今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年5月9日分)

習近平氏が金正恩氏にメッセージ 新型コロナで協力強化伝達 - 産経ニュース
 ということで中朝友好を改めてアピールした中朝両国です。


金正恩氏「重体説」騒動、北朝鮮情報は何を信じるべきか- | ふらっと東アジア | 米村耕一 | 毎日新聞「政治プレミア」

 「重体説」や途中から出た「死亡説」は誤りだったわけだが、今回は韓国ネットメディアに加えてCNNが報じ、さらに韓国で著名な脱北者が重体説を補強する発言をしたことで「信ぴょう性がある」との印象が広がった。北朝鮮の最高指導者の生死に関わる情報が、一定の信頼のあるソースから相次いで出された場合、私たちはどう受け止め、何を信じるべきか。それらが試されたケースだったともいえる。

 そもそも今回のケースほど「信用性のまるでないニュースの典型」もないでしょう。
 何せ死亡説、重病説を報じたのはCNN「だけ」。他の有力メディアの後追い報道はありませんでした。
 韓国政府は明確に「健在だと認識している」とCNN報道を否定。日米中露といった周辺諸国も韓国ほどはっきりとは否定しない物の「未確認情報」として扱い「事実だ」と評価したところはどこもなかった。
 当然ながら「北朝鮮に恨み骨髄であることないこと平気で言う脱北者」の「死亡説、重病説」など何の根拠にもなりません。
 どこが「一定の信頼のあるソースから相次いで情報が出された場合」なのか。これが「日米中韓露の政府が死亡説を事実と評価した」とか「CNNの後追いでNYタイムズワシントンポストなども報じた」というならともかく。
 しかも

金正恩の「手術後、重体」報道、CIAがリークしたウラで繰り広げられる凄まじい情報戦(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
 韓国の中央日報(日本語版)は23日、電子版の記事として「【コラム】CNNは『金正恩委員長が重篤』…韓米情報に差(1)」を掲載した。
 この記事に、かつて金日成暗殺説を発表した経緯が紹介されている。
《1986年11月中旬、ソウルでは「金日成(キム・イルソン)襲撃死亡」という衝撃的な報道があった。北朝鮮金日成主席が暗殺されたというニュースに国際社会は騒々しくなった。大統領が緊急閣僚会議を開き、北朝鮮軍最前方部隊に弔旗が掲揚されたとか金日成主席の死を意味する歌が流れているという国防部の報告が続いて、死亡は事実のように見なされた。しかし報道の2日後の同月18日、金日成主席は平壌ピョンヤン)を訪問したモンゴルの人民革命党書記長を出迎えるために順安(スンアン)飛行場に姿を現した。米軍盗聴部隊の誤った諜報が震源という主張から、(ボーガス注:韓国)国防部責任論、北朝鮮工作説などが続いたが、(ボーガス注:誤報の原因は)ミステリーとして残った。韓国では屈指の大型誤報事態に挙げられる》

【ソウルからヨボセヨ】肥満政治学は危ない - 産経ニュース
 北朝鮮金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の動静がしばらく途絶え、“死亡説”まで流れるなど外部世界で一騒ぎあった。その後、無事(?)姿を現して一件落着となった。思い出したのは1986年の韓国での金日成(キム・イルソン)死亡騒ぎで、あのときも世界中がやきもきさせられた。
 当時、軍事境界線の北側で半旗が掲げられたとか宣伝放送がそう言っているとか状況証拠で死亡説が広がり、国防相までそれを公言した。ベトナム共産党筋が確認したという話も伝えられたが、結局はモンゴル首脳の平壌訪問シーンで姿を現し大誤報となった。

ということで過去にも「死亡説が間違いだった」なんてことが北朝鮮では起こっています。北朝鮮通なら「下手に騒ぐと1986年の二の舞になる」とすぐに気づく話です。
 「毎日の米村*1はアホか」という話です。
 急いで「死亡説、重病説の真偽を決定する理由」もないのだから「死亡説、重病説は現時点では真偽不明」で終わらせれば済む話です。
 大抵のものは「急いで判断する必要もない」のだから「真偽不明」ですませて何ら問題ない。

*1:著書『北朝鮮・絶対秘密文書:体制を脅かす「悪党」たち』(2015年、新潮新書