今日の産経ニュース(12/12、13分)

■自民、LGBT理解へ法案 通常国会提出目指す
https://www.sankei.com/politics/news/181213/plt1812130039-n1.html
 杉田水脈の差別暴言を野放しにした安倍自民がこんなことをしても説得力皆無ですが、さすがに「いつまでも薄汚いLGBT差別政党として野党などに批判されては嫌だ」と思う程度の脳みそはあるようです。
 「だったら杉田を処分しろよ!」つう話ですが。


■「移民国家宣言」に呆然とする 評論家・西尾幹二
https://special.sankei.com/f/seiron/article/20181213/0001.html
 こっちの方こそ西尾のクズさに呆然です。

 2008年に自民党が移民1千万人受け入れ案というものすごく楽天的なプログラムを提出して、世間をあっと驚かせたことがある(「人材開国!日本型移民政策の提言」同年6月12日付)。中心は中川秀直*1で、主なメンバーは杉浦正健*2中村博彦*3森喜朗*4町村信孝*5などの諸氏であった。

 要するに自民党サイドからは以前から外国人労働力導入論が有力な流れとしてあったと言うことです。

 イスラム教徒のモスクは既に数多く建てられ、中国人街区が出現し、朝鮮学校では天皇陛下侮辱の教育が行われている。われわれはそれに今耐えている。

 まあ産経と西尾らしいトンデモぶりですね。
 朝鮮学校において天皇侮辱の教育とは一体、具体的に何なのか。
 「昭和天皇には戦争責任があります」というと産経的に「天皇侮辱」なのか。はたまた「神武天皇なんて虚構です」というと侮辱なのか。「具体的に何のことか言ってみろ」ですね。
 まさか本当に名誉毀損などに該当するような無法な行為が行われてるとはとても思えませんが。
 イスラム教のモスクがあったら何が悪いのか(そもそも日本においてそんなにモスクもないでしょうが)。
 つうかこういうイスラム差別発言で「ウイグル人イスラム信仰に対する中国政府の態度が差別的で酷い」つう産経らの主張が「単に中国たたきのネタにイスラムを使ってるだけで、イスラムに対する敬意などかけらもない」つう事がモロバレになるわけです。
 そしてこんなこと言ってる西尾はもしかしてイスラムだけでなく「外国の宗教であるキリスト教の教会がすでに数多く建てられてること」にも「耐えてる」のか。
 「中国人街区」とは一体何のことなのか。横浜中華街、神戸南京町、長崎中華街や埼玉県川口市芝園団地のことか。仮にそうしたもんがあったとして何が問題なのか。
 「我々は耐えてる」て小生はそんなもんに耐えてませんが。
 まあ小生も安倍の入管法改正には「支持政党・共産党」と同様に否定的ですが、とはいえ、産経や西尾のような非常識な外国人差別には吐き気しかしません。


■批判の「妊婦加算」廃止検討 厚労省
https://www.sankei.com/life/news/181213/lif1812130024-n1.html
 「何だかなあ」ですね。もちろん「ろくでもない代物」をいつまでも続けられても困りますが、「鳴り物入りで導入した制度」を関係者からの批判ですぐに廃止を検討するとは「およそまともな政治とはいえない」でしょう。
 導入前に関係者の意見を聞いて、その批判に従っていればこんなことになるわけがないですから。


アベノミクス景気が「いざなぎ」超え 内閣府認定
https://www.sankei.com/flash/newslist/flash-n1.html#2
 期間が長いとはいえ「企業収益が多いだけでサラリーマン給与は増えておらず、当然消費も増えてない」のだから「高度成長時代の神武、いざなぎ景気、1980年代のバブル景気より長い」といったところでインチキで馬鹿馬鹿しい。もちろん神武、いざなぎ、バブルの方が「給与が増加し、消費も増えた」という意味で「本当に好景気だった」わけです。まあ、安倍の圧力に内閣府が屈してるだけの馬鹿馬鹿しい話です。


■「明治の日」へ祝日法改正原案 自民議連、「文化の日」改称
https://www.sankei.com/politics/news/181213/plt1812130025-n1.html
 非常識な右翼ぶりにげんなりですね。ただし「自民党の部会」ではなく「自民党有志議員」なので、実際に法案提出されるかどうかは微妙でしょうが。


■F35B、40機態勢へ 次期中期防では20機調達 空母化「いずも」と一体運用
https://www.sankei.com/politics/news/181213/plt1812130001-n1.html#inline-wrap
 これほどの軍拡は「専守防衛に反しないか」「尖閣防衛を口実の一つとしているので、領土問題を抱える中韓(特に中国)との関係が悪化しないか」つう問題もありますが、それ以前に「どんだけ軍事費に無駄遣いすれば気が済むんだ」「そんなもんより教育や福祉に金を使え」ですね。
 俺的にはこれだけでも安倍を支持しない理由としては「必要十分」です。


■「長島*6新党」年内結成は断念
https://www.sankei.com/politics/news/181213/plt1812130002-n1.html
 産経らしい記事ですね。「長島新党」なんてもんに期待するのは「自民を支持するインチキ野党」の登場を切望する産経くらいのもんでしょう。


山崎拓*7会合、本紙取材拒否される 小沢一郎*8氏側の意向
https://www.sankei.com/politics/news/181212/plt1812120030-n1.html
 山崎氏が野党の小沢氏とどういう思惑で会合しているのかが気になるところです。
 もちろん「小沢氏を自民党に引きずり込む(過去の自自公連立的な話、安倍の依頼なり了解なりがある)」と「安倍おろしの画策」と「単に一般的なお付き合い」では大分話が違います。

 小沢氏は講演で、来年夏の参院選に向け、再編を含む野党共闘がなかなか進まない現状を嘆き「自民党はいろんな権力抗争があっても、個人的な恨みつらみで、どうすることはない。それが大人の政党だ。野党は全く子供みたいだ」と指摘した。

 むしろ産経の取材を拒否した彼の方が「大人げない」ですがそれはさておき。
 よほど小沢氏が「野党各党からあまり好意的に扱われてないこと」が不満なんでしょう。
 特に「再編云々」がポイントでしょう。保守系野党(立民、国民民主、自由?)を再編して、その中で幹事長レベルの重要ポストに就くこと、それが彼の希望なんでしょう。
 「新生党(彼が代表幹事)や公明党民社党などがくっついて新進党が出来たときに彼が党首になった」「自由党民主党が合同したときに彼が民主党幹事長になった」ような事を夢見ているのでしょう。
 単なる選挙協力では彼の希望は満たされない。それでは明らかに議席数や支持率で上回る立民や国民民主に「自由党」の彼が軽く扱われる危険性が高いからです。これが例えば「共産党」「社民党」の幹部なら「政界再編で出来る保守新党で俺を幹部にしろ」なんてことは言わない*9でしょうが、なまじっか彼は「自民党幹事長、民主党幹事長を務めた大物政治家」という思いがあるだけに「大物政治家の俺を何だと思ってるんだ。そして立民や国民民主は昔は俺と同じ民主党じゃないか、なんでこの俺を立民や国民民主は重用しない」つう不満がためらいなく口を出るのでしょう。
 しかし、彼が民主党を離党した経緯を考えれば「旧民主党系」である立憲民主党や国民民主党が彼に好意的でないのはある意味当然でしょう。
 過去の反発を「ぐっとこらえてまで」彼を大物政治家として好意的に扱う必要は旧民主党系にははっきり言ってない。
 「過去は自民党幹事長、民主党幹事長といった大物政治家」の彼も、今は落ちぶれてミニ政党自由党の党首に過ぎず政治力がないし、自由党の支持率も低いわけです。
 「自民党は大人*10」云々とはずいぶん意味深な言葉です。「元々俺は自民だし、自民に戻りたい」つうアピールですかね(■日経『小沢氏「もう一度政権交代」 山崎拓氏の会合で講演』https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38859270S8A211C1PP8000/を信じれば自民には戻らないようですが)。俺個人は小沢氏が嫌いだし評価もしてないので「自民に戻りたければ勝手に戻れ」としか思いませんが。


■日経『小沢氏「もう一度政権交代」 山崎拓氏の会合で講演』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38859270S8A211C1PP8000/
 正直「西松疑惑問題」で民主党政権の足を引っ張った人間が良くもこんなことが恥知らずにもいえたもんです。
 旧民主党系の政治家は特にそうでしょうが「ふざけるな」「手前が羽振りが悪いからって野党共闘を口実に成り上がろうとしてるだけだろうが」ですね。 
 大体、今や支持率では立民どころか、共産、社民すら下回り、議席数も5人程度の政党(立民や国民民主はもちろん共産よりも議席数が少ない)の党首が何でこう大物気取りなんでしょうか?


■【主張】高速炉の開発 国の本気度を前面に出せ
https://www.sankei.com/column/news/181212/clm1812120001-n1.html

その敗因は、工学技術よりも、むしろ運営主体の日本原子力研究開発機構などの組織運営のまずさにあった。

 やれやれですね。組織運営に問題がないとは言いません。しかしほとんどの国が高速増殖炉から撤退してる事実を考えれば、むしろ「敗因は工学技術」でしょう。
 高速炉の実用化を可能にする工学技術がないからこそ「敗北した」わけです。

*1:森内閣官房長官自民党国対委員長政調会長(小泉総裁時代)、幹事長(第一次安倍総裁時代)など歴任

*2:小泉内閣で法相

*3:福田内閣総務大臣政務官

*4:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*5:森内閣文科相、小泉、第一次安倍内閣外相、福田内閣官房長官衆院議長など歴任

*6:鳩山、菅内閣防衛大臣政務官、野田内閣防衛副大臣希望の党政調会長を経て「未来日本」代表。

*7:宇野内閣防衛庁長官、宮沢内閣建設相、自民党国対委員長(河野総裁時代)、政調会長(橋本総裁時代)、幹事長、副総裁(小泉総裁時代)など歴任

*8:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、民主党幹事長などを経て現在、自由党代表

*9:言っても可能性がないからです

*10:単に利権確保のために党内各派閥が妥協してるに過ぎませんが。それでも「池田や佐藤、田中や三木」等、過去の自民でのある程度まともな政治家ならまだしも今の安倍万歳など単に醜悪なだけでしょう。