今日の産経ニュースほか(2020年7月26日分)

企業に「在宅7割」要請へ 大人数会合自粛を―政府:時事ドットコム
 そんなことを言うならまず「gotoトラベルなんか中止しろ」という話です。
 「東京は除外したとは言え」不要不急のお遊び(旅行)には「観光業支援のためだ」「三密を避けるなどすれば旅行しても感染拡大にはつながらない」として税金を付けて「行ってこい」と後押しする。
 「必要があるから出勤している」「遊びとは違う」のに「通勤電車で感染する恐れや職場クラスターが発生する恐れがあるから何とか7割在宅にしてくれ」と言い出す。そんな「石が流れて木の葉が沈む」馬鹿な話があるかと言うことですね。「三密を避けるなどすれば旅行してもいい」なら同様の理由で「在宅勤務する必要はどこにも無い」でしょう。
 「三密を避けるなどして会社で勤務すればいい」わけです。繰り返しますが何で「お遊びを税金でプッシュする連中が通勤を自粛しろというのか」。
 「観光業界(二階幹事長など観光族議員を含む)の要望を何が何でも叶えないといけない」「今からgotoを中止したら野党の格好の非難の材料になる」とでも思ってるんでしょうが、そんなんでコロナ予防ができるわけもない。
 在宅勤務がそう簡単にできると思ってるのか。中小企業なんか特にそうでしょうが、ネット環境なんか整備されてないところも多いでしょうよ。会社とネットでつながってないのに、在宅にしろと言われても「ネット整備なんてカネがかかっておいそれとできないし、電話だけでやりとりするようじゃ仕事なんか進まない、バカ言うのも大概にしろ」つう話です。
 いや、ネット環境が整備されてる大企業だってそう簡単には在宅勤務への移行は進んでないようですが。「個人情報を明かす気は無い」ので詳しい事は書きませんが、小生だって在宅勤務なんか「できればしたくはない」ですね。「お前の在宅勤務のやり方が悪いからだ」と言われようが俺にとって「在宅勤務にはメリットが感じられない」ので。
 在宅勤務なんてのは本来「そうすることにメリットを感じる」やりたい企業がやればいい話です。
 「在宅勤務を進める企業の方」が「業績を拡大している」「社員の定着率がいい」「求職者の数も多い」などというメリットがあれば、政府が「推進しろ」と言わなくても自ずと在宅勤務は進んでいくでしょう。
 少なくとも「コロナ感染予防のために在宅にしてくれ。ネット環境が整備されてないとか、自宅が狭くて作業スペースが無いとか、在宅しづらい事情があってもとにかく在宅にしてくれ」と政府がいう話では無い。
 会社勤務について言えば「出来れば在宅にして欲しいが、無理なら三密を避ける、マスクやフェイスシールドを付ける、手洗い、うがいの励行でも仕方が無い」つう話でしょう。大体そこまで「通勤感染が怖い、職場クラスターが怖い」つうなら「gotoなんかやめろ」と言う話です。
 その在宅要望の理屈なら「観光に行くまでの経路感染」「観光地クラスター」の恐れがあるからgotoなんかやるべきでは無い。
 大体「在宅7割」なんて「例の8割おじさんこと西浦博*1・北大教授*2の主張」にしたがって緊急事態宣言真っ最中の時に「緊急事態宣言なんで大変だと思いますが、在宅7割でお願いします」「西浦先生がそうしろとおっしゃってる」と言っていたことですからね。それでも「病床は逼迫しておらず今、緊急事態宣言を出す必要は東京限定でも無い」。
 どこまでデタラメな政権なのか。 


立民、国民合流協議がヤマ場 譲れぬ枝野、玉木両代表 - 産経ニュース
 まあ立民も国民民主も「一緒になった方が支持層の奪い合いにならなくていい」程度の思惑しか無い。
 当初は「一緒になっても大義名分の無い野合と批判される」「かえって支持率が落ちるのでは」等で躊躇していたわけですが、お互い「支持率の低迷」でついに「一緒になった方が支持層の奪い合いにならなくていい」が前面に出てきたわけです。
 「大義名分」がまるでないからこそ、「見るに堪えない醜態」が続くし「いったん分裂したのに何でまた一緒になろうとするんだ」「仮に一緒になったところで、どうせまた、何かの拍子に分裂するんじゃ無いのか」と批判されるわけです。「旧民主党系の醜態」には安倍も大喜びでしょう。

 立民は前回衆院選で旧希望の党から「排除」され、行き場を失ったリベラル勢力が「立憲主義」という旗印のもとに集まって結成された。その結党ストーリーに愛着を持つ支持者は多く

 いやいや「結党ストーリーに愛着を持つ」も何も「立憲主義」「リベラル」が立民の旗頭で「我々を排除した人々(国民民主代表の玉木など)とは安易に野合はしない」つう建前だったんじゃ無いのか?、つう話です。その建前を政治的にないがしろにすることは立民支持層に対する裏切りだし、立民の支持率もかえって「支持層の離反で更に低迷させかねない」つう話なんですが。まあ、俺は立民支持者じゃないんで正直どうでもいいですが、まあ、「貧すれば鈍する」つうか立民の支持率がまるで上がらないことに焦ってるのでしょうが政治センスがなさ過ぎますね。

 国民(ボーガス注:民主党)には「立憲」がまとう左派色を敬遠する向きが強く

 「日米安保容認」立民レベルで左派呼ばわりとは「アホか」ですね。どう見ても自民党リベラル的な政党でしかないでしょうに。


【書評】『はじめての渋沢栄一 探究の道しるべ』渋沢研究会編 - 産経ニュース

 来年の大河ドラマの主人公であり、4年後に発行される新一万円札の肖像にも選ばれた実業家、渋沢栄一(1840~1931年)。

 ということで今後玉石混淆で渋澤本が多数出版されるだろうと思います。
 渋沢栄一 - Wikipediaによれば、現時点では

【発行年順】
土屋喬雄*3渋沢栄一』(1989年、吉川弘文館人物叢書)
◆木村昌人*4渋沢栄一:民間経済外交の創始者』(1991年、中公新書)
◆島田昌和*5渋沢栄一:社会企業家の先駆者』 (2011年、岩波新書
◆島田昌和編著『原典でよむ 渋沢栄一のメッセージ』(2014年、岩波現代全書)

と言った本があるようです。

*1:西浦は「在宅勤務8割」を主張したがさすがに政府が「無理」として7割に引き下げた。

*2:なお、「8割おじさん」西浦氏が京大教授に 北大から、新型コロナ感染防止8割接触減で注目 |文化・ライフ|地域のニュース|京都新聞によれば8月1日から京都大教授に就任とのこと。

*3:1896~1988年。東京大学名誉教授(土屋喬雄 - Wikipedia参照)

*4:東洋英和女学院大学教授、文京学院大学教授を歴任。著書『高橋是清と昭和恐慌』(1999年、文春新書)など(木村昌人 - Wikipedia参照)

*5:文京学院大学教授。著書『渋沢栄一の企業者活動の研究』(2007年、日本経済評論社)など(島田昌和 - Wikipedia参照)