珍右翼・黒坂真に突っ込む(2023年1月4日分)

◆今年は遠藤周作生誕100年
 であるにもかかわらず

遠藤周作*1の小説、評論を座右の書としています。

とツイート自己紹介で自称する黒坂が遠藤についてのツイートをまるでしないのには呆れます。


◆黒坂ツイート

黒坂真
 日本共産党員の皆さんは、日本人が日本国家を守るという政策は虚偽とお考えですね。中朝露は平和勢力だから、日本攻撃、支配の意図などないと確信しているのでしょうね

 「敵基地攻撃論や集団的自衛権行使は専守防衛ではない、憲法九条から逸脱した違憲行為だ」「専守防衛であるかのように主張する岸田政権は嘘つきだ」という共産党の主張の何処が「中朝露は平和勢力だから、日本攻撃、支配の意図などないと確信」なのか。非常識なデマ中傷にもほどがあります。大体「中朝」はともかく現在進行形でウクライナを侵略するロシアを「平和勢力」などと共産党が評価するわけもない。

黒坂真
 福山和人さん。大企業は内部留保を労働者や下請け企業に配分すべきというお話ですが、大企業は内部留保を蓄積してはいけないという事ですか。

 勿論、福山氏は「大企業は内部留保を蓄積する一方で、大企業労働者や下請けの待遇が悪すぎる、もっと労働者等に内部留保(企業収益)を還元すべき。内部留保があまりにも多すぎる」と言ってるのであって「内部留保それ自体」を否定しているわけではない。増税反対主張に「税金を取ってはいけないのか」という位、黒坂はおかしい。
 黒坂とて勤務大学が内部留保をためる一方で「労働者(教授)」である自分の待遇が悪かったら同じ事を言うのではないか。

黒坂真
 吉岡正史さん。日本学術会議を完全に民営化すれば、誰が会員になるかについて政府は一切干渉できません。

 この黒坂の暴論なら国(自民党政権)が国立大学やNHKの人事に、あるいは地方自治体が公立大学(例:東京都立大学、大阪公立大学)の人事にいかに介入しようとも何ら問題なく「それが嫌なら私大(あるいは民放)になれ*2」と放言していいことになる。どこまでデタラメなのか。そして黒坂が「正当化する」ような強権的態度を「黒坂が忌み嫌う中国、北朝鮮、ロシア」が「自国の政府系機関(国立大学等)」にとっても同じ事が言えるのか?(恐らく言えないでしょうが)

黒坂真
 山添拓*3議員は以前、ロシアが日本を攻めるというのは米国を巻き込むことを考えると合理性と現実性はない旨発信されました。日米安保がロシアによる日本攻撃を抑止するというお話です。私には山添拓議員の本音は日本の防衛は米軍に任せよう、と思えます。それなら本音は対米従属論者です。

 以前も指摘しましたが山添氏の指摘は「現状の指摘」にすぎず、それを是としているわけではない。
 例えば「中朝軍事同盟があるので米国は、中国との全面戦争を恐れて北朝鮮に侵攻しないだろう」「国連安保理常任理事国で、AIIB、一帯一路の提唱国で経済大国の中国は世界の政治経済に強い影響を与えている。去年はドイツのシュルツ*4首相が訪中し、今年はフランスのマクロン大統領、米国のブリンケン*5国務長官が訪中予定だ。欧米各国は経済大国・中国と人権問題等で一定の批判はしても、(産経新聞などの極右と違い)全面対決する気はさすがに無い」と言うのと同じです。
 これも「現状の指摘」にすぎず、「中朝軍事同盟」「中国の国際政治への強い影響力」「中国に融和的な欧米各国」を是としているわけでは必ずしもない。
 黒坂の主張は完全に言いがかりです。「経済のほうが政治よりよっぽど現実(実状)に正直だ」の実例(追記あり) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)という単なる事実の指摘を「中国に好意的な価値評価」と決めつけて悪口雑言したid:Mukkeのようなもんです。
 そもそも「在日米軍」があろうとなかろうと「ウクライナで苦戦する今」、ロシアには「日本に限らずウクライナ以外の国を攻める余裕」などなく、そういう意味でも日本侵攻はあり得ませんが(また自衛隊の軍事力も決して弱くはない)。ポーランドへのミサイル着弾が当初から「ロシアのミサイルだとしても意図的な攻撃では無く、誤爆では無いか(実際にはウクライナ誤爆)」と言われていたのもロシアにポーランド侵攻する余力など無いからです。
 しかもポーランドNATO加盟国なのでポーランド攻撃はポーランド一国だけで無くNATOとの全面戦争を招きかねません。
 これまた「事実の指摘」にすぎず「だからポーランドNATO加盟は正しい」と言う話では必ずしもありません。

黒坂真
 中野顕さん(日本共産党新宿地区委員長)からブロックされました。

 俺ならとっくの昔にブロックなので中野氏も随分我慢強いと思っていたのですが、「何が彼の逆鱗に触れた」のかはともかく、ついに我慢の限界に来たようでブロックだそうです。

*1:遠藤は少なくとも黒坂のような「常軌を逸した反共分子」では無いと思いますが。何処が座右の銘なのか?

*2:まあ、民放とて「総務省の許認可権限」があること、私大とて私学助成の存在を考えればそう簡単に政府批判もできないのですが

*3:共産党政策副委員長(常任幹部会委員兼務)

*4:メルケル政権労働相、副首相兼財務相などを経て首相

*5:オバマ政権副大統領補佐官(国家安全保障担当)、国務副長官などを経てバイデン政権国務長官