黒坂真に突っ込む(2020年5月7日分)

黒坂真リツイート
 吉岡正史さん。私もいつまでも国防を米国に頼るのは不適切と思っています。しかし露中朝は核保有国です。露中朝は自衛隊解散*1日米安保廃棄なら日本に侵攻しますよ。核保有国に対抗して日本国家を守るためには、強力な日米同盟、強力な自衛隊が不可欠です。
◆吉岡正史
「米国と同盟を結んでいる国はいくらでもありますが、日本は異常です。多数の沖縄県民が反対しているのに辺野古新基地を強行。独伊と比べても不平等な地位協定も変えようとしない。『思いやり予算』もある。世界に類を見ない異常な体制が『国体』と化している」(白井聡*2政治学者)

 「仮に日米同盟(日米安保)を『EU諸国もNATOという軍事同盟を米国と結んでいる』として正当化するとしても、NATO諸国家(英仏独伊など)と比べても日米安保は不平等な条約です。NATO云々というならせめてNATO諸国家並みに平等な条約に改正して欲しい」という吉岡氏、白井氏の批判に、ただ「日米安保は必要なんだ、日米安保がなければ中国、ロシア、北朝鮮が侵略するかもしれない、それでもいいのか」と叫ぶ黒坂の主張はまったくかみあっていません。
 吉岡氏のツイートにおいて、吉岡氏も「吉岡氏が紹介する白井氏」も「たとえ日米安保肯定派の立場でも、今の不平等な日米安保をそのままにしていいのか?」とは言っていても「日米安保を廃棄すべきだ」なんて一言も言っていない。
 黒坂がまともにコメントするなら
1)日米同盟はNATO諸国が米国と結ぶ条約に比べて不平等ではない、と反論
2)日米同盟は確かに不平等だが仕方がないのだと居直り
3)日米同盟は不平等なので確かに改正するべきだと賛同
のどれかしかないでしょうにねえ。
 ここまで無茶苦茶な人間もウヨ世界の中でも珍しいんじゃないか。

黒坂真
 日本共産党員には、どこか狂信的なものがあると時々感じます。憲法記念日に、若い女共産党員がハッピーバースデー、トゥユー、ハッピーバースデー、トゥユー、ハッピーバースデーディア憲法、と歌う動画を出していました

 まるきり意味が分かりませんね。5/3の憲法記念日憲法の誕生日)に「ハッピーバースデーディア憲法、と歌う動画」を出したら何か問題があるのか。少なくともその動画を見て「狂信的」などと馬鹿なことを言うのは黒坂のようなキチガイ反共右翼だけでしょう。
 誰も「天皇陛下万歳」と兵隊を洗脳して「天皇陛下のために命を捧げろ」と神風特攻させた「大日本帝国」とは違い、「護憲派」は「憲法のために命を捧げろ」なんて言いませんので。
 いずれにせよ、こうした発言によって黒坂の方こそ「黒坂氏の反共主義には他の反共右翼とは違う、狂信的な薄気味の悪い物を感じる」と「共産党員、支持者以外」からも認識されるわけです。黒坂のアホツイートに賛同するのは「黒坂の同類ウヨだけ」ですが、そう言う理解は黒坂にはないようです。 
 

*1:吉岡氏ツイートにおいて吉岡氏も、氏が紹介する白井氏も「自衛隊解散」などと一言も言ってないのにこんなことを言い出す黒坂はいつもながら異常です。

*2:京都精華大学専任講師。著書『未完のレーニン』(2007年、講談社選書メチエ)、『戦後政治を終わらせる』(2016年、NHK出版新書)、『永続敗戦論』(2016年、講談社+α文庫)、『増補・「戦後」の墓碑銘』(2018年、角川ソフィア文庫)、『国体論:菊と星条旗』(2018年、集英社新書)など