「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年10/30分:巣くう会集会報告の巻)ほか

救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.10.30)米朝実務協議後の北朝鮮情勢と拉致問題−東京連続 集会報告3

西岡力
 (ボーガス注:交渉で問題を解決するとぶち上げた以上、メンツを守ろうとして米国国務省は)とにかく交渉を続けることが自己目的化しやすい。

 むしろそれは

 (ボーガス注:制裁で問題を解決するとぶち上げた以上、メンツを守ろうとして家族会は)とにかく制裁を続けることが自己目的化しやすい。

でしょう。まあ家族会も本当にくだらない連中です。そのあげく仲間だった蓮池透氏ですら「制裁に懐疑的な態度をとるや」家族会除名ですから心底呆れます。
 一方、救う会の場合「制裁が自己目的化」してるというよりは、アンチ北朝鮮のウヨとして「制裁して北朝鮮に嫌がらせすること」や「制裁して日朝国交正常化を妨害すること」が目的の訳です。

 ビーガン氏は北朝鮮担当の特別代表ですが、彼は大量破壊兵器のプロで、ヘルムズという上院の超大物議員のスタッフをやってきて、国内問題に強く、外交問題ではロシア、東ヨーロッパが専門だった人です。

 で「ロシア、東欧と北朝鮮は違う」と強弁する救う会ですが別に違いはないでしょうね。

島田 
・私はボルトン氏が辞めないで中にいてほしかったのですが、外にいても彼は益々影響力を増しています。
・安保補佐官としての秘密情報をいっぱい持っていますから、彼が「トランプのやっていることはおかしい」と言えば、ものすごい影響力がある。野党の民主党は飛びつきますね。
・側近だったポッティンジャー氏、彼は安保副補佐官でしたので色々な重要情報を持っていますから、彼からボルトン氏に「こんなおかしいことがトップにより進められようとしている」と伝えれば、ボルトンはすぐ「フォックスニュース」あたりに話して、批判すると思います。
 そういう構造があるのでトランプ氏が妙な妥協にいくことはないでしょう。

 やれやれですね。ロシアンゲートによる民主党のトランプ批判を「言いがかりだ」と言っていた男が、北朝鮮核問題では「民主党のトランプ批判に期待する」というのだから呆れて二の句が継げません。
 大体「秘密情報を持ってる」云々も怪しい話です。今のところ、ボルトンによってトランプ政権が揺るいでる事実はないでしょう。
 また「ティラーソン元国務長官」「マチス元国防長官」「バノン元首席戦略官兼上級顧問」「マクマスター元国家安全保障担当大統領補佐官ボルトンの前任者)」などといった、ボルトン以外の「トランプに更迭された元政権幹部」も今のところトランプ政権を揺るがしたりはしていません。トランプがどう動くにせよ島田の言う様な話「ボルトンによってトランプが牽制される」はありえないでしょうね。と言うか島田本人も実際にはそんなことは分かった上で「ボルトンが更迭されても痛くない」と強がってるだけでしょうが。

西岡
 もう一つ。北朝鮮が我慢を続けながら譲歩をしない理由として、大統領選挙を見ているという見方があります。民主党政権になったら段階的・相互的対応に応じるのではないか。

 イヤー別にそんな話ではないでしょう。今のところトランプの態度は実に曖昧です。だからこそ北朝鮮も「曖昧には曖昧」で対応しているだけでしょう。トランプの方針が今ひとつよく分からない状況では下手に譲歩することは必ずしもメリットではない。

 北朝鮮の選挙の読みは当たらないことが多く、以前は安倍政権は倒れると言っていたんです。総連からもそういう報告があがっていた。「モリ」とか「カケ」とかの時に、「これでもう安倍は倒れる。ポスト安倍に向けて工作をしよう」ということになっていたのですが、その見通しははずれた。

 普通に考えて「北朝鮮の読み」云々に限らず「田中金脈」「ニクソンウォーターゲート」「竹下リクルート」「朴クネの崔順実ゲート」「トランプのロシアゲート」並の「首相の疑惑モリカケ」が発覚したら、政権は倒れて当然であり、倒れないことは日本人として屈辱ですがそれはさておき。
 まあ、ここでの西岡の主張は「安倍信者」としての「安倍政権批判は北朝鮮や総連を利する」という愚にもつかない安倍万歳発言でしかありません。
 安倍政権が倒れたところで、「誕生するのは石破や岸田といった自民政権」でありそうした政権が、制裁を解除するなど「融和路線に動く保証」はどこにもありません。いや「非自民の鳩山、菅、野田政権」も制裁解除などしなかった以上、自民が下野し野党に政権交代しても北朝鮮にとって事態が有利になる保証はない。
 「安倍政権が倒れた場合」にどう動くかという検討を、北朝鮮や総連が仮にしているにせよ、それは「安倍政権が倒れれば、北朝鮮にとって有利(西岡ら救う会の主張)」というほど甘い見方ではないでしょう。
 つうか「願望が外れる」はむしろ「制裁すれば北朝鮮はすぐに崩壊する(未だ崩壊せず)」「ブッシュ子政権は北朝鮮のテロ支援国指定を解除しない(実際は解除した)」「ボルトンは更迭されない(実際は更迭された)」などという救う会の方ではないのか。

島田
 民主党政権で最も外交感覚が甘かったと言われるのはジミー・カーターですが、カーターの安保補佐官はズビグネフ・ブレジンスキーというすごく強硬な人でした。従ってたまたま強硬派を起用することもありえるのです。

 ばかばかしい。単に「米朝核合意」の立役者であるカーターを「カーターが余計なことをしなければ北朝鮮を米国が軍事攻撃したのに」と島田ら救う会が敵視してるだけでしょう。カーターをどう評価するにせよ、もちろん「反共タカ派」とされるブレジンスキーを重用したカーターが「単純なハト派」ではないことは言うまでもないでしょう。
 例えばカーターは光州事件においては全斗煥の民衆弾圧を黙認したわけです。

西岡 
・2018年に北朝鮮に入った中国人観光客は120万人です。これは日本経済新聞が書いています。前年比5割増しです。
・ある関係者が、中国人がなぜ来ているのかを調べたところ、景色がきれい、人情がある、飯がうまい、と。
・北京や上海の旅行業者が大量の人を入れている。平壌のホテルは2か月くらい空きがないそうです。

 つまりは北朝鮮崩壊などあり得ないと言うことです。

 食糧がないと言って国際社会から人道支援をもらう国が120万人の観光客に食べさせている。

 おいおいですね。勿論観光客は「ただ飯を食ってる」わけではなく外貨を払ってるわけです。