維新、国民民主が「是々非々」野党連携へ - 産経ニュース
「自民にすり寄ること」を正当化してるだけのくだらない話です。維新については意外性はないですが、国民民主については「野党共闘が建前」だったので「思ったより変わり身が早かった」とは思います。とはいえこの方が、俺のような自民批判派にとっては「スッキリしていい」気もします。
<独自>尖閣防衛 戦闘機拠点を離島へ拡充 空自検討 - 産経ニュース
さすがに本気ではなく、「軍拡正当化の口実」でしょうが心底呆れます。
「若者が外に出て行き、過疎化の進む」「交通の不便で産業も第一次産業が主であることが多い」離島なんか侵攻する外国がどこにあるのか。そんなことをしても大してメリットはなく、かえって国際的非難を浴びるだけです。
と書くと、産経などは「北方領土ガー」「フォークランド紛争ガー」でしょうが、あれらは「相当に特殊なケース」であり「今の日本で外国の離島侵攻があり得る」という説明に使える話ではない。特にフォークランド紛争なんか「先に軍事侵攻を仕掛けたアルゼンチンが英国の反撃で大敗し面子丸つぶれ、アルゼンチン軍政の崩壊を助長した」なんて事件ですからむしろ「離島侵攻をしないであろう理由」に使える事件です。
枝野幸男、立民党内のリベラル系グループ「サンクチュアリ」入りして最高顧問に就任。18年前の小沢一郎を想起させる - kojitakenの日記
つまりは枝野*1も「完全に終わるつもりはない。復権を目指してる」つうことですね。枝野が「57歳」とまだ永田町的には「全然若いこと(例えば『自民党の若手』扱いされる河野太郎*2が58歳)」を考えればある意味当然ですが。
なお、サンクチュアリが「旧社会党出身者」を中心とし、「野党共闘の継続」を主張している点から枝野が「連合に忖度して右方向にシフトする危険性」はあれども「野党共闘」を完全に壊す気は無いことがうかがえます。
衆院選で安倍晋三が応援した候補者は「15勝27敗」だったそうな - kojitakenの日記
「候補者自身の地力」など様々な要素があるので、「人気のある政治家が応援すれば勝てる」「応援しても勝てないのは、その政治家に人気が無いから」というほど話は単純ではないですが、安倍が「安倍人気で勝利」を演出したいところ「かなり負けが混んだこと」によって「安倍人気など総裁退任後おそらく無いし、選挙の勝敗にもほとんど影響がない(勝った選挙もあるので安倍のせいで負けたとは言えないが、これほど負けが多いのでは勝った選挙も安倍のせいで勝てたとはおそらく言えない)」であろうことが露呈したわけでid:kojitaken氏同様、素直に喜びたい。
高飛車な共産が共闘ハードル上げた 自民・久米晃氏 - 産経ニュース
「コメント欄で賛同頂きましたが」主張の是非(後述するように是とは思いませんが)はともかく、「立民党内の右派議員」ならともかく自民党職員がこういう発言をしても「はあ?」「お前部外者だろ?」ですよねえ。
志位委員長などが
◆野党時代には「田中*3ロッキード」「竹下*4リクルート」「小沢*5民主党幹事長(当時)の西松疑惑」などを「与党の重大な疑惑」として批判していた公明党が「モリカケ安倍*6」すら擁護とはどれほど恥さらしなのか。連立を解消したらどうなのか?
などというのとは「意味がまるで違う」でしょう(実際、赤旗か前衛あたりでそういう志位発言を読んだ記憶があります。ただし志位氏の場合「本当に辞めて欲しい」というよりは「モリカケ」のような不正すら容認して恥じない公明への皮肉、批判でしょうが)。
実際には「閣外協力止まりでも共闘を飲んだ」ように「高飛車な枝野にむかつきながらも、自民を利することを恐れて共産の方がかなり妥協した」と見るのが適切でしょう。
もちろん俺がここに書いたようなことはこの自民党職員も解ってるでしょう。にもかかわらず「共産が高飛車」云々と明らかな嘘をつくのは、「立民党内の反共右派」を「共産に馬鹿にされていていいのか」と扇動してあわよくば「共闘を破壊したい」ということでしょう。
つまりは「産経や自民は野党共闘を脅威に思ってる」つうことです。何せ「甘利、石原落選」のように、野党共闘は小選挙区では一定の成果が出た。
確かに「立民は比例では大幅に減らし」、そのことを連合は「共産との縁切り」理由にしようとしていますが、「共産と組んだから比例が減った」というのは現時点では「一つの可能性」にとどまる。「証明された疑いのない事実」では全くない。
また、仮にそうだとしても「比例票確保のために共闘しないで小選挙区で負けるリスクを受け入れる」の方が「小選挙区勝利のために共闘を続ける。共産と共闘しても比例票が減らないよう、今後、立民支持者の説得に努める」と言う方向性よりも「立民にとって利益が大きい」と言う保証もありません。「繰り返しますが」少なくとも「産経や自民は野党共闘を脅威に思ってる」事は確かです。
「野党共闘を脅威と思ってなかったら」、むしろこんな「事実に反する物言い」はあえてしないでしょう。
「相手の嫌がることをする」のが「闘いのポイント」かと思います。もちろん「相手が嫌がってる」からといっても「それが客観的に見ても対抗策として正しい」とは必ずしもいいきれませんが、自民が希望する「野党共闘ぶっ壊し」を今すぐ急いでやることほど愚策もないでしょう。