■ちきゅう座『その名もよろし「沖縄を自分の問題として考える会」』(澤藤統一郎*1)
http://chikyuza.net/archives/89417
伊波さんの講演のあと、小泉雅英、澤藤統一郎、中瀬勝義*2 、吉田万三(当会代表)が発言し、質疑の後、村岡到*3(当会事務局長)が閉会挨拶した。司会は武市徹。発言予定の二見伸明さん*4の代わりに、知事選に応援に駆け付けた創価学会員の女性が発言。
俺が名前を知ってるのは伊波さん(元宜野湾市長。現在は参院議員)と澤藤さんと吉田さん(元足立区長(共産党))だけですが、まあ他のメンツも「左派(社民党など非共産系も含む)」ないし「自民、公明に批判的なリベラル保守」なんでしょうね。
しかし「比較的沖縄の創価学会では公明党批判に対して寛大な空気」なのかもしれませんが、この「創価学会員の女性」も勇気がありますね。
「吉田氏が会長を務める市民団体」の創立集会に公然(?)と参加ですからね。
「あまり期待していませんが」、全国の創価学会にこうした動きが広がってほしいもんです。
吉田会長の発言にもあったように、この会は、共産党員、新左翼活動家、創価学会員、キリスト者、ヤマギシ会*5とさまざまな立場の人たちが結集しているところに特徴がある。
他(新左翼、創価学会など)はともかく「ヤマギシ会は一寸なあ(絶句)」ですねえ。俺も、柿田睦夫*6『現代こころ模様:エホバの証人、ヤマギシ会に見る』(1995年、新日本新書)の知識しかありませんが、明らかに「エホバの証人」「統一教会」などと同種の「反社会的カルト」でしょ、あそこ(柿田本もエホバやヤマギシを反社会的カルトの一つとして批判的に評価しています)。
澤藤氏は以前、宇都宮健児氏*7を批判してましたが、まあ、ぶっちゃけそういう人がヤマギシ会を容認するのかと絶句ですね。ヤマギシ会のカルトぶりは相当なもんですから。宇都宮氏に限らず「ヤマギシ会と比べたら」たいていの人は「何の問題もない善人」になるでしょう。
何せヤマギシ会は「エホバの証人」「統一教会」などと同種の「反社会的カルト」ですから。
ぶっちゃけ澤藤氏って「付き合いのある人だとその人間との関係にひきずられて冷静な判断が出来ない」反面、その人間との関係が悪化するや過剰に悪口雑言に走る*8問題人物ではないか。正直「今からでも遅くないのでヤマギシ会などとは縁切りしなさい」ですね。
他にも
・高田かや『カルト村で生まれました。』(2016年、文藝春秋)、『さよなら、カルト村。思春期から村を出るまで』(2017年、文藝春秋)
・武田修一『ヤマギシ会の暗い日々』(1994年、野草社)
・米本和広『洗脳の楽園:ヤマギシ会という悲劇』(1999年、宝島社文庫)、『カルトの子』(2004年、文春文庫)
なんてヤマギシ会批判本がありますしねえ。
【追記】
さて、さすがにこの澤藤文は「ヤマギシ容認で酷い」と思ったので、彼のブログ(http://article9.jp/wordpress/?p=11614)にコメントしようとしたら「コメント欄がない!」。
「何だよ、澤藤、手前、自分は好き勝手に他人を批判しながら、批判意見はお断りかよ!」と唖然ですね。まあ、それはともかく、誰でもいいから、澤藤氏と親しい方は「澤藤さんってヤマギシを容認するんですか?」と苦言を呈した方がいいと思いますよ。
■五十嵐仁*9の転成仁語『職権による憲法審査会の開催強行は安倍首相の焦りの現れだ』
https://igajin.blog.so-net.ne.jp/2018-11-30
9条改憲を狙う安倍首相は追い詰められ、焦りを露わにしました。それが如実に示されたのが、職権による衆院憲法審査会の強行開催でした。
これまで与野党の合意の下で運営されてきた憲法審査会が、「職権」によって一方的に開催されたのは初めてのことです。反発した6野党・会派*10は態度を硬化させて溝が深まり、今後の運営についての見通しが立たなくなりました。
与党だけではないという粉飾を凝らすために、野党の希望の党やわずか2人しか(ボーガス注:所属国会議員が)いない未来日本という「微小政党」や会派*11に憲法審査会の枠を譲りました。野党が同調しないのであれば、同調する野党*12を作ればよいというわけです。
こうして与党だけではないという粉飾を凝らしたうえで強行したのが、昨日の衆院憲法審査会の開催でした。森英介*13会長の職権で開かれた会議には、自民党の思惑通り、自民・公明党の与党だけでなく、維新の会、希望の党、未来日本(会派)の「野党」も出席しましたが、与野党合意の慣例を破ったと反発する野党6党・会派は欠席し、討議や審査などは行わず、幹事の選任だけで2分足らずで閉会しています。
安倍首相の執念とそれへの忖度によって、強行された審査会だったと思われます。審査会を開いたという実績を残して次への足掛かりを作っておきたいという狙いだったのかもしれません。
しかし、これも逆効果で、焦りが生み出した大きな誤算となったように見えます。国民投票法の改正をちらつかせて国民民主党を惹きつけ、野党を分断*14しようという目論見まで潰えてしまったのですから。
次の定例日である12月6日の審査会も6野党・会派は欠席を決めています。臨時国会での改憲発議の可能性は、憲法審査会の開催を焦った自民党自身の手によって失われたと言って良いでしょう。
しかし、安倍首相には常識が通用せず、民主的な運営や人の迷惑など顧みない独裁者です。何をやり出すか分かったものではありませんから、これからも十分な警戒が必要です。
維新、希望(現在の党首は松沢成文参院議員(元神奈川県知事)、顧問が中山成彬*15・恭子*16夫婦)が自民二軍つう事は知っていましたが「未来日本」なんて聞いたことがない代物が「自民二軍」として五十嵐記事に出てきたんで早速ググってみます。
■未来日本(ウィキペディア参照)
2018年10月18日に長島昭久*17衆院議員(未来日本代表)と笠浩史*18衆院議員が結成した衆院会派。
いやー、ウィキペディアって便利ですが「未来日本」なんてどれだけの人間が知ってるのか。長島や笠も落ちぶれたもんです。そのうち自民党入りでもするのか。
ちなみに未来日本についての夕刊フジ記事。
■夕刊フジ『「野党は職場放棄するな」進まぬ憲法改正論議にいらだち、「未来日本」代表・長島昭久氏が激白』
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/181129/soc1811290003-n1.html
「俺は自民党の太鼓持ちじゃない」という言い訳が延々書かれていますが紹介は省略します。
■杉田水脈てつくる会の理事だったのか
ということを久しぶりにつくる会サイト(http://www.tsukurukai.com/aboutus/yakuin.html)を見て確認しました。
安倍が「泡沫右翼に過ぎなかった」杉田を自民党候補にスカウトなんぞしたせいで「陣笠とはいえ現役の自民党代議士が歴史修正主義極右」という「日本政府の公式見解はつくる会と同じか?」と疑われ、非難されても言い訳の出来ない事態になっています。
【ここから産経です】
■【鑑賞眼】劇団青年座「残り火」 被害者と加害者の闇
https://www.sankei.com/entertainments/news/181201/ent1812010004-n1.html
人は自分の家族を殺した*19犯罪者を赦(ゆる)すことができるのか。
もちろん望ましいことは犯人が自らの罪を反省し真人間となり、一方被害者遺族もその反省を受け入れて許すことでしょうが、私見では、「真人間になる道義的義務はある」でしょうが、「許す道義的義務」はないでしょう。「許すべきだ」「許した方が人として立派だ」とは思いますが。
「本当に真人間になったって許せない」と言われたらどうしようもない。
ただし「許せない」からといって「必殺仕事人やザ・ハングマン的な私的報復に走ることは許されない」つうだけの話です。それでは法治国家が成り立たない。「私的報復に走らない限り」、まあ、部外者が安易に「許してやれ」とか言うことでもないかと個人的には思います。
で、俺個人は「死刑要望署名」とか、かなり「私的制裁に近いもんがあると思う」ので賛同はしないですね。「厳罰にしてほしい」とか、一般的な恨み辛みを吐くぐらいなら容認しますが。
■【産経抄】12月1日
https://special.sankei.com/f/sankeisyo/article/20181201/0001.html
内閣官房参与の飯島勲さん*20が、週刊文春11月29日号に寄せたコラムが話題になっている。元朝鮮人労働者をめぐる訴訟で、韓国最高裁が日本企業に賠償を命じる確定判決を出した問題について、こう断じているのだ。
「お隣の韓国ほど信義信頼を守ってくれない国はないぜ」。
「がちウヨか、安倍*21にこびてるのか知らんけど、所詮その程度の嫌韓国分子なのね。もう少しまともな人間かと思ってたけど、俺の誤解だった訳ね。まあ安倍政権で参与だもんなあ」「小泉*22元首相や福田*23元首相はこんなこと言ってないと思うのですがね」「晩節汚してるなあ」「参与になってなんか功績あったの?」ですね。
週刊文春がゲス右翼雑誌であることについては単に「潰れればいいのに」と軽蔑するだけです。
飯島さんは、観光客を含めて韓国からのノービザ(査証なし)での入国廃止や、韓国人入国者の手荷物検査の徹底を提案する。
そういうことやって韓国人観光客が「そんな面倒くさい話なら日本には行かない」「しかもそうなった理由がまともな理由ならまだしも嫌韓国って冗談じゃない。そんな酷い目に遭うなら日本なんか行かない」「別の国(欧米や中国、台湾、東南アジアなど)に行く」となって、日本に来る数が減ったら困るのはむしろ日本の観光地でしょうに。言ってる意味がさっぱり分かりません。
韓国は、公館の安寧の妨害と威厳の侵害の防止を定めたウィーン条約に違反するにもかかわらず、ソウルの日本大使館前や釜山の日本総領事館前の慰安婦像を放置している。
「違反してる」つうのは産経が勝手に言ってるだけです。争いのない話では全くない。
つうか「大使館と関係ない場所にあるので、ウィーン条約に違反しようがないケース(米国の慰安婦銅像)」でも「日本との友好関係を否定するのか」とか言ってるのだからそもそもウィーン条約云々なんて口から出任せですが。
つうかあの銅像(見た目はただの少女銅像、予備知識がないと慰安婦関係とは分からない)程度でウィーン条約違反なら、中国大使館やロシア大使館の前で「フリーチベット」「ウイグル政治犯を解放せよ」だの「北方領土を返せ」「クリミアから撤退しろ」だのデモったら、確実にウィーン条約違反ですね。機動隊でデモ隊を速攻で強制排除しても何の問題もない。産経の理屈なら、むしろ「ウィーン条約に合致した行為=強制排除」でしょうが産経はそうは認めないでしょう。
たぶん「表現の自由を否定するのか」「中国やロシアとの友好関係がそこまで大事か」とか言い出す。
また
■ワシントンの中国大使館前を「劉暁波*24通り」に―米議員が提案
https://jp.wsj.com/articles/SB10001424052702304817704579596803344796542
なんてのも産経の理屈では、ウィーン条約違反でしょうが、こうした提案を
■【産経抄】ワシントンに劉暁波プラザができないわけ 7月20日
https://www.sankei.com/column/news/170720/clm1707200003-n1.html
等という記事を書き、むしろ歓迎していたのが反中国・産経です(なお、現時点ではこんな「米中関係を悪化させかねない話」は実現していません)。
「大使館近くの銅像がウィーン条約違反」で「劉暁波通りや、大使館近くのデモが違反しない」とか詭弁にもほどがあります。
だったら駐韓国日本大使館前を「慰安婦通り」と名付けても「政治的是非はともかく」ウィーン条約には違反しないことになります。たぶんそんなことになったら産経は平然と、ウィーン条約違反と言い出すでしょうが。
まあ、いずれにせよ全部、ウィーン条約には違反しないでしょうね。行為としての政治的是非はともかく。
*1:著書『岩手靖国違憲訴訟』(1992年、新日本新書)、『「日の丸・君が代」を強制してはならない:都教委通達違憲判決の意義』(2006年、岩波ブックレット)など
*2:著書『ゆたかで楽しい 海洋観光の国へ、ようこそ!』(2016年、七つ森書館)
*3:1943年生まれ。高校卒業後上京し、中核派に参加。中核派を離脱した後、1975年から第四インターナショナル日本支部に所属したが、現在は特定の政治集団に属さず個人で活動。近年は日本共産党への支持を表明している。1995年出版社・ロゴス社を設立し社長を務めている。最近の著書に『ユートピアの模索:ヤマギシ会の到達点』(2013年、ロゴス社)、『日本共産党をどう理解したら良いか』、『不破哲三と日本共産党』(2015年、ロゴス社)、『ソ連邦の崩壊と社会主義:ロシア革命100年を前に』(2016年、ロゴス社)、『「創共協定」とは何だったのか』(2017年、社会評論社)、『共産党、政党助成金を活かし飛躍を』 (2018年、ロゴス社)など(ウィキペディア『村岡到』参照)。
*4:羽田内閣運輸相、公明党副委員長など歴任。現在では公明党から距離を置き、野党共闘支持を表明している。
*5:『ユートピアの模索:ヤマギシ会の到達点』(2013年、ロゴス社)という著書がある村岡至氏のことか。
*6:元しんぶん赤旗記者(現在は宗教関係を中心としたフリーライター)。著書『統一協会』(1992年、かもがわブックレット)、『自己啓発セミナー』(1999年、新日本新書)、『現代葬儀考』(2006年、新日本出版社)、『悩み解決!これからの「お墓」選び』(2013年、新日本出版社)、『創価学会の“変貌”』(2018年、新日本出版社)など
*7:元日弁連会長。最近の著書に『「悪」と闘う』(2014年、朝日新書)、『自己責任論の嘘』(2014年、ベスト新書)、『東京をどうする』(2017年、花伝社)、『天皇制ってなんだろう?:あなたと考えたい民主主義からみた天皇制』(2018年、平凡社)
*8:澤藤氏が宇都宮批判を始めたのも宇都宮氏との人間関係が悪化してからの話ですからね。
*9:法政大学名誉教授、全国革新懇代表世話人。個人サイト(https://igajin.blog.so-net.ne.jp/)。最近の著書として『対決 安倍政権:暴走阻止のために』(2015年、学習の友社)、『活路は共闘にあり:社会運動の力と「勝利の方程式」』(2017年、学習の友社)、『打倒安倍政権:9条改憲阻止のために』(2018年、学習の友社)など
*10:立憲民主党、共産党、社民党、自由党、国民民主党、無所属の会(代表は岡田・元民主党代表)のこと
*12:まあそもそも希望や維新、未来日本は野党の名に値しませんが。
*14:まあ「立民どころか共産や社民、自由の支持率すら下回る」国民民主が自民に同調しても、野党各党にとって大してデメリットもない気もしますが。
*15:小泉内閣文科相、麻生内閣国交相を歴任。国交相時代「成田闘争はごね得」等の暴言で引責辞任。
*16:元カザフスタン大使。第一次安倍、麻生内閣首相補佐官(拉致担当)、福田内閣拉致担当相など歴任
*17:鳩山、菅内閣防衛大臣政務官、野田内閣防衛副大臣、希望の党政調会長など歴任
*18:菅内閣文科大臣政務官、野田内閣文科副大臣、民進党国対委員長代理、希望の党国対委員長等を歴任
*19:ただしこの劇においての「殺した」は「無謀運転による交通事故死」なので「殺した」といっても法的には「殺人」ではなく「業務上過失致死」ですが。
*21:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相
*22:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相
*24:2010年、ノーベル平和賞受賞者。著書『天安門事件から「08憲章」へ』(2009年、藤原書店)、『「私には敵はいない」の思想』(2011年、藤原書店)、『最後の審判を生き延びて』(2011年、岩波書店)など