今日の産経ニュース(6/11分)ほか(追記・修正あり)

■埼玉県東松山市長選なんか出馬しても意味ないと思うんだよなあ。

野原燐がリツイート
安冨歩*1(やすとみ・あゆみ)
‏【この一行がメディアに出ただけで、第一の目標は達成した。】
「子どもを守るという視点から全ての政策を見直したい」
「女性装*2」東大教授が出馬へ 埼玉県東松山市長選に安冨歩氏 - SANSPO
http://www.sanspo.com/geino/news/20180611/pol18061121040005-n1.html

まあ、ローカルの市長選では
・本命「自民、公明、民進*3相乗り(場合によっては社民まで)で対立候補が出ず無投票再選」
・対抗「相乗りVS共産(京都など一部を除き、共産の勝ち目が残念ながら薄い)」つう事が少なくなく、「7月1日告示なのに現職以外の動きが鈍い(正式な立候補表明が今のところない)」つうことで東松山も「対立候補が出ず無投票再選」になるんじゃないかといわれていたところではあるので「ウーン」ではありますね。
 無投票よりはマシでしょうが、「上田が知事になるような県」の「人口9万の田舎都市(当然、女性装に対する理解などほとんどの市民にはない)」で、こういう方が政党のバックなしで*4立候補して当選するとも思えませんが、当選して果たして意味があるんでしょうか?。それとも当選度外視か。ウーン、ただ一時的に話題になって終わりの気がしますが。
 うちの親父(東松山市民ではないですが、まあ我が家は県民ですのでテレビ埼玉とかで報じられたのを見たりはしますね)なんか女性装を理由に「色モノ候補」「泡沫」呼ばわりして「ドクター中松」「マック赤坂」と似たり寄ったりの扱いですからねえ。まあ、田舎町の人間なんかそんなもんです。いやさいたま市だってそういうもんにどれほど理解があるかどうか。


■kojitakenの日記『新潟県知事選の敗因に関する立憲民主党「幹部」の分析は完全な誤りだ』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20180612/1528759458
 共産支持層としてこの発言には危惧せざるを得ませんね。この幹部とやらはまた前原みたいな野党共闘破壊をやる気なのかと。
 俺が共産支持層であることは正直に認めておきますが、それを割り引いても「支持率において野党第二位*5」の共産を無視した野党共闘というのは当面無理というもんでしょう(ただこの幹部とやらが誰なのかわからないので立民の今後の動きは評価は難しいですが。海江田最高顧問のような保守系はともかく、菅最高顧問、辻元国対委員長のような社民系はこういう考えじゃないでしょう)。
 まず俺の意見を言えば「共産が前に出過ぎた(某幹部)」にせよ「いや新自由主義が前にですぎた(kojitaken氏)」にせよ「根拠はあるのか」。
 「マスコミ世論調査によれば」のような明確な根拠がないならそれは「印象評価」でしかありません。極論すれば感情論と言ってもいい。そんなもんには意味はないでしょう。俺個人はいわゆる新自由主義には「弱者切り捨て」として否定的な人間ですが、とはいえ、それを理由にあやふやな根拠でid:kojitaken氏のようなことを言う気になりませんね。
 それはともかくこのid:kojitaken氏の文章は矛盾しています。
 彼曰く
1)「今回の選挙では新潟市で与党陣営が大幅得票したことが与党の勝利に貢献した。一方、野党は町村部ではむしろ、与党よりも得票している」
2)「これは新自由主義に否定的な町村部、肯定的な都市部ということではないか。その結果、新自由主義に否定的な町村部は野党に投票し、肯定的な都市部は与党に投票した」
 まあ、ここまでは「これからの話の都合上」正しいと前提しましょう(もちろん「2)について」それが正しいのか争いの余地はありますが)。
 しかし「であるのなら」、「国政選挙全般」とか「あるべき政治のあり方」とか関係なく、今回「知事選での選挙の勝ち負けだけ」考えるのなら「新自由主義化すること」には大いに合理性があるわけです(新自由主義化すべきだったとはいっていません)。
 かつ彼は 
■kojitakenの日記『新潟県知事選で「野党共闘」候補が敗北』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20180611/1528675074
野党共闘のあり方に問題があったようなものいいですが
2)「これは新自由主義に否定的な町村部、肯定的な都市部ということではないか。その結果、新自由主義に否定的な町村部は野党に投票し、肯定的な都市部は与党に投票した」
というなら野党共闘のあり方は「どうでもいい」とまではいいませんが勝敗にはあまり関係ないことになるでしょう。


■kojitakenの日記『新潟県知事選で「野党共闘」候補が敗北』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20180611/1528675074

 覚悟はしていたが、前途に光明が見出せない新潟県知事選だった。

 以前からその政治的言動や人間性を全く評価してない方ですが、久しぶりに「新潟県知事選関係で共産党へ酷い悪口でもしてるのかしら」と「突っ込み目的」で記事を読んでみて、予想以上にあまりにもばかばかしくて怒ったり、呆れたりする前に吹き出しました。
 下にも書きましたが「自民党王国新潟」で「野党系前職が不祥事辞任」というハンデを負ってるのに、僅差での敗北でどこが「前途に光明が見出せない」のか。そもそも野党が勝利した前回とて僅差の勝利です。
 過大評価は禁物ですが十分光明はあるでしょう。
 まあ、この方の場合、何が理由かはともかく「今の野党共闘のあり方が気にくわない」ようなので最初から罵倒ありきであって相手にするだけ「時間の無駄」です。仮に野党側が勝ったとしてもダブルスコアの圧勝でもしない限り*6「偶然の勝利に過ぎない」などと悪口していたでしょう。
 かつ「id:Mukkeid:noharraのように」無駄にプライドが高い馬鹿野郎なので
id:kojitaken氏の無茶苦茶ぶりに呆れる(副題:もうお前はブログやめろよ)(追記・訂正あり)
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20100803/1280787751
でも批判しましたが自分に非があることが明白な場合でもろくに謝罪もしないのがこの御仁です。
 したがって相手にするのは馬鹿馬鹿しいのですが一応、簡単に突っ込んでおきました。
 もちろん「過大評価は禁物」とはいえ、
■産経『中野区長選 酒井直人氏が初当選』
https://www.sankei.com/politics/news/180611/plt1806110018-n1.html
という野党共闘の成果をこの方は無視します。まあそういう方の訳です(呆)。
 大体、選挙で成果が出ないから僅差の敗北でも問題だ、つうならこの方が「過去に大ファンで今も大ファンらしい」、社会党を事実上追放されたあげく泡沫政党・社民連の党首に落ちぶれた「無能政治家」江田三郎*7なんぞどうなるのかつう話なんですけどねえ。社民連なんぞいまや影も形もない。
 俺はオッサンなので社民連を一応知ってますが、今の若者なんて共産、社民以上に「何それ?」でしょう。
 「社民連副代表」菅氏が幹部だからといって、立憲民主党社民連の遺産とはとてもいえないでしょう。枝野代表(日本新党新党さきがけ出身)や辻元国対委員長社民党出身)などは社民連関係ないですから。まあ「社民連=一時のあだ花」「今で言えば渡辺・みんなや橋下維新みたいなもん」にすぎなかったんでしょうねえ。さすがにみんなや維新よりは長続きしましたが。
 しかしそこは江田ファンのこの方は、「江田を支持しない奴ら(江田を追放した社会党など)が悪い」そうですから、まあご都合主義も甚だしいですね(苦笑)。
 そんなんでいいなら「野党共闘を支持しない奴らが(以下略)」といえてしまうわけですが、まあ、共産党は「少なくとも建前の世界」ではid:kojitaken氏と違ってそこまで恥知らずではありません(皮肉のつもり)。
 まあ江田が好きな方なら反共なのもある意味当然なんでしょうねえ。江田と共産党はお互い「犬猿の仲」でしたから。


【ここから産経です】
■【袴田事件再審取り消し】白鴎大の村岡啓一教授「予想外の決定だ」
https://www.sankei.com/affairs/news/180611/afr1806110039-n1.html

 刑と拘置の執行停止を取り消さなかった点は、さらに審理を尽くす余地を認めたもので、裁判官のせめてもの良心の表れだろう

 とはいえ、再審取り消しなんてとても評価できる行為ではありません。


■東京高裁が再審開始決定取り消し 袴田巌元被告の第2次再審請求
https://www.sankei.com/affairs/news/180611/afr1806110015-n1.html
 裁判所といい検察といい、いい加減にしろよと言う憤りを禁じ得ませんね。


■中野区長選 酒井直人氏が初当選
https://www.sankei.com/politics/news/180611/plt1806110018-n1.html
 新潟県知事選では野党が敗北しましたが、こちらは与党系の現職に、「多選批判」もあって野党共闘の新人が勝利したようで、そして「吉田康一郎などという非常識極右は当然落選した」わけで何よりです。まあ過大評価も禁物でしょうがこうした成果がある以上、前原*8のような野党共闘破壊の動きは当面はないと思いたいところです。


■【新潟県知事選】「なぜ支持広がらなかったのか」 戸惑う池田千賀子陣営
https://www.sankei.com/politics/news/180611/plt1806110012-n1.html

 民進党県連の大渕健代表職務代行は「なぜ支持が広がらなかったのか、情報を集めて分析していかないと先の選挙には進めないだろう」と語った。

というだけのある意味当たり前のコメントを「戸惑う」云々と書き、「勝利を確信していた野党陣営が狼狽してるかのように印象操作」しようとするいつもの産経です。


■【新潟県知事選】「やっとまともな人が知事になった」と公明県本部代表 響き渡る「はなずみ」コール 
https://www.sankei.com/politics/news/180611/plt1806110011-n1.html
 本当にこんな発言をしたのなら暴言ですね。不祥事辞任した前知事ならともかく対立候補に対する誹謗以外何物でもない。公明が「まともでない党」ということがよくわかる暴言でしょう。


■【新潟県知事選】無所属の会岡田克也*9代表「野党結束が政権与党への対抗力となり得ること示した」
https://www.sankei.com/politics/news/180610/plt1806100017-n1.html
 岡田氏が野党共闘の推進の立場だと言うことを割り引いてもこの選挙結果ならそういう判断になるでしょうね。


■【新潟県知事選】与党系の花角英世氏*10が勝利、野党共闘候補破る 参院選に弾み
https://www.sankei.com/politics/news/180610/plt1806100015-n1.html
 新潟が自民党王国だと言うこと、前回知事選も野党側の圧勝とまではいえないこと、今回の知事選のきっかけが前職の不祥事(援助交際?)辞任だと言うこと、今回、与党に擁立された人間が元副知事で各方面との人脈が当然あることなどで、この結果も覚悟はしていました(そういう人間は小生だけではないでしょう)。しかし、国政選挙ではないとはいえ、加計森友疑惑表面化でもこれかと思うとげんなりですね。
 とはいえ「参院選に弾み」とは産経も安倍も本心では全く思ってないでしょう。せいぜい「石破*11元幹事長など党内の安倍おろしの激化が避けられて良かった」「野党の安倍追及ムードの高まりが避けられて良かった」「脱原発ムードの高まりが(以下略)」程度でしかないでしょう。
 もちろん「激化」「高まり」はなくてもこれで「加計森友追及や脱原発の動き」がやむわけもないですし。
 選挙においては県民党アピールで自民候補であることはできる限り隠されていましたしねえ。また原発再稼働に対する態度も「白紙状態で臨む」であって「再稼働反対」の野党に比べて極めて曖昧でした。
 まあ、これから書くことは野党支持の俺の願望込みですが、「与党系54万票」「野党系50万票」「第三の候補4万票」ですからねえ。たぶん「第三の候補」の存在は選挙結果にあまり影響はないでしょうが「野党+第三候補>与党」となっています。
 つまりは総力戦のあげく「僅差で勝利した」わけで、繰り返しますが、とても「参院選に弾み」とはいえないでしょう。原発再稼働にしても、票差を考えれば、「白紙で考える」としていた以上、「いずれ口実を付けて再稼働に動く」にしても選挙直後いきなり「再稼働方針アピール」つうわけにもいかないでしょう。
 また、「野党が勝てれば一番良かった」んですが、この程度の僅差では野党共闘が「前原のような輩によって壊される」つうことも少なくとも当面はないでしょうね。


■【政治デスクノート】誤字に事実誤認、主語不明…新聞なら「決裁」できないお粗末すぎる公文書の中身(政治部次長 酒井充)
https://www.sankei.com/premium/news/180611/prm1806110007-n1.html

 安倍昭恵首相夫人(56)を「安部*12首相夫人」、衆院議員として学園を訪れた上西小百合氏を「上田小百合氏」としていた。「近畿財務局が(中略)大阪府私学・大学課に訪問し」との記述は普通、「を訪問」だ。

 吹き出しました。過去に数々の「酷い誤報や誤字脱字」を繰り返してきた産経がよくもまあ『新聞なら「決裁」できないお粗末な公文書記載』なんてことを言います。
 「我々、産経はそもそも新聞じゃないんだ。自称新聞に過ぎないんだ。朝日や読売、毎日、日経と一緒にするなんて彼らに失礼だ」というなら話は別ですが。
 小生は見たことがありませんがネット情報によれば過去の産経の誤字には

・昭仁天皇明仁天皇の誤記。kojitakenの日記『今上天皇の名前「明仁」を「昭仁」と誤記していた産経新聞(2012年)』http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130829/1377735540、黙然日記『産経としてあり得ない誤植』http://d.hatena.ne.jp/pr3/20120223/1330009064参照)
・新1000歳空港(新千歳空港の誤記。痛い2ちゃんねるニュース『産経新聞記者は「千歳」を読めない?』http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/337225.html参照)
・スカトロ批判(カストロ*13批判の誤記。(BAZAAP『あの産経新聞がやらかした「最もとんでもない誤植」とは?』https://buzzap.jp/news/20170213-sankei-worst-typo/参照)

なんてのもあるそうですからねえ。「産経には校閲部が存在しない」「産経の校閲は朝日、読売より大幅に劣る」などと馬鹿にされる由縁です。
 また誤報も、ウィキペディア産経新聞の報道』によれば

・1993年11月11日、清沢平・元大昭和製紙副会長のゼネコン汚職事件での逮捕直前単独インタビューを夕刊に掲載したが、インタビューに答えた人物は彼の弟だったとして翌々日の紙面にて訂正報道した。
・1995年、一連のオウム真理教事件において「警察庁長官襲撃事件 監視カメラに犯人の姿 南千住駅」「横浜異臭事件 毒ガスホスゲンの症状」「オウムに内乱罪適用へ」などの誤報を連発した。
・2002年、小泉純一郎*14首相(当時)の初訪朝には民間機を使用し、日本国政府専用機は使用しない見込になったとの記事を掲載した。だが同日、読売新聞に政府専用機を使用して訪朝する見込みとの記事が掲載された。翌日、読売グループの日本テレビは自社番組ズームイン!!SUPER中の「新聞のミカタ」で、産経新聞のこの報道を“何の根拠あってのことか説明せよ”と批判したが産経からは釈明はなかった。実際には小泉首相は訪朝に政府専用機を使用している。
・2003年6月24日、大前研一が社長を務めるコンサルティング会社と、当時不正資金提供事件で元会長らが商法の特別背任罪に問われていたダスキンとの契約について、疑義を呈する関係者の見解を掲載。大前側は、「事実無根の記事で名誉を傷つけられた」として、産経新聞社に対し2億円の損害賠償を求めて訴訟をおこした。2005年1月28日、東京地裁は、「コンサルティング業務は無形のものであり、報告書がないからといって業務をしていない疑いがあると即断したのは拙速だ」と指摘し、産経新聞社に200万円の支払いを命じた。
・2005年4月15日付け1面に、第14回地球環境大賞の授賞式に関連して、実際にはそのような事がないにも関わらず、秋篠宮文仁親王が「おことば」の中で『また今年から、フジサンケイグループが一体となってこの顕彰制度を主催することになり、「環境」と「経済」が両立する持続可能な社会の実現に向けて、ますますその役割を深めていくことを希望します』とフジサンケイグループの主催に言及したとする虚偽の記事を掲載した。産経新聞社は誤りを認め、4月16日2面に該当部分を全面削除した訂正報道を行った。
・2005年5月27日、フィリピンのミンダナオ島に、旧日本兵3人が生存、帰国を希望しているとの記事を「戦後60年の『奇跡』」として掲載した。3人の具体的な氏名まで報道し、日本大使館員も現地調査を行うなど、大騒ぎになった。しかし、29日に日本大使館員が確認したところ、当該旧日本兵は存在しないことが判明、誤報であった。
・2007年8月16日、第89回全国高等学校野球選手権大会に、三重県立宇治山田商業高等学校の応援団の服装をめぐり、「『学ランは海軍の軍服で不適切』とする投書があり、それを受けて、宇治山田商が県高校野球連盟と協議して学ランをトレーナーに変更した」とする内容の記事を掲載した。この記事に対して宇治山田商は、「前回の大会でもトレーナーで応援している」「県高野連と協議した事実はなく、学ランは暑いからやめたほうがいいといわれた」と『産経新聞』に訂正記事の掲載を申し入れたが、産経側は、前回出場時もトレーナーで応援していた事実関係の誤りはさすがに認めたものの、「投書は未確認であるが学校関係者への取材に基づいて書いたので真実と確信している」「完全に否定されるまでは訂正に応じられない」と居直った。
・2007年11月28日、元防衛事務次官守屋武昌・幸子夫妻逮捕を受けて、幸子被告の実家が宮城県の老舗酒蔵であると報道したが、実際の出身地は茨城県であった(誤報部分はのちに修正・削除されている)。
・2007年12月10日、日本在住のバングラデシュ人男性がアルカイダ関係者に送金していたかのような記事で名誉を傷つけられたと主張して産経新聞社に330万円の損害賠償を求めた訴訟につき、東京地裁が名誉棄損の成立を認め、同社に原告の請求金額330万円の支払いを命じた。
・2008年2月5日、イギリスの国際戦略研究所からの情報として、2007年の1年間に、ロシア海軍太平洋艦隊へディーゼル電気推進対潜潜水艦(SSK)が新たに9隻配備され、戦術潜水艦は合計で8隻増強されたと報じた。しかし、ジェーン海軍年鑑によればそのような事実は無い
・2009年4月8日、「舞鶴少女殺害事件」の記事で、甲南大学の渡辺修*15教授の「(容疑者は)窃盗罪で服役しており、逃亡の恐れはない。科学捜査や周辺捜査をもっと積み上げ、殺人容疑がさらに固まった段階で逮捕する、というのも選択肢の一つだったのでは」とのコメントを紹介したが、渡辺は自らのブログで、「産経新聞の取材はそもそも受けていない。」と否定した。渡辺は更に、通信社から産経新聞に配信された可能性にも言及するが、通信社に出したコメントの内容とも異なっていると指摘している(コメント捏造?)。
・2009年5月6日、新型インフルエンザに関する記事で、『厚労省新型インフル対策推進本部では「早く届けてほしいというのが国の立場だ。ただ、自治体側が責任を持って独自判断をするなら、無理矢理に届けろとはいえない」と話している』と報道したが、当日中に厚生労働省から、このようなコメントはしていないと否定され、「感染症法12条等に規定する都道府県の国に対する届出は、いずれも、直ちにもれなく行わなければならないものです。自治体の独自判断により届け出ないことは法律に違反するものです」と指摘された。
・2009年8月14日、ロックバンド「キンモクセイ」(2008年から活動休止中)のボーカル、伊藤俊吾について“脳幹出血で死去”と報じたが、そのような事実はなかった。
・2010年1月22日の大坂版朝刊1面トップで、小沢一郎*16民主党幹事長(当時)の政治資金問題に関する記事中、小沢氏が逮捕や起訴されたわけでもないのに「小沢容疑者が虚偽記載を認識し、収支報告書の提出を了承した疑いが強いとみている」と、「小沢容疑者」と表記した記事を掲載。その後、産経新聞は、民主党に謝罪し、謝罪・訂正文を掲載した。
・2011年1月19日付朝刊において、京都市勧業館で開催中であった「人体の不思議展」で展示されている人体標本が「遺体」であるとの見解を厚生労働省が示し、京都府警察が死体解剖保存法に抵触するか否かについて捜査を行う方針を示したことを報じた記事で、末永恵子*17福島県立医科大学講師の談話を、掲載の2ヶ月前の2010年11月に取材した内容と過去の論文を組み合わせた上で、「標本はすべて中国人ということだが、もしこれが日本人だったらどう思うか」という一文を記者が創作、加筆し報道した。これに対し末永講師は「創作された文章で、中国人に対して差別的な印象もあり、多くの人から真意を問う連絡を受けている」と産経に抗議、記事を執筆した社会部の記者と上司は1月26日、電話で謝罪した。産経新聞大阪本社総合企画室は、当該部分が盛り込まれた経緯について「取材過程については答えかねる」としている。
・2011年3月2日、京都大学入学試験インターネット投稿問題について“捜査関係者からの情報”として「東京の高校生2人が関与、京都府警察がほぼ特定」と報じたがそのような事実はなかった(実際には山形県の受験生が単独でやったもの)。同月5日、記事内容を全面的に撤回する謝罪公告を掲載。
・2011年3月16日及び21日の朝刊で、衆議院議員辻元清美*18について「阪神大震災の時、被災地でビラをまいた」などと、一部インターネット掲示板上でのみ流布している虚偽情報を、あたかも事実であるかのように書いた記事を掲載し、菅内閣東日本大震災の災害ボランティア担当補佐官に起用されたことに疑問を呈した。その結果、辻元から事実無根として名誉毀損で提訴された。2013年3月22日、東京地裁で「ビラの内容は反社会的ではなく、また本人に全く取材しておらず社会的信用低下を招いた」として賠償命令(請求3300万円に対し80万円)。双方とも控訴せず確定したが、産経は上訴しなかった理由を「コメントしない」としている。
・2011年5月4日、山本祐輔・京都大学大学院情報学研究科特定助教の発言として「放射能に敏感で専門知識には乏しいネット利用者の場合、『原発は危ない』という表層的な情報に飛びついてしまう。自分はその情報を知っているという優越感からブログに転載し、連鎖していく」といった記事を掲載した。しかし、この点に関して山本は5月6日にtwitter上で、「僕は,知識が乏しいと情報の信憑性を表層的な手がかりのみで判断してしまうと言ったのに、なぜか『「原発は危ない」という表層的な情報に飛びついてしまう』と書かれてしまった。そもそも僕は原発のことには何も触れていなかったんですが。」と指摘した。
・2011年7月7日、香港のテレビ局ATVの江沢民*19死去の報道を受け、号外を出すなどして「江沢民・中国前国家主席が死去」と報道した。しかし、ATVが直後にこれを否定し謝罪した。後に10月10日付けの紙面で記事の全面撤回を表明、検証記事を掲載。熊坂隆光代表取締役社長が1ヶ月間減俸5割、斎藤勉編集担当専務と飯塚浩彦東京編集局長が3ヶ月間減俸3割の処分となった。
・2012年7月23日、同年同月16日夜から17日にかけて実施された自衛隊の統合防災演習に際し、隊員の区役所庁舎内立ち入りを拒否したとして、東京都内11区を名指しで報道。「区民に迷彩服を見せたくなかった」と明かしたという担当者の声も掲載した。翌24日付の「産経抄」でも「職員の心ない仕打ち」「自衛隊員の心情を思うとやりきれない」と痛烈に批判していたが、名指しされた全区が事実無根、防災担当職員に対する侮辱だとして抗議声明を発表。25日付の紙面で、一部訓練を除き庁舎内で訓練が行われていた旨や、そもそも訓練を行わなかった区があったことを認め、謝罪記事を掲載した。
・2012年7月にサッカーの試合について、日本がスペインを破ったことを「韓国メディアは意図的に無視か」と黒田勝弘が書いたが、中央・朝鮮・東亜日報の3大紙とも「グラスゴーの奇跡」「スペイン轟沈」と報じていた。
・2017年12月1日に沖縄自動車道で発生した多重事故の被害者で一時意識不明の重体となった在沖縄アメリ海兵隊曹長について9日、曹長の救助活動について伝える妻のFacebookNBCの報道を確認し、アメリ海兵隊第3海兵遠征軍から12月6日に救助活動を讃える回答を得た上で、「横転した車両から50代の日本人男性を脱出させた」「(以後もこれを報道しないならば琉球新報沖縄タイムスは)メディア、報道機関を名乗る資格はない。日本人として恥だ」と報じた。しかし、その後、琉球新報が、同曹長が救助活動を行ったことは取材で確認できなかったことを2018年1月30日に報道した。産経新聞は2018年2月8日に検証記事を掲載し、事実確認が不十分で、沖縄二紙に対して行き過ぎた表現があったとして、記事を削除し、沖縄二紙を含めた関係者と読者に謝罪した。

と「誹謗目的の故意捏造」や「取材の甘さや思い込み」によると見られる誤報が目白押しです(おそらく他にもあるでしょう)。およそまともな新聞じゃないですね。「繰り返しますが」これで「新聞ならあり得ない誤記があった」ですか(苦笑)。むしろ産経の誤報誤植こそ「公文書ならあり得ない話」でしょう。
 まあ「自分を棚にあげられる」バカでくずでなきゃ、産経で出世することはできないつうことですね。まともな企業は逆なんですが。

*1:著書『生きるための経済学』(2008年、NHKブックス)、『生きるための論語』(2012年、ちくま新書)、『もう「東大話法」にはだまされない:「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く』(2012年、講談社プラスアルファ新書) 、『「学歴エリート」は暴走する:「東大話法」が蝕む日本人の魂』(2013年、講談社プラスアルファ新書)、『満洲暴走・隠された構造:大豆・満鉄・総力戦』(2015年、角川新書)など

*2:記事タイトル「女性装」は「サンスポだから」つうのもありますがまあ世間的に騒がれるのは政策云々よりも「女性装」なんでしょうねえ。

*3:今は国民民主と立憲民主に分裂していますが

*4:まあ、ポピュリズム(話題性)で過去にも「モリケン(千葉県知事)」「橋下(大阪市長)」「そのまんま東(宮崎県知事)」などはありますが、田舎ですからねえ。「女性装の市長が誕生したら、ウチの田舎市も少しは有名になるべえよ」つうのはないでしょうねえ。それとも、野党共闘候補にでもなるんですかねえ。

*5:とはいえ二桁台の立民と違って、最大でも5%程度なのであまり自慢できませんが(裏返せば他の党はもっと酷いと言うことです)。まあ2桁台の立民にしても最大で15%程度で、他は自民が20〜30%程度、支持政党なしが30〜40%程度ですが。

*6:もちろん圧勝なんて事は当初から誰も想定していませんが。

*7:1970年代後半生まれの小生が物心ついたとき(1990年代後半)は江田は既に死んでいて社民連も完全に泡沫政党(時々楢崎弥之助が話題になる程度)だったので全く思い入れはありません。むしろ「1990年代後半」といえば「足立区長選勝利」などある種の「共産への追い風」があり、俺的には共産への興味が強かったわけです。

*8:鳩山内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表など歴任

*9:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、代表代行(海江田代表時代)、代表を歴任

*10:新潟県副知事、海上保安庁次長などを経て新潟県知事

*11:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*12:「安倍」を「安部」と書くのはよくある誤記でしょう。鉛筆ではなくパソコンならなおさらそうです。

*13:キューバ共産党第一書記、国家評議会議長(大統領)兼閣僚評議会議長(首相)

*14:宮澤内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*15:著書『職務質問の研究』(1985年、成文堂)、『被疑者取調べの法的規制』(1992年、三省堂)、『捜査と防御』(1995年、三省堂)、『刑事裁判と防御』(1998年、日本評論社)、『刑事裁判を考える:21世紀刑事司法の展望』(2006年、現代人文社)、『現代の刑事裁判』(2014年、成文堂)など

*16:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、民主党幹事長などを経て自由党代表

*17:著書『死体は見世物か:「人体の不思議展」をめぐって』(2012年、大月書店)など

*18:社民党政策審議会長、国対委員長鳩山内閣国交副大臣、管内閣首相補佐官(災害ボランティア担当)、民主党政調副会長、幹事長代理、民進党幹事長代行、立憲民主党政調会長などを経て立憲民主党国対委員長

*19:電子工業大臣、上海市長・党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席。