今日の産経ニュース(4/6分)(追記・修正あり)

■自民、公文書管理改革で初会合
http://www.sankei.com/politics/news/180406/plt1804060033-n1.html
 一般論としてなら制度改革は悪いことではありませんが、今回の一件は誰が考えても「自民の命令による故意の改竄や隠蔽」ですからねえ。
 「泥棒(自民)が防犯対策を語る」なんて全く馬鹿げています。


■希望・玉木雄一郎代表、新党結成は「解散総選挙の最低限の備え」
http://www.sankei.com/politics/news/180406/plt1804060035-n1.html
 解散があり得るかどうかはともかく「自民、立民どころか、公明や共産の支持率すら下回る民進と希望」が一緒になったところで何の備えにもならないでしょう。


鳥取の強殺、逆転無罪見直しか 6月に最高裁弁論
http://www.sankei.com/west/news/180406/wst1804060069-n1.html
 一審無罪で、二審逆転有罪で結局再審無罪(あるいは日弁連などの支援で再審請求)なんて代物*1が過去にあることを知ってれば、「大丈夫なのかよ?」「またえん罪をやらかさないだろうな?」「しかもやらかしてもお前ら裁判官連中は責任とらねえし!」つう疑念を感じざるを得ません。


■米下院議員「日米間に不一致なし」 日米国会議員会議が安倍晋三首相を表敬
http://www.sankei.com/politics/news/180406/plt1804060036-n1.html
 「えー、この間トランプが対日報復関税しとったっやん?、不一致大ありやん?」と思ったら

 会議の米国側共和党共同議長のセンセンブレナー下院議員は「米国議会は北朝鮮の核・ミサイル問題、そして拉致問題について日本への支持を表明してきた。北朝鮮の指導者たちが、こうした懸念について日米間に不一致はないことを首脳会談を通じて感じ取ってもらえるといいと思う」と語った。

だそうです。北朝鮮限定話なのに、「全ての分野で不一致がない」かのようなタイトルとは全く詐欺もいいところです。


ジブリ映画「火垂るの墓」 高畑勲*2監督が死去
http://www.sankei.com/life/news/180406/lif1804060006-n1.html
 記事曰く最近は体調を崩し、明らかに痩せていた、そうなので高畑氏や家族、知人友人は覚悟してたのでしょうがショックですね。おそらく「追悼番組」として高畑アニメがいくつ放映されるでしょうから視聴しようかと思います。


■【森友文書】人民裁判発言、問題なし 財務相会見で政府答弁書
http://www.sankei.com/politics/news/180406/plt1804060023-n1.html
 予想の範囲内ですが明らかな暴言を居直るのだから呆れて二の句が継げません。


■【産経抄】4月6日
http://www.sankei.com/column/news/180406/clm1804060003-n1.html

必要としている子供がいる限り、運営を続けてもらいたい。

 言ってることは間違っていませんが、そもそも「子ども食堂があること自体」、安倍政権の政治の失敗でしょう。


■【主張】イラク日報の隠蔽 自ら強さを損なっている
http://www.sankei.com/column/news/180406/clm1804060002-n1.html

 稲田氏*3ら当時の防衛省自衛隊の首脳部は、国民に対して重大な責任を感じるべきだ。「知らなかった」ことを含め、自分たちの指導力不足を猛省してほしい。

 本当に知らなかったのか、むしろ稲田が隠せと命じたのではないかと疑いますがそれはさておき、稲田に対して冷たい産経です。
 稲田の防衛相辞任後はどうやら稲田を見捨てることにしたようです。
 そして稲田にここまで悪口しながら
1)稲田を大臣にした安倍の任命責任
2)財務省公文書改竄問題では稲田と同じ立場にある麻生*4副総理・財務相政治責任
は語らず、それを追及する野党やマスコミに悪口ですから全く産経はでたらめです。

 北朝鮮核危機や尖閣諸島をねらう中国の脅威を踏まえれば、いつ有事になってもおかしくない時代に入った*5といえる。陸自は精強さを保つためにも、隠蔽が生じる余地を一掃すべきである。

意味がわからないですね。軍事的強さとこの問題と関係ないでしょう。

*1:例えば「名張毒葡萄酒事件(一審無罪、二審で逆転有罪。再審請求中)」「弘前大教授夫人殺害事件(一審無罪、二審で逆転有罪。後に再審無罪判決)」「東電OL殺害事件(一審無罪、二審で逆転有罪。後に再審無罪判決)」がそうです(ウィキペディア「日本弁護士連合会が支援する再審事件」参照)。なお、名張毒葡萄酒事件については江川紹子名張毒ブドウ酒殺人事件:六人目の犠牲者』(2011年、岩波現代文庫)、東海テレビ取材班『名張毒ぶどう酒事件・死刑囚の半世紀』(2013年、岩波書店)、浜田寿美男名張毒ぶどう酒事件 自白の罠を解く』(2016年、岩波書店)、弘前大教授夫人殺害事件については鎌田慧弘前大学教授夫人殺人事件』(1990年、講談社文庫) 、井上安正『冤罪の軌跡:弘前大学教授夫人殺害事件』(2011年、新潮新書)、東電OL殺害事件については読売新聞社会部『再審無罪 :東電OL事件 DNAが暴いた闇』(2014年、中公文庫)など参照。

*2:著書『「ホルス」の映像表現』(1983年、徳間書店アニメージュ文庫)、『映画を作りながら考えたこと:1955〜1991』(1991年、徳間書店)、『十二世紀のアニメーション:国宝絵巻物に見る映画的・アニメ的なるもの』(1999年、徳間書店)、『漫画映画(アニメーション)の志―「やぶにらみの暴君」と「王と鳥」』(2007年、岩波書店)、『アニメーション、折りにふれて』(2013年、岩波書店)、『君が戦争を欲しないならば』(2015年、岩波ブックレット)など

*3:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相など歴任

*4:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相

*5:もちろんそんな時代にはなっていません。北朝鮮も中国も日本や韓国、台湾など相手に戦争する気などないでしょう。国際的批判を浴びるだけでメリットがないからです。