新刊紹介:「経済」12月号

「経済」12月号について、俺の説明できる範囲で簡単に紹介します。
 http://www.shinnihon-net.co.jp/magazine/keizai/
■随想『亡国の陸上イージス』(藤岡惇*1
(内容紹介)
1)やたら馬鹿高い金がかかる
2)かえって極東の緊張を激化させる
3)百発百中と言うことはあり得ない
といったことから陸上イージス配備論を愚策として批判している。

参考
赤旗
■主張『陸上イージス導入:際限のない大軍拡続けるのか』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-12-20/2017122001_05_1.html
■主張『陸上イージス導入:配備も巨費投入も道理はない』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-07-29/2018072901_05_1.html
■主張『陸上イージス計画:導入根拠の破綻は一層明らか』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-08-02/2018080201_05_1.html


世界と日本
■日米新貿易交渉:外交文書まで捏造した安倍政権(金子豊弘)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

参考
赤旗
■「TAG」は捏造の疑い、日本政府訳にのみ記載、日米共同声明 首相答弁との矛盾隠す
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-06/2018100601_01_1.html
■日本政府がいう日米「物品貿易協定」はFTAそのもの
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-13/2018101301_04_1.html


スウェーデン総選挙:深刻な難民問題を反映(宮前忠夫*2
(内容紹介)
 スウェーデン総選挙で極右政党が伸張したことに警戒を呼びかけている。


特集『AIと人間社会』
■AIの時代の「到来」をどう見るか(兵藤友博)
人工知能と人間の共生に求められるもの(栗原聡)
■AIとロボット開発(矢野智昭)
■AIと資本主義の未来(野口義直)
■AIの進化と労働過程の研究(上)(友寄英隆*3
(内容紹介)
 AIによって人間の労働がAIによって奪われる懸念を取り上げているが現時点では「AI技術がそこまで進歩していないためなんともいえないが将来的には検討していく必要があるだろう(要約)」としている。

参考

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-01-04/2018010401_05_0.html
赤旗『きょうの潮流』
 最近のAI(人工知能)の進歩は目をみはるばかりです。ついにアトムのようなロボットができるのも夢ではありません。一方で、多くの仕事がAIに置きかわり失業が増えるのでは、という予測も
手塚治虫の漫画「鉄腕アトム」に、工員が首を切られてロボットばかりになったロボット工場の話があります。作ったロボットに良い心を与えることができず、そのロボットが悪事を働きだす。AIで人間の仕事がなくなった後を予見したかのようです
▼ほかにも、人間なみの権利保障を求めたロボットが、反対する民衆によってバラバラにされる話もあります。手塚治虫は、「アトム」が技術革新によって繁栄する未来を描いたと受け取られることを迷惑がっていました
▼「『アトム』は、そんなテーマで描いたわけではありません。自然や人間性を置き忘れて、ひたすら進歩のみをめざして突っ走る科学技術が、どんなに深い亀裂やゆがみを社会にもたらし、差別を生み、人間や生命あるものを無残に傷つけていくかをも描いたつもりです」(『ガラスの地球を救え』)
▼今年は手塚治虫生誕90年。本紙日曜版の新年号が、今も人気の衰えぬ手塚漫画を特集しています。作品に共通する「生命を大事にしよう」のメッセージの根底には戦争体験があること、平和を希求する日本共産党を支持し、選挙の応援演説にも立ったと
▼AIは人間の仕事を奪うためではなく、万人の幸福のために。利潤第一主義をやめて人間最優先に。それがアトムの心です。


特集『原発ゼロの日本へ』
原発ゼロ基本法の成立に向けて(藤野保史
■即時原発ゼロが拓く日本経済の未来(吉原毅*4
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
■主張『原発ゼロ基本法案:世論を広げ制定を実現しよう』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-07-03/2018070301_05_1.html


■福島の今、被災者切り捨て許さず、全原発廃炉へ(伊東達也*5
(内容紹介)
 被災者全員への補償を要求すると共に、原発すべての廃炉を主張している。


■再検証・東京電力HD(上)(薄木正治
(内容紹介)
 政府の東電再建計画に対する批判。

参考
赤旗
■主張『東電新々総合計画:再稼働が前提の「再建」断念を』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-25/2017032501_05_1.html


もんじゅ廃炉と高速炉開発続行の欺瞞(岩井孝)
(内容紹介)
 もんじゅ廃炉にしても高速増殖炉は継続するとしている政府の方針を批判している。

参考
赤旗
■主張『プルトニウム蓄積:破綻した核燃サイクル撤退を』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-01-21/2018012102_01_1.html


■南ドイツにみる自然エネルギーの取り組み(笛木昭*6
(内容紹介)
 南ドイツにおける自然エネルギーの取り組みについての報告。


■「公的マネー」70兆円で進む「官製市場」化(垣内亮*7
(内容紹介)
 株価を下支えするため、公金による購入がされてることについて、市場をゆがめると共に、「公金投入を停止することが難しくなっている」上に、政府財政も悪化させていると批判。「一気に減らすことは反動が恐ろしいため出来ないが」、公金大量投入による弊害を放置すべきではなく、徐々に公金投入を減らしていく必要があるとしている。

参考
赤旗
■「官製相場」株価2万円台、公的資金が買い支え、円安で海外投機筋流入
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-04-12/2015041202_01_1.html
■株に公的資金50兆円、日銀・年金基金 大企業3割で筆頭株主
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-07-23/2017072301_02_1.html
アベノミクス成果と誇るが、公金ジャブジャブ60兆円、株高“演出”の異常
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-19/2017101904_01_1.html
■日銀 ETF購入最高、10月 株価下落で買い支え
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-03/2018110303_02_1.html


中国経済の構造転換と「農民工」問題(座間紘一*8
(内容紹介)
 いわゆる農民工問題について早急な是正を主張している。

http://j.people.com.cn/n/2014/0731/c94475-8763511.html
■人民日報『都市・農村の統一戸籍制度導入へ 二元的管理に終止符』2014年07月31日
 国務院は30日、「戸籍制度改革のさらなる推進に関する意見」(以下、「意見」)を公布し、都市・農村統一の戸籍登録制度を構築し、農業戸籍と非農業戸籍の区分とこれから派生する「青印戸籍」(他省戸籍保持者に青色のスタンプを押して当該市の常駐戸籍と同一とみなす特例措置)などの戸籍の類別を取り消し、住民戸籍として統一登録する措置をはっきりと打ち出した。中国で半世紀以上実施されてきた「農業」と「非農業」の二元的な戸籍管理モデルは歴史の舞台から姿を消すこととなる。

*1:著書『グローバリゼーションと戦争:宇宙と核の覇権めざすアメリカ』(2004年、大月書店)など

*2:著書『企業別組合は日本の「トロイの木馬」』(2017年、本の泉社)、『あなたは何時間働きますか?:ドイツの働き方改革と選択労働時間』(2018年、本の泉社)など

*3:著書『大震災後の日本経済、何をなすべきか』(2011年、学習の友社)、『「国際競争力」とは何か』(2011年、かもがわ出版)、『「アベノミクス」の陥穽』(2013年、かもがわ出版)、『アベノミクスと日本資本主義』(2014年、新日本出版社)、『アベノミクスの終焉、ピケティの反乱、マルクスの逆襲』(2015年、かもがわ出版)、『「一億総活躍社会」とはなにか』(2016年、かもがわ出版)、『『資本論』を読むための年表:世界と日本の資本主義発達史』、『「人口減少社会」とは何か』(以上、2017年、学習の友社)など

*4:城南信用金庫顧問、「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」(原自連)会長。著書『信用金庫の力』(2012年、岩波ブックレット)、『原発ゼロで日本経済は再生する』(2014年、角川oneテーマ21)など

*5:著書『これでいいのか福島原発事故報道』(共著、2011年、あけび書房)、『日本の奨学金はこれでいいのか!:奨学金という名の貧困ビジネス』(共著、2013年、あけび書房)など

*6:著書『自作小農業から自立市民農業へ』(2006年、農林統計協会)など

*7:著書『財政危機からどう脱出するか:国民本位の「財政再建十ヵ年計画」』(共著、1997年、新日本新書)、『消費税が日本をダメにする』(2012年、新日本出版社)など

*8:著書『中国国有企業の改革と再編』(編著、2006年、学文社)、『変貌する中国農村:湖北・四川省の「三農」問題と近代化』(編著、2015年、蒼蒼社)