今日の中国ニュース(2019年2月22,23日分)

サウジアラムコ、中国で石化コンビナート、1兆円 :日本経済新聞
 例の記者暗殺事件で「国交断絶」「経済制裁発動(例:北朝鮮への米国の態度)」までには至らないものの、米国との関係がギクシャクし、米国からの経済支援が以前ほどには得られなくなったサウジが中国に泣きつき、「サウジとの関係が弱い」中国がこれ幸いと支援に乗り出したという構図のようです。


「 チベット人に切実な法王後継者問題 中国共産党から仏教を守り通せるか 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト

 中国共産党は、高齢のダライ・ラマ14世の後継者は自分たちが選ぶと宣言済みだ。
 中国には「前科」がある。1995年、ダライ・ラマ14世は、死亡したパンチェン・ラマの生まれ変わりとして六歳のゲンドゥン・チューキ・ニマ氏を選んだが、中国共産党はニマ氏を家族ごと誘拐し、別の少年、ギャンツェン・ノルブ氏をパンチェン・ラマ11世に指名した。ニマ氏は未だに行方不明、中国共産党はノルブ氏を育て、彼こそが真実のパンチェン・ラマ11世だと主張する。
 このような事例があるために、チベット人はいま、次のダライ・ラマをどのように選ぶべきか悩んでいるのである。
 現在3つの案が有力だ。
 (1)チベット仏教の伝統を踏まえダライ・ラマ14世の死後、生まれ変わりの幼い男児を探す、(2)長老達が選ぶ、(3)法王自身が亡くなる前に自らの生まれ変わりを指名する。
 センゲ氏は(3)に期待する。
「法王が、自分の生まれ変わりとして(ボーガス注:3~6歳程度の幼児ではなく)10代の少年を選べば、長い時間をかけずに次の法王になれます。」

 「おいおい」ですね。
(1)なんてことはあり得ませんが「ダライが死んだあとに幼児に生まれ変わる」つうのは一応理屈は立ちます。
(2)は「ローマ法王方式」ですね。
(3)はもはや無茶苦茶でしょう。「ダライが死ぬ前の生まれ変わり」を「ダライが後継者に指名」てそんな話がどうして成り立つのか。「死ぬ前の生まれ変わり」て何なのか。
 結局「子どもをダライの思い通りに洗脳したい」つうことなんでしょうね。


中国との政治協議「避けるのは困難に」 台湾野党の韓国瑜氏、海外メディアと会見 :日本経済新聞

・国民党の韓国瑜・高雄市長が22日に海外メディアと会見し、中台当局間の敵対関係を終結させる「平和協定」の締結に向けた中国側との政治協議について、「避けるのが難しくなっている」と述べた。
 韓氏はユニークな風貌や発言で無党派層の支持を取り込み、昨年11月の統一地方選で国民党が大勝する立役者となった。
・「(蔡政権は)地域情勢を不安定にしている」などと批判した。

 もちろん「経済的観点」からの主張です。
 「別に中国をべた褒めする気もないけど、蔡英文みたいにやたら中国に敵対的な態度をとって経済的にダメージ受けるのっておかしいんじゃないの?。そう言う意味では馬政権の対中国外交の方が良かったと思う」という意見が「国民党の韓国瑜・高雄市長」から出るのは自然な話です。「ワシもそう思う」つう共感の声は結構あるんじゃないか。
 そう言う意味で

 中国が台湾の統一を推進する姿勢を強める*1なか、対中融和路線の国民党は一段と中国側に歩み寄る必要に迫られているようだ。

とやたら韓氏に否定的な日経のこの記事はおかしいですね。つうか「もう事実上、中台間の戦争は終戦してるし、経済交流の観点からも正式に終戦した方がよくね?。どういう終戦協定を結ぶかはともかく、終戦協定それ自体には別に何の問題もないだろ。終戦したからって中台が統一するわけじゃないし」つう趣旨の韓発言の何が問題なのか。
 「歩み寄る」つうほどの話ではない。

*1:蔡英文が「独立を目指してると疑われる姿勢を強める」中、中国が蔡を牽制するためのカウンターパンチを放ったに過ぎません。日経がいうほどの話ではない。