今日の中国ニュース(2023年10月7日分)

<独自>南鳥島レアアース来年度試掘 脱中国依存へ - 産経ニュース

 レアアースはハイテク製品に欠かせないが、中国からの輸入に大半を依存する。試掘が成功すれば、レアアースの国内調達に一歩踏み出すことになる。

 試掘が成功していない(というか来年度試掘なのでまだ試掘してない)段階でここまで特筆大書する産経には心底呆れます。


「血流さぬ戦争すでに開始」 京都「正論」懇話会で元空将の織田邦男氏が講演 - 産経ニュース

 中国による台湾侵攻が2027年の中国共産党大会までに実行される恐れがあると指摘。

 「台湾が独立宣言しない限り」その可能性はないでしょう。中国は「現状に留まる限り侵攻しない」としている。この公約を無視すれば欧米諸国による経済制裁は必至です。そんなリスキーなことをするほど中国もバカではないでしょう。


米民主上院トップが中国に「失望」表明 イスラエル・ハマス大規模戦闘巡り - 産経ニュース
 むしろハマス批判しかしない「親イスラエル」米国に失望しました。この件では中国 王毅外相「イスラエルの行為 自衛の範囲を超えている」 | NHK | 中国とする中国の方が正しいでしょう。そして中国からすればこの件で米国の意向に沿った「イスラエル擁護、ハマス非難」はしないでしょう。そんなことは米国も分かった上での発言でしょうが。


習氏が米超党派議員団と会談 11月の首脳会談視野に - 産経ニュース

 習近平国家主席は9日、訪中した超党派の米議員団と北京で会談した。11月の国際会議に合わせた習氏とバイデン米大統領との首脳会談を視野に、米中両国のやり取りが活発になっている。
 習氏と会談したのは米上院の民主党トップ、シューマー院内総務率いる超党派の議員団。シューマー氏らは9日、習氏との会談の前に中国外交担当トップの王毅共産党政治局員兼外相とも会談した。
 シューマー氏は「米中という二大国は、貿易、科学技術、外交などの領域で確かに競争関係にあるが、米国は衝突や中国のデカップリング(切り離し)は求めていない」と述べた。

 赤字部分が重要です。結局米国も「中国と全面対決」できないわけです。


チベット亡命政府ペンパ・ツェリン首相インタビュー詳報「チベット、ウイグル、香港、加害者はすべて同じだ」 - 産経ニュース

 亡命政府はインド政府が中国に対してとっている姿勢に満足している。今、インドは立ち上がっている

 仮に不満があっても亡命受け入れ先(インド)に悪口もできないでしょう。
 実際はインドが「BRICS」「上海協力機構」(いずれも中国が有力メンバー)、「AIIB」(本部が中国に置かれ、総裁は中国人、出資も一番多いのは中国)に加盟してること(なお、日米はAIIBに未だ非加盟)を考えれば「インド=厳しい中国批判派」と描き出すのはデマも甚だしいでしょう。
 多分その辺りのことをチベット側に突っ込んだらしどろもどろになるか、逆ギレするか、黙りか、まともな対応はしないでしょう。

 後継については、すべては法王が決めることだ。法王が次のダライ・ラマをどのように選びたいのかはわからない。ただ、多くの可能性があることを今はっきりさせれば、中国はそれに対抗する準備を整えるだろう。法王が90歳になったら、(亡命政府があるインド北部)ダラムサラで会議が開かれ、何らかの決定が示される予定だ。しかし、それは2年先のことだ。2年後でも、法王は『今は後継者を発表するのに時期尚早だ』などと話すかもしれない。私たちは法王に何かを強制することはできない。生まれ変わりについて考えるのは法王自身で、すべて法王自身が決めることだ

 中国云々は明らかに事実ではなく、「今まで通り転生霊童」「カトリックのように選挙」等の意見対立があってまとまらないだけでしょう。
 なお、勿論2年後でも、法王は『今は後継者を発表するのに時期尚早だ』などと話すかもしれない。ですから、「90歳になっても」意見保留のママかもしれないし、逆に「90歳になる前に死去する」可能性もある。
 いずれにせよ「ダライが何時なくなる」にしても「方針が固まらないままダライが逝去→結局前例踏襲(転生制度のママ)」が一番ありそうな気がします。正直「末期ガン」等で「死期がある程度確実に分かっても」、だからといって「死期までに方針を決めよう」とはならないのではないか。