今日の中国ニュースほか(2020年4月9日分)(追記あり)

◆「I浜Y子のツイート」に呆れる

I濱Y子さんがリツイート
オピニオン:コロナ禍で変わる世界秩序、日本「台湾化」の恐れ=川上高司氏 - ロイター
 国際政治学が専門の川上高司・拓殖大学教授は、新型コロナウイルスという未曾有の危機を強権的に抑え込む中国とロシアが、今後は新たな世界秩序を構築していく可能性があると指摘する。
つまり(★米国覇権がもたらす平和と安定である)パックスアメリカーナの終焉がいよいよ現実のものとなる。

 川上などと言う「アンチ中国のウヨ」の与太にためらいなく乗る辺り、いつもながら「反中国」I浜らしい馬鹿さです。
 「チベット研究の能力だけはあるかもしれない」が「それしかないバカ」「一般常識がないバカ」がI浜です。というと「I浜の弟子らしい」id:Mukke(N澤君?)などは激怒なのでしょうが。
 現時点において「アメリカやEUに中露がとってかわる」なんて事はあり得ないでしょうよ(まあ、中国が今後、国際的発言力を強めていくことは間違いない*1でしょうし、それをアンチ中国のI浜が希望してないことも事実ですが)。
 そして「米国」に限らず、特定の国が覇権を失うことは悪いことではない。「米国にとっての平和」は米国が例えば「エジプトの軍事独裁」を容認してることで分かるように「米国の国益のための平和」でしかないからです。

I濱Y子さんがリツイート
岩田健太郎
 実は昨夜の記者会見は日本感染症対策史上歴史に残る瞬間でした。史上初めて「8割の移動を減らし、2週間で患者を減らす」というアウトカム*2に言及したのです。

 こういう「安倍へのおべっか」にツイートしちゃう「安倍が大好きらしいI浜」には心底呆れます(安倍を称える岩田某にも呆れますが)。
 岩田某はともかくI浜の「安倍への熱い思い」はやはり「反中国の期待」でしょうか。それ、完全に「習主席訪日要請」安倍によって裏切られてると思いますけど。「拉致解決には安倍総理しかいない」の家族会レベルのバカがI浜のようです。
 それはともかく「アウトカム」てのは抽象的ではない「具体的な数値目標」のことですね。
 ただ「ダイエットします」ではアウトカムではなく「1ヶ月平均2キロ減のペースで体重を減らし、1年で20キロは減らしたい、そうすれば標準体重になる」「そのために毎日1時間スポーツジムに通います。食事のカロリーも計算してホニャララカロリーまで抑えます」なんてのがアウトカムです。まあ「具体的な数値目標」は何でもいいのですが。
 小生みたいなおっさんは「やたら外来語を使うな、かえってわかりにくいだろ」と思いますが。
 何が「歴史に残る瞬間」かというと、岩田某曰く
1)具体的数値目標(アウトカム)を出したから国民も「よし8割の移動を減らせば2週間で患者は減るんだ」とやる気が出た
2)仮に失敗しても「具体的数値目標(アウトカム)を上げる」と事後の検証がしやすい
だそうです。
 一般論で言えば「アウトカムの提示」は、1)具体的目標があった方がヤル気が出る、2)具体的目標があった方が事後の検証もしやすいとはいえますが、ここでの岩田の安倍おべっかツイートは論外でしょう。
 1)についていえば、「8割の移動を減らす」と言ってもそこで安倍がやってることは「できる限り営業を自粛して下さい」「とにかく外出しないで下さい」つう「抽象的な内容」の他力本願(お願い)ですからね。
 「体重を10キロ減らせば健康になります」といったところで「どう減らすのか」具体論がないと意味がないのと同じでしょう。
 ただただ「10キロ減らすために運動して下さい」「食事量を減らして下さい」という抽象論では意味に乏しい。
 そこで「毎日1時間スポーツジムでホニャララという運動をして下さい」「(食事カロリーを抑えるために)毎日こういうメニューで食事して下さい。禁酒して下さい、ジュースを飲むときは無糖の飲料にしてください」など具体論がないと意味に乏しい。しかし安倍にはそんな具体論はないわけです。
 せいぜい「土日外出を避けろ」「三密を避けろ」「可能なら平日も在宅勤務にしろ」て言われても「で、それで8割減が可能なの?」ですね。
 大体「在宅勤務」なんて「可能ならやってくれ」という丸投げで上手くいくもんと違うでしょうよ。俺だって在宅勤務なんかしてませんし。
 2)も噴飯物で「仮に失敗しても」と言ってる時点で「その程度の具体的数値目標(アウトカム)なのかよ」ですね。
 かつ「石破首相、石原伸晃首相、岸田首相、枝野首相」ならまだしも「モリカケ桜を見る会検事長定年延長問題での安倍の不誠実な対応」を考えれば「具体的な数値を出そうと何をしようと」安倍が事後の客観的検証なんか進んでするわけがないでしょう。
 そもそも「その場で受ければいい、後どうなろうとかまわない。なんとかごまかせばいい、つじつまをあわせればいい」が安倍でしょうに、よくもこんな馬鹿なことが言えたもんです。「まともな総理なら事後の検証が出来るから具体的数値目標(アウトカム)が出て本当に良かった。あ、でも今の総理はまともじゃないから意味がないか!(苦笑)」という「岩田の安倍褒め殺し(皮肉、嫌み)なのかな」と思いきやどうもそうではなさそうですし、本当に呆れます。本気で言ってるのか、産経、読売のような「何が何でも安倍万歳」なのか知りませんがいずれにしても岩田&I浜はバカです。

【追記】
“人との接触7~8割削減” 二階氏「できるわけない」 TBS NEWS
 「7割削減」は安倍の発言なのにそれを公然と否定するというのがすごすぎますね。
 何を考えてるかと首をひねります。
 「安倍が余計なことを言って、後で『削減できなかったのは重大な手落ちだ』と非難されてはかなわない(とにかく否定しよう)」ということかもしれませんが、安倍に正式な発言撤回を求めるわけでもないのだから無責任の極みです。
 

*1:これは中国が経済大国だからであって、新型コロナ云々はほとんど関係ないことです。

*2:「史上初めて」かどうか知りませんが、仮にそうだとしてもそれは「うかつに具体的数値目標なんか出して達成できなかったらまずい(失敗したらその後、政権が何言おうと信用されず政策実行に支障が生じかねないし、それ以前に政権が支持率低下で崩壊しかねない)」という話でしょうよ。「安倍の数値目標」に「現時点においてそれなりの合理性、実現可能性がある」「仮に失敗した場合にも、安倍がまともに事後検証し改善する」という保証がない限り、ここまで高評価する話では全くない。そしてそんな保証はおそらくないでしょう。