今日の産経ニュース(3/24、25分)ほか(追記・修正あり)

週刊朝日『まだあるアンタッチャブル昭恵夫人“案件”を徹底検証』
https://dot.asahi.com/wa/2018032700028.html?page=1

 霞が関で「首相夫人案件」と呼ばれる案件は森友だけではない。徹底検証した。
(中略)
 昭恵氏が、開校予定だった森友学園の小学校の名誉校長に就任したことがきっかけで、霞が関を巻き込んだ大スキャンダルとなったが、その肩書はこれまでに判明しただけで20以上もある。
 その中で本誌が注目したのは、森友学園のように破格の条件で国有地が払い下げられた社会福祉法人「福田会(ふくでんかい)」だ。
 同会は児童養護施設障がい者施設の運営で長い歴史があり、会報によると、東京の一等地、渋谷区広尾に2500坪の敷地を持つ。
 うち約1500坪は今も財務省から無償で借り、残りの千坪は有償の借地だったが、300坪を財務省に返還することを条件に700坪は事実上、無償で譲渡されていた。昭恵氏は福田会後援会会長も務めている。
(中略)
 前述したように700坪の国有地が福田会へ11年7月払い下げられ、12年には都市型老人ホーム、認知症グループホームを開設した。
「福田会にとってあまりにもおいしい話です。譲渡された700坪の土地で新規事業となる高齢者の福祉施設を開設し、法人の資産は13億円にまで膨らんでいる。そればかりか、13年以降は既存の児童養護施設障がい者施設の建物まで老朽化を理由に次々と建て替えられ、昭恵氏はその竣工式にも出席した」(前出の山岡氏*1
 弁護士でもある福島瑞穂*2参院議員はこう指摘する。
「福田会に国有地が譲渡された経緯も不可思議と言わざるを得ません。昭恵さんは総理夫人の立場で法人などに関与することに無頓着すぎます」
 福田会に経緯を聞くため、取材を申し込むと、「上からの指示で取材は一切お答えできません」と拒否。
 (ボーガス注:福田会の)太田理事長が代表を務める税理士事務所を通じ、取材を申し込んだが、回答はなかった。財務省にも問い合わせたが「理財局の担当者が国会対応に追われていて、期限までに回答できない」。安倍事務所にも事実関係を確認するため質問書を送ったが、期日までに回答はなかった。
 最大の問題は森友などの疑惑に対し、昭恵氏を含む当事者がきちんと説明しないことではないか。

 これが事実なら、昭恵は真っ黒としか言い様がないですね。加計森友だけでも酷いのに今度は福田会ですか?


■五十嵐仁*3の転成仁語『「森友事件」を生み出した根本原因は「安倍夫妻と不愉快な仲間たち」の暗躍にある』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2018-03-24

「過去の講演」として紹介されている主なものは、以下のようになっています。
平成28年11月19日:百田尚樹先生講演会「日本危うし。将来を担う子供達の時代を見据えて〜現代日本にとって危うく足りないものとは〜」
平成26年4月26日:曽野綾子先生講演会「人間を造るもの」
平成25年9月21日:平沼赳夫*4先生講演会「私の人生、生き方、心の持ち方」
平成25年6月22日:青山繁晴先生講演会「日本の出番をつくる」
平成25年5月25日:竹田恒泰先生講演会「私の憲法論」
平成24年10月27日:渡部昇一先生講演会「修身について」
平成24年5月12日:中西輝政先生講演会「どうすれば、日本を良い国にできるのか」
平成23年11月3日:櫻井よしこ*5先生講演会「日本よ、勁(つよ)き国となれ」
平成23年5月7日:武(ママ)田恒泰先生講演会「日本はなぜ世界で一番人気があるのか」
平成21年5月9日:田母神俊雄*6先生講演会「国防理念なき日本民族の将来」
平成20年11月15日:中山成彬*7先生講演会「日教組の影と功罪」
平成20年6月22日:米長邦雄先生講演会「歴史と伝統、そして幸せの原点は家庭にあり」
 このように、百田尚樹曽野綾子平沼赳夫青山繁晴竹田恒泰渡部昇一中西輝政櫻井よしこ田母神俊雄中山成彬米長邦雄などの名前がずらりと並んでいます。これに安倍昭恵さんが加わり、安倍晋三さんもこのラインナップに仲間入りするはずでした。
 実は、森友学園からの陳情要請を暴露して渦中の人となった鴻池祥肇さん*8も、2008年7月12日に塚本幼稚園で開かれた「教育再生地方議員百人と市民の会」第10回定期総会で基調講演をしていました。
(中略)
 塚本幼稚園はネトウヨ的な右派論客の巣窟だったのです。その組織的な結びつきは日本会議であり、精神的な紐帯は教育勅語であり、掲げられたシンボルは安倍昭恵総理大臣夫人でした。
(中略)
 この幼稚園の何が支持され評価されていたのかは、推薦の言葉を見れば一目瞭然です。ホームページに掲載されていた「推薦の声」を紹介しておきましょう。
中山成彬先生 衆議院議員(元文部科学大臣
 「私も塚本幼稚園を訪問したときのことを鮮明に覚えています。園児の成長に合わせた、いろいろ画期的な取組に感銘をうけました。子供たちが暗唱した教育勅語やその他の名文は子供たちの成長につれ、人生の祈り節に子供たちの良き同伴者として励まし続けていくことでしょう。幼児の頃の頭の柔らかい時に、人生の道案内になるような漢詩、美しい詩歌等を覚えさせることは、とても良いことだと考えます。(中略)子供たちの一生が幸せなものでありますように、持って生まれた可能性を十分に開花させられる人生でありますように心からお祈り致します。」
田母神俊雄先生 軍事評論家 元航空自衛官 第29代航空幕僚長
 「私は昨年塚本幼稚園の父兄参観日に幼稚園の教育の様子を見せていただきました。教育勅語の暗唱や論語の授業、そろばん、ラグビーの練習などを見て、塚本幼稚園では真に日本人づくりの教育が実施されていることを実感いたしました。「三つ子の魂百まで」の諺があるとおり幼児教育は人格形成上極めて重要です。籠池園長の明確な教育方針のもと、伸び伸びと育った園児の皆さんは今後大きく成長してくれるでしょう。国際化の時代にあって日本人のアイデンティティーを持っておくことは必要不可欠です。ご父兄の皆様は今後とも誇りある日本人を育てることを目指し、子供たちの無限の可能性を伸ばしてやって頂きたいと思います。」
西村眞悟先生 衆議院議員 元防衛政務次官
 「ここで過ごした三年間は、皆さんの生涯にとってまことに貴重です。何故なら、幼い頃の思い出こそ、一生を貫く「力」だからです。皆さんが、大きな声で読んだ論語の教え、また、教育勅語尊い精神は、これから、楽しい時も、苦しい時も、悲しい時も、いつも生涯にわたって皆さんを支えるありがたい「心の力」です。この尊い教えを身につけた皆さんは、ご家族の宝であると同時に日本の宝です。皆さん、祖国日本への愛と、ご恩ある先生への感謝、友達への友情を忘れず頑張ってください。」
竹田恒泰先生 慶應義塾大学 大学院法学研究科講師
 「塚本幼稚園は、日本で最も素晴らしい幼稚園の一つです。そのような素敵な幼稚園で学ぶことができた卒園生の皆様、きっと立派な日本人になられるでしょう。小学生になっても、これまで学んできた事を忘れず、しっかりと勉強してください。勉強すれば何かが変わるはずです。皆さまが、将来の日本を支える、強くて優しい大人に成長するよう、期待します。」
(中略)
 驚くべきことは、森友学園の籠池さんにこれほど「豪華」な「応援団」がついていたということであり、今となっては、そのうちの誰1人として籠池さんや森友学園を「弁護」する人がいないということです。
 「弁護」するまでのことはなくても、非人道的で正当性の薄い長期拘留に異を唱えて、籠池さんを釈放するために力を尽くすぐらいのことがあっても良いのではないでしょうか。それなのに手の平を返すようにして、皆さん知らんぷりです。
 このような態度こそ、「人の道」に反するとは思わないのでしょうか。

 五十嵐仁先生が指摘するように籠池はこのようにウヨ連中とズブズブの関係でした。それが「森友疑惑が発覚する」や「籠池をかばわない」のは仕方がないにしても「籠池のような人間と交際していたことを恥じる」などの釈明もなしに籠池を切り捨てるのだからウヨ連中も全くでたらめな連中です。


【ここから産経です】
産経抄 3月25日
http://www.sankei.com/column/news/180325/clm1803250004-n1.html

 気になるのはトランプ氏の対日観である。「長い間、米国を出し抜いた」との表現でなじり、鉄鋼・アルミニウムの輸入制限対象から日本を外していない。安倍首相と演出した蜜月ぶりは何だったのか。

 まあ、インチキだったと言うことでしょうね。しかし安倍もトランプの行為をリップサービスとは思っていてもまさか、いきなりこんなことをするとは思ってもみなかったでしょう。


■【自民党大会】安倍晋三首相「行政の長として責任痛感」 文書改竄問題で陳謝
http://www.sankei.com/politics/news/180325/plt1803250016-n1.html
■【森友文書】安倍晋三首相が財務省の決裁文書改竄でおわび 「全容解明し、二度と起こらぬよう組織を立て直す」 全国幹事長会議のあいさつ詳報
http://www.sankei.com/politics/news/180324/plt1803240018-n1.html
 安倍もわびざるを得なかったとはいえそのわび方は

自衛隊雫石事故の時の増原*9・佐藤*10内閣防衛庁長官(後に引責辞任
・なだしお事件の時の瓦*11・竹下*12内閣防衛庁長官(後に引責辞任
・警官女子大生殺人事件(1978年)での土田警視総監の謝罪(後に引責辞任
・いわゆるサンゴ事件(1989年)での一柳*13朝日新聞社長の謝罪(後に引責辞任

などのような謝罪、つまり「俺がやらせたわけではないが最高責任者として責任を感じる」なんつうもんなんだからふざけています。増原氏、瓦氏、土田氏、一柳氏の場合と違い、どうみてもこの一件は安倍が主犯でしょう。
 しかも引責辞任した増原氏や瓦氏、土田氏、一柳氏と違い辞めないというのだからそういう意味でもふざけています。


■【自民党大会】二階俊博幹事長「改憲発議を目指す」 文書改竄問題「信頼回復へ党員一丸で行動を」
http://www.sankei.com/politics/news/180325/plt1803250012-n1.html
 「何だかなあ?」ですね。安倍が関係ない場合*14はもちろん、「安倍が改竄を命令した」など安倍が関係ある場合でも「政府の不祥事」であって「党の不祥事」ではない*15のだから、「信頼回復に向けて党員ができること」はないでしょう。
 あえて言えば
1)「昭恵証人喚問」など、野党の証人喚問要求に、二階氏ら自民党幹部が応じること
2)その結果、安倍の責任が否定できないと感じた場合*16安倍おろしに動き、別の総裁を擁立すること
が「自民党にできる党としての信頼回復」でしょう。ただしこれは末端の一般党員にできることではありません。そしてどう見ても二階氏のいう「信頼回復へ党員一丸で行動を」とは「世間の批判が厳しいから適当なこと言ってみました」レベルに過ぎないでしょう。


■安倍首相がオバマ米大統領と銀座久兵衛で会談 店側「オバマ氏がウニ嫌いだったとは知らなかった」
http://www.sankei.com/politics/news/180325/plt1803250043-n1.html
 今のトランプ政権はオバマとは敵対する立場でしょうから、安倍とオバマが面会する理由がよくわかりません。まさか政治性ゼロの会談ではないでしょうが、だとしたらお互いどんな政治目的なのか。
 「トランプとの交友をアピールする安倍」がオバマに会いたがるとか、逆にオバマが安倍に会いたがるとかとても思えないのですがねえ。


■自民・二階俊博*17幹事長、安倍昭恵氏喚問「今は不要」
http://www.sankei.com/politics/news/180325/plt1803250044-n1.html
 「今すでに必要」と野党は主張していますし、俺もそう思いますが、それはさておき。「今は」、つまり「将来的に喚問することを全否定していないこと」が興味深いですね。


■【iRONNA発】森友文書改竄 昭恵夫人の国会招致は無理筋
http://www.sankei.com/premium/news/180401/prm1804010016-n1.html
■【浪速風】森友学園文書改竄 また何とした財務省の寒さ*18であろう
http://www.sankei.com/west/news/180331/wst1803310018-n1.html
■【阿比留瑠比*19の極言御免】佐川宣寿氏が丁寧さ欠いた*20背景
http://www.sankei.com/politics/news/180330/plt1803300003-n1.html
■【安倍政権考】政権直撃 森友文書改竄 崩れた「最強官庁」のお粗末な仕事ぶり
http://www.sankei.com/premium/news/180327/prm1803270007-n1.html
■【公文書改竄 元財務官僚・高橋洋一が斬る】(上) 近畿財務局の失敗は「随意契約」にしてしまっただけ
http://www.sankei.com/politics/news/180324/plt1803240006-n1.html
■【公文書改竄 元財務官僚・高橋洋一が斬る】(中)財務省は忖度しない
http://www.sankei.com/politics/news/180325/plt1803250003-n1.html
■【高橋洋一が斬る】(下)「恐竜番付」上位の佐川氏をノンキャリが恐れた?!
http://www.sankei.com/premium/news/180326/prm1803260008-n1.html
■【田村秀男のお金は知っている】反財務省は「異端」なのか 滑稽だった日経新聞の“名指し”記事
http://www.sankei.com/premium/news/180331/prm1803310012-n1.html
■【田村秀男の日曜経済講座】文書改竄の背景に財務官僚との確執 潰される「日本の再生」
http://www.sankei.com/premium/news/180325/prm1803250020-n1.html
■【佐川氏証人喚問】財務官僚の自作 日本経済を道連れにするな 編集委員 田村秀男
http://www.sankei.com/politics/news/180327/plt1803270104-n1.html
■【新聞に喝!】「クレーマー国会」のなれの果て 印象操作と揚げ足取りを後押ししたのは… 作家・ジャーナリスト、門田隆将
http://www.sankei.com/column/news/180325/clm1803250009-n1.html
■【花田紀凱の週刊誌ウオッチング〈661〉】大勢に異を唱える週刊誌の役割はどうした
http://www.sankei.com/premium/news/180325/prm1803250018-n1.html
 以上は全て財務省公文書改竄問題について「財務省は悪いが、安倍総理は悪くない」と強弁し、安倍を擁護する駄文の数々です。
 「花田の記事タイトルに突っ込みますが」、別にメディアの役割は「大勢に異を唱えること」ではありません。メディアがすべきことは「きれい事、建前ではありますが」、自らの信念に従い自らが真実だ、適切だと思うことを報じることでしかありません。
 もちろんそれが「大勢と反すること」はありうるでしょうが別に「大勢に反すること」が目的ではない。「大勢に反すること」が目的ならそれはただの天邪鬼でしかない。
 自らの信じることと大勢が一致してるなら大勢に従うことは何ら問題ないわけです。
 もちろん「大勢が間違ってると思うなら」大勢に異を唱えるべきですが。
 大体、「大勢に異を唱える」云々という花田ですがそんな週刊誌はほとんどないでしょう。理由は簡単で大勢に反すると売れないからです。大体花田は「大勢に反して北朝鮮バッシング*21から距離をおく週刊誌があってもいいはずだ」などとはいわないのだからその主張はまったくでたらめです。
 なお、花田によれば、彼がぼやく週刊誌の安倍批判記事タイトルは以下の通りです。

http://www.sankei.com/premium/news/180325/prm1803250018-n1.html
週刊文春』(3月29日春の特大号)が「安倍首相夫妻の罪と罰」8ページ。
週刊新潮』(3月29日号)「地獄の門が開いた『森友改ざん』の『アベゲート』」7ページ。
週刊現代』(3/31)「安倍総理昭恵夫人 結婚31年目の『決断』」6ページ。
週刊朝日』(3・30増大号)「安倍首相が怯(おび)える財務省の逆襲」8ページ。
サンデー毎日』(4・1増大号)「財務省文書改ざん 不都合な真実」8ページ。

 なお、突っ込めばいくらでも、高橋らの「森友疑惑での安倍擁護の詭弁」には突っ込めるでしょうが、馬鹿馬鹿しい気がするのでわざわざ突っ込むことはしないことにします。
 しかし阿比留といい、高橋といい、田村といい、門田といい、花田といい、彼らに発言の場所を与える産経といい「安倍を擁護する詭弁を放言して」何がうれしいんでしょうか?
 「自民党イコール安倍晋三」ではないわけで、彼らが自民党支持者なら安倍などもはや切って捨てることを主張すべきでしょう。もはや安倍に生き残りの道があると思えない。
 いや仮に詭弁や恫喝などで安倍が生き残れるとしてもそんなことを主張することに自称「政治活動家」「ジャーナリスト」「学者」などとして高橋らにためらいはないのか。もはやまともな人間は高橋らの主張を相手にはしないでしょう。
 ちなみに高橋らと同レベルの安倍擁護としては、俺が気づいたのでは
島田洋一『小泉*22元首相とカーター元米大統領の差』
http://japan-indepth.jp/?p=38930
桜井よしこ*23
■森友文書だけが日本の問題ではない 国の安全への責務を政治家は自覚すべきだ
https://yoshiko-sakurai.jp/2018/03/31/7364
■反安倍の印象報道に既視感あり
https://yoshiko-sakurai.jp/2018/03/29/7352
■政権非難溢れる森友文書書き換え問題 メディア側は確たる証拠を示すべきだ
https://yoshiko-sakurai.jp/2018/03/24/7358
なんてのがあります。これらにも馬鹿馬鹿しい気がするのでわざわざ突っ込むことはしないことにします。

【追記】
産経に
■【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】いつまで「森友」なのか 憲法改正や安全保障問題の矮小化は国民への配信*24(原文まま)だ
http://www.sankei.com/premium/news/180402/prm1804020007-n1.html
というよし子の文章が載りましたので紹介だけしておきます。


■【福井・おおい町長選】再稼働容認の現職再選…投票率は過去最低80・01%
http://www.sankei.com/west/news/180325/wst1803250068-n1.html

 再稼働に反対する勢力は候補者を擁立できなかった。

つうのが脱原発派として実に残念ですね。それにしても、それでは争点らしい争点はなかったのではないかと思いますが、投票率が80%台つうのは驚きです。産経曰く「過去最低」だそうですが、最近の首長選では80%つうのはかなり高い方でしょう。


■【鳥取市長選】深沢氏が再選、共産推薦の新人破る…投票率は過去最低31・51%
http://www.sankei.com/west/news/180325/wst1803250062-n1.html
■【倉吉市長選】石田氏が3選…投票率は過去最低39・46%
http://www.sankei.com/west/news/180325/wst1803250067-n1.html
 投票率がこれほど低いというのはまともな民主主義とは言いがたいでしょう。なんとかならんものかと思いますね。


■【書評】『師匠、御乱心!』三遊亭円丈*25著 30年以上絶版…落語協会の分裂騒動を描いた超問題作
http://www.sankei.com/life/news/180325/lif1803250038-n1.html
 小生、この文庫本(2018年、小学館文庫)の元ネタである『御乱心:落語協会分裂と、円生とその弟子たち』(1986年、主婦の友社)を読んだことがありますが、まあこの本が1986年に出版されたとはいえ、長年絶版だったのも、今回復刊するのも「5代目三遊亭円楽(2009年死去)と立川談志*26(2011年死去)」が死んだことが大きいでしょう。
 『御乱心』では弟弟子・円丈らに事前に相談もせずに、兄弟子・円楽が立川談志と一緒に円生をそそのかして、新協会(三遊協会)設立をやらせ、反対する円丈らを「師匠に従うのが弟子の勤めだ」として強引に押し切ったくせに、談志は新協会の展望が危うくなると、師匠・小さんに頭を下げて落語協会に逃げ帰り*27、一方、円楽はさすがに協会に戻りはしなかった*28ものの、新協会がうまくいかなくなると、円生と「円丈ら弟弟子」を見捨てて、円生の家にまったく来なくなるとして、談志と円楽は、円丈によって糞味噌に罵倒されています。談志や円楽を糞味噌に罵倒する本は彼らが存命中は出しづらいでしょう。
 一方、円丈によって好意的に描かれているのが「円生について行けない」として、一門を離れて、協会に残った兄弟子・三遊亭さん生(5代目柳家小さん門下となり川柳川柳*29に改名)、好生(8代目林家正蔵門下となり春風亭一柳に改名)ですね。
 なお、この本で円丈は「今回の一件で三遊亭一門はずっと柳家一門の下に位置することになるだろう」とぼやいていますが、

落語協会(ウィキペ参照)
会長:五代目鈴々舎馬風*30(2006年〜2010年)
会長:十代目柳家小三治*31(2010年〜2014年)
会長:四代目柳亭市馬(2014年〜)

という2006年以降の落語協会会長人事(全て5代目柳家小さんの弟子)を見る限りそうした嘆きは現実になったといえるのかもしれません。

 円丈、円楽、小遊三の鼎談(ていだん)

 小遊三はともかく現在の6代目円楽は「5代目の弟子」なんですけど一体どんな話をこの件で円丈としたんですかね?。この件では円丈からは五代目の悪口しか出てこないと思いますが。

参考

三遊亭小遊三(1947年3月2日〜:ウィキペ参照)
 明治大学在学中に6代目三遊亭圓生の弟子入りを志願し、圓生の自宅に通い落語を習っていたが、ある日、圓生から「前座はぬう生(現:三遊亭圓丈)と旭生(現:三遊亭圓龍)がいるから、3人も面倒見られない。」と、ぬう生を通じて断られる。落胆する小遊三を不憫に思ったぬう生は彼宛に「落語協会はうちの師匠が会長だから、うちの師匠が断った君を他の師匠は弟子にしづらいと思う。落語芸術協会(当時は日本芸術協会)に行って、古典落語をやりたかったら古典落語の得意な若手真打に弟子入りするのがいいんじゃないか?。」とハガキを郵送したという。このアドバイスを受けて、3代目三遊亭遊三(1938年2月28日〜)に弟子入りする。『笑点』回答者としてのイメージが現在では強いが、漫才ブームの頃に売り出した数少ない落語家の一人であり、『笑点』出演以前もフジテレビの『らくごin六本木』(1981〜1985年)や『オレたちひょうきん族』(1981〜1989年)などのバラエティ番組に出演していた。『笑点』(1983年から出演)はその実績が買われて起用されたものである。


■桶すべらせてカーリング…銭湯で「オフロンピック」盛り上がる
http://www.sankei.com/west/news/180325/wst1803250064-n1.html
 「自宅の風呂」と「サウナ、ジャグジーなどいろいろあるスーパー銭湯」というライバルのために次々「一般の銭湯」が廃業に追い込まれてる今、こういう奇抜なことをしないといけない時代なんでしょう。
 まあ一般の銭湯が「スーパー銭湯になります」つうのも予算的に難しいでしょうからねえ。
 こういう奇抜なことをした上で宣伝目的にマスコミに売り込んでいくわけでしょう。それが産経記事であり、朝日記事の訳です。

参考

https://www.asahi.com/articles/ASKC42DQSKC4PTIL003.html
朝日新聞『婚活・手品・オフロンピック…銭湯、愛好者開拓へ攻勢』
 婚活、オリジナル競技、マジック。各地の銭湯がユニークなイベントで、新たな客層の開拓に挑んでいる。(ボーガス注:銭湯に行かず自宅の風呂やスーパー銭湯を利用する)ライフスタイルの変化や後継者不足で、大阪でも利用者は減少の一途。「人と出会い、心も体もぽかぽか」になる銭湯文化を守ることができるか。
 「手をつなぐ 暑いと何度も 払うけど 何度だって つかまえてほしい」
 「記念日に 僕が贈ったイヤリング ここぞというとき 風にたなびく」
 ある夜、浴室の壁の向こうから31文字が届くたびに歓声が響いた。大阪府池田市石橋1丁目の平和温泉。男女が恋の歌を詠み合う「歌垣(うたがき)」を湯船につかって壁越しに行う婚活イベント「歌垣風呂」だ。顔や名前、年齢などは何も知らない状態で歌からにじむ人柄や声を頼りに相手を探す。
 この日は20〜40代の男女13人が参加した。壁越しに2首詠み終え、気になる相手の番号を発表すると、2組のカップルが成立した。きっかけづくりが目的だが、「せっかくの縁なので一度くらいはデートに行ってみて」と主催者。
 歌垣風呂の仕掛け人は、歴史好きのイベントプロデューサー陸奥賢(むつさとし)さん(39)=大阪市西成区。歌垣はアジア各地に古代から伝わる男女の求愛の行事で、万葉集にも登場する。陸奥さんは知人の銭湯経営者が若者の集客に悩んでいることを知り、「男湯と女湯の仕切りがあるからこそできる」と、この伝統行事の活用を思いついた。2015年以降、大阪や京都、滋賀などの銭湯で8回開催したという。
 神戸市の会社員戸津武史さんは3回目で初めてカップルに。「歌垣風呂がきっかけで銭湯がやみつきになり、今ではよく通っています」と笑う。
 朝日温泉(大阪市住吉区南住吉3丁目)と昭和湯(同市東淀川区淡路4丁目)では昨年6月から、風呂おけや湯船を活用したオリジナル競技で争う「オフロンピック」を開催している。種目は、風呂おけを滑らせて高得点を狙う「桶(おけ)カーリング」や風呂おけをどれだけ高く積めるかを競う「桶タワー積み」など。幅広い世代から好評で、初めて銭湯に来た子どももいる。
 「一度来れば銭湯の魅力がわかってもらえる」と、朝日温泉の3代目・田丸正高さん(36)が発案した。目標はオフロンピックを全国の銭湯に広めること。10月末には熊本で開催した。
 巣本温泉(大阪府門真市巣本町)の2代目・鈴木淳司さん(46)が番台で披露するのは、特技のマジックだ。独学だが、レパートリーは100種類以上。
 「ちょっとしたことで笑顔が生まれる。銭湯は地域の絆を生み、強められる場所」。
 ペットショップを経営していたが、5年ほど前、体調を崩した父の後を継いだ。
 ただ客の大半は高齢者。地域の子どもらを呼び込もうと、今夏は流しそうめん大会を開催。用意した100束はあっという間になくなった。
 「今は待っていても客は来ない。イベントを通じ、銭湯から情報発信していかないと」(藤波優)

*1:著書『アムウェイビジネスへの大いなる疑問』(1999年、あっぷる出版社)、『銀バエ 実録武富士盗聴事件』(2004年、創出版)、『福島第一原発潜入記』(2011年、双葉社)など

*2:社民党幹事長、党首、鳩山内閣少子化等担当相鳩山内閣少子化等担当相などを経て社民党副党首

*3:著書『一目でわかる小選挙区比例代表並立制』(1993年、労働旬報社)、『保守政治リストラ戦略』(1995年、新日本出版社)、『徹底検証 政治改革神話』(1997年、労働旬報社)、『政党政治労働組合運動』(1998年、御茶の水書房)、『戦後政治の実像:舞台裏で何が決められたのか』(2003年、小学館)、『この目で見てきた世界のレイバー・アーカイヴス』(2004年、法律文化社)、『活憲』(2005年、山吹書店)、『「戦後革新勢力」の源流:占領前期政治・社会運動史論1945〜1948』(編著、2007年、大月書店)、『労働政策』(2008年、日本経済評論社)、『労働再規制』(2008年、ちくま新書)、『「戦後革新勢力」の奔流:占領後期政治・社会運動史論1948〜1950』(編著、2011年、大月書店)、『テレビはなぜおかしくなったのか』(共著、2013年、高文研)、『日本の雇用が危ない:安倍政権「労働規制緩和」批判』(共著、2014年、旬報社)、『対決 安倍政権:暴走阻止のために』(2015年、学習の友社)、『活路は共闘にあり:社会運動の力と「勝利の方程式」』(2017年、学習の友社)など

*4:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相、「たちあがれ日本」代表、維新の会代表代行、次世代の党党首など歴任

*5:国家基本問題研究所理事長。『GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く:戦後日本人の歴史観はこうして歪められた』(2002年、小学館文庫)、『異形の大国 中国:彼らに心を許してはならない』(2010年、新潮文庫)、『日本よ、「歴史力」を磨け:「現代史」の呪縛を解く』(2013年、文春文庫)、『ニッポンの懸案:韓・中との衝突にどう対処するか』(2014年、小学館新書)、『地政学で考える日本の未来:中国の覇権戦略に立ち向かう』(2017年、PHP文庫)などトンデモウヨ著書多数

*6:『日本核武装計画』(2013年、祥伝社)、『なぜ朝日新聞はかくも安倍晋三を憎むのか』(2014年、飛鳥新社)などトンデモウヨ著書多数

*7:小泉内閣文科相麻生内閣国交相を歴任

*8:小泉内閣防災担当相、麻生内閣官房副長官など歴任

*9:佐藤、田中内閣で防衛庁長官

*10:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*11:竹下、小渕、森内閣防衛庁長官、橋本内閣建設相など歴任

*12:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*13:常務、専務、副社長などを経て社長

*14:それはどう考えてもあり得ませんが

*15:まあ、安倍が党総裁である以上、この件に限らず「安倍が総裁を辞任しない限り」、「政府の不祥事=党の不祥事」かもしれませんが

*16:俺個人は既に安倍の責任は否定できず首相、自民党総裁の即時辞任しかないと思っていますし野党各党もそうでしょうが。

*17:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て幹事長

*18:「寒い」のが財務省限定で、「安倍自民は含まれず」、安倍をかばおうとするあたり「またなんとした産経の寒さであろう」ですね。

*19:『決定版 民主党日教組』(2010年、産経新聞出版)、『政権交代の悪夢』(2011年、新潮新書)、『破壊外交:民主党政権の3年間で日本は何を失ったか』(2012年、産経新聞出版)、『偏向ざんまい:GHQの魔法が解けない人たち』(2016年、産経新聞出版)などトンデモ右翼著書多数

*20:明らかな虚偽答弁を「丁寧さ欠いた」と強弁する阿比留です。

*21:まあ、これは北朝鮮に限らず、「大勢にバッシングされてるもの」なら何でもいいのですが。

*22:宮澤内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*23:よし子の場合、任期が切れるや、すぐに首になったとはいえ安倍に「中教審委員」にしてもらったことに恩義を感じてるのかもしれません。

*24:いずれ直すでしょうが「背信(信頼に対する裏切り行為、背任行為という意味)」の誤記ですね。むしろ背信というなら「いつまで安倍擁護なのか、森友の矮小化は国民への背信」でしょう。つうか背信と言うやら「国有地たたき売り」「公文書改竄」という森友疑惑の方がよほど背信でしょうに。

*25:著書『名古屋人の真実』(2006年、朝日文庫)、『落語家の通信簿』(2013年、祥伝社新書)など

*26:著書『現代落語論』(1965年、三一新書)、『談志映画噺』(2008年、朝日新書)、『人生、成り行き:談志一代記』(2010年、新潮文庫)など

*27:にもかかわらず、談志は結局、落語協会を飛び出し、落語立川流ですから、協調性の全くない人間なんでしょう。

*28:結局、5代目円楽は落語協会に戻らず、円楽一門会を結成。5代目円楽死後、6代目円楽によって、落語芸術協会会長・桂歌丸に対して円楽一門会落語芸術協会への合流の申し入れがされたが、反対意見もあり、2011年6月の芸術協会総会でも賛成派は会長・歌丸と副会長・三遊亭小遊三だけであったため、否決された。その後、2017年6月に6代目円楽が単身で落語芸術協会に「客員」として加入し、円楽一門会と並行して活動することとなった(ウィキペ『円楽一門会』『三遊亭円楽(6代目)』参照)

*29:著書『寄席爆笑王 ガーコン落語一代』(2009年、河出文庫

*30:著書『会長への道』(2006年、小学館文庫)

*31:著書『落語家論』(2007年、ちくま文庫