今日もkojitakenに悪口する(2023年9月18日)

10月17日結党予定のトンデモ極右政党「日本保守党」(百田・有本新党)の国政選挙での議席獲得可能性は皆無。極右やネトウヨの末路を見定める恰好の観察対象としての意味しかない - kojitakenの日記
 1)過去の類似右翼政党「次世代の党」等が既に消滅していることを考えれば、確かに当選可能性は低いでしょうがそれ以前に「候補がどれほど立てられるのか」ですね。
 是非(つまり廃止すべきということ)はともかく、現行制度では「供託金」があります。供託金を納めるだけの金が百田等にあるのか。
 そして誰だって「当選可能性の低い党」からは出馬したくないでしょう。
 供託金など「選挙にかかる費用」を百田等が全部持ってくれる、候補者は負担ゼロというならともかく。「国会に議席を持つ右翼政党」なら既に「自民、維新、国民民主、参政、政治家女子(NHK党へ名称変更を申請したが、内紛のため、代表者が誰か疑義があるとして、総務省が不許可処分)」がある。

 百田や有本も「保守本流」が宏池会を指すことを知りながら、意識的に「保守本流」を僭称しているものだろう。

 揚げ足を取れば保守本流は「宏池会(今の岸田*1派)」とイコールではありません(池田首相をルーツとし、大平、鈴木*2、宮沢*3首相、河野*4、谷垣*5総裁を誕生させた宏池会も含みますが)。
 「佐藤→田中*6→竹下*7→橋本*8小渕恵三*9派(今の茂木*10派)」も「保守本流」なのでむしろ「保守本流=いわゆる吉田学校(池田、佐藤共に吉田首相が吉田内閣蔵相、通産相自由党*11政調会長(池田)、吉田内閣郵政相、建設相、自由党幹事長(佐藤)という政権幹部として重用)」と見るべきでしょう。(保守本流 - Wikipedia参照)。
 なお「池田、佐藤を重用した吉田」と仲が悪かった鳩山一郎に重用された(鳩山が党首を務めた日本民主党自民党で幹事長)のが岸です。
 いわゆる「三角大福中(三木*12、田中(佐藤栄作の子分)、大平*13池田勇人の子分)、福田*14岸信介*15の子分)、中曽根*16河野一郎の子分))」で言えば「角大」が保守本流、「三」が保守傍流(左派)、「福中」が保守傍流(右派)です。
 但し、佐藤は、佐藤内閣において福田を「幹事長、蔵相、外相」として重用*17し、また総裁選では「子分の田中」ではなく「兄である岸」との関係から「岸の子分・福田」を支援しておりその点では佐藤は「池田ほど保守本流的ではない」といえます。
 また「保守傍流(右派)」の岸ですが、彼が政権を禅譲したのは「河野一郎*18大野伴睦*19」のような右派ではなく、「保守本流」の池田でした。
 いずれにせよ戦後日本政治においては保守本流(池田、佐藤、田中、大平、鈴木、竹下、宮沢、橋本、小渕)が専ら首相に就任し、保守傍流(右派)は岸、福田、中曽根と長く例外的でした。保守本流は「過大評価は禁物」「自民党左派(三木派)や左派(社会党共産党社民連等)とは同一視できない」ですが保守傍流(右派)よりは「リベラル的(アンチ右翼)」であった。
 しかし小泉政権後は「小泉、安倍、福田」と保守傍流(右派)の清和会が主流派閥になり、今も「最大派閥・安倍派」として主流であり、日本の右傾化を推進し続けています。何ともげんなりします。

*1:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)等を経て首相

*2:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(佐藤、田中、大平総裁時代)等を経て首相

*3:池田内閣経企庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経企庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相

*4:中曽根内閣科技庁長官、宮沢内閣官房長官自民党総裁、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*5:小泉内閣国家公安委員長財務相福田内閣国交相自民党政調会長(福田総裁時代)、総裁、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣法相等を歴任

*6:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)等を経て首相

*7:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)を経て首相

*8:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相等を経て首相。首相退任後も森内閣で行革相

*9:竹下内閣官房長官、橋本内閣外相等を経て首相

*10:小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融担当相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍、菅、岸田内閣外相等を経て自民党幹事長

*11:自由党自民党の前身の一つ

*12:国民協同党書記長、委員長、片山内閣逓信相、国民民主党、改進党幹事長、鳩山内閣運輸相、岸内閣科技庁長官兼経企庁長官、池田内閣科技庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官等を経て首相

*13:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)等を経て首相

*14:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行管庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経企庁長官等を経て首相

*15:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*16:岸内閣科技庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行管庁長官等を経て首相

*17:この点では田中も佐藤内閣において「幹事長、通産相」として重用されてはいますが。

*18:鳩山内閣農林相、岸内閣経企庁長官、池田内閣農林相、建設相等を歴任

*19:自由党幹事長、総務会長、自民党副総裁(岸、池田総裁時代)等を歴任