黒坂真に突っ込む(2019年10月30日分)

■黒坂ツイートにコメント

黒坂真
‏ 小池晃書記局長。日本共産党は移民をいくらでも認めるべきだ、という見解ですか。
小池晃
 こういう番組を見ると、NHKはぶっ壊しちゃいけないと思う。
外国人の“長期収容” いま入管で何が…|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本
・日本に在留する資格がなく、国外退去を求められている外国人が収容される法務省出入在留管理庁の施設、通称「入管施設」で、ある異変が起きています。
 施設に6か月以上の長期に渡って収容されている人の数は、統計を取り始めた平成25年から2.5倍に増加しています。
 施設から出たいと、食事を拒否するハンガーストライキが頻発するようになり、6月に男性が1人、餓死しました。
 いったい何が起きているのでしょうか。
・日本の長期収容に対しては、国際社会から厳しい目が向けられています。
 国連は複数回にわたって、日本政府に勧告を出し、“収容について最長期限を設けること”、そして“代替措置を優先する努力”を求めています。
 今週、国は有識者による専門部会を立ち上げ、対策の検討に乗り出しました。
 長期収容問題を解消するための対策を、法整備も含めて検討するとしています。
・多くの先進国では、人権に配慮するため収容期間に上限を設け、長期収容が起こらないようにしています。
・多くの専門家が難民認定に時間がかかることや、認定される人は申請者の1%に満たず、他の先進国に比べてはるかに少ないことから、制度が時代に追いついていないと指摘しています。
 今年日本は、入管法を改正し、外国人材の受け入れ拡大にかじを切りました。この問題にどう対応していくのか、これからも取材を続けます。

 「入管の長期収容を批判し、NHK番組を評価する」小池ツイートに対し「同感です、入管の対応は酷い」「入管批判するNHK番組を支持したい」「いや入管の対応に問題はない、NHK番組の入管批判は不当」ならまだしもなんでこんな意味不明リツイートをするのか。大体、入管の長期収容はNHKが指摘するように「共産党だけでなく」国連からも批判されてるのに。
 そもそもNHKが指摘するように「入管法改定」で移民大量受け入れに舵を切ったのは安倍政権です。それに対し、「十分な準備なしで安直に移民を受け入れると外国人差別など弊害を生みかねない」と「安倍流の入管法改定」に反対したのが共産党なのに何で黒坂はそういう話になるのか。
 「いくらでも受け入れ」ではないとはいえ、安倍こそが「移民大量受け入れ」に舵を切ってるのに何で「移民の安易な受け入れ」に反対であるかのような物言いをする黒坂は安倍批判しないのか。むしろ黒坂の立場なら「この件では」共産党を支持すべきではないのか。もちろん黒坂の場合「とにかく安倍自民を称え共産党に悪口すればいい」というデタラメな態度なのでこうした矛盾が起きるわけですが。

黒坂真
 河野本道*1アイヌ史概説」(北方新書p69)によれば、アイヌという呼称は一民族的な集団あるいは一社会を意味するものとしては通用しない。その文化を全体として一つのものと理解することはできず、アイヌが一つの社会を形成した事実もないから。

 やれやれですね。世間に相手にされてない「自称研究者(河野某)のトンデモ説・アイヌ民族否定論」など振り回しても何がどうなるもんでもないでしょうに。そもそもそんなのは政府見解ではない(政府見解はアイヌの民族性を肯定)ですが、黒坂がはっきりと「なぜアイヌ新法など作った」「なぜアイヌの民族性など認める」などと自民党政権批判しない、出来ないで共産党にばかり因縁を付けるのが実に滑稽です。

黒坂真
 吉岡正史さん。「日本軍は村々を焼き払い、義兵を大量に殺害し、日本軍に非協力的な民衆を見せしめに殺傷」という赤旗記事は、どんな史料に依拠していますか。韓国、北朝鮮は歴史をねつ造します。

 やれやれですね。黒坂の方こそ「捏造呼ばわり」の根拠は何なのか。黒坂は「当時の日本はいわゆる義兵(日本軍相手の抗日闘争)を殺害せず、村も一つも焼かなかった」と強弁する気なのか。
 

*1:1939~2015年。明治・大正期の考古学者で北海道研究の草分け的存在であった河野常吉(1863~1930年)を祖父に、アイヌ研究・昆虫分類学で業績を残した河野広道(1905~1963年)を父に持つ。三代続けてアイヌ研究者の家系に生まれた河野だが、若い頃はアイヌ解放同盟の活動に共感し、北海道ウタリ協会の活動にも協力していた。しかし、1980年に北海道出版企画センターから刊行した『アイヌ史資料集』が差別図書であると批判を受け、民事提訴される。その後、現代におけるアイヌ民族懐疑の立場となった。アイヌの民族性を疑問視する小林よしのりなどと同じ立場をとっている(ウィキペディア「河野本道」参照)。