「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2023年7/12日分:島田洋一の巻)

島田洋一
 財務省木原誠二氏の先輩だったある論客議員によると、「(ボーガス注:官房副長官という)岸田さんの側近というだけで、たいして物事を深く考えていない」とのことだった。

 「誰が今財務省出身の議員か」知りませんが、財務省出身議員(自民?)に「風評被害」が出かねないので,島田の虚言でないなら「その議員の具体的な名前を挙げてみろ」ですね。
 しかし財務(大蔵)官僚といえば過去には「池田*1首相(元大蔵次官)」「福田赳夫*2首相(元大蔵省主計局長)」「大平*3首相」「宮沢*4首相」と大物政治家を輩出してきました。
 また他にも官僚出身政治家には大蔵省出身者以外にも、「吉田*5首相(元外務次官)」「岸*6首相(元商工次官、東条内閣で商工相)」「佐藤*7首相(元運輸次官、岸の弟)」と大物がいましたが、今の自民党では「小泉*8首相(小泉又次郎*9の孫、小泉純也*10の息子)」「安倍*11首相(岸首相の孫、安倍晋太郎*12の息子)」「福田康夫*13首相(福田赳夫首相の息子)」「河野太郎*14・岸田内閣デジタル相(河野一郎*15の孫、河野洋平*16の息子)」等、幹部政治家は世襲政治家ばかりです。
 なお、田中角栄*17が「今太閤」と呼ばれたのも「吉田」「岸」「池田」「佐藤」と「田中以前の戦後首相はほとんどが一流大卒、高級官僚(元次官)出身」で田中のライバル「福田」も「一流大卒、高級官僚出身」だからです。
 「官僚出身政治家(いわゆる吉田学校など)」が主流であり、今とはまるで時代が違ったわけです。
 また「吉田のライバル鳩山一郎」「岸のライバル河野一郎大野伴睦*18」が戦前から議員だったのに対し、田中は「戦後に政界進出」しました。そういう意味で田中は異色の存在でした。
 それにしても木原に悪口しながら島田が「週刊文春が報じた木原妻の殺人疑惑(そして木原の捜査もみ消し疑惑)」に触れないのは1)そもそも知らない、2)ガセだと思ってる、3)安倍信者として、モリカケ報道で文春を憎んでるので触れたくないのどれでしょうか。

島田洋一
 東京に出て来るたびに、保守派の大御所、知人たちから、「稲田朋美に対抗して福井1区から出ろ」と言われる。

 「一人でいいからその知人の名前を挙げてみろ」ですね。どう考えてもデマでしょう。

島田洋一
 マイナカードへの不安の高まりは、担当大臣が河野太郎であることも大きいだろう。

 デジタル相・河野の対応が酷いことは事実ですが、マイナカード問題はそのレベルの話ではもはやないでしょう。こうした物言いは「岸田首相」など河野以外を免罪することにもなりかねない。

島田洋一
 こんな総会屋くずれみたいなオッサンが「法の支配が大事です」と説いて、誰が耳を傾けるのか。「香港映画のチンピラ」と形容した人もいた

 茂木幹事長のことですが「総会屋」「チンピラ」とは完全に誹謗中傷です。茂木も「島田ごとき小物」を相手にするほど暇人でもないでしょうし、だからこそ島田も放言するのでしょうが、茂木には刑事告訴、民事提訴で島田を懲らしめて欲しい。
 そもそも「安倍の思惑」はともかく安倍が「第二次安倍内閣経産相」「自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)」「第四次安倍内閣経済財政担当相、外相」として重用した茂木を良くもここまで悪口できたもんです。「茂木を重用した安倍は批判しない」のだから全くデタラメです。
 大体「法の支配」が「悪い冗談」なのは、茂木よりも「モリカケ桜疑惑」で国政を私物化し、「法の支配(行政の中立性等)を事実上否定していた安倍」や「そんな安倍を擁護した島田ら安倍信者」の方ではないのか。


第28回 欺瞞的な拉致「解決」シナリオ :: 島田洋一の先制攻撃 :: ウェブマガジン配信サービス「フーミー」
 現状においては拉致解決の可能性はほとんどない。島田「救う会副会長」ら「拉致右翼」が「即時一括全員帰国以外拉致解決と認めない(部分帰国、一時帰国では制裁解除や日朝国交正常化交渉は不可)」と非現実的な目標を掲げたあげく、「全員」の中に「特定失踪者」という「インチキ拉致被害者」を加えており、そんな無茶苦茶な方針を家族会や政府も容認してるからです。
1)特定失踪者などと言うインチキは認めない(政府認定拉致被害者に限定)
2)一時帰国、部分帰国でも制裁解除や日朝国交正常化交渉といった「北朝鮮へのお土産」を提供する
以外に拉致解決の道はないでしょう。 

*1:吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相を経て首相

*2:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官等を経て首相

*3:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*4:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相

*5:東久邇宮、幣原内閣外相を経て首相

*6:日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*7:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣通産相科学技術庁長官等を経て首相

*8:宇野内閣厚生相、宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相等を経て首相

*9:濱口、第二次若槻内閣逓信

*10:池田、佐藤内閣防衛庁長官

*11:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*12:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)等を歴任

*13:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*14:第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相、菅内閣行革相等を経て岸田内閣デジタル相

*15:鳩山内閣農林相、岸内閣経済企画庁長官、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣農林相、建設相、池田、佐藤内閣副総理等を歴任

*16:新自由クラブ代表、中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官自民党総裁、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長等を歴任

*17:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*18:衆院議長、吉田内閣北海道開発庁長官、自民党副総裁(岸、池田総裁時代)など歴任。なお「衆院議長就任」以降に、大野が岸や河野と自民党総裁ポストを争ったことで分かるように、大野時代は今と違い、衆院議長ポストは「上がりポスト」とは見なされていません。