今日の産経&朝鮮・韓国ニュースほか(2019年7月21日分)

前回下回る出足 参院選投票始まる 未明に大勢判明
 投票率があまりにも低いのは本当に勘弁してほしいですね。マスコミがろくに選挙報道しないのも影響してるのでしょうが。


東京新聞:参院選投票、前回下回る出足 未明に大勢判明:政治(TOKYO Web)
 もちろん「2/3阻止」は、「改憲、護憲」と言う意味でも重要ですが、「阻止しないと、安倍がさらに無茶苦茶やりかねない」と言う意味でも重要です。
 もちろん「不幸にして阻止できなくても」戦うほかないわけですが、まずは「最低でも2/3阻止」を実現したいところです。
 可能ならば「改選議席与党過半数割れ」なども実現したいところです。


米、トルコに「失望」伝達 外相電話会談 - 産経ニュース
 トルコのした行為を褒める気はない*1ですが、「米国ともロシアともつきあう」と言うスタンスは「米国べったり」の日本人としては「ある意味、これこそがあるべき外交」と言う気はします。
 あくまでも、外交とは「国益のための是々非々」だと思います。


【第608回・特別版】文政権の反日は反米・親北と一体 « 今週の直言 « 公益財団法人 国家基本問題研究所
 文氏*2は「反米・親北朝鮮」ではありませんが「太陽政策実施」のために「北朝鮮に融和的」ですし、また「米韓軍事演習中止要求」など、北朝鮮の要望に出来る限りこたえようとはしています。
 それは見ようによっては「反米・親北朝鮮」かもしれない。
 しかし「反日」云々は明らかにそんなこととは関係ないですね。
 「安倍が戦前礼賛極右&韓国差別者だから」文氏は対立しているにすぎません。あの朴クネですら「安倍に批判的な韓国国民世論もあって」安倍にはある程度批判的でした。
 そして石破*3、石原*4、岸田*5など安倍以外の総理ならそんなことにならない。
 例えば太陽政策といえば文氏だけでなく、金大中盧武鉉政権もそうですが、彼らが大統領の時は

金大中(任期:1998年2月~2003年2月)
 橋本*6内閣(1996年1月~1998年7月)、小渕*7内閣(1998年7月~2000年4月)、森*8内閣(2000年4月~2001年4月)、小泉*9内閣(2001年4月~2006年9月)
盧武鉉(任期:2003年2月~2008年2月)
 小泉内閣(2001年4月~2006年9月)、第1次安倍*10内閣(2006年9月~2007年9月)、福田*11内閣(2007年9月~2008年9月)

ですがこれらの時期に反日などと言う話があったのか。無論なかったわけです。それどころか小渕政権時代は金氏が訪日して共同声明が出ている。小泉政権時は2002年に日韓共催サッカーワールドカップが行われています(なお、第1次安倍内閣では安倍ですら今のような無茶苦茶な嫌韓国の態度ではありませんでした)。
 というか前も今日の朝鮮・韓国ニュース(2019年6月3日分) - bogus-simotukareのブログなどで書いたことがありますが、「北朝鮮融和外交なら反日」というこの珍論ならば「太陽政策金大中氏」は反日でないとおかしいことになりますが実際の金大中氏は「小泉氏の依頼を受けて拉致被害者帰国を金正日に要請する」わ、

金大中ウィキペディア参照)
・1998年の来日に先立って、韓国政府として天皇を表す「日王」の呼称を取り止め、「天皇」を使用することを公式に宣言。
愛子内親王の誕生に際しては「皇室と国民が待ちこがれた皇孫が誕生した事を、韓国国民とともに心よりお祝いします。皇室がこの度の慶事を機に、一層繁栄することを確信します」との祝電を送った

りするわ、反日どころかむしろ親日です。
 しかしこれはむしろ「当然のこと」でしょう。太陽政策を実施するに当たり、日本と「険悪な関係」であるより「親密な関係になり、出来ることならば日本から太陽政策支持を表明してもらい、それが無理でも日本に太陽政策に中立的立場(少なくとも敵対的でない立場)をとってもらう」方が太陽政策は推進しやすいわけですから。
 そして安倍の無法「半導体材料の輸入規制」に対しては「北朝鮮に批判的な保守政党自由韓国党」さえ「この問題では文大統領を支える」と明言したわけです。それで何が「文政権の反日は反米・親北と一体」なのか。
 大体、文氏が本当に反日なら速攻で、安倍に対し「WTO提訴と対抗報復措置」でしょう(お断りしておきますが「WTO提訴と対抗報復措置してはいけない」という意味ではありません。彼が西岡らが言うような反日ならそれによる日韓関係悪化の恐れに躊躇しないだろうという話です)。しかし彼は「将来はともかく」現時点では「口頭での批判、抗議」にとどめてるわけです。
 明らかに彼は日韓関係をいたずらに悪化させることは避けたがっています。
 というか前も今日の朝鮮・韓国ニュース(2019年6月3日分) - bogus-simotukareのブログなどで書いたことがありますが、ウィキペディア「文世光事件」を読めば分かりますが、文世光事件のときは「日本の交番から盗まれた拳銃で犯行が発生し、私の妻が死んだのにろくに謝罪もない。日本の態度が無礼だ」と怒った朴チョンヒをなだめるために椎名悦三郎*12自民党副総裁が訪韓してるわけです。「日本側(自民党)の戦前美化に甘い」全斗煥ですら「藤尾文相の韓国併合正当化暴言」には抗議して、「中曽根*13首相による藤尾*14更迭」を招いています。大体、朴チョンヒ、全斗煥にしても西岡ら日本ウヨほど「戦前日本万歳」ではないでしょう。政治的思惑から日本批判を控えてるに過ぎません。
 しかし「藤尾暴言」のときの首相が安倍だったら、藤尾をかばって状況をさらに悪化させたんでしょうか。

*1:そもそも評価する能力がありませんので。

*2:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*3:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*4:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

*5:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*6:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相

*7:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相などを経て首相

*8:中曽根内閣文相、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*9:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*10:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*11:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*12:戦前、岸信介商工相(東条内閣)の下で商工次官。戦後、岸の誘いで政界入り。岸内閣官房長官、池田内閣通産相、外相、佐藤内閣外相、通産相自民党副総裁(田中総裁時代)など歴任

*13:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*14:鈴木内閣労働相、自民党政調会長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣文相を歴任