参院選について雑感(7/21)

【最初に追記】
 今回選挙結果について言えば「俺的に嬉しいニュースと悲しいニュースがあるんだけどどっちから聞く?」「じゃあまず悲しいニュースからで」とすると

【悲しいニュース】
・自民改選議席過半数確保
投票率が今回も低かった
  正直「投票率が低い」のではまともな民主主義とは言えないでしょう。
・共産が改選前8議席から7議席に後退
・大阪で共産・辰巳氏落選
【嬉しいニュース】
・京都で共産・倉林氏が現有議席維持。埼玉で伊藤氏が初当選
野党共闘で1人区で10議席獲得(自民が1人区で22勝しており、もっと野党共闘でとりたかったという意味では悲しいですが一定の成果があったと言っていいでしょう)
・立民議席増(正直、立民はあまり評価していませんが、それでも自民、公明、維新よりはマシです)
改憲勢力2/3を阻止

ですね。
 「改憲勢力2/3の可能性あり」などと読売、産経が報じていたいので危惧していましたが、「最悪でもそれだけは阻止したい」という俺の希望がかなったのはよかったです。勿論後で述べるように「安倍による国民民主切り崩し」が危惧されますが、それでも2/3阻止はよいことでしょう。
【追記終わり】
【1】投票後、開票前の感想
 9時に投票してきました。共産支持者として、比例、選挙区(定数4)ともにいつもどおりの投票です。個人名は漢字で書くと間違えそうなのでいつもひらがなです。
 オフクロ曰く「どちらもいつも通り自民*1」で、オヤジ曰く「昨日、知人に頼まれたから今回はどちらも公明」だそうです。
 オヤジ曰く「名前を聞き忘れたので投票会場で名前探すのに手間取った。選挙区候補は政党名だと確か無効票だろ?」「自筆式やめればいいのに*2」だそうです。
 オヤジもオフクロもまあ熱のないこと。
 「どうせ私が投票しなくてもたぶん当選するから」「参院議員は代議士と違って世話になってないから別に落選してもいいけど」「でも選挙は国民の義務だから」だそうです。
 「彼らの与党支持」について俺の考えをいえば、幸いなことに彼ら(両親)は「中産階級」です。それなりの職業(正規職員)について、定年退職した今、それなりに退職金をもらい、年金もそれなりに毎月もらい、預貯金もあります。貧困にあえいでるわけではない。
 「将来的に介護の問題がないわけではない」ですが今のところは元気です。そうなると生活の不安がない。
 「安倍政権のためにワーキングプア」などという生活困難者の気持ちは彼らには分からないでしょう。もちろん「安倍の極右性(戦前美化)や不正(モリカケなど)、反人権(沖縄基地問題など)」などは問題ですが「そうしたものは俺の生活に関係ないからどうでもいい」つう個人主義の立場なら「今、生活にたいして不満がないから与党でかまわない(わが両親)」つう話になってしまう(もちろん生活困難者が全て野党支持か、生活に不安のない中流階級以上が皆与党支持かと言えばそこまで単純でもないですが)。
 あるいはもっと酷いとリベラル21 「先進国で最低の投票率」の汚名返上をで批判されてるように「今、生活にたいして不満がないから投票しない」ということにすらなるわけです。
 「両親へのぼやき」「最近の選挙での低投票率へのぼやき」はこのくらいにします。選挙結果が分かった時点でいろいろ書くつもりです。いや世論調査で「与党過半数が予測されてるから」アンチ与党としてショックで書かない、書けないかな。あるいはそれでも「ポリアンナ的良かった探し」で何か書くか。どうでしょう。書く場合は産経、読売とか見ていると不快になるだけでしょうから、「割と価値観の近いブログやツイート」である五十嵐仁の転成仁語:So-netブログしんぶん赤旗 (@akahata_PR) | Twitter赤旗政治記者 (@akahataseiji) | Twitterこちら赤旗日曜版 (@nitiyoutwitt) | Twitter立川談四楼 (@Dgoutokuji) | Twitter*3などを参照して書くかと思います。
 書くのは7/22になるかもしれません。
 なお、選挙当日は「A氏に投票しよう」「B党に投票しよう」などの政治的呼びかけは不可だった気がしますので、抵触しないような一般的なことだけ書いておきます(なお上に書いたことは単なる政治的感想だと思いますが問題があるなら適宜修正はします。上の文では党名も何も書かないと分かりづらいので党名は書きましたがそういうことで個人名は書くのを控えました。まあ埼玉選挙区で調べれば分かりますが)。
1)棄権、白票は辞めましょう
 それはどう言い訳しようが白紙委任と同じです。先日、TBS報道特集のインタビューで松本正生*4・埼玉大教授(政治学)が

「棄権や白票をすれば白紙委任と同じだから後で文句言っても仕方がないんだよ」
「後で文句言うくらいなら投票しなさい」
「日本に住んでる限り日本の政治の影響をあなたは受けるんですよ。税金納めてるし公共サービスも受けてるんだから。投票しなければ影響がないわけではない」

と言う趣旨のことを学生に言ってる、それは政治学者としても、大人としてもやるべき事だと思ってると言ってましたがそういうことです。
2)与党支持なら与党に、野党支持なら野党に投票しましょう。
 どの与党、野党に投票すべきかはこれは個々人の判断です。「マスコミ報道に寄れば当選可能性の高い候補」「自分の考えに一番近いところ」など各自で判断すれば良いと思います。
 ともかくまずは当たり前のことですが「与党支持なら与党に、野党支持なら野党に投票」ですね。
 あとで「こんなことならA氏(与党でアレ、野党でアレ)に投票しなければよかった」ということのないようにしてほしい。
 たとえば

・今の安倍政権を支持したいのかしたくないのか
憲法九条を擁護したいのか、変えたいのか
・消費税増税(10月予定)を認めるのか、認めないのか
・現政権の韓国への敵対的な対応を容認するのかどうか
モリカケのような不正を容認するのか、しないのか

などとシンプルに考えましょう。いつだってそれ(現与党を支持するかどうか)が「国政選挙の」最大の選挙の争点でしょう。往々にして田舎だと「A先生にはうちの会社が世話になってるから」「知り合いに頼まれたから」などという政策が全く関係ない利益誘導やコネ的な話(ウチの両親なんかそれしかしませんが)が出てくるんですが。せめて、比例くらいは「政党の政策」で選んでほしいもんです。


【2】開票後の感想(7/21)
 事前世論調査では「自民改選議席過半数」の予想でショックを受けそうなので、8時前に寝て、明日見ようかとも思いました。今年は亥年であり、俗に言う亥年現象(亥年の年には与党が苦戦することが多い:単なるジンクス的なものではありますが)が起こればよかったのですがそうはなりそうもありません。
 しかし、8時前に寝られず、寝そびれてしまったのでしばらく開票速報を見ることにします(ショックで早く寝るかもしれません。遅くても10時頃に寝ると思います)。ただもっぱら産経、読売とか見ていると不快になるだけでしょうから、「割と価値観の近いブログやツイート」である五十嵐仁の転成仁語:So-netブログしんぶん赤旗 (@akahata_PR) | Twitter赤旗政治記者 (@akahataseiji) | Twitterこちら赤旗日曜版 (@nitiyoutwitt) | Twitter立川談四楼 (@Dgoutokuji) | Twitterなどを見ていきたいと思います。
 苦しい結果であっても「耐えること」もまた大事なことかと思うことにします。

・吉岡正史
 吉良さん、当確!

・もとむら伸子(本村伸子)
‏ 高良鉄美氏が当選確実。参院選沖縄

1)まあ「東京選挙区の吉良氏当確」「沖縄選挙区の高良氏(野党共闘)当確」は予想の範囲内ですがまずは素直に喜びます。しかし選挙区 定員別当選当確一覧 | 参院選 2019 | NHK選挙WEBによれば、8時20分現在で

選挙区
 自民30、立民8、公明6、国民民主3、維新3、共産1
比例
 自民18、立民8、公明6、維新4、共産3、国民民主2,れいわ1

で「自民の当確の多さ」に「事前世論調査からある程度覚悟はしていた」ものの、改めてげんなり、うんざりします。
 それと維新が図に乗らないかというのと「立民が勘違いしないか」と言うのが不安ですね。
 国民民主が不振のため、選挙後、自民の草刈り場にならないかというのも不安ですが。
 共産はまず小池晃氏(比例)と吉良氏(東京選挙区)が当確ですね。これをどこまで伸ばせるか。
 1人区ですが野党共闘候補として、福島の森氏、長野の羽田氏、愛媛の永江氏、沖縄の高良氏が当確を決めましたが、既に8時20分時点であ1人区の約15選挙区で自民が当確を決めていてげんなりというところですね。1人区共闘は思ったほどの成果が出なかったということになりそうですが、「共闘の問題点を是正する」と言う形で動いてほしいもんです。成功した共闘候補もいるわけですから。
 「共闘は無意味だ」という馬鹿な結論は出さないでほしいところです。
2)大阪選挙区で維新が2議席だそうです。覚悟はしていましたが何であんなごろつき集団・維新を大阪府民は支持するのかと思うとやりきれませんね。なんとか辰巳氏の議席は獲得したいところです。

共同通信速報:
 埼玉選挙区で共産党新人の伊藤岳氏の当選が確実となった。同選挙区で共産が議席を獲得したのは1998年以来21年ぶり。

 本当なら、埼玉県民の共産支持者として「やったぞー」てところですね(幸いにも本当のようですが)。「自民が議席を着実に獲得する」という悲惨なニュースの中、俺的に「数少ない今回の嬉しいニュース」です。「同じく県民で共産支持者だという、拙記事の常連コメント者・バルトフェルドさん(リアルな形では逢ったことはありませんが)」とささやかながら喜びをわかちあいたい。後で拙記事にコメント頂ければ幸いです。
 定数が3から4に増えたので「なんとか議席がとれるんじゃないか」と望みをかけていた物の、最近当選から遠ざかっていたし「立民、国民民主、維新」が候補を立てていたので正直自信はありませんでした。
 「やったぞー」ですね。まあ「俺の票があろうとなかろうと」関係ないのですが、素直に喜びたい。
 順番的には「自民、公明、立民、共産」のようです。できれば「もっと上」で行きたいですが、それは今後の課題として素直に喜びます。
 国民民主や維新が最後の議席にならなくて本当によかった(維新は勿論ですが、俺は国民民主を大して評価していません)。
 意外ですが、吉良氏の次の当確が、伊藤氏のようですね(「意外」というのは、埼玉は残念ながら東京、京都、大阪などに比べ地盤が固くないので)。

清水ただし
 定数4の参議院大阪選挙区について、NHKが全員の当確を出しました。残念ながら日本共産党のたつみコータロー候補は及びませんでした。応援してくださったみなさまに心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 維新2人、自民、公明だそうです。覚悟はしていましたが無念ですね。比例復活とかないんでしょうか。
 復活当選がない場合も、次の衆院選で擁立するとか、有能な彼の復活の場を早くつくることを希望したい。
 それにしても「維新なんぞ支持する府民の馬鹿さ」は当然批判するとして、現職候補の共産に譲ろうともせず、新人候補を立てて、足を引っ張った立民には改めて怒りを禁じ得ませんね。
 公明と共産の差はわずかな上、立民が明らかに共産候補の票を奪ってるので立民が譲って共産支持を表明すれば、共倒れを避け、共産当選の可能性は十分ありました(絶対に当選したとまでは言いませんが)。共倒れなんて馬鹿なまねをして枝野や福山は恥ずかしくないのか。こんなことをしていて安倍に勝てると思ってるのか。「立民さえ良ければいい」という自己中心主義も大概にしろと怒りが収まりません。大阪の辻元氏もなぜ「共産に譲るべきだ」「共倒れだけは避けるべきだ」と言わなかったのか。
 そもそも「辻元氏レベルのベテラン」ならまだしも、新人なんか立てて当選させられるわけがないでしょう。
 「当選できなくても共産よりは上に行けるかもしれない、共産には負けたくない」「共倒れでもかまわない」とでも思っていたのかか(実際には辰巳氏より少ない得票のようですが)。はたまた本気で「当選できる」と思うほど立民は非常識だったの。
 俺は絶対に「立民のバカども」を許す気はありません(共産党はその当たり、あまり立民をくそみそにも言えないでしょうが、俺は党外の一シンパなのでためらいなく立民への怒りをぶちまけます。本来市民団体などから立民批判が出ていい話です)。以前から立民なんぞ大嫌いでしたが「立民なんか絶対に支持しない」という思いを改めて強くしました。そして立民支持者もいい加減、「党派主義はやめろ」「大阪で野党候補を当選させることが最優先じゃないのか」と立民関係者に働きかけたらどうなのか。
 なお、清水氏のツイートhttps://twitter.com/tadashishimizu/status/1152902680831881222にはNHKの予想議席数画像が貼ってありますが、

自民:55~63
立民:16~22
公明:12~14
維新:8~11
共産:5~8
国民:5~7

だそうです。
 「自民の大勝」と「共産の苦境」に絶望的な思いになりますがくじけず戦うしかないのでしょう。「外野のシンパ」に過ぎない小生より、共産の後援会員や党員の方がずっとつらいはずです。
 立民のバカどもは「俺たちが野党第一党だ」と喜んでるのかもしれませんが。俺は「共産ならまだしも」立民なんぞが議席を増やしても少しも嬉しくありません。
 さすがに「自民、公明、維新」よりはマシだと思いますが。21:15分ですが、がっくりきたのでひとまず寝ようかと思います。

【3】開票後の感想(7/22)
 上では、大阪でのショックから立民への悪口を書きましたが、少し気が落ち着いてきました。
 俺は立民への怒りはかわりません。ただしだからといって「野党共闘をやめるべし」とはいいません。
 野党共闘を続けた上でこうした事態をどう防ぐかという話ですね。
 大阪の野党共倒れなど「野党共闘への批判(これで野党共闘してると言えるのか)」がでても仕方がない失態でしょう。
 そしてこの場合、共産の現職を無視して、新人など立てた立民に非があると俺は思います。これは俺の偏見ではないと思います。
 本来なら労組や市民団体(山口二郎氏が幹部を務める例の団体など)が「立民は新人など立てるな、共産に譲れ」と調整能力を発揮すべきなのですが、反共主義にとらわれてるのか*5、調整能力がないのか、そうしないのだから困ったもんです。とりあえず「今回の共倒れを二度と再現しない」それが今後の野党共闘の一つの課題でしょう。
 さて上の文章で「産経などウヨメディアはあまり読みたくない(いずれは読みますが)」「まずは共産党ツイートなどを読んでいきたい」と書きましたので、共産ツイートなどを見ていきます。

共産、改選8議席届かず 野党共闘「躍進」と評価:政治:中日新聞(CHUNICHI Web)
 現有(改選前)8議席を7議席に減らしたことは無念です。日本の右傾化の象徴でしょうか。今後も苦しい戦いは続きますが頑張ってほしい、そう思います。今の日本において共産党は数少ない「信用できる政党」「信念ある政党」「日本の希望、誇り」と俺は思っていますので。
 無力ながら、そして「周囲(まあ要するに家族や知人に反共分子が多いと言うことですが)とのしがらみがあるがゆえに」リアルでの支援はしていませんが、こうしてブログ記事での応援ぐらいはしたいと思います。
 比例獲得議席5が4になってしまったようです*6が、まずは健闘をたたえたい。そして改めてしつこいですが「大阪での立民の振る舞いには怒りを覚えます」ね。
 野党共闘を続けることを前提にした上での話ですが
1)「立民に向かう票(立民は議席を伸ばしています)」をどうやって共産に持ってくるか
2)大阪のような立民の自分勝手な振る舞い(反共主義?)をどう封じるか、が一つの課題でしょう。

志位和夫
‏ (会見で)共産党は東京・京都で現有を確保、埼玉で21年ぶりに議席獲得ができました。大阪の結果は残念ですが立派なたたかいだったと思います。選挙区で3議席確保は健闘といえると考えます。ご支援していただいた皆様に心から感謝いたします。
 野党統一候補が10選挙区で勝利したことは大きな成果です。今回の改選で、野党が議席をもっていた1人区は2選挙区でしたから、2から10は躍進と言っていいと思います。「改憲勢力で3分の2」を阻止したことは野党共闘なしにはあり得なかった大成果です。ぜひとも総選挙につなげたい!

 こうした場合に「よかった捜しがされること」は「ある意味当然のこと」です(ここで言う「当然」とは「それが正しい」と言う意味ではなく「士気を高めたい」と言う意味でそうなりやすいという意味です)。
 とはいえ「自民勝利」という不幸な中でも、志位氏の言うような成果(京都での共産現有議席確保、埼玉での共産の新たな議席獲得、野党共闘での10議席確保、改憲派2/3阻止)があったことは「過大評価は禁物」ですが、それなりに評価していいと思います。
 なお「改憲勢力で3分の2」阻止についていえば、この「改憲勢力」には「野党共闘に一応参加した国民民主」が入ってないことに注意が必要でしょう。
 安倍が「意地でも2/3を目指す」と選挙後、国民民主の右派議員にスカウトをかける可能性は否定できません。

https://twitter.com/jijicom/status/1152927804322750468
時事ドットコム時事通信ニュース)
‏【速報】
 安倍首相は、憲法改正について「国民民主党の中にも議論を進めていくべきだという方はいると思う」と述べました。

なんて記事が早速報じられています(なお、後でも触れますが安倍が「議論」としていることに注意しましょう。)。
 「予想の範囲内」ですが、「2/3阻止」により選挙後早速、国民民主を草刈り場にしようとする安倍です。
 なお、高世仁に突っ込む(2019年7/21分) - bogus-simotukareのブログで高世が批判していた静岡の榛葉(安倍の働きかけによってスズキ自動車会長が榛葉支援に動いたと噂される)は当選したようです。まずは榛葉が「どう動くか」が注目点でしょう。
 もちろん「そのようなスカウト」は自民、「国民民主の右派議員」ともに批判をあびますので、そう簡単にはできませんし、「スカウトしなくても2/3」にならなかったことはよいことです。
 「結局、改憲に向けて動くにしても」安倍としても「改憲をサクサクと進めよう」という気にはさすがにならないのではないか。

倉林明子 参議院選挙京都選挙区候補
 皆さんのお力のおかげで当選することができました。ほんとうにありがとうございました!これからも市民のみなさんと一緒に、暮らしに希望が持てる社会を作っていきます。

 よかった!、ですね。
 京都は共産が強いとは言え、定数2で自民はほぼ当確が予想され、残る1議席を「新人とは言え」、立民・国民民主統一候補(勿論連合が支援)ということでこれは「危ないんじゃないか」と失礼ながら落選の覚悟もしていたのですが、本当によかった。
 この点に立民に反省してほしいところですが、連中は「トータルでは議席が増えたこと」で図に乗り続けるのでしょう。立民の存在が実に不愉快です。

あさか由香 日本共産党 2019年参議院神奈川選挙区候補
‏ 残念ながら力及ばず議席に届きませんでした。申し訳ありません。今回、党派を超えて多くの方に支援いただきました。皆さんと闘えたこと誇りに思います。

 神奈川は複数区であり、当選の可能性がそれなりにあったので実に残念です。

島田洋一
 岩屋防衛相を筆頭に、逃げ腰、思考停止の政治家が多い。野党はさらに論外。
ホルムズ海峡、波高し どうする日本?(特別寄稿) – アゴラ

 選挙期間中のツイートです。選挙後に気づきましたが島田らしい右翼ぶりで吹き出しました(笑い話ではないと真面目な方には怒られるかもしれませんが)。
 「なぜ安倍政権は、ホルムズ海峡に自衛隊を送ると言わないのだ」で選挙期間中によくそう言うことを島田も言えるもんです。島田ほどの極右でもなければそんなことはいわないでしょう。

https://twitter.com/tokoro13/status/1153022744298020864
 所 十三
 N国(ボーガス注:比例1議席)。情けない。泣けてくる。

 黒坂真と所氏のやりとりで彼のツイートを知り最近よく見ています。
 「アンチNHK(要するにウヨなのでしょうが)」だけで比例1議席とか勘弁してほしいですね。まあ、こんなもんに何かが出来るかと言えば何も出来ないでしょうが、その分、共産などの1議席が減ったかと思うと腹も立ちます。

https://twitter.com/tokoro13/status/1153019794108534784
所十三
 他の落選候補でこんな速報出た人いる?当確ならぬ落確w。もしかして(ボーガス注:れいわの山本太郎って)凄ぇ大物扱いなんじゃない?…まぁ衆院選頑張れ!って話だけど。

 まあれいわ・山本氏の場合「比例1位*7に付けてれば当選した」のに「勿論党首として当選したいが、障害者問題をアピールしたい」との考えから、あえて重度障害者2人を1位、2位に付け3位が山本氏ですからねえ(ちなみに4位が蓮池氏)。
 落選したとは言え「1位、2位は当選」したわけですから、「今後、1位、2位の重度障害者の方々の政治活動をどうサポートしていくか(単に客寄せパンダに過ぎないなどと言うことが露呈すれば、れいわへの反感が高まるでしょう)」という問題はありますが、そこさえきちんと対応できれば「人情味のある男」として株は上がるんじゃないか。
 「損して得取れ」て話ですね。まあ実際どうなるかは今後を見ないと分かりませんが。

 最後に「不愉快ではあるのですが」産経の記事を見てみます。


参院選で野党伸び悩み 共闘路線は限界か(1/2ページ) - 産経ニュース
 野党共闘をぶち壊そうとする産経らしいですが「1人区で自民22勝」とはいえ「1人区で野党共闘10勝」なのだから十分成果があったと言っていいでしょう。勿論産経も野党共闘に脅威を感じるからこういうわけで、何の脅威も感じてなかったら何も言わないでしょう。今後も野党共闘は進めるべきです。問題は「野党共闘の進め方」にあるのであって「10勝しか出来なかったから野党共闘に意味がない」なんて結論を出すようでは馬鹿げています。

 独り勝ちした立民と他党との溝が広がれば、今後の連携に綻(ほころ)びが生じかねない。

 産経の思惑には関係なく立民が勘違いし、図に乗り、野党共闘に消極的になる危険性はあります。もちろん「立民の勝利などささやかな勝利に過ぎない」事を考えれば野党共闘をやめるなど、「立民の党の利益」だけを考えても愚の骨頂でしょう。


【主張】参院選で与党勝利 「大きな政治」の前進図れ - 産経ニュース
 引用しませんが「与党が改選過半数議席を獲得したから政権が信任された」と自画自賛する「安倍自民応援団」産経です。
 「その信任の内容(「ウチの両親が典型」ですが安倍政権積極支持と言うより、単に世話になってる地元の自民議員を支持しただけ、別に総理が石破、石原、岸田でも支持したが多い*8だろうとは思います)」はともかく、過半数議席の訳ですから、一応そういう話にはなるでしょう。「いつになったら安倍をやめさせられるのか」という悔しさや悲しみ、嘆きを感じますが今後も戦いが続くわけです。苦しい時期だからこそ各党の覚悟や能力が問われるわけです。俺はその点、共産にはほとんど心配していませんが。
 むしろ立民が図に乗って野党共闘に否定的になったり、国民民主が自民にすり寄ったりする可能性を心配しています。

 与野党憲法改正に前向きな勢力は、改選、非改選合わせ3分の2に達しなかった。

 「改憲勢力」と4文字で書けばいいところ「無駄に長く書く」のは「改憲への警戒感をを減らすため」でしょうか。

 安倍首相は21日夜、民放テレビ番組で憲法改正について「改選議席過半数を得た。しっかり議論していけという国民の声をいただいた。国会で議論が進んでいくことを期待したい」と語った。

 おいおいですね。なんでそういう理解になるのか。「これから俺が書くこと」を「安倍や産経も分かった上での詭弁」でしょうが、俺の批判を書いておきます。
1)改憲勢力は2/3を得られなかったし、自民が勝利したとは言え、立民は議席を伸ばし、野党共闘も10選挙区で勝利しています。
2)選挙の争点は改憲だけではない*9し、実際それほど安倍が「改憲」を争点にしたいのなら「衆院解散で改憲を争点にしたダブル選挙」をしかければよかった話です(もちろん仕掛けてほしいという話ではありません)。そうしたダブル選挙が出来なかった時点で安倍の主張は詭弁でしかありません。
 なお、産経の引用する安倍発言に寄れば、安倍が「議論して行けという国民の声」としていることに注意しましょう。安倍ですら現時点では「改憲を要望する国民の声」とは公言できないわけです。
 しかも「期待したい」です。他人事的な表現なのは「現時点で改憲なんか強烈にアピールすればかえって反感を買うかもしれない」と思ってるのでしょう。
 「改憲するかしないかはともかく議論だけはさせてくれ」としかいえない。勿論こうした「改憲右翼」安倍の態度は所詮「小手先のごまかし」でしかないですが、現時点では安倍が改憲を強烈にアピールできないことを「改憲勢力2/3が出来なかったことの影響」と見なし、「護憲派の一定の成果(勿論過大評価は禁物ですが)」と見なすことは決して「度の過ぎた自画自賛」ではないと思います。
 とはいえリベラル21 護憲勢力が勝利などというのは「リベラル21の自画自賛」も甚だしいとさすがに「護憲派」の俺ですら思います。また、そうした「勝利」について、「自党の議席は残念ながら8から7に減らしたとは言え」、野党共闘で大いに貢献したといっていい共産党についてリベラル21が「冷淡で無礼」なのはいつものことで、共産支持者として本当に腹が立ちますが。
 さてリベラル21 護憲勢力が勝利で「2/3阻止にはイージスアショアの不祥事も大きかったのではないか」と書いていてうかつにも今気づきましたが選挙期間中、安倍が秋田で「イージスアショアの件は申し訳なかった」とわびたのもそういう面があったのかもしれません。
 とりあえず、今の時点ではこれで終わりです。後でしんぶん赤旗|日本共産党五十嵐仁の転成仁語:So-netブログを見て感想を付け加える予定です。


7月22日(月) 与党が過半数を維持したものの改憲勢力が3分の2を下回った参院選:五十嵐仁の転成仁語:So-netブログ
 残念ながら安倍自民が勝利したり共産が議席を減らしたりと言う惨事はあったものの「野党共闘の一定の成果」などプラス面もあったという五十嵐氏の評価です。まあ大筋では小生と同意見ですね。 


2019年参院選当選者│日本共産党
 改選前の現職である仁比氏と辰巳氏が落選したことは残念ですが、彼らの早急な国政復帰を期待したい。
 なお、当選者は東京の吉良氏、京都の倉林氏、埼玉の伊藤氏、比例が小池氏(書記局長)、山下氏(現副委員長、元書記局長)、井上氏、紙氏です。


因縁の対決は維新に軍配 比例で共産党を上回る - 産経ニュース
 反共の産経らしいですが維新が強いのは大阪限定*10ですからね。全国的に基盤がある共産とは比較になりません。たとえば埼玉選挙区では共産が当選し、維新は落選したわけです。
 神奈川の松沢の場合「元県知事」、北海道の鈴木宗男も「元自民」ですから「維新の独自候補」ではなく「維新は大阪でしか強くない」の反論には何一つなっていません。松沢も宗男も可能ならばいつでも自民に移籍する気満満でしょう。

 因縁の対決を制した維新幹部は「次の目標は14議席を獲得した公明党だ」と前を向いた。

 まあフカシですよね。本気ではさすがにないでしょう。これまた「全国に基盤があり、かつ自民党と長年全国で選挙協力してきた公明」と維新では比較になりません。

*1:今の極右・安倍自民と昔の自民では大分政治的に違いますが、そういうことに興味はないのでしょう。憲法擁護のお気持ちを、日本共産党と野党共闘候補へ。 | ちきゅう座の筆者・澤藤氏などは「呆れて二の句が継げない」と嘆くでしょうし、俺も「我が子とは言え」同感ですが。本当、「政治の話をするとケンカにしかならない」のでもはや諦めています。

*2:この点は俺も同感です。

*3:あの談志の弟子(落語家)でありながら、安倍批判派であり「共産党に比較的好意的な御仁」です。

*4:著書『政治意識図説:「政党支持世代」の退場』(2001年、中公新書)、『「世論調査」のゆくえ』(2003年、中央公論新社)など

*5:連合は間違いなくそうでしょうが

*6:大阪で落選した物の、埼玉で新たに議席を得たので選挙区獲得議席3はかわりません。

*7:正直「れいわも共産の比例獲得票を食ったんだろうなあ」と思うと複雑な思いですが

*8:もちろんそれとて「安倍政治に強い怒りを感じてない」という消極的支持ではありますし、俺のようなアンチ安倍の人間にとっては怒りを禁じ得ませんが

*9:実際改憲阻止をアピールしたのは野党の方で、自民、公明はそんなアピールはほとんどしてないでしょう

*10:「大阪だけではなぜ強い」のかわけがわかりませんが。