◆『救う会集会報告』から西岡発言のみ紹介
救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.10.08)拉致問題の最新情勢と新総理に望むこと−東京連続集会115
◆西岡力(救う会会長)
・北朝鮮は制裁の効果などにより、内部矛盾が極限まで高まっています*1。岸田政権が、最高度の圧力を背景に日朝首脳会談*2で、「全被害者の即時一括帰国*3」を迫るという基本方針を堅持すれば、必ず勝負の時がきます。
・菅総理が、総裁選に出ないと発表された1週間前に、8月28日に呼ばれており、私は公邸でお会いしました。そこで、「制裁は効いていて、本当に北朝鮮は苦しい状況で、様々な情報を総合すると日本のメッセージが権力中枢に届いている*4」というようなお話をしました。
救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.10.11)拉致問題の最新情勢と新総理に望むこと2
◆西岡力(救う会会長)
・今、これまでにない圧力がかかっていることは事実です。国連制裁で北朝鮮の輸出の9割がカットされました。
・外貨が枯渇している。
見て解るように、延々「苦しんでるのは北朝鮮の方だ」「俺たち家族会、救う会の方が優位だ」のいう「いつもの決まり文句の羅列」です。
「そんなに北朝鮮が困ってるのなら、家族会、救う会が有利なら何故、2002年の小泉訪朝から19年も経って何ら拉致解決の見通しが立たないのか?」「2002年から『北朝鮮は苦しんでる、日本の方が有利だ』と全く同じ事言ってなかったか?」と呆れざるを得ません。
救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.09.27)北外務省研究員の菅首相罵倒論評をどう読むか
救う会全国協議会会長西岡力です。今日で第47回になります。令和3年9月25日に収録しました。
今日のタイトルは、「北*5外務省研究員の菅首相罵倒*6論評をどう読むか」と題してお送りいたします。
(中略)
次期政権には、
1.現状の最高度の圧力(国際制裁と独自制裁)を維持すること、
2.日朝首脳会談で全被害者の即時一括帰国を求めること、
3.米国には「日本にとって拉致が最重要だ」という働きかけを続けること、
4.合同調査委員会や連絡事務所など時間稼ぎにのらないこと、
これを求めたいと思っています。
一つ残らず馬鹿馬鹿しい。
まず1)。
「最高度の圧力」とやらを小泉訪朝後19年間かけてきて拉致解決という意味で何か意味があったのか。何の意味もない。
次に2)。
何故「段階的帰国」ではダメなのか。結局、救う会が「北朝鮮にとって高い(と救う会が考える)ハードルをかかげること」で交渉を挫折させようとしているだけの話です。
つまりは
みたいなもんです。最初から救う会の言いがかりでしかない。特に酷いのが「全被害者」に「特定失踪者」なんてインチキが入ってることです。
次に3)。
米国は「拉致問題の部外者」だから働きかけたって意味がない。
その点でわかりやすいのは
ア)ブッシュ子大統領時代の「テロ支援国指定解除」と
イ)トランプ・金正恩首相会談です。
家族会や救う会は「指定解除反対」「首脳会談反対」と言っていましたがそんな要求は米国は平然と無視しました。
そして米国相手には「何で俺たちの要望を無視した」と抗議できないのだから救う会や家族会も呆れた腰抜けです。
確かに抗議したところで米国は「米国の国益を考えて決定した」「我々が救う会や家族会の考えに従う義務はない」と反論するだけでしょうが。
4)ですが何がどう時間稼ぎなのか。意味がわかりません。「北朝鮮の単独調査結果をじっと待つ」よりも常駐事務所を設置して合同調査した方がむしろ「時間が短縮される」のではないのか。
そもそも「小泉訪朝から19年も無駄に経過してる」のに今更「時間稼ぎ」もないもんです。
*1:もちろんそのように見なすまともな根拠は何もありません。
*2:そもそも小泉首相の訪朝以外に、小泉政権以降の「第一次安倍、福田、麻生、鳩山、菅直人、野田、第二~四次安倍、菅義偉」と言った歴代首相は一度も首脳会談などしたことがなく、「岸田首相ならできる」と見なす根拠がありません。北朝鮮が「制裁解除などお土産もないのに会談などやれるか」でやる気がないのと同時に、日本側も「『たった5人の帰国か』と救う会や家族会に罵倒された小泉首相の二の舞は嫌だ」で会談をやる気が明らかにありません。
*3:何故段階的帰国ではダメなのか。むしろ「全被害者の即時一括帰国」等とハードルをあげれば解決が遅れるだけでしょう。しかも救う会はこの「全被害者」に「特定失踪者」を入れてるから話になりません。
*4:皮肉にもこんな話を聞かされた菅が「苦しい状況」で退陣に追い込まれたわけです。
*5:勿論「北さんという外務省研究員」ではなく「北朝鮮外務省研究員」のことですが「北」と略しても意味がわかりづらくなるだけでしょうに。