【書評】『ニコラエフスクの日本人虐殺 一九二〇年、尼港事件の真実』 - 産経ニュース
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今日の産経ニュース(2020年5月5日分) - bogus-simotukareのブログ
なお、日本軍側もイワノフカ事件という「シベリア出兵版・三光作戦」をやらかしてるのでロシア側を一方的に非難できる話でもありません(なお、イワノフカ事件についての本には広岩近広*9 『シベリア出兵:「住民虐殺戦争」の真相』(2019年、花伝社)があります)。
そもそも「尼港(ニコラエフスク)」とはロシアの領土であり、なんでそんなところに日本人がいたのかと言ったら満州国建国と同じで「日本軍の武力をバックに日本人が進出していった」わけです。平和的にロシアにやってきた日本人が虐殺されたという話ではない。
と書きましたが、日本軍の戦争犯罪(イワノフカ事件など)を無視して尼港事件ばかりをあげつらうのは、明らかにアンフェアで下劣な行為です。それにしても勉誠出版(この本の版元)もいい加減、こういうげすなウヨ商売はやめたらどうなんでしょうか。
もともとは国文学専門の出版社だった角川が『角川春樹のメディアミックス路線』を契機に『後発組(既に小説では講談社、新潮、文春などが、マンガ・アニメでは講談社、集英社、小学館などが先発組として存在)』でありながら、小説やマンガ・アニメの分野に大々的に進出して行ったのを見るに「コカイン逮捕があったとは言えやはり角川春樹はスゴイ」と思いますね。角川春樹のような人間が経営陣にいれば、勉誠出版も、こういうげすなウヨ商売はしなくてすむんでしょうけどね。
【昭和天皇の87年】“臣”吉田茂の直言「天皇退位を希望する者は非国民だ」 - 産経ニュース
まあ吉田茂*1がそういう価値観であること(また吉田だけでなく当時の日本人保守派の多くがそう言う価値観であること)は有名な話ですが、現代の我々からすれば「ばかばかしい話」です。無謀な戦争で、あれだけの犠牲を出しながら退位すらせず居直るなんてふざけた話です。
【昭和天皇の87年】テニスコートの恋に元華族ら反発 天皇は皇太子妃を祝福した - 産経ニュース
本当に「昭和天皇以下皇族がこぞって歓迎した」のかは非常に疑問符がつきます。
美智子氏の立場上、「舅(昭和天皇)、姑(昭和天皇の妻)などにいびられた」等と言える立場じゃありませんし。
ウィキペディア「上皇后美智子」によれば
「(将来の皇后となる)皇太子妃は「皇族(臣籍降下後の旧宮家を含む)か五摂家(伯爵以上)といった特定の旧華族に属する女性から選ばれる」ということが習わしとされており、「平民から妃を迎える」ということが考えられなかった時代で、1958年(昭和33年)の正田美智子の結婚は、旧皇族・旧華族らに強く反対された。
旧皇族久邇宮家出身で姑となる皇后良子(当時)は夏に、静岡県の御殿場に高松宮妃*2、秩父宮妃*3、松平信子*4らを招き、「東宮様の御縁談について平民からとは怪しからん」と当時の侍従と数時間懇談し、妃の変更を訴えたとされる(ただし11月の皇室会議では、賛成)。
旧皇族の梨本伊都子*5は、明仁親王(当時)と正田美智子の婚約発表が行われた1958年11月27日付の日記に、「朝からよい晴にてあたたかし。もうもう朝から御婚約発表でうめつくし、憤慨したり、なさけなく思ったり、色々。日本ももうだめだと考へた」と記している。
晴れがましい成婚パレード・民間での祝福ムードとは対照的に、平民出身であることから、一部の皇族・女官に受け入れられず、元皇族・元華族からもさまざまな非難を受けたとされる。美智子妃は、昭和天皇の侍従入江相政に対し「(ボーガス注:姑である香淳皇后は)平民出身として以外に自分に何かお気に入らないことがあるのか」と尋ねたという(『入江相政日記』(朝日文庫)1967年(昭和42年)11月13日)。
なので何も反対したのは「元華族だけではなかった」わけです。少なくとも当初においては皇族からも反対意見が出ていた。
ただしこうした事実は建前上、美智子氏が公然と言える話ではありませんし、ウヨ連中も「なかったこと」にするわけです。