今日の韓国・北朝鮮&ロシアニュース(2019年2/24分)

プーチン氏「キューバ危機のように対応用意」 : 国際 : 読売新聞オンライン
ロシア:「キューバ危機」同様対応ある INF巡り、プーチン氏が米けん制 - 毎日新聞
 さすがに本気ではないでしょうが、アメリカ相手にここまでブラフかますプーチンを相手にするには安倍や河野では明らかに力不足でしょう。


シベリア抑留、女性名簿 邦人121人、ロシアで発見:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)
女性シベリア抑留者の名簿発見 (写真=共同) :日本経済新聞
シベリア抑留:女性の名簿 124人分、露で発見 陸軍看護師らか 初の公的資料 - 毎日新聞
「ソ連軍の要求するものは抵抗せずに」…シベリア女性抑留者、過酷な対応迫られ - 毎日新聞
大阪)戦時下、生きた女性 9日に中之島で国際シンポ:朝日新聞デジタル

シベリア抑留、女性名簿 邦人121人、ロシアで発見:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)
旧ソ連によるシベリア抑留で、詳しい実態がつかめていない女性の抑留者について、日本人百二十一人とドイツ人三人の名前などを記した名簿が、モスクワのロシア国立軍事公文書館に残されていることが分かった。シベリア抑留問題に詳しい大阪大の生田美智子(いくた・みちこ)*1 名誉教授が発見した。女性抑留者を巡っては、帰国後の証言や手記などが残されているが、女性の名前が列挙された公的資料の存在が確認されたのは初めてとみられる。女性抑留者は大まかな総数すら判明しておらず、全体像を解明する端緒となる可能性がある。
・抑留の根拠となった旧ソ連指導者スターリンの極秘指令は、対象を「日本人」とし、男女の区別はなかったとされる。
・日本側の女性の証言や手記などの文献では「総勢二千人前後」や「二百数十人」という指摘があるほか、ロシア側でも「四百五十人の日本女性を抑留」とする資料があるなど、戦後七十四年を経てもなお、全体像は把握できていない。

大阪)戦時下、生きた女性 9日に中之島で国際シンポ:朝日新聞デジタル
・戦時下の女性の生き方を読み解く国際シンポジウム「非日常における女たち:戦争、動員、抑留、戦後」が、(ボーガス注:2018年2月)9日午前10時半から、大阪市北区中之島4丁目の大阪大学中之島センター406号室で開かれる。
・旧満州国の実態を女性の視線で描いた「女たちの満洲 多民族空間を生きて」(共著)に執筆した、大阪大名誉教授の生田美智子さんと、教授の藤原克美(ふじわら・かつみ)さん*2の主催。生田さんは「シベリアに抑留された日本人看護婦の移送記録など、近年明らかになった事柄も多い。多角的な切り口から、戦争と女性について語り合いたい」と話す。

 中日と日経の記事は「共同通信配信記事」なので内容はほとんど同じです。他の記事は若干内容が違いますが、ネタ元はすべて生田名誉教授のようです。
 ドラマや映画になった小説「不毛地帯(近畿商事重役である主人公・壹岐正*3がシベリア抑留経験者)」*4などで「男性(日本軍兵士)が抑留」のイメージが強いですが女性抑留者もいたんですね。
 ググったら生田教授の記事以外にも

女たちのシベリア抑留―衝撃でした : 広島からニイハオ
 NHKBS1で放映された番組「女たちのシベリア抑留」は衝撃的でした。この番組を見るまでシベリア抑留者の中に女性が含まれていたことを知りませんでした。60万人とも言われるシベリア抑留者のうち、女性は数百人(現在わかっている数で)。その内看護婦として連行され、帰国された方たちの証言を中心に番組は構成されています。
 もっとも過酷だといわれた「マガダン収容所」で生き残り、最後の帰国船で帰るはずだった村上秋子さんのことは深く深く胸を打ちます。「日本には帰りたくない。日本では女は人間として扱われない。」と帰国を拒否して旧ソ連で終生暮らしたアーニャおばさんだったという。

https://twitter.com/arakiyasushi/status/499189874759462913
あらきやすし@arakiyasushi: 2014年8月12日
 アーニャおばさん・村上秋子さんはロシアに留まる事を選んだ。
「知ってる?。日本には良い習慣もあるけど、悪い習慣もある。(ボーガス注:たとえロシアの監獄でも、不当な入獄でも、私のように?)日本では監獄に入った者は犬扱いされる」

が見つかりました。
 それはともかく、「ソ連崩壊(1991年)から25年以上たって」すら「シベリア抑留はこれ」です。当然ながら、「政権がまだ健在」の北朝鮮相手に「拉致の全貌を明かせ」とか家族会が抜かすのは気持ちは分からないでもないですが現実的じゃないわけです。まあ「反北朝鮮の反共右翼団体救う会の場合は明らかに日朝国交正常化の妨害ですが。
 実際、日ソ国交正常化では「シベリア抑留の全貌が分からないと国交正常化できない」なんてことはしなかった。
 しかしこういうのは生田氏などの個人作業よりむしろ日本政府にいろいろやってほしいんですが。正直「プーチンとの個人的関係を自慢(ただしどう見ても誇大宣伝)する安倍」なんぞはなんでこういうことをしようとしないのか。
 と思ったら、すでにノンフィクション時評:首脳会談、抑留問題も議論を - 毎日新聞つう指摘があることが分かりました。多分、安倍はプーチン相手にそんなことは何一つしてないでしょうが。

*1:著書『外交儀礼から見た幕末日露文化交流史』(2008年、MINERVA日本史ライブラリー)、『高田屋嘉兵衛』 (2012年、ミネルヴァ日本評伝選)、『満洲の中のロシア』(編著、2012年、成文社)、『女たちの満洲』(編著、2015年、大阪大学出版会)など

*2:名前だけだと性別が分かりませんが、ググったところ女性のようです。

*3:伊藤忠商事社長、会長を務めた瀬島龍三がモデルとされる。

*4:1976年には「防衛庁での戦闘機商戦」を描いた前半部分までが映画化(山本薩夫監督、仲代達矢主演)され、連載(1973~1978年、サンデー毎日)が終了した後の、1979年にはTBS系列で完全版として連続ドラマ化(平幹二朗主演)、2009年にはフジテレビ系列で開局50周年記念ドラマとして連続ドラマ化(唐沢寿明主演)された。