今日の中国ニュース(2019年3月19日分)

河野外相「必要あれば問題提起」 中国の「テロリスト」拘束に - 産経ニュース
 記事を信じれば、つまりは河野曰く
「現段階では問題提起する必要があるか即答できないんですよねえ。」
「問題提起しないとは言ってませんよ?」
「いつ提起するかどうかの判断がつくのかって?。だからそれは即答できませんよ。これから中国の言い分について、各方面から情報収集して検討しますから」て話です。
 M谷N子*1先生あたりは河野発言に憤激してるのではないか?


習主席、6月「国賓」見送り 政府、米中対立に配慮 (写真=共同) :日本経済新聞
 こうなると「国賓扱いでないのなら、6月の日本訪問は李*2首相にする」つうことになるかもしれません。


習氏、法王と会談か バチカンとの国交正常化に意欲
 うかつにも気づきませんでしたがなるほど確かに「イタリア訪問」で、バチカン訪問があるかもしれません。


習近平国家主席がイタリア、モナコ、フランスを国賓訪問--人民網日本語版--人民日報
習主席がイタリア・モナコ・フランス歴訪へ 欧州重視の姿勢鮮明に - 毎日新聞
習氏、欧州3カ国歴訪へ 一帯一路で関係強化模索 :日本経済新聞

習近平国家主席がイタリア、モナコ、フランスを国賓訪問--人民網日本語版--人民日報
 外交部(外務省)の陸慷報道官は18日、イタリアのセルジョ・マッタレッラ*3大統領とモナコ公国アルベール2世大公、フランスのエマニュエル・マクロン大統領の招きを受けて、習近平国家主席が3月21日から26日にかけてこの3ヶ国を国賓訪問することを明らかにした。

 「一帯一路関係の中国・イタリア間条約」調印が予想されるイタリアのコンテ首相はもちろん、フランスのマクロン*4大統領とて「中国とそれなりの友好関係をアピールするため」に習*5主席に会うのであって「ウイグル問題などで一定の苦言を呈する」としても、「批判一辺倒」なんてことはないでしょう。結局、産経などがどう強弁しようともEU諸国は「中国との経済関係」を完全に否定など出来ないわけです。
 しかしこういうのをI濱女史やMukke、阿部治平は「フランスのマクロン大統領とイタリアのコンテ首相は許せない!」と憤激するんでしょうか?
 はたまたMukkeなどは「フランス・マクロンとイタリア・コンテに霞を食えとは言えない」というのか?(もちろん皮肉)。


【第580回・特別版】少数民族弾圧と中華思想 « 今週の直言 « 公益財団法人 国家基本問題研究所
 「国基研サイトに寄稿するとは楊も落ちるところまで落ちた」と思いますね。
 それはともかく「中華思想」なんてもんを持ち出す必要はどこにもないでしょう。
 「明治日本のアイヌ同化」「アメリカにおけるインディアン(ネイティブアメリカン)差別」「トルコにおけるクルド差別」「ミャンマーロヒンギャ問題」など、古今東西の「少数民族への差別的問題」を「中国に限らず」軒並み「中華思想」と楊が呼ぶのなら話は別ですが、おそらくそうではないでしょう。


台湾若者、薄れる対中警戒感 若者の経済不安背景に :日本経済新聞

 背景には経済問題に不満を抱える若年層が多いことがある。18年平均の失業率は20~24歳は12%と、2%前後の40歳以上に比べ高い。若者の低収入は社会問題化しており、蔡政権の経済政策への不満の反動で中国へ目が向いている。

 まあ普通に考えて「中国が軍事侵攻してくる」とかありえないですからねえ。中国ががちでそういう軍事攻撃をやっていたのは1950年代まででそれ以降は「軍事征服なんか諦めた。諸外国が台湾を国扱いしなきゃとりあえずいいや」つう「一つの中国路線」ですから。
 一方で中国との貿易を全否定したら台湾は経済が回りません。結果「中国は一党独裁だから中台統一したいとは思わないけど、それなりの付き合いは必要だよね。独立宣言して敵対しても意味ないよね」「就職先が台湾にないなら中国で働いてもいい」つうことになる。

「台湾はかつてない苦境にある。抵抗する意欲や能力が失われることが最も心配だ」。
 6日、台北市内で開かれたヒマワリ運動をテーマにした講演会で、当時リーダーを務めた林飛帆氏(30)は危機感をあらわにした。

なんてのはとんちんかんな反中国にもほどがあるでしょう。

*1:著書『亡命者が語る政治弾圧:中国を追われたウイグル人』(2007年、文春新書)など

*2:共青団共産主義青年団)中央書記処第一書記、河南省長・党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て首相(党中央政治局常務委員兼務)

*3:教育相、国防相、副首相、憲法裁判所判事などを経て大統領

*4:オランド政権経済相を経て大統領

*5:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席