今日の産経ニュース(4/5分)(追記・修正あり)

■【土俵に女性問題】女性相撲ファンからも「差別的」 巡業先の宝塚市女性市長は「平等」求める
http://www.sankei.com/west/news/180405/wst1804050098-n1.html

 6日に春巡業が行われる同県宝塚市では、中川智子市長があいさつのため会場を訪れる予定。協会によると、開催地の首長が女性の場合は「土俵脇などからあいさつをお願いしている」という。
 産経新聞の取材に、中川市長は「首長のあいさつは男女を問わず同じ場所ですべきであり、土俵上であるかどうかは別として、平等に同じ対応を徹底してほしい」とコメントした。

 中川氏と言えば「世田谷区長の保坂氏」のような社民党国会議員から地方首長に転じた人ですね。
 なんか懐かしい気がします。
 ちなみに「テレビでも指摘がありましたが」中川氏に限らず、過去に「女性の土俵での挨拶」が問題になったケースでは、「海部*1内閣官房長官森山真弓*2」「大阪府知事太田房江氏(後に第三次安倍内閣厚労大臣政務官)」がありますね。

参考

中川智子(ウィキペ参照)
・1996年(平成8年)10月20日第41回衆議院議員総選挙で、社会民主党公認で比例近畿ブロックから出馬し初当選。当時の社会民主党党首であった土井たか子*3の影響を強く受け、福島瑞穂*4辻元清美*5保坂展人*6らと共に「土井チルドレン」と呼ばれた。社民党では政策審議会副会長を務めた。
・2003年の第43回衆議院議員総選挙、2005年の第44回衆議院議員総選挙で兵庫6区より出馬したが比例復活もできず残念ながら落選。落選後は政界から距離を置き、主に講演活動に取り組んでいた。
・2009年2月19日、宝塚市長の阪上善秀(元自民党代議士)が霊園の造成事業に関わる収賄容疑で逮捕される。2月27日、阪上は市長を辞職。中川は4月3日に無所属での立候補を表明した。4月19日に行われた市長選で、6名が立候補した乱戦を制して初当選。5年半ぶりに政界に復帰した。
・2013年、2017年の市長選も制し、現在三期目。

森山真弓(ウィキペ参照)
・1989年(平成元年)、第1次海部内閣で環境庁長官として初入閣するが、女性スキャンダルで官房長官山下徳夫*7が辞任したため、後任の官房長官に横滑りという形で就任し、女性初の官房長官となった。官房長官時代に、内閣総理大臣杯を土俵に上がって授与しようとして日本相撲協会に拒否されると、森山やその支持者らがこの事態を女性差別ではないかと問題提起を行い、議論を呼び起こすことになった。選択的夫婦別姓制度推進・婚外子差別撤廃派でもある。
 1992年(平成4年)、宮沢改造内閣で文部大臣として入閣。1993年の選抜高校野球では女性で初めて高校野球の始球式を務めた。

太田房江(ウィキペ参照)
 大相撲の優勝力士に贈る大阪府知事賞の贈呈を巡り、女人禁制の土俵に知事自らが上がりたいという意向を示したが、日本相撲協会に拒まれた。

【追記】

島田洋一
 土俵は女人禁制という伝統、男のロマンに配慮して欲しいと言われれば、分かりましたというのが大人だ。誰に何の被害も与えてはいない。男子禁制の場所も多数ある。
@土俵に女性 宝塚・中川智子市長、土俵外の台上から「変革の勇気必要」
https://www.sankei.com/west/news/180406/wst1804060051-n1.html

 本気でそう思ってるのか、相撲協会に対する身びいきか、「土井チルドレン」中川氏に対するウヨらしい不当な反発か、気になるところです。多分全部でしょうが。
 大体「誰に何の被害も与えてはいない」て例の舞鶴市長の事件の直後に良くもこんなことがいえたもんです。
 まあそれはともかく、自民党の森山氏や太田氏が「女性が土俵に上がって何が悪いのか」と主張することで解るように、まあこの件は保守とか左翼とか言う話じゃありませんね。よほどのウヨでない限り「女性を土俵に上げて何が悪いのか」でしょう。


■【政界徒然草】総裁3選目指す首相支持3派*8は盤石か 細田*9派内に分断の構図 麻生*10派は結束に乱れも
http://www.sankei.com/premium/news/180405/prm1804050006-n1.html

 福田康夫*11政権を含め、各政権で互いを登用することはなかった。

 まあ、小泉*12政権では「福田官房長官、安倍官房副長官」だったんですけどね。
 まあ、安倍内閣で福田氏が重用されなかったのはともかく、「安倍があの無様な辞め方をした後で」福田氏も安倍を重用しようがないでしょうが。麻生内閣、谷垣*13総裁時代の自民党執行部だって安倍なんか重用してませんからね。
 同じ清和会出身でありながら、福田氏が安倍ほどの極右でないのは実に不思議です。「岸信介*14安倍晋太郎*15(安倍の祖父、父親)」と「福田赳夫*16(福田氏の父親)」の違いなのか。とはいえ、もちろん岸から派閥を引き継いだのが福田赳夫で、福田赳夫から派閥を引き継いだのが安倍晋太郎なので「彼らに大きな違いがある」とも思えないのですが。
 それともそういうことは全く関係なく、「福田氏と安倍の人生経験の違い」か。

 仮に康夫氏が「反安倍」に転換すれば、派内への影響は大きい。

 今のところ反安倍ではないものの

 首相が執心する憲法改正については「改正しなければいけない、というのが先に来てしまっている」と苦言を呈した。アベノミクスについても「行き詰まっている」と批判を重ねた。

という福田氏がかなり安倍から距離を置いてることは確かでしょう。

 3〜4割台前半の内閣支持率がもう一段階、下がれば、麻生派ではどのような化学反応が起きるのか。麻生氏は改竄問題を抱えているだけに、問題の行方次第では「派内に混乱が広がる可能性もゼロではない」(派幹部)という。

 是非2割台に下がってほしいですね。というか「田中角栄*17ロッキード事件」や「中曽根*18元首相、竹下*19首相、安倍幹事長、宮澤*20蔵相、渡辺*21政調会長らのリクルート事件」に比べ自民党内や国民世論における安倍批判がまだ弱いのは一体何でしょうか?。全く理解できませんね。日本人の知性や品格が劣化したと言うことか。
 第一次安倍内閣を崩壊に追い込んだ一因である「松岡農水相の事務所費疑惑&緑資源機構疑惑」などと比べても加計森友疑惑は深刻な疑惑でしょうに。

国会では3月末に30年度予算が成立し、首相が批判の矢面に立つ予算委員会が頻繁に開かれることはなくなった。

 おいおいですね。安倍が無実ならむしろ矢面にたつことは「潔白を証明することができる」から願ったり叶ったりでしょうに。こんなことを言う産経が「安倍が潔白だ」などと思ってないことは明白でしょう。

4月中旬には日米首脳会談、5月には日中韓首脳会談なども開かれる予定で、首相が得意とする外交の季節がやってくる。

 安倍のどこが「外交が得意」なんでしょうか。
 安倍が「日本の政治家で言うなら」

鳩山一郎*22首相の日ソ国交回復や国連加盟
佐藤栄作*23首相の日韓国交正常化や沖縄返還
田中角栄首相、大平正芳*24外相の日中国交正常化
・金丸*25副総裁の訪朝&第18富士山丸
小泉首相の訪朝&拉致被害者の帰国

並の、あるいは海外の政治家で言うなら

習近平*26中国国家主席のAIIBや一帯一路
金大中韓国大統領の太陽政策

並の外交成果をいつ上げたというのか。単に外遊して、カネばらまいて、諸外国から適当に持ち上げられてるだけでしょうに。
 大体、日米ならともかく「日中韓」など安倍が下手なことをすればそれこそ外交成果どころか「外交失敗になる」でしょう。

*1:福田、中曽根内閣文相を経て首相

*2:海部内閣環境庁長官官房長官、宮澤内閣文相、小泉内閣法相など歴任。現在は尾崎行雄記念財団http://www.ozakiyukio.jp/、なお、財団会長は大島理森衆議院議長)の理事長、日本カメラ財団(http://www.jcii-camera.or.jp/)の理事長を務める。夫は田中内閣科学技術庁長官、大平内閣運輸相などを歴任した森山欽司。著書『法務大臣の八八〇日』(2004年、河出書房新社)(ウィキペ「森山真弓」参照)

*3:社会党委員長、衆院議長、社民党党首を歴任。著書『せいいっぱい:土井たか子半自伝』(1993年、朝日新聞社)、『やるっきゃない!:吉武輝子が聞く土井たか子の人生』(2009年、パドウィメンズオフィス)など

*4:社民党幹事長、党首、鳩山内閣少子化等担当相などを経て社民党副党首。著書『結婚と家族』(1992年、岩波新書)、『迷走政権との闘い』(2011年、アスキー新書)など

*5:社民党政策審議会長、国対委員長鳩山内閣国交副大臣菅内閣首相補佐官(災害ボランティア担当)、民主党政調副会長、幹事長代理、役員室長、民進党幹事長代行、立憲民主党政調会長などを経て立憲民主党国対委員長。著書『デマとデモクラシー』(2016年、イースト新書)など。

*6:社民党副幹事長、総務省顧問(鳩山内閣)などを経て世田谷区長。著書『闘う区長』(2012年、集英社新書)、『相模原事件とヘイトクライム』(2016年、岩波ブックレット)など

*7:中曽根内閣運輸相(日航機墜落事件当時の運輸相)、海部内閣官房長官、宮澤内閣厚生相など歴任。

*8:安倍の出身派閥である細田派、麻生副総理・財務相麻生派、二階幹事長の二階派のこと。

*9:小泉内閣官房副長官官房長官自民党国対委員長(小泉総裁時代)、幹事長(麻生総裁時代)、総務会長(第二次安倍総裁時代)などを歴任

*10:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相

*11:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*12:宮澤内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*13:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*14:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*15:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*16:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*17:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相などを経て首相

*18:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*19:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*20:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相。

*21:福田内閣厚生相、大平内閣農水相、鈴木内閣蔵相、中曽根内閣通産相自民党政調会長(中曽根、竹下総裁時代)、宮澤内閣副総理・外相などを歴任

*22:戦前、田中義一内閣書記官長、犬養、斎藤内閣文相。

*23:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*24:池田内閣官房長官、外相、自民党政調会長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*25:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)を歴任

*26:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席