中華帝国を撃て』(石平との共著、2017年、ビジネス社)などウヨ著書多数
*12:この教育については何の知識も興味もないのでコメントは特にしません。