「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(12/13分:荒木和博の巻)&北朝鮮・韓国ニュースほか(追記・訂正あり)

 荒木への批判以外にも北朝鮮、韓国関係中心で色々書いています。
■嵐
http://araki.way-nifty.com/araki/2019/01/news291431127-f.html

 7時のNHKニュースのトップは(ボーガス注:ジャニーズ事務所所属のアイドルグループ)「嵐」の活動休止*1の話でした。しかも来年の末、2年近く先の話です。「そりゃファンにとっては大変なことかも知れないけど、夜7時のニュースのトップにすることか?」と思いました。
 誰が決めたのか分かりませんが、もう少し社会的意味のある、大事なニュースはいくらでもあるのではないかと思います。

 この部分だけは全く同感ですね。「厚労省の統計不正」とかいくらでもあるでしょう。
 ただしそこから荒木は「なぜ拉致問題をもっと報道しない(もちろん荒木の望む方向性で)」というから呆れますが。


■話し合って理解して
http://araki.way-nifty.com/araki/2019/01/news291331126-e.html

・期末試験の問題で「君が日本の内閣総理大臣だったとする。日韓の間ではこのところ戦時労務者(いわゆる徴用工)問題や駆逐艦レーダー照射問題で摩擦が高まっている。どう対処するか」という論述問題を出したら「話し合いをしてお互いに理解を深めて…」という回答がありました。

 まあ人付き合いというのは基本的に「それ以外にない」わけです。つうか回答した学生も「それ以外にどんな回答があるんだよ。荒木ってバカじゃね?。まさか制裁して屈服させるとか書いてほしいのかよ?(どうもマジでそのようですが)」「つうか、これが大学の期末試験かよ、バカじゃね?。拓殖大って大丈夫?」「俺、自分の母校が拓殖大学だなんて恥ずかしくて言えないよ」と呆れたんじゃないか。
 まあ、もちろん「ヤクザと飲食店経営者(みかじめ料を払え)」なんて異常なケースはまた話は別ですが、通常は「話し合って理解して」しかない。それが嫌なら付き合いを切るしかないでしょう。
 で「個人対個人(地域住民や会社の同僚など)」「企業対企業」なら「付き合わないこと」もある程度可能でしょう(例:配偶者との離婚、会社を退職し、転職、自宅の引っ越しなど)。しかし「国対国」でそんなことは通常可能ではないわけです。
 「お前なんかと付き合わない=国交断絶」なんて通常出来ない。まあ、それがわからないらしい荒木の様なバカウヨはレーダー照射だ、徴用工だで韓国に悪口するわけですが馬鹿馬鹿しい限りです。

 北朝鮮と「話し合いをして、お互いに理解を深めて…」というのはクリーニング屋に行って鉄道模型を買うのと同じ位無理な話です。

 もちろん金丸*2訪朝(第18富士山丸船長の帰国)、小泉訪朝(蓮池氏らの帰国)を見れば分かる様にそんなことはありません。そして交渉以外に拉致などの懸案事項の解決法はないでしょう。
 なお、

クリーニング屋に行って鉄道模型を買う

とはずいぶんと奇妙なたとえですね。
 もっと素直に

・政治家に道徳を求めるのは、八百屋で魚をくれというのに等しい(秦野章*3の暴言)

のように「八百屋で魚」とでも言えばいいでしょうにねえ。
 ちなみに荒木ら救う会に拉致解決を期待するのこそ

クリーニング屋に行って鉄道模型を買うのと同じ位無理な話
・八百屋で魚をくれというのに等しい

でしょう。荒木らは「解決する能力」以前に「解決する意思」がないからです。単に荒木らは日朝国交正常化妨害のために拉致を持ち出してるに過ぎない。


桜井よしこ『法を無視する「力治」思想の国家に対し日本は力なき国である限り苦しい立場だ』
https://yoshiko-sakurai.jp/2019/01/26/7887
 よしこのいう「力なき国」とは何の意味かさっぱりわかりません。
 よしこがこの論文で『法を無視する「力治」思想の国家』呼ばわりしてるのが「シリア問題、クリミア問題」でウクライナや欧米などと対立しても一歩も引かず、また北方領土問題でも安倍に対して色よい返事をしないロシア・プーチン政権であることはわかります。
 なお、この論文で触れてないだけでよしこにとっては中国(ファーウェイ問題、ウイグル強制収容所疑惑など)や北朝鮮拉致問題、核ミサイル問題)、韓国(竹島問題)も『法を無視する「力治」思想の国家』扱いでしょう。「記者を暗殺したサウジ」「ロヒンギャを迫害するミャンマー」がよしこにとって『法を無視する「力治」思想の国家』かどうかは不明です。
 それはともかく、具体的によしこは対ロシア外交(北方領土返還など)で安倍に何をどうしてほしいのか、どうすれば日本が「力ある国になれる」のかまともに語りません。ただただロシアに悪口するだけです。
 まあ、まともに語れないのでしょうねえ。
 まさか、さすがのよしこも「九条改憲すれば島がかえってくる」とはいえないでしょう。そもそもプーチンが「タフな政治家」として立ち向かってるのは何も安倍だけではない。
 「クリミア問題でのウクライナや、ウクライナを支持し、ロシアを批判する欧米」「ロシアが支援するシリア・アサド政権に否定的な欧米やサウジ、トルコ」などとも渡り合ってるわけです。何も「プーチンに敗北してる」つうか、うまく言うことを聞かせられないのは安倍だけではありません。

 河野氏は祖父の一郎*4が日ソ交渉に携わり、当時の日本の国力の貧弱さ、ソ連に抑留されていた幾万の日本軍兵士の身柄返還のこともあり、ソ連側に事実上屈服した。

 まあ、よしこはなぜか挙げていませんが国連加盟の問題がありますね。当時の日本は国連に加盟しておらず、かつ安保理常任理事国ソ連(ロシア)と国交正常化できないではとても国連加盟なんか無理なわけです。しかし「屈服」て。よしこ的に一体何をしてほしかったんでしょうか。正直、当時において島の返還なんて誰が首相、外相でも無理でしょう。
 そんなもん、条件にしたらいつまでたっても国交正常化なんか無理です。

・1月14日、河野太郎*5外相とロシアのラブロフ*6外相が、安倍・プーチン会談の前座としてモスクワで会った。ラブロフ氏の表情は硬く、視線は険しく、まるで領土返還への日本の期待を憎んでいるかのようだった。
・こんな厳しい雰囲気が全てなら、安倍首相とロシアのプーチン大統領が24回も会うことはなかったのではないか。

 よしこですらここまで安倍に批判的なことを言ってしまうわけです。


櫻井よしこ『現在革命続行中、文在寅政権の異常さ』
https://yoshiko-sakurai.jp/2019/01/24/7867
 もちろん異常なのは隣国の大統領に悪口するよしこの方です。
 「よしこが未だに中教審委員だったら」と思うと背筋が寒くなります。まあ、だからこそ「再任されなかった(途中でお役御免になった)」のでしょうが。安倍ですら「よしこなんかやめさせるべきだ」つう周囲の忠告(?)を無視できなかったのでしょう。
 何せよしこでは「中教審委員だから自重する」なんて常識は期待できません。

 韓国で朝鮮人戦時労働者問題の訴訟を支えるのは「法務法人ヘマル」の弁護士達だ。「太平洋戦争犠牲者補償推進協議会」や「民族問題研究所」が支援組織として名を連ねている。
 「ヘマル」の中心人物、張完翼(チャンワンイク)弁護士は、2000年に元朝日新聞*7松井やより*8(故人)らと共に、昭和天皇を裁き有罪にした女性国際戦犯法廷を開催し、検事役を務めた。

 よしこ的には「これで批判したつもり」なのでしょうが俺から言わせれば「そりゃ慰安婦問題で日本政府に批判的な人間は徴用工訴訟弁護団メンバーでもおかしくないでしょうね?。何が問題なの?」です。

 朴氏弾劾事件を同紙は、「韓国憲政史上、最も恥辱的な出来事」と痛烈に非難している。

 「仮にも大統領があんな不祥事で失脚するとは屈辱だ。韓国版ウォーターゲートだ」というかと思いきや「朴クネ氏は無実だ、失脚(大統領解任)や有罪判決は文在寅氏ら反朴派の謀略だ」と言い出すよしこです。呆れて開いた口が塞がりません。今や自由韓国党(大統領時代の朴の所属政党)ですら朴クネとは決別しているのに。まさか本気で「えん罪」だの「再審無罪」だの言う気でしょうか?


シビリアンコントロールの落とし穴
http://araki.way-nifty.com/araki/2019/01/news291131124-9.html

 今の文在寅政権の状況から考えたとき、韓国軍に自衛隊機や護衛艦を挑発させ、ロックオンまでさせて、場合によっては対空ミサイルを発射するということも考えられないことではありません。
 韓国側に戦死者が出れば「殉国烈士」として韓国政府は大々的に宣伝し、北朝鮮とともに日本と戦う姿勢を見せるかも知れません。また、韓国が勝てば「ついに日帝を打倒した」とでも宣伝をするでしょう。

 呆れて二の句が継げませんね。本気で言ってるならバカだし、デマを垂れ流してるなら別の意味でバカです。文政権にそんなことをする動機があるわけもない。

 韓国はシビリアンコントロールが徹底した国です。

 まともな国なら今時どこだって「シビリアンコントロール」ですが。荒木は全く何を馬鹿なことを言ってるのか(呆)。

【追記】
朝鮮日報『威嚇飛行:「次からは自衛権措置」…韓国軍の超強硬対応案が発表直前に削除』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/01/24/2019012480006.html
 威嚇飛行と見なされても仕方がない飛行があったのかなど、詳細が分かりませんので特にコメントはしません。現時点ではなんとも評価しがたいと思います。現時点でせいぜい言えることは「日韓両国の話し合いで穏便に解決してほしい」程度のことでしょう。
 まあ日本マスゴミだと「安倍にこびてるのか、はたまた民族差別の表れか」勝手に韓国を敵視したがるわけですが。一方で安倍にこびてるのか、白人コンプレクスか、北方領土問題でろくにロシア批判しないのだから本当に恐れ入ります。

・韓国国防部は当初、公式発表文草案に「再びこのような行為が繰り返される場合、我々は自衛権的措置を含め強力に対応していく」という文言を入れていた。
・ところが、最終的な発表文では「自衛権的措置」という文言を外し、「対応行動守則」という文言に強硬度を下げた。
・軍消息筋は「国防部が用意した初期対応計画が大統領府の調整を経て調節されたものと聞いている」と語った。

 「強硬措置対応は文在寅大統領の差し金」と勝手に決めつける荒木ですが、朝鮮日報を信じるならばむしろ話は逆だったわけです。
 もちろん実際はどうだったのかは現時点ではなんとも言えないでしょう。いずれにせよ荒木にしても「文氏に悪口する」という結論ありきであり、朝鮮日報の様な「むしろ文氏が軍タカ派を押さえ込んだ」「シビリアンコントロールがいい方向で機能した」という主張を否定する根拠など何もないでしょう。


■人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んでしまえ。
http://www.japandebate.com/

 これは昔からの日本の言い伝えである。真子さんと小室圭さんの二人の間のことだ。
 他人がガタガタいうことではない。

 荒木がリンクを張ってるキチガイ右翼の非常識駄文です。
 イヤー、ウヨなので「借金トラブルを抱える様な怪しい人間と、女性皇族との結婚は認められない」というかと思ってたら意外です。週刊文春、新潮と言ったウヨマスコミは軒並み小室君に否定的ですしね。
 そもそも父親である秋篠宮が借金騒動を理由に「少なくとも現時点では」結婚に反対であるらしいことは彼のマスコミに対する言動でモロバレですし、だからこそ婚約延期なのでしょうに。
 まあ基本的に「恋愛関係は当人の自由」だと俺は思いますが「天皇家」ではそうもいかないでしょう。


三浦雄一郎さん*9 、たとえ戦死しても頂上に立つまで挑戦するべきだった。
http://www.japandebate.com/

 三浦雄一郎氏は、付き添ったバカな女医者のアドバイスに従って登頂を断念したそうだ。
 ずっと三浦雄一郎の大ファンである。今回の登山も応援していた。ゆえにこそ、断念が残念なのである。三浦さんらしくない。
 周囲の人間は、三浦さんの晩節を汚すことのないように注意しろと言いたい。

 荒木がリンクを張ってるキチガイ右翼の非常識駄文です。
 『死んでも頂上に立て』て何様のつもりなんでしょうか。そんなことをすることにはもちろん何の意味もない。
 三浦氏は「他人を感動させるために登頂する」わけではないし、仮に「感動させることが目的」でも「死んでも登頂したから感動した。その死には意味があった」なんてのはただのキチガイです*10
 万全の状態で登頂すればいいだけの話です。三浦氏もこういうバカには正直「迷惑だ、黙ってろ、バカ」「俺は自分の意思で登頂を断念したんだ。勝手に俺を『周囲に言われるがままのロボット』扱いしてるんじゃねえよ。何がファンだ(呆)」でしょうね。
 こういうバカが「組み体操でけが人が出ても感動」「神風特攻隊に感動」したりするんでしょうね。「手前がくだらない感動とやらで怪我したり、死ぬのは手前の勝手だが、他人にそういうことを押しつけるんじゃねえよ、クズ」つう話です(まあこういうバカに限って他人にリスクを負わせるくせに、自分は危ないことはしないもんですが)。しかし荒木とどういう関係性か知りませんが、荒木もよくもまあこんなクズ右翼のサイトを自ブログにリンク貼れるもんです。まあ荒木もここまで酷くないとはいえ立派なクズ右翼ですが。


■韓国の「反日」の変化
http://araki.way-nifty.com/araki/2019/01/news290931120-1.html

 この問題*11は平成4年(1992)7月、保守系盧泰愚政権当時に韓国人戦時労務者が原告となり未払い賃金と慰謝料などを日本の裁判所に求めたことに端を発します。その後日韓の裁判所に行われた提訴はことごとく棄却され、平成17年(2005)には韓国政府が「請求権協定には徴用工問題も含まれ、賠償も含めた責任は韓国政府が持つべき」との見解を発表しています。当時は盧武鉉政権であり、文在寅*12現大統領は大統領首席秘書官でした。

 日本では「平成4年(1992)7月」は宮沢*13内閣、「平成17年(2005)」は小泉*14内閣ですね。
 で「宮沢内閣の時代など、昔から徴用工問題に対する日本批判は韓国であった。韓国は昔から反日だった。だから徴用工問題で安倍総理悪くない。安倍総理がこの問題で非難されるいわれはない」と強弁する「予想通りの荒木」です。
 「佐藤*15内閣での沖縄返還からずっと、つまり昔から沖縄では米軍基地問題自民党を批判する声があった。沖縄は昔から反米で反自民なんだ。だから安倍総理は沖縄基地問題で悪くない。安倍総理がこの問題で非難されるいわれはない」レベルの暴論です。
 確かに歴代自民党政権は「沖縄基地問題」「韓国相手の戦争被害補償問題」で問題点はあったでしょう。そういう意味では安倍一人が悪いわけではない。
 しかしそれを割り引いても「安倍は歴代政権と比べてもとてつもなく酷い」わけです。安倍以前にここまで自民党が韓国側や沖縄側に非難されることはなかった。
 安倍擁護などこうした問題で出来る話ではない。
 いずれにせよ、徴用工問題なんて拉致とは全く関係ありません。特定失踪者問題調査会メルマガで流すべき話じゃない。ただし、あえて言えば「拉致の解決で韓国の協力を得るために、なんとか平和的に解決してほしい(拉致と徴用工問題に本来直接の関係はないが)」が荒木の立場なら、まともな考えでしょう。ところが嫌韓国極右、戦前美化の歴史修正主義者として「徴用工問題では韓国が悪い」と悪口雑言ですからいつもながら荒木の馬鹿さには呆れます。


櫻井よしこ米大統領選挙に向け最初に名乗り出た女性 ウォーレン氏の出馬表明が映す米国の分裂』
https://yoshiko-sakurai.jp/2019/01/19/7873

民主党が下院435議席中、235議席を占めて多数を取った。女性議員は102人で内、89人が民主党である。
・選良たちの宗教も多様化し、宣誓で用いるためにキリスト教ヒンズー教、仏教などの教典が用意された。
・アフリカ系議員は上下両院で55人、LGBTの人たちも上下両院で10人。米国社会はさらなる多様性の新しい時代に入ったという印象だ。

 「女性やアフリカ系、LGBTの議員増加」「議員の信仰する宗教の多様化」は大変良いことかと思います。民主党の勝利も俺のようなトランプ批判派にとって大変嬉しいことです。

 そうした中、上院議員エリザベス・ウォーレン氏(69)が2020年の大統領選挙への出馬につながる準備委員会を設立した。大統領選挙に向けて名乗り出た最初の人材も女性だった。まさに米国は女性の時代である。
 彼女は反ウォール街のリベラル派だ。

 彼女の動きに今後注目したいと思います。


■大森勝久ブログ『日本の国家安全保障は中国・ロシアの尖兵の安倍*16首相によって危機に瀕している』
https://ameblo.jp/omorikatsuhisa/entry-12433933103.html

●日本侵略を国家目標にしている独裁侵略国家の中国とロシアを、パートナーと位置づけた安倍首相の「国家安全保障戦略(2013年12月)」
 同戦略はどのように述べているか。
「我が国と中国との安定的な関係は、アジア太平洋地域の平和と安定に不可欠の要素である。大局的かつ中長期的見地から、政治・経済・金融・安全保障・文化・人的交流等あらゆる分野において日中の『戦略的互恵関係』を構築し、それを強化できるように取り組んでいく」。
 同戦略はロシアについては次のように述べた。
「東アジア地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中、安全保障及びエネルギー分野を始めあらゆる分野でロシアとの協力を進め、日露関係を全体として高めていくことは、我が国の安全保障を確保する上で極めて重要である。」
 もし当時の民主党の鳩山*17政権なり菅*18政権がこの「国家安全保障戦略」を策定したとしたら、保守派「識者」は多くが(ボーガス注:その中露認識について)批判したであろう。ところが安倍政権が実行したために沈黙してしまう。迎合して歓迎して支持してしまう。
 保守派は安倍首相を「日本を救う保守の偉大な政治家だ」と考えている。自立した政治主体に自らを形成できていないがゆえに、洗脳されてしまっているのである。最高権力者への迎合である。

 まあ確かに「安倍以外の総理、特に民主党政権の総理なら」批判してるでしょうね。ウヨ連中のでたらめさには呆れます。
 とはいえ「安倍の具体的な対中露外交をどう評価するか」はともかく、この戦略の内容は一般論としては全く正論です。隣国である中露と敵対関係になるわけにもいきません。特に「重要な貿易相手国」である中国はそうです。もちろん中露は「日本侵略」など考えてはいないでしょう。

・前回論文で書いたように、安倍首相は10月26日北京を訪問して独裁侵略者の習近平*19と日中首脳会談を行い、「競争から協調へ、日中関係を新しい時代へと押し上げていきたい」と表明した。日中は安全保障分野*20や経済分野で日中関係を「競争から協調」へと新たな段階に発展させることで一致したのである。
安倍氏は日本と日本国民を中国に売ろうとしている中国の手先である。
・なぜ日本の識者や保守派は反日で中国の手先の安倍氏を非難できないのか!
・第一次安倍内閣で彼の最初の外国訪問国は中国*21であり、そこで「日中の戦略的互恵関係の構築・強化」を表明して、中国共産党指導部を大喜びさせた人物である。尖閣諸島自衛隊を常駐させて、日本の施政権と領有権を世界中に明確に示すことも拒絶してきている人物である。つまり彼は尖閣諸島を中国に貢ごうとしている。
・米国防総省の高官から見れば、安倍首相が「私とプーチン*22は深い友情と信頼関係がある」と何度も表明しても、日本の保守派から抗議の声すらあがらないことが不思議でならないだろう。国防総省高官にとってはプーチンが独裁侵略者であることは明白な事実である。ウクライナからクリミア半島を強奪した。
安倍氏は来年*231月21日、モスクワで日露首脳会談を行う。「北方領土返還交渉」は戦後ずっと外務省が担ってきた。「4島一括返還」だ。だが独裁侵略国家ロシアの尖兵の安倍首相は、外務省をはずして自分でやることにして、プーチンが提案する「日ソ共同宣言に基づいて交渉する」ことを受け入れた(12月1日の日露首脳会談)。つまり外務省が何十年もやってきたことをあっさり否定して、まず択捉島国後島をロシアに貢いだのだ。もちろん彼はこんなことは明言しない。言葉では「4島の帰属問題を解決して平和条約を締結する」と言う。彼は国民を騙すことには長けている。

 もちろん俺は「安倍を中国やロシアの犬呼ばわりする大森氏」には賛同しません。
 ただし「安倍以外の総理なら批判してるんじゃないのか!。産経新聞や国基研などはいい加減ででたらめだ」「安倍の対ロシア外交で島なんか戻ってくるのか」つう日本ウヨ批判、安倍批判には全く同感です。

 安倍首相を批判してきた例外的な識者の一人の荒木和博氏(特定失踪者問題調査会代表)

 まあ彼の論文をホームページに掲載してるのは荒木のようですからね。荒木をべた褒めするように自然となるでしょう。

 本来の憲法9条(芦田修正)の支配を守る真正な保守の内閣を作れば、国民を説得して、一日で軍隊を持つことができ、日本の安全と存立を守り抜いていく軍事政策と軍事戦略を確立して、そのための装備を整えていくことができるのである。

 「芦田均*24憲法九条理解を採用すればいい、そうすればすぐに軍隊が持てる*25」「そうしない安倍自民は腰抜けだ。共産党社民党など護憲派の批判におびえてなすべき事をしていない」という大森主張が仮に事実でも安倍には「それはできないし、しない」でしょう。
 その意味では安倍は「改憲のために何でもかんでもやってるわけではない」。過大評価は禁物ですが、大森氏のような主張を安倍が実行できない程度には、護憲運動には力があるわけです。

 拉致被害者や特定失踪者の家族の方々も、安倍首相を公然と批判して、辞任を要求すべきである。安倍氏拉致被害者を取り戻すことなど考えていない。その「ポーズ」をとっているだけである。そうすることで安倍氏はあなた方を自らの権力維持に利用している。

 蓮池透*26や和田春樹氏*27も同様の主張をしていますが、この部分については全く異論ないですね。ただし、家族会はそういうことには絶対に動かないのでしょうが。
 それにしても「安倍辞任を求める輩は北朝鮮シンパの左翼」と思い込んでるらしい家族会にとっては「日本核武装や九条改憲を主張する右翼」「明らかに中国や北朝鮮を敵視している右翼」「右翼活動家・荒木和博の知人」大森氏がここまで安倍を罵倒することは「理解できないし、理解したくもない」でしょうね。


■小久保さんと城鳥さん
http://araki.way-nifty.com/araki/2019/01/news290831118-9.html
 最初は「小久保さんと城島さん」と誤読していましたが「城鳥さん」ですね。プロ野球ソフトバンクOB(小久保裕紀城島健司)の事が無意識のうちに頭にあったんでしょうか。今回はたいした問題じゃありませんが、思い込みは「怖い(?)」もんです。
 まあ、それはともかく、もちろん小久保氏にせよ城鳥氏にせよ、北朝鮮拉致扱いするまともな根拠は何一つありません。
 犯罪に巻き込まれたのだとしても、それを北朝鮮拉致扱いする根拠はない。いやそれ以前に「事故死や病死」でもなく「自発的失踪」でもなく「犯罪に巻き込まれた」と見なすまともな根拠がそもそもありません。

*1:要するに事実上の解散でしょう。もちろん「元少年隊の東山紀之」「元シブがき隊の本木雅弘」などのように、ソロとしての活動(歌手、俳優など)はしていくわけです。

*2:田中内閣防衛庁長官、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*3:元警視総監。自民党参院議員。中曽根内閣で法相。

*4:鳩山内閣農林相、岸内閣経済企画庁長官、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣農林相、建設相など歴任

*5:第三次安倍内閣国家公安委員長を経て現在、第四次安倍内閣外相

*6:外務次官、国連大使を経て外相

*7:この法廷がらみで肩書きを書くなら元朝日記者と言うよりは「戦争と女性への暴力日本ネットワーク」(略称バウネット・ジャパン)代表でしょう。この法廷には彼女は「バウネットジャパン代表」として関わっていたのだし、すでに朝日は定年退職していたからです。

*8:著書『魂にふれるアジア』(1985年、朝日新聞社)、『女たちのアジア』(1987年、岩波新書)、『市民と援助』(1990年、岩波新書)、『女たちがつくるアジア』(1996年、岩波新書)、『北京で燃えた女たち:世界女性会議’95』(1996年、岩波ブックレット)、『愛と怒り闘う勇気』(2003年、岩波書店)など

*9:著書『エベレスト大滑降』(1982年、講談社文庫)、『スキー超特急』(1983年、中公文庫)、『エベレストを滑った男』(1988年、ちくまプリマーブックス)、『私はなぜ80歳でエベレストを目指すのか』(2013年、小学館101新書)、『攻める健康法』(2015年、双葉新書)など

*10:そもそもきついことを言えば「高齢でこうした登山が出来る三浦氏はすごい」ですが「高齢であるというハンデ」を除けば三浦氏の登山にはそれほどすごい点はないと思いますが。

*11:徴用工問題のこと。

*12:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*13:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*14:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*15:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相

*16:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*17:細川内閣官房副長官新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長などを経て首相

*18:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相を経て首相

*19:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*20:「安全保障分野」が「軍事衝突が起きないようにする安保分野での対話」ならまだしも、大森氏が妄想するような「日米安保の廃棄と日中安保の締結」など無論安倍は考えていません。

*21:正確には中国だけではなく韓国もそうですが。

*22:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*23:発表は2019年に入ってからですが、大森氏がこの記事を書いたのは2018年内です。

*24:幣原内閣厚生相、片山内閣副総理・外相、首相など歴任

*25:正直俺も法学部卒のくせに情けないことに芦田の主張が今ひとつ理解できず、そのため、大森氏の主張についても「ほとんど理解できていません」。

*26:著書『私が愛した東京電力福島第一原発の保守管理者として』(2011年、かもがわ出版)、『13歳からの拉致問題』(2013年、かもがわ出版)、『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)、『告発:日本で原発を再稼働してはいけない三つの理由』(2018年、ビジネス社)など

*27:東京大学名誉教授。著書『歴史としての社会主義』(1992年、岩波新書)、『金日成満州抗日戦争』(1992年、平凡社)、『歴史としての野坂参三』(1996年、平凡社)、『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)、『同時代批評(2002年9月〜2005年1月):日朝関係と拉致問題』(2005年、彩流社)、『テロルと改革:アレクサンドル二世暗殺前後』(2005年、山川出版社)、『ある戦後精神の形成:1938〜1965』(2006年、岩波書店)、『これだけは知っておきたい日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)、『領土問題をどう解決するか』(2012年、平凡社新書)、『「平和国家」の誕生:戦後日本の原点と変容』(2015年、岩波書店)、『慰安婦問題の解決のために』(2015年、平凡社新書)、『アジア女性基金慰安婦問題:回想と検証』(2016年、明石書店)、『米朝戦争をふせぐ:平和国家日本の責任』(2017年、 青灯社)、『レーニン:二十世紀共産主義運動の父』(2017年、山川出版社世界史リブレット人)、『ロシア革命』、『スターリン批判・1953〜56年:一人の独裁者の死が、いかに20世紀世界を揺り動かしたか』(以上、2018年、作品社)、『安倍首相は拉致問題を解決できない』(2018年、青灯社)など